髪の描写に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】

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 このページでは、髪に関する基本的なプロンプト(呪文)を以下にまとめています。各プロンプトをコピペしてお使いください。

 髪の表現に関わる様々なプロンプトを数回ずつ試してしてみました。その上でいくつかのプロンプトをまとめています。しかし、これは検証の結果ではなく単なる個人のメモです。誤字脱字等は見つけ次第修正していきます。

 プロンプトは使用する「モデル」やその他の要素によって効果がみられないこともあります。また、上手く表現できないものも一部含まれています。

 最初に以下のページをご覧ください。

Stable Diffusion web UI を利用してAIイラストを生成する
AIイラストを作成するために「Stable Diffusion」をパソコンにインストールしてローカル環境を構築してみました。導入直後に生成したサンプル画像もあります。
AIイラストの画像生成におすすめのグラフィックボード
「Stable Diffusion」のようなAI画像生成に最適なグラフィックボードを選ぶ際の注意点を簡潔にまとめています。
AI画像の生成はグラフィックボードの交換で超快適になる!
グラフィックボードを「GTX 1660 Super」から「RTX 3060」に換装しました。その結果、AI画像生成の処理において画像生成にかかる時間が大幅に短縮されました。
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思いどおりの「髪」を描いてもらうために必要なプロンプト

髪型や髪色はキャラクターの印象を決定づける

 アニメやゲームのキャラクターは髪型や髪の色でその人物が特徴付けられていることがあります。見る側も髪型や髪色で違った印象を受けるということを考えると、髪に関わる部分はかなり重要かもしれません。

 そこでプロンプトを公開してくれている超美麗なAIイラストを数百枚見てみたのですが、髪に関するプロンプトを詳細に記述しているものはほとんどありませんでした。

 いずれも「red hair, long hair」といった程度の記述に留まっており、「long hair」といったひとつのプロンプトしか記述されていないことも多いようです。たくさんのプロンプトを入れても反映されなかったり、矛盾が生じておかしくなってしまったりすることが理由だと思われます。

 他には前髪やもみあげに関する記述もありましたが、どの程度の効果がみられるのかはよく分かりません。

 また、髪の描写を特徴的なものにしようとするときは、ヘアアクセサリー等を付けるといったプロンプトを付加する手もあります。

色の指定は難しい側面も

 髪の色の指定は、プロンプトがひとつ入っているかどうかということがほとんどです。髪の色は指定したとおりに描写されるため、髪の色を変えること自体は難しいことではありません。

 しかし、髪の色を指定する際は、指定した色が他の要素に適用されてしまうことがある点に注意が必要です。これは皆さんも既にご存じのとおりだと思います。

 たとえば、赤い髪の人物を描いてもらいたいと思って「red hair」と入れた場合に、その後に記述されている「t shirt」も赤色になってしまうといったことが起こってしまいます。

 その場合には色の指定を変更するか、他の要素にも色の指定を付加するか、またはプロンプトの位置を変更するか、試行錯誤するしかありません。

 髪色はどのイラストでもシンプルな色が指定されているようです。絵の具12色セットのような基本色はほぼ反映されています。そして、どの色を指定しても良さそうな髪の表現になります。たとえば、「red」は真っ赤な色にはならず、髪色に適した落ち着いた色味で表現されます。

 けれども、順序を変えないと色が反映されないことが時々あります。また、複雑な色は表現が難しいようです。

拡張機能を利用して色移りを防ぐ

 プロンプト間の色移りの問題は「Cutoff(カットオフ)」という拡張機能を導入することである程度防ぐことが可能になります。

 先にも述べたとおり「髪の色」が「服」にも表現されてしまう(=色移りしてしまう)といったことが頻繁に起こります。そういう時に「Cutoff」を導入しておくと、プロンプト間の色移りの問題を回避することができます。

 この拡張機能の導入方法と使い方は以下のページにまとめてあります。ぜひご覧ください。

「Cutoff」による色の正確な指定【Stable Diffusion web UI】
「Cutoff」という拡張機能を利用することでプロンプトの色指定が他の要素に移ることをある程度防ぐことができます。使い方はとても簡単です。

環境と設定およびプロンプト

 こちらに掲載しているプロンプトは「Anything-v4.0.ckpt」というモデルで再現性をざっと簡単に確認したものになりますが、モデル、設定、プロンプトが異なると、まったく有効にならないものが含まれているかもしれません。その点はご了承下さい。

 各プロンプトは以下の設定で使用しました。

【使用】
「Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)」
「Anything-v4.0.ckpt」
 → vaeは「anyting-v4.0.vae.pt」

【設定】(ほぼ初期値のまま)
サンプラー「Euler a」
サンプリング回数「20」
バッチの回数「1」
1回あたりの枚数「1」
幅×高さ「480×640」(変更)
(掲載にあたって切り取り)
(ただし、アクセサリは縦横反転)
CFGスケール「7」
シード値「3402311906」(髪色)
(ただし、その他は非固定)

 解像度は「512×512」を基本として、縦長は「512×768」、横長は「768×512」としたほうがよいです。

 プロンプトとネガティブプロンプトはすべて以下のものを使用しています。プロンプトの文中にある○○を入れ替えて試してみました。これらのプロンプトは必要に応じてコピペしてください。

【プロンプト】
masterpiece, best quality, highly detailed beautiful face and eyes, brown eyes, ○○, solo, □□

3月14日訂正】髪色のときは最後の□□に「upper body」を付加し、髪型のときは「cowboy shot」を加えていました。そして、ヘアアクセサリのプロンプトは最後の部分が少し変則的です。

【ネガティブプロンプト】
nsfw, flat color, flat shading,retro style, poor quality, bad face, bad fingers, bad anatomy, missing fingers, low res, cropped, signature, watermark, username, artist name, text

 このほか、品質、ネガティブプロンプト、登場人物等に関わるプロンプトは以下のページをご覧ください。

ネガティブプロンプトの重要性【Stable Diffusion web UI】
ネガティブプロンプトに関する表現をまとめて掲載しています。ネガティブプロンプトは意図しない表現を抑止するために必要不可欠な要素といえます。
画像の品質を規定するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
多くの画像に使われている品質向上系のプロンプトをまとめて掲載しています。画像の品質を規定するプロンプトは思いどおりの画像を生成するために欠かせません。
人物の描写に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
人物の描写に関するプロンプトをまとめて掲載しています。登場人物の性別や人数、それらの組み合わせ等はプロンプトを調整することで変更できます。

 使用する「モデル」によって推奨されている「プロンプト」があることもあるので、「モデル」をダウンロード時に説明を確認してください。

髪型や髪色など髪に関するプロンプト

 以下に主要なプロンプトをまとめています。気になったものがあればコピペして試してみてください。ひとつずつ入れ替えて、変化を観察すると面白いかもしれません。

 また、顔に関するプロンプトと合わせることで、より魅力的なキャラクターを生み出すことが可能になります。以下のページにプロンプトとサンプル画像を掲載しています。お時間のあるときにご覧ください。

表情の描写に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
表情と感情に関する描写についてのプロンプトをサンプル画像とともに多数掲載しています。顔の表現は人物の魅力と印象を大きく左右する重要な要因です。

 さらに、キャラクターのポーズや全体的な構図についてのプロンプトを活用すると豊かな表現が可能になります。

構図とポーズに関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
構図と人物のポーズに関する描写のプロンプトをまとめて掲載しています。キャラクターのポーズを上手く表現することで動きのある画像が生成されるようになります。

髪色に関する表現

 よく使われる色は大体決っているようです。

white hair白色明るい灰色にしたいときに
silver hair銀色やや明るい灰色にしたいときに
gray hair
grey hair
灰色灰色にしたいときに
copper hair銅色赤茶色のような表現にしたいときに
blonde hair金色金髪のような表現にしたいときに
black hair黒髪黒や濃灰の髪にしたいときに
brown hair茶色茶色や焦げ茶にしたいときに
purple hair紫色深みのある紫にしたいときに
pink hairピンク色ピンクにしたいときに
red hair赤色深みのある赤にしたいときに
orange hairオレンジ色明るい茶色にしたいときに
yellow hair黄色blondeと似たような表現に
yellow green hair黄緑色greenより明るい緑にしたいときに
green hair緑色深みのある緑色にしたいときに
sky blue hair水色爽やかな水色にしたいときに
blue hair青色黒に近い

 この他、LoRA を適用することで髪色や髪型をプロンプトだけでは表現しにくいものに変えることが可能です。たとえば、髪色を虹色(rainbow hair)にすることもできます。

髪を虹色に変えて華やかに【Stable Diffusion web UI】
キャラクターの髪の色は定番の色に設定しがちです。そこであえて華美な虹色を採用することで新鮮みが生まれます。

生成された画像の見本(髪色一覧)

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white hairsilver hairgray hair
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blonde hairblack hairbrown hair
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purple hairpink hairred hair
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orange hairyellow hairyellow green
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green hairsky blue hairblue hair

 プロンプトは同じものを使用していますが、「sky blue」と「blue」が表現されなかったためプロンプトを文頭に移動させました。

 (追記)2段目の表記が1段目と同じになっていたのを訂正しました。

表情の描写に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
表情と感情に関する描写についてのプロンプトをサンプル画像とともに多数掲載しています。顔の表現は人物の魅力と印象を大きく左右する重要な要因です。

髪型に関する表現

 上のほうのプロンプトは特によく使われているようです。

long hairロングヘア長い髪。腰くらいまでの長い髪。
medium hairミディアムヘア首あたりまでの髪。
short hairショートヘア頬までの髪。
bob cutボブカット首あたりまでの長さ。
ponytailポニーテール 
twintailsツインテール 
braid ponytail三つ編み&
ポニーテール
 
braid
ブレイド
三つ編み 
long braid三つ編みおさげが2
french braid三つ編みおさげが1~2
single braid三つ編みおさげが1~2
twin braids三つ編みおさげが1~複数
side braid三つ編み他と変わらず
drill hair
ドリルヘア
ドリルヘア古いアニメによくいる
(巻き巻き具合が異なる)
twin drillsドリルヘアドリルが2~複数に
wavy hair
ウェイビーヘア
ウェーブヘアウェーブのかかった髪に
pixie cut
ピクシーカット
短髪ショートとはやや異なる?
hime cut姫カット前髪がやや揃っている
(効きが悪ければ先頭へ)
hair bun
ヘアバン
お団子ヘアお団子・シニヨン
お団子の数はひとつかふたつ
bowl cut hair
ボウルカットヘア
おかっぱヘアボブとは異なる
ボウル(器)も描かれることがある
slicked back hair
スリックドバックヘア
オールバックおでこがすっきりした仕上がりに
forehead
フォーヘッド
額(ひたい)おでこを出した髪にしたいときに
antenna hair
アンテナヘア
アホ毛アホ毛が生える
sidelocks
サイドロック
もみ上げ頬の横に毛束ができる・増える
shiny hair
シャイニーヘア
艶のある髪ハイライトがでる・増える
messy hair
メッシーヘア
ぼさぼさの髪ぼさぼさ感を出したいときに
asymmetrical hair
アシンメトリカルヘア
左右非対称の髪前髪がやや分かれる

 

生成された画像の見本(髪型一覧)

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long hairmedium hairslicked back hair
sd-imagesd-imagesd-image
short hairbob cutbowl cut hair
sd-imagesd-imagesd-image
ponytailtwintailsdrill hair
sd-imagesd-imagesd-image
long braidsingle braidhime cut
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hair bun  

 これは髪型の一部です。

 プロンプトは同じものを使用していますが、「hime cut」は効いているのかどうか分からなかったため文頭に移動させました。

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最近のAI音声合成(入力文字読み上げソフト)は驚くほどにリアルな発話が可能です。その中でもVOICEPEAKシリーズは特に優れています。

その他の髪に関わる表現

 ちょっとした工夫でいつもの異なる雰囲気に仕上がります。

bright明るい 
light薄い 
pale淡い 
deep深みのある 
glossy光沢のある 
a cat
cat ear
猫耳の人物を登場させたいときに
(a girl, cat ear なども可)
a dog
dog ear
犬耳の人物を登場させたいときに
(a boy, dog ear なども可)
a rabbit
rabbit ear
うさぎうさ耳の人物を登場させたいときに
a bearくま丸い耳の人物を登場させたいときに
a pandaパンダ耳と衣装がパンダっぽくなる
hair accessoryヘアアクセサリなにか髪飾りを付けたいときに
hair ribonリボンリボンを付けたいときに
headband
hairband
カチューシャカチューシャを付けたいときに
「red -」と色を付けることも
bridal hair accessory花嫁の髪飾り花嫁の髪飾りを付けたいときに
hair ornament髪飾りなにか髪飾りを付けたいときに
flower hair ornament花の髪飾り背景に花が出てくることも
headphoneヘッドホンヘッドホンを付けたいときに
floating hair
フローティングヘア
浮遊感のある髪髪がふわっと舞っているような

 いつも同じような髪型になりがちという方は、「hair accessory」などを付けてみても良さそうです。「red headband」というように色と組み合わせこともできます。

 「魚のヘアアクセサリ」のように指定すると水族館みたいになることがあります。「花」等も同様。ヘアアクセサリ類はまた追加するかもしれません。

 

生成された画像の見本

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headphonered headband

 プロンプトや解像度は他の項目と異なります。

背景に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
このページでは風景・景色・場所などの背景に関するプロンプトを掲載しています。背景の描写は人物を引き立てて雰囲気や物語性を良くすることに繋がります。

髪の描写は組み合わせてオリジナリティを

 髪に関するプロンプトは、よく使うものが限定されているのではないでしょうか。いつもは使わないプロンプトを入力してみてはいかがでしょうか。

 また、ヘアアクセサリを付けるといった工夫ひとつで独自性が出てくることもあります。人物に関する描写のページで取り上げた「クマのような耳」を付けるといったこともできます。

 最後に作例を掲載しておきます。

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 色々な組み合わせを試してみると面白そうですね。

 (´・ω・`)また髪の話してる……(´・ω………(

画像の品質を規定するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
多くの画像に使われている品質向上系のプロンプトをまとめて掲載しています。画像の品質を規定するプロンプトは思いどおりの画像を生成するために欠かせません。
ネガティブプロンプトの重要性【Stable Diffusion web UI】
ネガティブプロンプトに関する表現をまとめて掲載しています。ネガティブプロンプトは意図しない表現を抑止するために必要不可欠な要素といえます。
Stable Diffusion web UI を利用してAIイラストを生成する
AIイラストを作成するために「Stable Diffusion」をパソコンにインストールしてローカル環境を構築してみました。導入直後に生成したサンプル画像もあります。
人物の描写に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
人物の描写に関するプロンプトをまとめて掲載しています。登場人物の性別や人数、それらの組み合わせ等はプロンプトを調整することで変更できます。