表情の描写に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】

表情と感情に関するプロンプトスマホ・PC
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↓背景に関するプロンプトのページができました。
背景に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
このページでは風景・景色・場所などの背景に関するプロンプトを掲載しています。背景の描写は人物を引き立てて雰囲気や物語性を良くすることに繋がります。

 Stable Diffusion web UIでは、顔の描写に関するプロンプト(呪文)を上手く活用することによって、希望に近いキャラクターのAIイラストを生成することが可能となります。顔に関する表現は人物の魅力と印象を大きく左右する重要な要因です。

 このページでは、表情と感情に関する描写についてのプロンプトをサンプル画像とともに掲載しています。各プロンプトをコピペしてお試しください。

 最初に次のページをご覧ください。

AI画像の生成はグラフィックボードの交換で超快適になる!
グラフィックボードを「GTX 1660 Super」から「RTX 3060」に換装しました。その結果、AI画像生成の処理において画像生成にかかる時間が大幅に短縮されました。
AIイラストの画像生成におすすめのグラフィックボード
「Stable Diffusion」のようなAI画像生成に最適なグラフィックボードを選ぶ際の注意点を簡潔にまとめています。
Stable Diffusion web UIを利用してAIイラストを生成する
AIイラストを作成するために「Stable Diffusion」をパソコンにインストールしてローカル環境を構築してみました。導入直後に生成したサンプル画像もあります。

 誤字脱字等は追々訂正していきます。

 画面の小さなスマホは横向きにすると見やすくなりますよ

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魅力的なキャラクターの生成に不可欠な「顔」に関するプロンプト

表情と感情はキャラクターの魅力を左右する

 プロンプトが公開されているたくさんのイラストを拝見しましたが、表情の描写は一部のイラストを除いてプロンプトが細かく指定されているものは少ないといえます。それでも、明らかに凝った顔貌のイラストは複数のプロンプトを上手く活用しています。

 しかし、二次元のイラストということもあって、微妙な表情は再現が難しいと思われます。その反面、怒ったり泣いたりといった表情の変化に富むものは描写がきわめて容易です。

 以下の表情はその代表例といえます。

sd-imagesd-imagesd-image

 表情を上手く切替えることで魅力的なキャラクターが生まれたり、状況に適した表情にしたりすることができます。

 主要な表情は関連するプロンプトをひとつ加えるだけで十分に再現することが可能です。ぜひ一度お試しください。

環境と設定およびプロンプト

 こちらに掲載しているプロンプトは「Anything-v4.0.ckpt」というモデルにおける出力結果をざっと簡単に確認したものになります。

 そのため、モデル、設定、プロンプトなどが異なると、まったく有効にならないものが含まれているかもしれません。また、同じような表現でも有効なものとそうでないものがあるようです。

 微妙な表現はそもそも再現が難しいと思われます。なお、プロンプトは海外のイラストサイトのタグを参考にすると上手く反映されるかもしれません。

 ここに掲載している表は、ざっと一覧することができたら便利だと考えて作成したものであり、客観的な検証の結果ではありません。したがって、生成するごとに顔の表現ががらりと変化するといったことがあるかもしれません。また、カタカナの読みは便宜的なものです。その点はご了承下さい。

 各プロンプトは以下の設定で使用しました。

【使用】
「Stable Diffusion web UI(AUTOMATIC1111版)」
「Anything-v4.0.ckpt」
 → vaeは「anyting-v4.0.vae.pt」

【設定】(初期値のまま)
サンプラー「Euler a」
サンプリング回数「20」
バッチの回数「1」
1回あたりの枚数「1」
幅×高さ「512×512」
CFGスケール「7」
シード値「682002017」

 プロンプトとネガティブプロンプトはすべて以下のものを使用しています。各画像はプロンプトにある○○の部分を入れ替えて生成しています。

 これらのプロンプトは必要に応じてコピペしてください。

【プロンプト】
masterpiece, best quality, highly detailed beautiful face and eyes, 1 girl, 〇〇, brown eyes, orange hair, short hair, black t shirt
【ネガティブプロンプト】
nsfw, flat color, flat shading,retro style, poor quality, bad face, bad fingers, bad anatomy, missing fingers, low res, cropped, signature, watermark, username, artist name, text

 一部の主要な表情は事前にシード値を指定せず同じような表情が連続して表現されるかどうかを確認しています(たとえば、「smile」や「angry」など)。

 ここに掲載していない類義語もたくさん試しましたが、有効性の低いものや他と類似度の高いものも多いことから、このページには一部のプロンプトを厳選してまとめることにしました。

その他のプロンプトと組み合わせて利用する

 このほか、品質、ネガティブプロンプト、登場人物、髪色、髪型等に関わるプロンプトとあわせることで魅力のあるキャラクターの画像を生成することが可能になります。

 以下のページもあわせてご覧ください。

画像の品質を規定するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
多くの画像に使われている品質向上系のプロンプトをまとめて掲載しています。画像の品質を規定するプロンプトは思いどおりの画像を生成するために欠かせません。
ネガティブプロンプトの重要性【Stable Diffusion web UI】
ネガティブプロンプトに関する表現をまとめて掲載しています。ネガティブプロンプトは意図しない表現を抑止するために必要不可欠な要素といえます。
人物の描写に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
人物の描写に関するプロンプトをまとめて掲載しています。登場人物の性別や人数、それらの組み合わせ等はプロンプトを調整することで変更できます。
髪の描写に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
髪型や髪色の描写に関するプロンプトをまとめて掲載しています。髪色と髪型を指定することで未指定とは違ったキャラクターを生成することができるようになります。
構図とポーズに関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
構図と人物のポーズに関する描写のプロンプトをまとめて掲載しています。キャラクターのポーズを上手く表現することで動きのある画像が生成されるようになります。

 なお、使用する「モデル」によって推奨されている「プロンプト」があることから、「モデル」のダウンロード時には概要欄の説明をよく確認してください。

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表情と感情に関するプロンプト

sd-imagesd-image
expressionless(無表情)neutral(未入力)

 表情の描写を進めるにあたって、上記の二つの表情も併せて提示しておきます。左側の画像は「expressionless(無表情)」をプロンプトで指定しています。それに対して右側の画像はプロンプトを入力していない画像のため、もしかすると「smile」等の要素が含まれているかもしれません。

 表情を状況に応じて変化させることによって、そのキャラクターの魅力が格段に増すことは間違いありません。表情を上手く扱えるように創意工夫してみてください。

 以下に顔の描写に関わるプロンプトをクラスターごとにまとめています。気になったものがあればコピペして試してみてください。

 なお、最後に応用編を用意しています。そちらもご覧いただければいくつかの要素を組み合わせることの重要性が理解できます。

喜びを表わす表情について

 喜びを表現するプロンプトを入力すると多くの場合にそれらしい表情が描写されます。いくつかの表情は弁別できるため、上手く使い分けてください。

sd-imagesmile
スマイル
笑顔・ほほえみ
笑みを表現したいときに
sd-imagelight smile
ライトスマイル
微笑・ほほえみ
ほほえみを表現したいときに

smileとあまり変わらない?

sd-imagelaugh
ラフ
笑う
laughing
ラフィング
笑っている
笑わせたいときに

「笑う」はlaugh

sd-imagehappy
ハッピー
幸せな・幸福な
happiness
ハピネス
幸せ・幸福

幸福感を表現したいときに
sd-imagepleased
プリーズド
嬉しい・喜んで
喜びを表現したいときに

似ような言葉は同じような
表情になる可能性が高い

sd-imagejoy
ジョイ
喜び
jolly
ジョリー
陽気な・上機嫌の
喜びを表現したいときに
sd-imagejoyful
ジョイフル
嬉しい・喜ばしい
喜びを表現したいときに
sd-imagegreat joy
グレートジョイ
大喜び・歓喜
もっと喜ばせたいときに
sd-imagecheerful
チアフル
快活な
元気のいい
明るさを表現したいときに

 

怒りを表わす表情について

 怒りの表情はいかにも怒っているといったもので占められています。マイルドな表現はしかめっ面でしょうか。

sd-imageangry
アングリィ
怒って
腹を立てて
怒りを表現したいときに
sd-imagea little angry
アリトルアングリィ
ちょっと怒って

ムッとさせたいときに

ちょっとどころではないw
絶対にすごく怒っているw

sd-imageannoyed
アノイド
イライラした
腹を立てた
苛立ちを表現したいときに

イライラ感が伝わってくる

sd-imagefrown
フラウン
しかめっ面
眉をひそめる
顔をしかめる
しかめっ面を表現したいときに

比較的マイルドな表現

sd-imagefurious
フューリアス
激怒
irritated
イリテイティド
イライラして
も同様の表情
怒りを表現したいときに

冷たい雰囲気がする
本気で怒っているように見える

 

嫌悪感を表わす表情について

 嫌悪感等は喜びや怒りと比べると表情の変化に乏しいこともあって、イラストに再現することは難しいです。今回の条件では「disgust(嫌悪)」等はうまく表現できませんでした。ここでは最初の表現を除いて、使えそうな別の表現を掲載しています。

sd-imagelook down on with disdain
~ディスデイン
見下す
軽蔑する
冷たい表情を
表現したいときに
sd-imagesmug
スマグ
独善的な
独り善がりの
うぬぼれた
うぬぼれた顔を
表現したいときに
sd-imagegrin
グリン
ニヤニヤする
歯を見せて笑う
(他に軽蔑の意味も)
にやにやさせたいときに

これは使えそう。

sd-imagesmirk
スマーク
ニヤニヤ笑う
薄ら笑いを浮かべる
(他に皮肉を込めて
笑うという意味も)

悪い顔をさせたいときに

すごく悪い顔をしているw

 

恐怖や不安を表わす表情について

 恐怖や不安を表わす表情は、明確な表現から微妙な表現まで多様です。顔に影を落としたような表現が他と比べて増えるように思います。

sd-imagescared
スケアド
怯えて
怖がって
恐怖感を表現したいときに

この顔のほうが怖い

sd-imagefrightened
フライトンド
怯えて
怖がって
怯えを表現したいときに
sd-imagepetrified
ペトリファイド
(動けないほどに)
怖がって
呆然とした
不安を表現したいときに
sd-imageterrified
テリファイド
恐怖に襲われた
恐れおののく
うろたえた
恐怖感を表現したいときに

硬直したような表情

sd-imageafraid
アフレイド
恐れて
怖じ気づいて
心配して
心配を表現したいときに
sd-imageanxiety
アンザイエティ
不安
不安を表現したいときに
sd-imageuneasiness
アンニーズィネス
不安・心配
じっとしていられない

心配を表現したいときに
sd-imagefurrowed brow
ファロウドブロウ
眉を寄せる
しかめっ面

眉と口元の微妙な表現
sd-imageupset
アップセット
動揺・困惑
困った顔を表現したいときに

 一部の表現はあまり効いていないかもしれません。

 

悲しさを表わす表情について

 悲しさを表わす表情は、落胆した表情のものと涙を流す表情のものが表現できます。

sd-imagesad
サッド
悲しい・哀しい
sadness
サッドネス
悲しみ・哀しみ
悲しさを表現したいときに
sd-imagea little sad
アリトルサッド
ちょっと悲しい
悲しさを表現したいときに
sd-imageunhappy
アンハッピー
不幸・悲しい・
惨めな
悲しさを表現したいときに
sd-imagegloomy
グルーミィ
暗い・陰鬱
陰鬱さを表現したいときに

下二つと同じような表情

sd-imagemelancholy
メランコリー
憂うつ・
もの悲しい
憂うつさを表現したいときに

depressionは出ない

sd-imagelamentation
ラメンテーション
嘆き・悲嘆
陰鬱さを表現したいときに
sd-imagecry
クライ
泣く・涙を流す
crying
クライング
泣く・涙を流す
泣き顔を表現したいときに
sd-imagetearful
ティアフル
涙を誘う
泣いている
泣きそうな

泣き顔を表現したいときに

tear/tear dropsは
目の色が青になったり
涙が青になったり

 

驚きを表わす表情について

 驚きの表現はシンプルです。

sd-imagesurprised
サブライズド
驚いた・驚愕
びっくりした
驚きを表現したいときに
sd-imageamazed
アメイズド
とても驚いた
度肝を抜かれる
弱い驚きを表現したいときに
sd-imageastonished
アストニシュト
びっくりした・
おどろいた
弱い驚きを表現したいときに
sd-imagedisconcerted
ディスコンサーティド
ろうばいする
冷静さを失う
うろたえる
ろうばいしたさまを
表現したいときに

 

その他の表情について

 色々な表情をこちらにまとめています。

sd-imageserious
シリアス
真面目な・本気の
真剣な

真剣さを表現したいときに
sd-imagetired
タイヤード
疲れた・くたびれた
疲労感を表現したいときに
sd-imagesleepy
スリーピー
眠い・眠たい
眠さを表現したいときに
sd-imagesleepy-eyed
スリーピーアイド
眠たげな
寝ぼけ眼の
眠さを表現したいときに
sd-imagepeaceful
ピースフル
平穏・安らか
温和さを表現したいときに
sd-imagedrunk
ドランク
酔っ払う・酩酊

「なんか楽しくなってきちゃったあ」
みたいな感じw

背景がぼやけたことが面白い

sd-imageopen-mouthed
オープンマウスド
口が開いている
open mouth
オープンマウス
口を開ける
口を開けてもらいたいときに
sd-imagestick out tongue
スティックアウト
タン
舌を出す
舌をぺろっと出す
舌を出してもらいたいときに
……。
…………。

ブログ主「(・┰・) ペロッ」

sd-imagesaliva
サライヴァ
唾液・つば
……。
…………。

ブログ主「(・q・) れろぉ」
読者「お前は真似するな!」

sd-imageshame
シェイム
恥ずかしさ
恥ずかしい思い
恥ずかしさを表現したいときに
sd-imageembarrassed
エンバラスト
恥ずかしい
ばつの悪い
とても恥ずかしいといった
表情を表現したいときに
sd-imageblush
ブラッシュ
赤面する
頬を赤く染める
顔をやや赤く染めたいときに

他と組み合わせると良い
(別項で説明)

sd-imagenose blush
ノーズブラッシュ
(鼻のあたりが)
赤面する
(鼻のあたりを)
赤く染める
赤みを強調したいときに
sd-imagefull—face blush
フルフェイスブラッシュ
顔が赤く染まる
頬を赤く染める
顔全体に赤みを
強調したいときに

 

応用編:表現を組み合わせる

 顔に関するプロンプトを組み合わせることで、より豊かな表現が可能になります。「blush」は特に万能といえます。実際に色んなイラストのプロンプトに入っています。

sd-image「ブログを読んでくれて
ありがとう」

blush, smile

頬を染めて笑う
sd-imageblush, light smile頬を染めて微笑む
sd-image「ブログを読まない人なんて
大っ嫌い! ふんっ!」

full-face blush, angry

顔を真っ赤にして怒る
sd-image「にししぃ~
(不敵な笑み)」

blush, grin

blushと合わせると
にやにや感が強まる
sd-image「ブログを全部
読んでよぉおおお」

full-face blush, crying

顔を真っ赤にして泣く
sd-image「ちょ、このことは絶対に
誰にも言うなよ!
絶対だぞ!」

sweat, surprised

「sweat(スウェット/汗)」
を入れるとより効果的に
sd-image「///」

full-face blush, embarrassed

照れや恥ずかしさがUP
sd-image「ブログに人が来ないよぉ~」

blush, cry, open mouth

口を開けて泣く
sd-image「うわああどうしよどうしよ
万策尽きたあああああー!」

sweat, surprised, open mouth

万策が尽きたときに

 「」内はブログ主の妄言です……。

 

表情を変えてキャラクターの魅力を高めよう

 このように表情を上手く指定することでキャラクターの魅力が増していきます。そして、いくつかの表現を織り交ぜることでより豊かな表情の演出も可能となるのです。

 ただし、冒頭でも述べたように、モデル、設定、プロンプトの内容などによって有効になるかどうかは変わってきます。それでも、主要な表現は反映されやすいのでぜひ一度お試しください。

髪の描写に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
髪型や髪色の描写に関するプロンプトをまとめて掲載しています。髪色と髪型を指定することで未指定とは違ったキャラクターを生成することができるようになります。
人物の描写に関するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
人物の描写に関するプロンプトをまとめて掲載しています。登場人物の性別や人数、それらの組み合わせ等はプロンプトを調整することで変更できます。
画像の品質を規定するプロンプト【Stable Diffusion web UI】
多くの画像に使われている品質向上系のプロンプトをまとめて掲載しています。画像の品質を規定するプロンプトは思いどおりの画像を生成するために欠かせません。
ネガティブプロンプトの重要性【Stable Diffusion web UI】
ネガティブプロンプトに関する表現をまとめて掲載しています。ネガティブプロンプトは意図しない表現を抑止するために必要不可欠な要素といえます。

 「ControlNet」の導入は以下のページをご覧ください。

「ControlNet」の導入とその使い方【Stable Diffusion web UI】
ControlNet の導入方法と使い方を初心者向けに紹介しています。ControlNet を導入することでAI画像の構図や人物のポーズを自由に設定できます。