本日、「v1.3.1」がリリースされました。
(5月28日追記)
本日、「v1.3.0」がリリースされました。更新はしばらく待った方がよいと思います。
(5月14日追記)
昨日、「v1.2.0」がリリースされています。変更点が色々とあるようです。したがって、少なくとも数日は更新を避けたほうが無難だと思います。詳しくはページ内のリンク先をご確認ください。
拡張機能は「Stable Diffusion web UI」のバージョンによって利用できないことがあるようです。先日、ある拡張機能をインストールしようとしたところ、エラーが出て先に進むことができませんでした。
「Stable Diffusion web UI」は、2023年3月末頃に大規模アップデートを実施しており、それにともなう不具合が頻発していました。そういうこともあって、更新せずに長らく待っていましたが、もうそろそろ落ち着いた頃だと思って更新してみました。結論から言ってこちらの環境では今のところ問題なく動作しています。拡張機能も問題なく利用することができています。
ここでは「Stable Diffusion web UI」の更新の方法について簡単にまとめています。
「Stable Diffusion web UI」を更新する前に
AUTOMATIC1111 氏の GitHub を確認する
「Stable Diffusion web UI」をいきなり更新するのは絶対に止めましょう。バグに苦しめられる可能性があります。
「Stable Diffusion web UI」を作成した「AUTOMATIC1111」氏の以下のページを確認します。
バグ(bug-report)などの種々の問題は以下の「issue(イシュー/課題)」内で利用者の報告が行われています。
以下の「Insights(インサイト/見通し)」はイシュー数等を一覧するのに役立ちます。直近「24時間」「3日」「1週間」「1ヵ月」を切り替えて概観できます。
このあたりで情報を収集します。
バグ報告が多い時はアップデートを控えてください。

「モデル」や「LoRA」をバックアップしておく
「Stable Diffusion web UI」を更新するときに、「モデル」や「LoRA」を退避させる必要は基本的にありません。生成した画像(=outputsフォルダ)も同様です。これらのファイルが上書きされたり削除されたりすることはありません。
しかし、「モデル」や「LoRA」等のファイルはアップデートの有無にかかわらず、日頃から SSD や HDD にバックアップをとっておくことを強くおすすめいたします。
何かの拍子に誤って削除してしまうことも考えられます。また、ストレージが将来的に故障してしまうことも十分考えられます。各種ファイルを再ダウンロードしようにも、ファイルが既に削除されてしまっているかもしれません。

安定動作している「Commit hash」を控えておく
「Stable Diffusion web UI」を起動するときにコマンドプロンプト(黒い画面)にたくさんの文字列が表示されます。その数行目に表示される「Commit hash(コミットハッシュ)」の値をコピーしてテキストファイルに保存しておいてください。
そうすることで、アップデート前に安定動作していた「Stable Diffusion web UI」のバージョンが分かります。これは元のバージョンに戻すときに必要になります。
こちらの環境ではコマンドプロンプトの3行目に以下の「Commit hash」が表示されています。
Commit hash: 48a15821de768fea76e66f26df83df3fddf18f4b
「Stable Diffusion web UI」の更新後もこちらの環境では特に不都合なく動作していますので、更新後の「Commit hash」も以下に掲載しておきます。必要な方はコピペして使用してください。
Commit hash: 22bcc7be428c94e9408f589966c2040187245d81
ただし、拡張機能の一部が動作しなくなるといったことが起こる可能性は普通にあります。こちらの利用環境と異なるためにそういった問題が起こるかもしれません。
あとは「Stable Diffusion web UI」の画面の一番下に表示されている「python」「torch」などの値もついでに控えておいてください。スクリーンショットを撮っておくと便利です。


不具合が起こったときに備えておく
「Stable Diffusion web UI」が安定して動作していたバージョンに戻す(=ダウングレードする)方法や別の場所に新規インストールする方法などを調べておくことをおすすめいたします。
「git checkout」というコマンドと先ほど控えた「Commit hash」値を利用することで安定版に戻すことができます。
アップデートが不安な方はトラブルが発生したときの対処方法を予め調べておくといざという時に安心です。
もし行き詰まったら最終的に「Stable Diffusion web UI」を適当な場所に新規インストールすればよいと思います。
「Stable Diffusion web UI」の更新手順
「Stable Diffusion web UI」をアップデート
こちらの環境では「Stable Diffusion web UI」→「sd.webui」→「webui」の中に色々なファイルがインストールされています。
上の画面のフォルダやファイルが選択されない位置(端っこのほう)で右クリックしてください。そしてメニューの中から「Git Bash Here」をクリックします。
Shift キーを押しながら右クリックすることでメニューに表示される「PowerShell ウィンドウ」を開いて実行する方法もあります。
なお、上の画像と同じファイルが「Stable Diffusion web UI」の中に入っている方もいるようなので、インストール時期によってディレクトリの構成が微妙に違うのかもしれません。
「Stable Diffusion web UI」直下の「sd.webui」フォルダしかないところで先の手順を実行すると「fatal: not a git repository (or any of the parent directories): .git」といったエラーが出ます。
「Git Bash Here」をクリックして、上のような黒い画面が出たら以下のコマンドを入力します。
するとファイルのアップデートが行われます。
アップデートが完了するとファイルが更新されたところが一覧で表示されます。上の画像はその一部です。
アップデート完了後はこの黒い画面を閉じてください。
アップデートが上手くいかなかった場合はまた後日アップデートを試みてください。
「Stable Diffusion web UI」の起動
アップデート完了後に普段通りに「webui-user.bat」から「Stable Diffusion web UI」を立ちあげます。初回はファイルのダウンロードのために少し待たされることがあります。
その後は不具合がなければいつもと同じように利用することができます。新しいバージョンは以前のバージョンと比べるとインターフェース等の一部が異なります。
バージョンが古いままで新しい拡張機能をインストールできないという方は、本体の更新をそろそろ検討してもよいかもしれませんね。


