シャワーヘッドとシャワーホースを新しいものに交換したのに合わせて、シャワーヘッドを引っ掛けるシャワーフック(以下シャワーヘッドホルダー)も同じデザインのものに交換しました。
元々のシャワーヘッドホルダーは経年変化による黄ばみと黒カビの発生で外観が汚くなっていたので丁度良いタイミングでした。このページではシャワーヘッドホルダーの着脱方法を画像付きで説明しています。
シャワーセットはシルバーのメッキが施された以下の SANEI 製品を選びました。それに合わせてシャワーヘッドホルダーも同じデザインのものに取り替えました。鏡面仕上げのシャワーセットはホテルのような仕上がりになるのでとてもおすすめです。


シャワーヘッドとデザインを合わせるのが基本
既設のものと置き換えられる製品を選ぶ

シャワーヘッドホルダーが壁面に直付けされている場合は、同じようなタイプの製品と置き換えることができます。一方、シャワーヘッドホルダーがスライドバーに取り付けられている場合は、取り付け可能な径を確認してから代替品を選ぶ必要があります。
これとは別に新しくシャワーヘッドホルダーを取り付けたいが、壁に穴を開けたくないということであれば吸盤タイプやシールタイプなどを選べます。このような製品は後付けが容易ですし傷も残りません。
今回は新導入のシャワーセットと合わせることが目的だったので同じ SANEI 社の「PCシャワー掛具(PS32-85-C)」を選びました。この製品は昔からよく使われている壁面にネジで止めるタイプです。同様の製品で角度を調整できるものも販売されています。
購入時の価格は884円でした(2025年12月上旬の参考価格)。大型ホームセンターでも同程度の価格でしたがネットショッピングのほうがややお手頃です。
SANEI シャワーフックの仕様

この製品は従来型のシャワーヘッドホルダーです。こちらは同様の製品と簡単に置き換えることができます。取り付け方法も簡単です。
本体はシルバーのメッキが施されていますが、材質は ABS 樹脂です。実物を見ても特にチープな印象はありません。
コンクリートやタイルの壁に新設する場合はパッケージの説明をよく読んでから施工してください。タイル張りの壁に対する施工は DIY の難易度がやや上がるので注意してください。ドリルを適当にあてがうとタイルが割れてしまいます。


同梱物一覧

市販のシャワーヘッドホルダーは大体の場合に、本体、防水ゴム、ビスが同梱されています。これとは別に施工の際にドライバーなどの工具が必要になります。穴を新たに開ける場合は壁に埋め込むプラグが別に必要です。プラグは大型ホームセンターで手に入ります。
シャワーヘッドホルダーの壁面への固定方法
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従来の壁直付け型のシャワーヘッドホルダーは、2本のビスで壁面に固定されています。交換用の製品は上部のビス位置は固定ですが、下部のビス位置は縦方向に 17 ~ 25 mm の範囲で微調整できるように工夫されています。したがって、既存のビス穴を再利用することが可能です。
新しく穴を開ける場合はドリルで穴を開けた後に、アンカーとなる樹脂プラグを打ち込む必要があります。また、作業は慎重に行わなければ壁面のタイルが破損してしまう恐れがあります。そういうことを考慮すると特段の理由がない限り既存の穴を再利用するのが賢明です。

シャワーヘッドホルダーの取付に必要な工具

施工に必要な工具はプラスドライバーとマイナスドライバーだけです。プラスドライバーはシャワーヘッドホルダーの着脱に使用し、マイナスドライバーは防水ゴムの取り外しに使用します。
電動ドライバーは不要です。取り付け時に電動ドライバーを使うと力が強すぎて製品やタイルを割ってしてしまう可能性があります。


シャワーヘッドホルダーの取付手順
古いシャワーヘッドホルダーを取り外す

古いシャワーヘッドホルダーは経年変化によって黄変が起こり浴室の美観を損ねてしまいます。また、黒カビや水垢がこびりついていると衛生的にも問題があります。
写真のように汚らしい状態になっているお家も少なくないでしょう。防水ゴムに浸透した黒カビは通常の洗浄だけではなかなか落とすことができません。こうなったら早い段階で新しいものに取り替えることをおすすめします。

まず防水ゴムをシャワーヘッドホルダーから引き剝がします。防水ゴムはマイナスドライバーを上部または下部に差し込んで引っ張り上げることで取り外すことができます。防水ゴムは完全にはがしてしまって問題ありません。

このように防水ゴムを引き剥がすとその下にあるネジが露出します。シャワーヘッドホルダーは通常2本のビスで壁に固定されています。
余談ですが、シャワーヘッドホルダーの緩んでカタカタ動くときの直し方は、防水ゴムを捲ってビスを回し締めするだけです。防水ゴムを捲ると経年劣化でゴムが破れることがあるかもしれませんが、その時はコーキング剤で補修することもできます。

プラスドライバーでネジを緩めます。ドライバーはネジの駆動部(+)をつぶさないように垂直にあてがってください(上の写真は撮影のために斜めになっています)。
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上のネジも同様に外します。このネジを外すとシャワーヘッドホルダーが外れるので、落下しないように手で押さえておきます。
壁面の清掃とプラグの確認

シャワーヘッドホルダーを取り外すと汚れが付着しているので綺麗に拭き上げてください。今回はアルコールでカビと汚れを落としておきました。
写真からお分かりいただけるように、タイル張りの浴槽はビスを打つためのアンカーとして樹脂製プラグが壁面に埋め込まれています。ここに再びビスを打って新しいシャワーヘッドホルダーを固定することになります。
ビスを外すときにグラグラしていた場合は、ネジ穴がダメになっているのでパテ等で一旦埋めてから同じところにビスを打ちます。
タイルにひび割れが見られるような場合は、裏側に水が漏出しないようにコーキング剤で補修しておきましょう。簡単な補修材はダイソーやセリアなどの100均で手に入ります。
新しいシャワーヘッドホルダーの取り付け

新しいシャワーヘッドホルダーの取り付けは、先ほどの取り外しと逆のことをするだけです。まずシャワーヘッドホルダーをビスで仮留めしておきます。
また、電動ドライバーは本体やタイルを割ってしまう可能性がありますのでDIY初心者は絶対に使わないでください。

2本目のビスを打つときに平行になっているか角度を微調整しながら留めていきます。位置に問題がなければ仮留めしていたビスも回し締めします。
防水ゴムの取り付け

内側に水が染みないようにネジ穴の上に防水ゴムを装着します。
この防水ゴムの取り付けはちょっとしたコツが要ります。この製品の場合は左半分または右半分を先にはめてから反対側を両手の親指でぐっと押し込んではめ込みます。
防水ゴムを装着したらシャワーヘッドホルダーの取り付け作業は完了です。
取り付け後の確認

シャワーヘッドがきちんと収まるか、がたつきがないか等を確認します。問題がなければOKです。

シャワーセットとお揃いになったことで統一感が出て良い感じになりました。今のところシャワーヘッドの着脱に不自由はありません。使い勝手も前と変わりません。
メッキ仕上げの製品で揃えたことでホテルのようになってオシャレさもアップしたように感じます。皆様もシャワーヘッドやシャワーホースを交換される際はシャワーヘッドホルダーも合わせて交換してみてください。





































