現在、ティファールの電気ケトルを愛用しています。今では電気ケトルは生活に必須の製品となっています。
今回、電気ケトルを別の部屋に設置しようと思い、新しい製品を入手しました。同じティファールの製品を購入しても良かったのですが、せっかくなら違うメーカーの製品を試してみようと考え、高機能の電気ケトルを選んでみました。
象印の電気ケトル「CK-AW10-TM」のメタリックブラウンです。この製品は、ポットの内側にプラチナフッ素加工が施されている点と保温機能が付いている点が大きな特徴です。
高価格帯の電気ケトル「CK-AW10-TM」の機能
象印の電気ケトル「CK-AW10-TM」は、電気ケトルとしては比較的良いお値段がします。
湯沸かし時間は、140mlのカップ一杯が約65秒で沸きます(メーカー公表値)。1.0Lの満水時は約5分で沸騰します(メーカー公表値)。ただし、カルキとばし機能を使った場合はもう少し長くなるようです。
象印の「CK-AW10-TM」は、最廉価グレードの電気ケトルと比べて、複数の機能が搭載されています。パッケージに記載されていた内容を以下に列挙しながら内容を検討してみました。
1時間あったか保温(選択式)
食事中に保温機能を使うと、追加で熱々のお茶やコーヒーを飲むことができます。長時間だと電気ポットと同じになりますが、保温時間が1時間に区切られている点がとても良いと思います。
保温機能は選択式のため、必要なときだけ保温機能をオンにします。
蒸気レス構造
蒸気が出ない構造は地味に嬉しい機能です。一般的な電気ケトルは沸騰時に湯気がもくもくと出てきます。当然、やけどに注意したり、湿気に気をつけたりしなければいけません。蒸気が出なければやけどのリスクを減らすことができます。
カルキとばしコース(選択式)
カルキ臭を除去する機能が付いています。カルキとばし機能は、個人的にあってもなくてもどちらでも良いと思いました。
1.5mロングコード
ロングコードは電気ケトルを食卓の上に置いて使用する際に重宝すると思います。余ったコードは土台に巻き付けることができるため、長すぎて困るということはありません。
沸騰完了お知らせメロディ
沸騰したらメロディでお知らせしてくれます。沸騰時にランプが消灯したり、スイッチが跳ね上がったりするだけよりも、音が鳴るほうが良いという方は案外多いのではないでしょうか。
待機時消費電力ゼロ
電気ケトルを土台にセットしていても、使用していないときには消費電力がゼロとなっています。
自動給湯ロック
自動給湯ロック機能があります。急騰時にレバーを押し下げないとお湯が出てきません。電気ポットにありがちな「ロック」ボタンや「ロック解除」ボタンを押す必要はありません。レバー式は直感的で分かりやすいです。
熱くなりにくい本体
安価な電気ケトルは本体を触るとやけどしそうになります。こちらは本体が分厚いため外装が熱くなりにくくなっています。ただし、外装が厚い分だけ重量があります。
これらの機能は、一般的な廉価グレードの電気ケトルには搭載されていないものが多いと思います。どちらが良いかは、結局のところ用途によります。
象印の電気ケトル「CK-AW10-TM」の外観とデザイン
製品のパッケージ
電気ケトルの型番は「CK-AW10-TM」です。転倒湯もれ防止構造。
たくさんの機能が記載されたパッケージ
自動給湯ロック機能と熱くなりにくい本体は安心安全設計といえます。
湯量調整とマイコン安全設計。
フッ素加工と水位線。
とても分かりやすい説明書
「CK-AW10-TM」の説明書です。項目が表紙に大きな字で書かれているためとても見やすいです。
説明書には各部の説明と取扱い方法が細かく書かれています。説明は図解のため誰でも簡単に理解することができます。
お湯の沸かし方は簡単です。
「CK-AW10-TM」は、廉価版の電気ケトルにはみられない保温機能が付いています。保温機能を活用するためには説明書を少し読む必要があります。
説明書の裏面が保証書になっています。
高級感溢れるデザイン
電気ケトルの本体は、とても丁寧に梱包されています。
本体カラーは「メタリックブラウン」と「メタリックレッド」が用意されています。私はメタリックブラウンを選びました。メタリックブラウンはとても落ち着いた色合いで和室にもマッチします。
本体に機能を説明するシールが貼ってあります。「CK-AW10-TM」は、価格が高いだけあってとても高機能です。
ただ、多機能ゆえに本体サイズが多少大きくて重いように思います。
電気ケトルの上部です。写真左側の突起部が注ぎ口になっています。反対のレバーは、注ぐときに使います。
レバーを押し下げなければお湯はでません。そのため、電気ケトルを誤って転倒させてもお湯が零れにくくなっています。小さなお子様のいるご家庭やご高齢の方が使用される場合にはとても助かる機能ではないでしょうか。
なお、電気ケトルのフタは、フタ開閉つまみを押しながらフタを持ち上げると外れます。
フタを取り外すとお湯を入れる内容器があります。フタがすべて外れるためとてもお水を入れやすくなっています。お湯の排水も簡単です。
また、円筒形の内容器には手が奥までしっかりと入るためとても洗いやすくなっています。
内容器には水量メモリが白地ではっきりと記載されます。必要分だけを沸かすことが可能です。
また、内容器は一般的な電気ポットと同様にフッ素加工が施されています。電気ケトルでは珍しい仕様です。そのため、内側には汚れが付きにくく、スポンジで軽く撫でるだけで綺麗に洗うことができます。
取り外したフタの部分です。
フタ全体が外れるため、いつでも軽く洗うことができます。フタが固定式の場合は、洗うときに困ります。
フタに付いている注ぎ口です。
レバー部の裏側です。
フタを側面から見た状態です。フタは他の電気ケトルと比べると、ひじょうに厚くなっています。なぜかというと、「蒸気レス構造」になっているからです。
一般的な電気ケトルは沸騰時に大量の蒸気が出てきます。しかし、蒸気レス構造の電気ケトルの場合は蒸気がほとんど出ません。
注ぎ口を別の角度から見た状態です。先端部はお湯が零れにくい形状になっています。
レバーはとても押しやすいです。
ハンドルはしっかりと握ることのできる形状になっています。
ハンドル外側の上部にスイッチが二つ付いています。一つはお湯を「沸かす」ときに使うボタンで、もう一つはお湯を「保温(1時間)」するときに使うボタンです。ボタンが色分けされている上に、ランプが点灯するようになっています。
本体の外装です。電気ケトルの外観は光沢仕様で高級感があります。2,000円から3,000円の安い価格帯の電気ケトルとはまったく違います。
傷の付きやすさについては、購入したばかりのため何とも言えません。
電気ケトルの裏側です。中心部の窪みに土台をセットします。
電気ケトルの土台部分です。この土台部分は、どの電気ケトルでも似たり寄ったりの構造になっています。
セットのしやすさは、可もなく不可もなくごく普通といったところでしょうか。セットした後は安定感があります。
土台の裏側は、電気コードを巻き付けられるようになっています。電気のコードを必要分だけ取り出して使用するかたちになります。
ただし、電気のコードはまとめておくと発熱する可能性があるので、様子を見ながら使用する必要があります。とはいえ、メーカーが説明書で電源コードを土台に巻き付けて使用するとしていることから安全性は十分に確保されていると思われます。
土台に巻き付けた電気コードは勝手に出てこないような感じです。
電気ケトルの本体を土台にセットした状態です。
高級な旅館に置いてあっても違和感がない出来映え
今回、新たに象印の電気ケトル「CK-AW10-TM」を購入しました。この電気ケトルは、安価な製品と比べると、かなり多機能であり高級感があります。
電気ケトルは、いずれの製品も湯沸かし時間がきわめて短い点が大きな特徴です。しかし、製品によって、湯沸かし以外の機能が随分と異なるように思えます。
象印の「CK-AW10-TM」は、湯沸かしが完了するとメロディが鳴ってお知らせしてくれます。ほかの電気ケトルでは、スイッチが跳ね上がるか、電源ランプが消えるかという仕様が多いです。
この製品は音が鳴ります。音でお知らせしてくれると、電気ケトルの目の前にいなくても気がつくため、かなり助かる方が多いのではないでしょうか。電気ケトルにありがちな「お湯を沸かしていたことを忘れていた!」という状況がほとんどなくなります。
そのほか、象印の「CK-AW10-TM」には、特徴的な機能がいくつかあります。
転倒防止機能で安心安全!
転倒防止機能が付いているため、万が一倒しても安心安全です。転倒防止機能は、小さなお子様のいるご家庭ではとても助かると思います。また、ご高齢の方に使用してもらう際にも安心感があります。
保温機能で熱々の二杯目!
保温機能は、家に来訪者が来たときに重宝しそうです。そういう場面で保温機能が役立つと思います。湯沸かし後から1時間は90℃が保てます。したがって、二杯目のお茶をすぐに淹れることができます。寒い冬場には特に重宝します。
フッ素加工で金属臭/プラスチック臭がしない!
内容器のフッ素加工は地味にありがたい機能です。というのは、安価な電気ケトルにありがちな金属臭やプラスチック臭がほとんどしないからです。
臭いや味に敏感な方もある程度納得できるのではないでしょうか。これで無理ならチタンの鍋でお湯を沸かしましょう。
象印の電気ケトル「CK-AW10-TM」の総合評価
象印の「CK-AW10-TM」は、総合的に評価するとかなり満足感の高い製品といえます。老舗の高級旅館に置いてありそうです。
象印の「CK-AW10-TM」は、電気ポットと電気ケトルの良いところを併せ持ったような製品かもしれませんね。その代わり電気ケトルとしては比較的良いお値段がします。
この電気ケトルは、次のような方に特におすすめできます。
・多機能な製品が必要な方
・プラスチック臭に抵抗のある方
・小さなお子様がいるご家庭の方
・ご高齢の方
・来客の多いご家庭の方
象印の「CK-AW10-TM」のライバルは、タイガーの「蒸気レス わく子 PCH-G080-KP」でしょうか。
電気ケトルは、使用状況をじっくりと考えてから購入されるのが良いと思います。「一日何回使用するのか」「誰が使うのか」「どこで使うのか」をはっきりさせると適切な製品を選べると思いますよ。
お湯さえ沸けば良いという方は、ティファールのパフォーマをおすすめします。パフォーマは毎日とても快適に使えています。

