換気扇は「キュルキュル」というような異音がすることがあります。このような異音は潤滑油が切れてしまったときに発生する傾向があります。時には異音が金切り声のような爆音になってしまいます。
異音がひどいと本当にびっくりするくらい大きな音がします! 音が家の外にも内にも響き渡ります!(経験談) 異音が大きければご近所様への迷惑にもなってしまうので、スイッチをオフにした後に何らかの対策を早急に講じる必要があります。
古い浴室換気扇の異音に対する応急処置
家では東芝製の浴室換気扇が設置されています。
浴室の換気扇は耐用年数を超過すると経年劣化が進み、異音が発生することがあります。このような異音はある日突然に生じることもあれば、水が換気扇に掛ってしまったりお風呂場の大掃除を行ったりした後に生じることもあります。
浴室用の換気扇の耐用年数は約15年のようです。しかし、実際には数十年にわたって修理や交換をせずに使用し続けていることがほとんどではないでしょうか。
東芝の浴室換気扇は正確には東芝キヤリア株式会社によるもので、修理の相談は東芝エアコン空調換気ご相談センターへ問い合わせることになっているようです。修理料金は説明書を読むと「技術料・部品代・出張料などで構成」とあります。修理を依頼すると結構な金額が掛ってしまいます。
異音が突然鳴り始めたときにはとりあえず簡易な対策で凌ぐしかありません。換気扇の異音は注油で誤魔化すくらいで何とかなることがあります。注油は故障のリスクがあるという意見もありますが、数十年も使用しているボロい換気扇であれば差し支えないでしょう。
新しい換気扇は注油することで内部のグリスが漏出してしまう恐れがあるため、修理の依頼をおすすめいたします。
換気扇のカバーは下部のつまみを手前に引き上げることで外すことができます。
カバーの上部が換気扇上部に引っかかっている状態になっているので、カバーをそっと持ち上げると外れます。
説明書には本体や羽根を取り付けたまま清掃するとあるので分解はしません。見たところ羽根もすぐには外れそうにありませんでした。
羽根の汚れをウエスで拭き取ります。水滴が本体に付いているのは大掃除の直後だからです。
今回は家に転がっていたシリコンスプレーを使用しました。ミシン油があればそちらのほうがよいかもしれません。
シリコンスプレーを軸部分に微量吹き付けます。その後、換気扇の運転と停止を何度か繰り返すとシリコンスプレーが馴染んで異音が収束していきます。今のところこれで何とかなっています。
過去にゼリー状の万能グリスを塗ろうとしたことがありましたが、羽根を外さない状態で塗ることはできませんでした。グリスが滑り落ちてしまいます。
シリコンスプレーの代わりにクレ5-56を塗布したこともありますが、5-56は臭いが凄いのでおすすめしません。
ファンの清掃は定期的に実施する必要があるといえます。説明書には約3ヵ月に一度を目安に掃除を行うとあります。当然ですが水が内部に掛らないように留意します。
繰り返しになりますが、注油はあくまでも対処療法に過ぎません。耐用年数を超過したものは交換が一般的です。
その内、換気扇自体を交換しようと考えています。東芝の浴室換気扇はありがたいことに昔とまったく同じ製品が今も販売されています。つまり、同製品をそのまま置き換えるだけで交換が可能です。同製品を長いあいだ販売し続けてくれる点は本当に助かりますね。
ちなみに、小型の浴室換気扇は品番にもよりますが5,000円~7,000円くらいで手に入ります。このページの写真にある東芝の換気扇(同一品)は6,000円前後です(価格は変動します)。
換気扇は同じ見た目のものでも、製品仕様が型番によって微妙に異なっています。具体的には壁用コンセントプラグの有無や電源オンオフの紐の有無などが違います。それらの要素はショッピングサイトの写真だけでは判別できないことが多いです。これは製品の写真がカットされていたり使い回されていたりするためです。ですので、換気扇自体を取替えるときは型番をよく確認してから注文してください。
シリコンスプレー等はホームセンターで手に入ります。ダイソーにもシリコンスプレーの小さな缶が売っていますよ。