お風呂の掃除をしていると、劣化してひび割れたゴム栓が気になることはないでしょうか。ゴム栓の劣化を放っておくと水漏れに繋がることもあります。
でもご安心ください。一般的なお風呂のゴム栓は誰でも簡単に取替えることができます。しかも、交換費用は200円から1,000円程度です。
栓の交換はゴム栓だけを取替えることもできますし、チェーンごと取替えてしまうことも可能です。交換費用はチェーンを含めても1,000円程度で済みます。長いあいだ使用している場合はチェーンも新しいものに交換しておくと安心です。
ここではゴム栓を取替えている工程を紹介しています。工具がない場合は100円ショップの工具で十分に対応できます。
ゴム栓の劣化具合とサイズを確認する
お風呂のゴム栓を確認してみてください。ゴム栓を外してよく見てみるとひび割れのような劣化痕が見つかることがあります。新築でも住み始めて10年以上が経過している場合は劣化していることがあります。
車でも何でもゴム製品は劣化しやすいものです。お風呂の栓も例外ではありません。長い時間お湯に浸かったり、お風呂洗いで洗剤が付着したりすることで経年劣化が進んでいきます。ある程度使用しているものは交換してしまってもよいかもしれません。
上の写真にあるような一般的な形状のゴム栓は、誰でも簡単に交換することができます。ゴム栓を交換する場合は、ゴム栓上部の直径(写真に写っている部分)、排水口内側の直径(写真の銀色の部分)を測定します。
ゴム栓のサイズは数ミリおきにたくさんの種類が販売されており、間違えるとはまらなかったり、簡単に外れてしまったりする可能性があります。念のためにゴム栓と排水口の両方のサイズを確認されることをおすすめします。
ゴム栓を測定する器具をお風呂用品コーナーに設置しているホームセンターもあります。ゴム栓が上手くはまるところが適合品になります。
よく分からない方は取り外したゴム栓をお店に持って行ってください。
写真のゴム栓は長いあいだ取替えずに使い続けていたものです。ひび割れてボロボロになっています。ゴム自体も硬化している上に側面の形状もわずかに変化しています。
一方、ステンレスでできているチェーン(玉鎖)はシルバーの輝きを保っています。細部を確認しましたが、錆のようなものは浮いていませんでした。けれども、綺麗に見えても劣化している可能性が高いと考えてください。
チェーンが長年にわたって使い込まれているものなら、ついでに交換しておくことを強くおすすめいたします。なぜかというと、ゴム栓を新しくするとチェーンを引っ張ってゴム栓を抜くときの抵抗が増加することによって、チェーンがブチッと切れてしまうことがあるからです。
もちろん、チェーンが新しい場合はゴム栓だけの交換でまったく問題ありません。
ゴム栓やチェーンの交換に必要なもの
写真で紹介しているタイプはゴム栓とチェーンがリング状の金具で連結されています。このタイプは手では外せません。キーリングのような金具であれば手で簡単に外せます。どちらのタイプか確認してみてください。
写真にあるタイプのゴム栓の交換作業には次のような工具が必要になります。お持ちでない場合は、同等の工具が100円ショップで入手可能です。
・やっとこ(またはラジオペンチ等)
・マイナスドライバー
・ペンチ
お風呂のゴム栓の交換方法
やっとこやラジオペンチなどでリングをつかんでマイナスドライバーをリング内に入れます。
外側方向に上手く力をかけてやるとリングが少しずつ開いていきます。
リングが動いて作業しにくい場合がありますが、リングが動きにくい方向から作業を進めていくとよいと思います。
チェーンとゴム栓を分離した状態です。リング状の金具はこのようになっています。
金具はある程度のところまで開かないと外れません。
こちらが交換用の新品のゴム栓です。ゴム栓はホームセンターで様々なサイズの製品が販売されています。このSANEI製のゴム栓は188円でした。普通のサイズのものは、どれも大体200円前後でした。
この写真に写っているゴム栓上部の直径が排水口に適合していれば使用することができます。サイズを間違えると栓がはまらなかったり、お湯が少しずつ漏れたりする可能性あります。サイズの測定にはくれぐれもご注意ください。
交換用のゴム栓にはキーリングのような金具が付属していたため、チェーンに直接つけることができます。その場合、リングを手で少し開いてからチェーンにあてがえば上手く取り付けることができます。
私はこれまで使っていた金具を残しておこうと思ったため、取り外した金具を再度取り付けています。ペンチで金具をかしめれば取付け完了です。
交換後は水を張って水漏れの有無を確認する
ゴム栓が交換できたら、念のために栓をして少し水を貯めて、水漏れがないかどうかを確認してください。確認作業はとても大切です。問題がなければ交換作業は完了です。
ゴム栓を抜くときは、チェーンを強く引くと切れてしまう恐れがあるので、ゴム栓に付いているリングを引っ張るか、チェーンをゆっくりと真上に引き上げるかしてみてください。
新品のゴムは古いものとは質感がまったく違います。新しくなると気持ちがスッキリしますね。今後も家の中の古く傷んでいる部分をできる範囲で少しずつ修繕していこうと思います。
ゴム栓には色々な種類があります。今お使いの製品と排水口をしっかりと確認してから最適なものを選んでください。