玄関ドアのドアクローザーが故障して異音がするようになったため、新しいものと取り替えることにしました。
一般的な家庭用のドアクローザーは最低限の工具(ドライバーやモンキーレンチ等)があれば自分で簡単に交換することができます。交換用のドアクローザーは低価格の製品が楽天や Amazon 等のショッピングサイトで手軽に入手できます。
交換作業を業者に依頼すると最低でも2万円程度します。作業内容やドアクローザーの種類によっては2万円を超えることも普通にあるでしょう。
しかし、ドアクローザーは自分で交換することで6,000円程度の費用で済ませることができます。ホームセンターオリジナルの電動ドライバーを新たに購入しても10,000円程度です。DIY経験が少しでもある方はご自身で交換されることをおすすめいたします。
このようなドアクローザーは、取り付け後しばらくしてから閉まり具合等を微調整する必要が生じます。また、ドア枠とドアクローザーを接合するネジの取り付けは、電動ドライバーを使用しなければなりません。そうしないとドアの開閉を繰り返すうちにネジが緩んでしまいます。ご注意ください。
ドアクローザーは誰でも簡単に交換できる!
ドアクローザーの故障
玄関ドアを開け閉めするときにバキバキバキというすごい異音が発生してドアが閉まりづらくなってしまいました。
ドアクローザーの各部ネジを調整してみたのですが、状況はまったく改善しません。そのため、ドアクローザーを新しいものと交換することにしました。新しいドアクローザーは汎用性のある製品がいくつも販売されています。そういったものを選んでおけば比較的簡単に取替えることが可能です。
ドアクローザーの交換作業はDIYの経験が乏しくても、最低限の工具と説明書を読む能力があれば問題なく施工できます。しかし、説明書をまったく読まない(読めない)方は交換できません。また、脚立(もしくは椅子)を使う作業が含まれますので、安全には十分ご注意ください。
交換に必要な道具を用意する
ドアクローザーを交換するためにはプラスドライバーやモンキーレンチなどの工具が必要です。工具がない場合は新しいドアクローザーと併せて購入しておく必要があります。簡易なレンチが新しいドアクローザーに付属していることがあります。
ドライバーは手回しよりも電動ドライバーのほうが作業効率が高くておすすめです。ネジが固くて手回しドライバーでは外せないこともあるので、電動ドライバーがあると安心です。
ネジは電動ドライバーでしっかりと締め付けてください。そうしないとネジが緩んでしまうことがあります。
今後もDIYをする予定があるならマキタの電動ドライバーを持っておくことをおすすめします。そうでなくても、安価な電動ドライバーがひとつあると大変便利です。
ホームセンターオリジナルの製品が3,980円程度で販売されています。ビットも1本付属していることが多いです。これとは別に延長コードが1本必要です。
ドアクローザーの選び方
交換用のドアクローザーは、多様なメーカーのドアに取り付けられる製品が販売されています。汎用性の高い製品は元のドアクローザーのネジ孔に合せて取り付けられるような機構が搭載されています。
今回はRYOBI(リョービ)の「取替用ドアクローザー パラレル型 ストップ機能付き ブラック S-202P DB」を選びました。購入時の価格は約6,000円でした。価格はカラーによっても違いますし、購入時期によっても上下します。シルバーは約5,200円とお安くなっているようです(2023年6月15日時点)。
製品を購入する前に既設のドアクローザーと交換できるかどうかを確認しておく必要があります。メーカーサイトまたは販売サイトに掲載されている情報を確認するか、パッケージの説明を確認します。この製品は説明を読むとアームをドア枠の外側に取り付ける場合には別売のL型プレートが必要であることが分かります。
こちらで紹介しているリョービの製品は、低価格で互換性もあり既設のものと簡単に置き換えることができます。しかも、本体カラーはブラック、シルバー、ホワイト、ブロンズから選べるため、ほとんどのドアカラーに合せることができます。
もっと安い製品もありますが、有名メーカーの定番製品を買っておくと情報も多いので安心できます。
RYOBI 取替用ドアクローザー(S-202P DB)
交換用のドアクローザーは必要な部品がすべて同梱されています。説明書は作業手順が分かりやすく記載されています。
これとは別に、プラスドライバーなどの工具、定規、鉛筆などが必要です。新たにネジ孔を開ける場合は電動ドリルが必要ですが、通常は既存の孔を再利用することになります。
ここからは同梱されている部品を確認していきます。
こちらはフリーアジャストブラケットセットです。この部品はネジ孔の部分が可動式になっているため、既存のネジ孔に合せて取り付けられるようになっています。
これをドアと水平になるように調節して取り付けます。詳しい手順は後述します。
説明書以外にも細かい注意点が記載されています。
調整方法をよく理解してから取り付けないと正しく取り付けることができないばかりか、ドアが上手く開閉しない恐れがあります。
こちらのアームは先ほどのフリーアジャストブラケットと本体の間に入るパーツです。
こちらがスライド取付板セットです。このパーツは右のように分解してから取り付けていきます。
このパーツは既存のネジ孔に合わせてドアクローザーを取り付けるための土台となるものです。
ドアクローザー本体はずっしりとした重みがあります。落とすと大変ですので取り付け時はドアにしっかり付いているか確認してください。
本体左側に開閉具合を調節する調整ネジ(外周の大きなネジ3本)があります。これらの調整ネジは本体の取付け後に使用します。ドアの開け閉め具合はこのネジの調整次第となります。
ネジ類も付属しています。ネジは既存のネジ孔に適合したものだけを使用します。他に簡易スパナとエンドキャップが付いています。これらの内容物は問題がないかどうかを開封時にすべて確認しておきます。
ここからはドアクローザーの交換作業に入っていきます。説明書を事前に読む必要があります。また、説明書は作業中にも何度か見ることになるので手元においておきます。
ドアクローザーの取り外し方
モンキーレンチやスパナを使ってアーム部分を緩めて取り外します。付け根のネジは電動ドライバーがないと固くて外せないことがあります。
ドアクローザー本体は側面のネジを外すことで取り外せます。本体はかなり重たいので落とさないように手でしっかりと支えながら作業を進めます。
本体はネジを外してから左右のいずれかにずらすことで外れます。その後、ドアに取り付けられている固定金具を外します。
ドアクローザーの取り付け方
説明書の施工手順に従って作業を進めていきます。この製品の場合はフリーアジャストブラケットを最初に取り付けます。
フリーアジャストブラケットは元のネジ位置に合せてネジ孔を調整することが可能です。固定は付属品の中から径の合うネジを探して使いました。
本来はネジ4本で固定するのですが、既存の孔のみを再利用してネジ3本で固定しています。新しいネジ孔をドア枠に開けようとしたところ、手持ちの工具では開けられずに断念しました。
既存のネジ穴を使ってブラケットを固定している場合は、ドアの開閉を繰り返すことでネジが緩んでくることがあるようです。ネジが緩むと当然にブラケットもゆるゆるになってしまいドアの開閉に問題が生じます。
ネジは手回しドライバーではなく電動ドライバーでしっかりと締め付けてください。ネジの緩み止めを追加してもよいかもしれません。また、ブラケットはできることならネジを4本使ってがっちり固定することをおすすめします。
固定板をドアに取り付けます。固定板はスライド取付板セットから予め外しておきます。使用する取付孔は説明書に記載された寸法を測ってから決定します。
ネジ止めする箇所は既存の孔の位置によって違います。写真の例では固定板の一番上のネジ孔にネジ止めするという指定に従っています。ネジを下の孔に取り付ける場合もあります。
スライド取付板を固定板の上に取り付けていきます。ネジは緩めにしておいて左右の位置を微調整します。この仕組みが肝になっています。
このスライド取付板の位置を適切な位置に取り付けないとドアクローザー本体やアームがずれてしまいます。
スライド取付板の大体の指定位置は説明書に記されていますが、微調整は何度か行うことになります。
各部の位置を再確認します。
実際の寸法と説明書記載の寸法を比較して間違いないことを確認してから本体の取付け作業に進みます。
本体とアームを組み立てます。こちらも先ほど測った寸法に基づいて上下の向きを指定どおりに組み立てます。
本体は片側をスライド取付板の左側に引っ掛けてから、本体をスライドして固定した上でネジ止めします。
新しく取り付けたドアクローザーは既設の元の大きさと位置が違っていることがあるため、写真のように以前の取付跡が一部見えてしまう場合があります。
しかし、実際のドア開閉時には気になることはまったくありません。ドアの上部はそもそも照明があたりづらくてあまり目立ちません。このあたりが気になる方は固定板を取り付ける前にダイソーやセリアのリメイクシートを該当箇所に貼り付けて誤魔化すことができます。
その後、アームとフリーアジャストブラケットを接続します。その際、フリーアジャストブラケットのリンクの長さは調節が必要になります。調節と接続が完了したらネジとワッシャーで固定します。
接続後はドアの開閉をゆっくりと行って開閉具合を慎重に確認します。
取り付け後の調整
ドアクローザーの交換が完了したら、最後に側面の調整ネジを開閉してドアの開き具合や閉まる速度などを決定します。細かい設定方法は説明書に記載されています。
この調整作業は玄関ドアの開け心地を大きく左右しますので、時間をかけて何度も行うようにしましょう。それでも、しばらく経ってから微調整が必要になります。
以上のように、玄関ドアのドアクローザーは誰でも簡単に交換することができます。一般的なドアクローザーは既存のネジ穴をそのまま再利用できる互換性のある製品がいくつも販売されています。そういった手軽に交換できる製品を選んでください。
玄関ドアのドアクローザーを交換してからしばらく経ちますが、ドアの開閉はまったく問題なくスムーズです。早い段階で交換しておいて良かったです。