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ホーザン「合格クリップ」は圧着作業の効率化に不可欠なツール

結線するときに大活躍 DIY・工具
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 ホーザンの「合格クリップ(P-926)」は、結線をする前に仮留めすることができる優れものです。結線や圧着のミスがあると修正に手間取って時間を大きくロスしてしまいます。

 電線を仮留めして誤接続がないかどうかを確認してから、リングスリーブによる圧着を行うことで致命的なミスを防げます。

 また、芯線3本以上の結線では被覆の位置を上手く揃えることができます。結線作業の効率が大幅に向上します。しかも、これは第二種電気工事士試験の技能試験にも持ち込んで使用することが可能です。ただし、この製品はあくまでも試験対策品であって実務で使うことはないと思います。

 同じくホーザンから出ている合格マルチツールもおすすめです。これらは効率化と時短には欠かせません。併せて手に入れておきたい製品です。これら二つのアイテムは超絶便利です! 芯線をカットするときに長さがはかれる合格ゲージもあります。

ホーザン「合格マルチツール」は技能試験の合格に役立つ神ツール
ホーザンの「DK-200(合格マルチツール)」はひとつでいくつもの役割を果たしてくれます。これがひとつあるだけで技能試験の作業が大幅に効率アップします。時短&効率化を考えている方は導入を検討してください。
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ホーザンの「合格クリップ(P-926)」は想像以上に便利なアイテムだった

ホーザン「合格クリップ(P-926)」

ホーザンの合格クリップ

 ホーザンの「合格クリップ(P-926)」は、ご覧のとおり単純構造のクリップです。両端を摘まんで中央の空間に複数の電線を挟むことで結線前に仮留めすることができます。

 それによって誤結線でないかどうかを圧着する前にチェックすることができます。また、芯線被覆の位置を微調整することができます。それから、リングスリーブを芯線に被せるときに、芯線がばらけたりズレたりすることを防げます。

 実際に使ってみる前まではこんなクリップが1本あってもなくても作業効率は変わらないだろうと思っていました。しかし、実際に使用してみると思いのほか便利なアイテムであることが分かりました。皆の評価がひじょうに高い理由も頷けます。

 ですが、合格クリップはVVFケーブル1.6mm×2本の結線ではそれほど有用さを感じません。この製品の真価は3本以上の結線において発揮されるといえます。

仮留めすることで位置を調節して誤接続も防げる

微調整も簡単

 合格クリップは3本以上の電線をまとめるときに大変有用であるといえます。上の写真の電線は使い回しのために曲がっていますw

 合格クリップなしで3本以上の電線をまとめようとすると、被覆の位置を揃えられなかったり、電線が1本だけ下がってしまったりと思うようにいかないことがあります。技能試験の練習は何度も繰り返すことになりますが、そのときにイライラする代表的な要因になってしまいます。時間もかなりロスします。

 合格クリップは単純な構造ではあるものの電線をしっかりと保持してくれます。これを3~4個使ってリングスリーブによる圧着作業の前に接続を確認することができます。

 この製品は1個だけでも十分に使えます。圧着する箇所だけ合格クリップで仮留めして、圧着が終わったら次の箇所を仮留めするという方法です。むしろ個人的にはこちらの使い方をおすすめしたいです。

ホーザンによる「合格クリップ(P-926)」の使い方

 こちらはホーザンが合格クリップの使い方を解説している動画です。

 複数の合格クリップがあると仮接続した上で、結線の間違いないかどうかを確認してから圧着作業に移ることができます。それによって、誤結線や圧着ミスを減らすことが可能です。

 結線ミスが多いという方は合格クリップを導入してみてはいかがでしょうか。

「合格クリップ(P-926)」は技能試験でも使用可能!

 2022年上期試験の時点では、ホーザンの「合格クリップ(P-926)」は技能試験の本番で使用することができます

 しかし、アマゾンのレビューによると、2021年上期試験の沖縄会場の一部において、試験監督からクリップは使用禁止のためしまうように指示されたという報告があります。Twitterでも同じ会場の受験者と思われる方から同様のツイートがあります。

 試験関係者が不勉強である場合、このような珍事が発生してしまうこともあるようです。このことが事実であれば、関係者は「2021年度上期試験の沖縄会場」のみクリップを使用不可とした正当な事由を説明すべきでしょう。

 受験案内の「試験会場で使用できる用具(p.14)」という項目には次のような記述があります。(g)の文言は最近になって追記されたものかもしれません。

技能試験では 、 電動工具以外の全ての工具を使用することができます
(中略)
(g) 電線を一時的に束ねるためのクリップ等については使用可能ですが、試験終了までには、必ず取り外してください。

 ですから、合格クリップ等の電線を束ねる器具(=電動工具以外の全ての工具)は安心して持ち込んでください。ただし、「改造した工具および自作した工具は使用できません」という記述がありますのでその点はご注意ください。また、「髪留め」「インシュロック」「ダブルクリップ」などの代用品は、工具として販売されているものではないことから、その取扱いがどうなるかは分かりません。使っている方もいるようですが、試験でしまえと言われたら指示に従うしかありません。

 そもそも、このようなクリップは効率化に寄与することはあれど、合否を左右するほどの神がかった道具ではありません。禁止する理由など微塵も存在しません。ただし、クリップの外し忘れは欠陥となる可能性があります。

 持ち込みが不安な方は以下の受験案内の14ページ目を印刷して試験会場に持って行ってください。

(参考)
令和4年度第二種電気工事士下期試験受験案内(電気技術者試験センター)

「合格クリップ(P-926)」はひとつあるだけで効率

ホーザンの電材セットにも付属

 合格クリップは単独でも購入可能ですが、ホーザンの電材セットの中にも含まれています。技能試験のために電材セットを購入予定の方は、ホーザンの電材セットを選ぶと良いかもしれません。この電材セットの中には合格クリップが5個も付属しています。

 単体では10個入りで販売されていますが、そちらは同僚や友だちと分けることもできますね。この他にも工具とセットになっているものが多数販売されているようです。

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