スマホやパソコンの充電環境を見直して、USB Type-C 化を進めています。
2023年9月22日(金)に発売された iPhone 15 シリーズでは、USB-C による充電が可能であることから大きな話題になりました。既に iPhone 15 / 15 Plus、iPhone 15 Pro / Pro Max を手にした方も多いでしょう。
そういう方は新しい iPhone 15 シリーズのために充電環境を見直してみてはいかがでしょうか。USB-C 端子が使える古い充電器でも高速な充電には対応していないことがあります。iPhone 15 シリーズに急速充電を行うためには、USB PD & 20W以上に対応した充電器とUSB-C ケーブルを用意する必要があります。
USB-C ケーブルを新調するついでに高性能な充電器に変えてみてください。日々の充電生活が信じられないほどに快適になります。ここではおすすめの充電器を紹介しています。
2023年7月に開催された Amazon プライムデーのセールにおいて、Anker「Nano II 65W」という小型充電器と一緒に同じくAnker の「735 Charger(GaNPrime 65W)」という充電器も購入しました。この充電器は iPhone 15 & 15 Plus、iPhone 15 Pro & 15 Pro Max の充電にも最適です。実際に iPhone 15 Pro が問題なく充電されることを確認しています。
こちらのページでは、Anker「735 Charger(GaNPrime 65W)」という急速充電器を紹介しています。こちらの急速充電器は USB ポートが三つ搭載されているということもあって、自宅で複数のデバイスを充電するときに重宝しそうです。それに加えて、長期の出張や海外旅行などの際に持ち出すことで、外出先でも普段と同じように複数のデバイスを同時に充電することができます。
しかも、こちらの充電器は以前紹介した「Nano II 65W」と同様に最大 65W の充電に対応しているため、PD(パワーデリバリー)に対応した一部のノートパソコンへの給電もできます。そのため、ノートPC 用の AC アダプターを携行する必要がなくなります。
高性能な急速充電器はせめてひとつは持っていたい!
Anker「735 Charger(GaNPrime 65W)」
Anker の「735 Charger(GaNPrime 65W)」は、2022年夏頃に発売された「GaNPrime」シリーズの急速充電器です。
Anker 独自技術である GaNPrime が採用されています。これは従来の GaN(窒化ガリウム)技術を進化させたものとのことです。
なお、2023年に発売された「Anker Charger (67W, 3-Port) 」という新しいモデルがあります。こちらも同様のデザインになっています。
こちらは USB PD 出力 65W に対応しているため、PD に対応した一部のノートPC での使用・充電も可能です。上位モデルには 120W 出力に対応した「Anker 737 Charger」という製品がラインナップされています。
USB ポートが3ポート搭載されているため、3台のデバイスを同時に充電することができます。複数機器への充電は最適な出力配分を行ってくれるようです。複数ポート使用時は、当然のことながら最大 65W となります。
2018年に購入したモバイルバッテリー(micro USB)を充電しようとしたところ、充電中を示す LED が正常に点灯せず、上手く充電することができませんでした。従来の充電器では問題なく充電できています。出力の問題なのか、出力配分の問題なのかは分かりませんが、こういう事例もあるということを付記しておきます。
使用する機材は、出張や旅行に行く前に正常に給電できるかどうかを確認してください。
入力は100 – 240V~1.8A、50~60Hz とあります。また、複数ポート利用時の組み合わせは上記の表のとおりです。
本体サイズは約 66 mm × 約 38 mm × 約 29 mm です。重量は約 132gです。
製品の箱には本体、簡易説明書、製品保証の紙が入っています。
Anker「735 Charger(GaNPrime 65W)」のデザイン
本体色ブラックは濃い灰色といった色味です。本体の片側には「ANKER」と「GaNPrime」というロゴが入っています。
カラーはこの他にホワイトとゴールドがあります。さらに、ピカチュウがデザインされた可愛らしいモデルもあるようです。
反対側にはロゴはなく無地です。
本体を持ち上げるとずっしりとした重みを感じます。充電器は横に長くなっています。これをコンセントに差し込むとコンセントから突出した状態になります。
こちらが本体上部です。一般的な 67W 出力の充電器と比較すると約 55% の小型化が実現されているというだけあってコンパクトな仕上がりになっています。
ただ、横に長い筐体はコードを引っ掛けるようなことがあるとすぐにコンセントから外れ落ちてしまいます。それと海外のコンセントでは穴が緩いと垂れ下がってくることがあり、いつの間にか充電が止まっているということがあります。プラグがコンセントにしっかり差し込めるかどうかを確認してから使用してください。
正面には USB ポートが三つ(Type-C が二つ、Type-A が一つ)あります。ノートPC の充電は Type-C ポートを使用します。
前面だけガンメタルのようなカラーになっています。
ホワイトやゴールドのカラーもオシャレな印象を受けましたが、Amazonのセール対象にはなっていなかったため、ブラックを選びました。このカラーもどんなものにも合うと思います。
折りたたみ式のプラグ
プラグは折りたたみ式になっています。出張や旅行に携行する際にも邪魔になりません。
プラグはしっかりしていて、ぐらつきはほぼありません。
コンセントにしっかり差し込むことができて、今のところずれ落ちてくることはありません。それでも、「Nano II 65W」と比べると明らかに奥行きが長いため、コンセントから突出している感じはあります。
先にも述べたとおり、海外のコンセントは穴が緩いものがあるため、そういうコンセントでは本体が垂れ下がってくることがあるので注意が必要です。この問題はその他の充電器でも起こりえます。
Anker「735 Charger(GaNPrime 65W)」のサイズ比較
Anker「735 Charger(GaNPrime 65W)」を「Nano II 65W」と比較してみると双方のサイズ感が掴めると思います。
奥行きがまったく違います。
デザインは同じシリーズということもあって統一感があります。
自宅用と普段の外出用ということで二つ揃えておくのもアリだと思います。
同じく Anker の「PowerPort Speed 4(43.5W)」と比較してみます。この急速充電器は USB Type-A が4ポート搭載されているモデルです。
スマホの充電だけであれば古い製品でも問題ないのですが、ノートPC の充電を考えると PD 対応の新しい急速充電器が必須となります。
「735 Charger(GaNPrime 65W)」はざっくり半分くらいの大きさといえます。
ポート数の違いはありますが、自宅から時々持ち出すことを考えるとサイズの小さいほうが邪魔になりません。
ケーブルの差し込みと電源タップへの差し込み
上の2本は USB Tyep-C で、下は USB Tyep-A です。
どちらもしっかりと差し込めるようになっています。緩い感じはまったくありません。
本体を電源タップに差し込んだ場合、隣接したコンセントは一般的なプラグであれば問題なく使用できます。極太のプラグは干渉する恐れがあります。
壁の2口コンセントに差し込んだ場合は、隣接したコンセントをそのまま使用できます。ただし、3口コンセントに差し込むと隣接したコンセントが使用できません。3口コンセントの真ん中に差し込んだ場合には上下のコンセントが使えなくなってしまいます。
Anker「735 Charger(GaNPrime 65W)」はノートPC への給電も可能です。ThinkPad X280 でも充電・使用ができることを確認しました。
出張や旅行の際には、この急速充電器と USB Type-C ケーブルを携行することで事足ります。ケーブル長は卓上からの電源供給の場合は 90cm で問題ありませんが、足元から延長する場合は 180cm のほうが余裕があって取り回しに難が生じません。上の写真は 180cm のケーブルです。
機種にもよりますが、PD に対応した複数ポートの急速充電器がひとつあれば、AC アダプターを持ち出さなくてもノートPC への給電が可能となるばかりでなく、スマホやタブレットも併せて充電することができるようなります。
この充電器は本当に買って良かったです。ケーブルも対応したものに交換しなければいけないという手間はありますが、それだけの価値があるように思えます。毎日頻繁に使用しているアイテムを高性能で使い勝手のよいものに替えると、やはり生活の質が大幅に向上しますね。