2025年4月16日水曜日、Google Pixel シリーズの廉価版スマートフォン「Google Pixel 9a」が発売されました。4月9日の発表と同時に予約がスタートしたので予約注文していました。容量は 128GB、カラーは Obsidian です。
これまで2年前のモデルである Google Pixel 7a をサブのスマホとして運用していました。Pixel 7a は一般的な用途であれば今でも不便を感じることなく快適に利用できます。

Pixel 7a をもう1年使うかどうか迷ったのですが、Pixel 9 Pro 購入時に付与されたストアクレジットを早い段階で利用したかったのと、ヘビーユースによるバッテリー性能低下の懸念があったことから思い切って最新モデルに買い替えることにしました。
Pixel 9a は下取りやストアクレジットの利用がないと割高に感じてしまうという点は否めないものの、カメラ周りがすっきりして質感もひじょうに高いことから、デザイン性に優れたスマホをお探しの方におすすめできます。
(2025年5月8日追記)発売から1ヶ月経過した時点では、コスパ最強スマホの新定番として大人気の機種になっています。レビューも高評価を獲得しています。Google Pixel 9a は迷っていたら買いです!!

Google Pixel 9a はデザイン性の高い AIスマホ
Pixel シリーズの廉価版、Pixel 9a は買いか?
Google Pixel 9a は、過去の Pixel 〇a シリーズと比べるとコストパフォーマンスはそれほど高くないように思えます。しかし、昨今の物価高を踏まえると、Google Pixel 9a はミドルレンジのスマホとして手にしやすい機種のひとつといえそうです。
Google Pixel 9a の価格は、128GBモデルが 79,900円、256GBモデルが 94,900円となっています。256GBモデルがラインナップされているところが今モデルの魅力です。
スマホを買い替える場合は、古い機種を下取りに出すことでお得に新機種を手に入れることができます。下取りがないとどうしても割高に感じてしまいます。今の時代、スマホに8万円はなかなか出せないでしょう。
一部のスマホは高額還元の対象です。三世代前の Google Pixel 6a と Apple iPhone SE2 はどちらも最大 25,100円の下取り額が付いています。また、二世代前の Google Pixel 7a は最大 28,000円の下取り額が付いていました。
その他のスマホもそれなりの下取り額が付いている機種があります。現在ではスマホの買い替えは古いスマホの下取りが前提といっても差し支えないかもしれません。過去1年以内に Pixel を購入したことがあればその時に付与されたストアクレジットを適用することもできます。
(終了)現在、Pixel 9a を購入すると 15,000円分のストアクレジットが付与されます。このキャンペーンは日本時間の 2025年4月9日午前9時から4月27日午後 11 時 59 分までとなっています。購入を迷っている方は、ストアクレジットの付与される期間に決断されることをおすすめします。
Google 下取りプログラムの利用を前提とした Pixel 9a の購入費用は以下のとおりです。下取りスマホは二世代前の Pixel 7a とします。
128GB 79,900円-15,000 P-28,000円=36,900円
256GB 94,900円-15,000 P-28,000円=51,900円
(ストアクレジットを加味しない場合の実質価格)
128GB 79,900円-28,000円=51,900円
256GB 94,900円-28,000円=66,900円
最近のスマホは下取りやポイントの付与を考慮に入れてようやく値頃感が出てきます。下取りもポイントもない状態では気軽に買い替えられません。
今のスマホが2年程度前のモデルでそれなりの下取り額が付くような場合は買い替えを決断してもよいでしょう。一方、Pixel 8 シリーズを使っている方は、性能面だけをみるのであれば今すぐ買い替えるメリットはまったくないと思われます。
当ブログは Pixel 7a 128GBモデルを下取りに出して Pixel 9a 128GBモデルを購入しました。その際に Pixel 9 Pro 購入時に付与されたストアクレジット 20,000円分を利用してお安く手に入れることができました。
(2025年5月8日追記)下取り額は満額評価の28,000円になりました。
下取り額はまだ決定していませんが、下取り最大額を想定して計算しています。実際の下取り価格が異なった場合は後日に訂正します。
なお、今回新たに付与された 15,000円分のストアクレジットは二重計上を避けるために除外しています(もしこれを加えると 16,900円となります)。新たに付与されたストアクレジットは、次回なにか購入した時に算入する予定です。
Pixel 9a は iPhone 16e の対抗になるか?
Pixel 9a は残念ながら iPhone 16e の対抗になりません。既に iPhone ユーザーの若年層は、買い替えの際に iPhone シリーズしか候補に入れていないという現状があります。周囲を見渡しても若年女性はほぼ iPhone シリーズです。したがって、Pixel シリーズを含む Android スマホは最初から対抗になり得ないのです。
これは Pixel シリーズが悪いということではありません。Pixel 9a と iPhone 16e の実機を店頭で比較しましたが、デザインとカメラの性能では Pixel 9a のほうが明らかに優れています。されど、総合的には iPhone 16e に軍配が上がります。何よりブランド力の強さがあります。
ところで、Apple ファンのブロガーが Pixel 9a を落として iPhone 16e を異様に持ち上げている記事を見ましたが、正直に言って iPhone 16e がそこまで優れているとは到底思えません。それは、仕様、AI性能、デザイン、価格、実機を比較してみると容易に理解することができます。
価格面に関しては、Pixel 9a 128GBモデルが 79,900円であるのに対して、iPhone 16e 128GBモデルは 99,800円と 19,900円の差があります。元々の価格がまったく違うのです。
そこにストアクレジットを加えると Pixel 9a は実質 64,900円となり、iPhone 16e と比べて 34,900円もの差が出てきます。それでも iPhone の人気は凄まじいので、Pixel シリーズにはもっと頑張ってもらいたいものです。
現状ではスマホデビューを控えている小中学生に対して劇的な割引き/ストアクレジット付与を実施するといった施策でシェアを早い段階から奪い取るとった凡策しか思いつきませんが……。
Google ストアの配送と梱包について
Pixel 9a は Googleストアにて発表日に予約注文していましたが、発売日の4月16日午後に無事到着しました。前日の晩に東京から発送されたようでしたが遅延することなく届けられました。
梱包はいつもどおりで紙のエアー入り緩衝材の下にスマホの箱が入っています。簡易な梱包ではありますが、これで問題が生じたことは一度もありません。
Pixel 7a の下取りも申し込んでいますが、下取りキットはスマホの発売に合せて届けられるようです。そのあたりは良く管理されていると感じました。

なお、機種変更時の注意点は以下のページが参考になります。


Google Pixel 9a のデザインと使用感
Google Pixel 9a の開封
今回は Google Pixel 9a Obsidian の 128GB モデルを選びました。本体は Pixel 9 Pro と同じデザインの簡素な化粧箱に入っています。
スペックや仕様の詳細は公式ページをご覧ください。
封を剥がして内箱を横から引き出します。
箱を開けると紙に包まれたスマホが入っています。
Google Pixel 9a の付属品
付属品は 簡易説明書、USB Type-C ケーブル、SIMピンです。
USB Type-C ケーブルは市販のものを手に入れるのがよいと思います。

Google Pixel 9a Obsidian
Google Pixel 9a は128GBモデルと256GBモデルが用意されています。128GBモデルが79,900円、256GBモデルが94,900円です。
カラーバリエーションは、オブシディアン(Obsidian)、ポーセリン(Porcelain)、アイリス(Iris)、ピオニー(Peony)の4色です。今回の注目カラーはアイリスとピオニーですが、これらは人を選ぶカラーでもあるので現物を確認したほうが良いと思います。
カラーで迷った場合はオブシディアンかポーセリンのどちらかにされることをおすすめします。全カラーの現物を確認しましたが、オブシディアンとポーセリンはとても良い色味でした。
ケースはマット仕上げのクリアケースがおすすめです。こちらのケースは本体カラーを上手く引き立ててくれますよ!

昨今、カメラレンズの高性能化と大型化が進んでいたこともあって、カメラバーが突出しているモデルが各社から出ている状況でした。
そうした中で、Pixel 9a の最大の特徴はカメラレンズ部がすっきりとしていることです。実物を見てみるとカメラ部分がわずかに出ているものの、大部分は本体に収まっています。一般的なサイズのケースを装着すると、カメラ部はケース背面よりも内側に綺麗に収まることになります。
背面カメラは二つ付いていますが、左側が広角レンズ、右側がウルトラワイド レンズです。カメラの隣にある白い〇は LED フラッシュです。
ディスプレイ側から見て右側に電源ボタンとボリュームボタンが配置されています。押し心地も問題ありません。
背面はサラサラとした手触りです。全体的にデザインも品質も良いという印象を受けました。カラーもオブシディアンにして良かったです。
背面と側面のデザインを見ていると Pixel シリーズというより iPhone シリーズの正統進化系なのではないかという考えすらよぎります。
こちらがスマホの上部です。アンテナ部と上部マイクがあります。また、画面側に上部スピーカーがあります。
(追記)マイク内側の穴がずれているのは仕様とのことです。普通に使っていたら見えないところですし、気になることはまったくありません。
こちらはスマホの下部です。左から下部スピーカー、USB Type-C 端子、下部マイク、取り出しツール用の穴がある SIM カードトレイがあります。



画面は 6.3インチです。
ディスプレイの特徴は、160 mm の Actua フルスクリーン ディスプレイ、アスペクト比 20:9、1080 x 2424 pOLED、スムーズ ディスプレイ(60~120 Hz)です。
ディスプレイは Pixel 9 Pro と比べると性能が劣りますし、ベゼルも太くなっています。
ガラスフィルムはぴったりサイズでなくても許容できるのであればダイソーやセリアなどの100均で販売されている以下の製品が代替品として利用できることを確認しています。

Google Pixel 7a との比較
新しい Pixel 9a Obsidian を古い Pixel 7a Sea と比べてみました。
Pixel 7a は角張ったデザインですが、Pixel 8 シリーズ以降は iPhone シリーズのように丸みを帯びたデザインに変更されています。
素材も大きく異なっており、Pixel 9a がマットな質感であるのに対して、Pixel 7a は光沢感のある仕上げになっています。
デザインは好みがあるとは思いますが、Pixel 9a のほうが明らかに高級感があります。
ディスプレイの方から見てもデザインがまったく違うことが分かります。
Pixel 7a も悪くはないですが、Pixel 9a の丸みを帯びたデザインの方が個人的に好みです。
ディスプレイの表示領域は、丸みを帯びているか否かで随分と印象が異なります。
ベゼルはどちらも同じような幅です。廉価版のスマホは似たり寄ったりなのでほとんどの人は特に気になることはないでしょう。旧モデルからの買い替えであればなおさらです。
家電量販店の店頭にて実機の Pixel 9a と iPhone 16e を並べて比較しましたが、ベゼルの太さはどちらも同じようなものでした。各シリーズの廉価版という位置付けを考えればこんなものでしょう。
ところで、Pixel 9a のベゼルの太さを酷評するレビューを見かけましたが、そういう方々はなぜか iPhone 16e のベゼルの太さはスルーしています。iPhone 16e のほうが価格も高いのに。そもそも、ベゼルの太さやカメラ性能が気になるのであれば最初から上位モデルを買えば良いだけの話です。

Google Pixel 9 Pro との比較
廉価版の Pixel 9a Obsidian を 上位モデルの Google Pixel 9 Pro Porcelain と比べてみました。
カメラバーの形状から Pixel 9 Pro のほうが上位モデルであり高価であることはすぐ分かります。ですが、本体の質感はカメラ部を除けば Pixel 9a も負けていません。
ディスプレイはどちらも同じように丸みを帯びています。ディスプレイが点灯していない状態ではパッと見ただけではどちらがどちらか分かりません。
ディスプレイをどちらも点灯させると Pixel 9a のベゼルのほうが太いことが見てとれます。
セットアップやデータ転送等
セットアップは Pixel 9 Pro の時と同じようにスムーズに進めることができました。
USB Type-C ケーブルを新旧のスマホに繋ぐと自動的に電源が入ってセットアップする流れになります。最近のスマホはどれも良くできているので指示に従って進めていくだけで移行が完了します。
アプリやデータは移行の手続きが別途必用になるものがありますので、そのあたりはよく調べてから移行する必要があります。
カメラはミドルクラススマホとして申し分ない性能
外出時にカメラ性能を試してみました。フラッシュなし等の基本設定以外は何もさわらずに撮影しています。縮小とロゴ挿入以外の加工は特にしていません。
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。「ギガが減る」ので自宅の Wi-Fi で見てくださいね。
.5 x 撮影。午前中。
写真中央の奥に見えるのが今話題の大阪・関西万博の会場です。万博会場は埋め立て地の上にあります。周りは海に取り囲まれていますが、このように橋を利用して渡ることができます。
1 x 撮影。
ちなみに、右側の更地が日本初の統合型リゾート(IR)の建設現場です。4月24日に工事が本格的に開始されます。こちらに将来的にカジノを含むリゾート施設ができる予定です。
2 x 撮影。
右側の白い屋根のところは船着き場になっています。実は大阪・関西万博へは船を利用して訪れることもできるのです。ご存じでしたか?
夕方の撮影。夕日が照らす大屋根リング。
日暮れの薄暗さを写真でも捉えることができています。
夜間の撮影。闇の中に立つ、機動戦士ガンダム――。
暗い中でも被写体をしっかりと撮影することができています。Pixel シリーズは夜の撮影で真価を発揮するといっても過言ではないでしょう。アップにした写真も綺麗に写っていました。
カメラを起動した後に画角を適当に調整して撮っただけでも、これほど綺麗に撮影することができています。Pixel 9a は一般的なアプリであればサクサク動きますし、カメラ性能もひじょうに高いです。ゲーマーやスマホマニア以外は、Pixel 9a をメインスマホにしても満足することができると思います。
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Pixel シリーズは長い間愛用しています。実際に Pixel 9a を使ってみると Pixel 7a よりも快適ですし、良い写真を簡単に撮影することができています。まだ購入してから大して時間が経っていませんが、今のところは買い替えて良かったと思える製品です。もうしばらく使ってからレビューを再び追記しようと思います。
とはいえ、総合的な性能では上位モデルである Pixel 9 Pro や iPhone 16 Pro にはとても敵わないでしょう。Google Pixel 9a への買い替えは、用途や予算を十分に検討してからでも遅くはありません。ただし、ストアクレジット付与のキャンペーンは4月27日午後 11 時 59 分までとなっているのでくれぐれもご注意ください。


