コンセントの増設を行うために、石こうボードの開口に適した引き回し鋸(廻し挽き鋸)を用意していました。
先日、この引き回し鋸をコンセントの増設時に使用してみましたが、石こうボードをザクザクと軽快に切り進めていくことができました。先の細い替刃は一般的なDIYでの出番は少ないですが電気工事や内装作業のお供としては最適といえます。
日本製の刃を装着した引き回し鋸は切れ味も良くて携帯性も抜群に高い!
タジマのスマートソーグリップ折込式ノコギリの仕様
石こうボード用の小さなノコギリを選ぶに際して、小型で替刃式のものを条件にして、最終的にタジマ(Tajima)の「スマートソーグリップ折込式(NG-SF1G)」を購入しました。
こちらの製品は「SMART SAW(スマートソー)」というシリーズの製品でグリップと替刃を選んで組み合わせて使用するようになっています。
グリップは「スマートグリップカーブ固定式」「スマートグリップカーブ可動式」「スマートグリップ折込式」の3種類がそれぞれ「黒×金」「黒×白」「黒×黒」というカラーラインナップで発売されています。
スマートソー替刃は「150廻挽き/先丸」、「150押し切り/先丸」、「150パイプ切り」、「150石膏・木材切り」の6種類がラインナップされています。
これらのグリップと替刃の組み合わせは54パターンあるそうです。作業の内容に応じて適切な組み合わせを選択できます。カラーも3色の中から選べます。
グリップの材質はエラストマー樹脂ですが、本体の材質は明記されていません。製品のサイズは横幅200 × 縦幅44 x 厚さ26 mmです。重量は157gです。
なお、製造国はどこにも記載がないため不明です。海外製とは思いますが、どこにも書かれていません。そういうところは隠さずにきちんと明記してほしいと思いました。
刃の取り付けは簡単です。ネジを外して差し込むだけです。
ネジはマイナスドライバーだけでなくコインにも対応していますので、マイナスドライバーを工具箱まで取りに行かずに10円玉で開くことができます。
スマートグリップ折込式の黒×金カラーのデザイン
今回は「スマートグリップ折込式」の「黒×金」を選んでみました。「黒×黒」と迷いましたがこちらも渋いデザインで悪くありません。
このシリーズの製品は替刃が付いていません。使用場面に応じて適切な替刃を選ぶようになっています。そのため、グリップと一緒に替刃を購入しておく必要があります。
「Tajima」のロゴが刻印されています。金色の質感も悪くありません。
折込式はブレードロックの機構が付いています。ブレードロックはキワ切断と通常切断が選べます。
こちらがネジ、ワッシャー、ナットを取り外した状態です。
ブレードロックはマイナスドライバーやコインで廻すことができます。乱雑にすると塗装が剥げます。
こちらが折込部の内側です。
ネジを固く締めすぎると刃が動きにくくなるので注意が必要です。
グリップは手に馴染む形状に成形されています。実際に柄の部分は滑りにくくて持ちやすいです。
先端部にカラビナを装着して脱落防止を図ることができます。
こちらはグリップの内側です。ここに刃が収まります。
スマートソーの替刃 150mmの廻挽き
替刃は「スマートソー替刃150 廻挽き(NK-S150M)」を選びました。替刃も数種類あるため目的に合ったものを選ぶことができます。
こちらの刃は石こうボードやベニヤ等の開口に用いるものです。
スマートソーシリーズのグリップには共通の替刃が使えます。歯の交換方法はパッケージ記載のとおりです。
この替刃は日本製です。
刃は袋の中にそのまま入っています。
この刃は石こうボードやベニヤの開口・曲線切りに最適な形状になっています。
刃の仕様は刃渡りが150mm、切り溝幅が1.3mm、歯のピッチが2.4mm、板厚が1.0mmです。歯の数は56個のようです。
刃の切れ味もよくて、石こうボードの開口は楽々進めることができます。ただし、桟が入っている場合は狭いところで作業しなければならないということもあって、それなりに手間取ってしまうことがあります。変に力を入れると刃が曲がってしまうかもしれません。
替刃の取り付け
ネジを外して替刃を取り付けます。
ブレードロックを解除することによって刃をキワ切り位置に移動して固定したり、刃をグリップ側に倒して収納したりすることができます。
ブレードの収納
こちらが刃を収納した状態です。細い刃はグリップの内側に完全に治まるようになっています。
刃を引き出すときは露出している部分を摘まんで外側に開きます。
折込式のノコギリはコンパクトになるため工具箱にも収まりますし、腰袋にもすっぽりと入ります。そういう携帯性の高さが大きな魅力といえます。また、このグリップはデザイン性も高いと思います。DIYユーザーにももってこいです。
小型軽量で手に馴染んで使いやすい
グリップは手に馴染みます。素手で持っていても滑りにくいです。ゴム付きの手袋をはめるとがっちりとホールドすることができます。
コンセントを増設する際に、石こうボードの開口作業を行いましたが、小回りがきく上に作業しやすいという印象を受けました。
サイズが小さいことで他の工具に持ち帰るときに、その辺にぽんと置いても邪魔にならないところがよいと思いました。
他の工具と一緒に持ち運べるほどコンパクト
このノコギリは175mmのペンチと比べてもやや大きいだけです。そのため、ペンチやドライバーなどとセットにして持ち運ぶことができます。もちろん、腰袋に入れることもできます。
ここでサイズを再確認します。製品のサイズは横幅200 × 縦幅44 x 厚さ26 mmです。重量は157gです。重さは iPhone 8 よりもやや重いです。
このような小さな工具入れにもすっぽりと収まります。
電気工事士の資格を取得した方は、このようなのこぎりを1本持っておくと重宝します。石こうボードの開口がメインとなりますが、桟や薄い板も切断することが可能です。
これは本当に利便性の高いアイテムだと思います。職人さんが使っている工具でもあるため、DIY用途では十分な性能といえます。
グリップや替刃が色々発売されているので、どの組み合わせにするか迷ってしまいそうですね。大型ホームセンターに行く機会があればぜひ手にとって見てください。