エアコンの室外機は設置してから年月が経つと振動や騒音が気になるようになります。この酷暑では連日にわたってエアコンをフル稼働しているお家も多いことでしょう。また、安価な製品の中には騒音が発生しやすいものもありますし、設置場所によって床や壁を通じて振動が伝わってくることもあります。
最初に室外機の稼働音や振動音が煩いのか、それともファンの回転音が煩いのか、といったことをよく確認しておきましょう。前者の場合は防振ゴムで対策可能ですが、後者の場合は修理が必要になることもあります。
室外機の稼働音の問題は比較的簡単に解決することが可能です。エアコンや洗濯機のように稼働時に生じる振動と騒音は本体と床とのあいだに専用の防振ゴムを噛ますことで抑止・低減につなげることができます。費用は1,000円程度です。
室外機を設置している隣の部屋の騒音が気になる場合や階下への振動が気になる場合などは対策が必要です。防振ゴムはDIYで設置することができます。業者を呼ぶ必要はありません。
しかし、正しい製品を選ぶことと正しい設置を行うことが重要です。レビューサイトを見ると正しく設置されていないケースが散見されます。それでは本当の効果が得られません。
エアコンの室外機の振動と騒音を防ぐ方法
防振ゴムはハネナイトゴムを選ぶ
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防振ゴムはいくつもの製品が販売されています。ここで一般的なゴム板を選んではいけません。振動吸収・衝撃緩和に定評のあるハネナイトゴムが採用された製品を必ず選んでください。普通の天然ゴムとハネナイトゴム(非反発性ゴム)では弾力性がまったく違います。
東京防音の「エアコン室外機用防振ゴムマット ボルトぴったん(THI-608)」は、エアコン室外機用防振ゴムマットとして定評のある製品です。パッケージがブリスターパックから紙箱に変わっているようです。購入時の価格は税込み1,045円でした(価格は日々変動します)。
これは防振ゴムが4個入っているので室外機1個分に対応しています。ただし、取り付け用のネジは付属していません。ネジが錆びている場合は替えのネジ(20mm~25mmあたり)を用意しておいてください。
防振ゴムのサイズは縦 60 mm × 横 60 mm × 厚み 8 mm です。耐荷重は4個で 160 Kg 以内推奨となっています。家庭用エアコンの室外機の重量は約20kg~40kg程度(畳数によって異なる)であることを考えると十分な性能といえます。また、この製品は安心と信頼の日本製です。
ボルトの径は13mmまで対応となっていますが、カッターナイフで縁をカットすることで多少の融通は利きます。ボルトの有無と位置はメーカーや機種によって違いますが、ゴムをカットしたり向きを変えたりすることで臨機応変に対応すれば問題ありません。


これは室外機の脚とエアコン架台(台座)のあいだに差し込んで固定して利用するものです。それによって室外機の振動が床や壁に伝わりにくくなります。
このハネナイトゴムは、ホームセンターで販売されている一般的なゴム板と比べると弾力がまるで違います。分厚いゴム板なのに固めのグミのようにムニュムニュしているという特徴があります。振動や稼働音を吸収してくれそうな感触が確かにあります。

こちらの製品は家庭用エアコンの室外機に対応したサイズになっています。室外機の架台に付いているボルトまたは突起部に嵌めるようになっています。
しかし、室外機のボルトの位置や径はメーカーや製品によって異なります。それでも、カッターナイフで穴を大きくするといった工夫をすることで設置できます。なお、中央の穴をボルト(突起)に無理やりに合わせる理由もありません。これをちょうど良い位置に敷くことがもっとも肝心です。
対策をもっと強化したいという場合は、防振ゴムの設置に加えて架台の下にもゴム板を敷いてみてはいかがでしょうか。和気産業の「防振ゴムロング(BGL-02)」が架台に合うサイズなので、これをカットして左右の架台の下に敷いてみてください。
ここからは取り付ける前に確認しておくべきところについて説明します。室外機は大体の場合に樹脂製の架台に載せられていますが、コンクリート製の架台や金属製のアングルであることもあります。いずれにせよ、それらの架台と室外機のあいだに防振ゴムを適切に差し込むだけの作業です。
室外機と架台を確認する

今回は室外機の内のひとつに防振ゴムマットを取り付けていきます。作業前にエアコンの電源を必ず切っておいてください。電源をオフにしてもしばらくはファンが回っています。
なお、ベランダやお庭での作業はともかくとして、屋根や屋上での作業は十分に注意してください。危険をともなう高所作業はおすすめいたしません!
最初に室外機と架台の状況を確認しておきます。なお、防振ゴムは4か所に取り付けることになりますが、同じ作業ということもあって左前の1か所のみを取り上げています。他もほぼ同じ作業です。
この室外機は写真のように鍋頭のビスが錆びていることが分かります。室外機は屋外で雨ざらしになっているので、設置から年月が経っているものはビスが錆びて駆動部(+の部分)がつぶれてしまっています。このビスを外さなければ防振ゴムを取り付けることができません。
また、電動ドライバーを使う際に室外機のファンの前に付いているファンガード(カバー)が邪魔してビスを取り外すことができません。そのような場合は最初にファンガードを外しておきます。
さて、実際の作業の中でDIY初心者が困るのはイレギュラーな事態が発生した時でしょう。樹脂製の架台は柔らかいので、ペンチやネジザウルスを使ってビスの頭をつかんで外すということもできなくはないと思います。しかし、適切な外し方を知っておくと次の機会に応用することができます。

この機種の場合は左前のネジを外す前にファンガードを外す必要が出てきます。長いビットを持っている方は外さなくてもネジを回せると思います。
ファンガードの右端にネジがひとつ付いています。これを外してファンガードを左右のどちらかに回すとツメが外れて取り外すことができます。


このようにファンが露出します。これでこの機種の場合は左下のビスが外せるようになりました。ファンガードを外さなくてもビスが外せるものも当然にあります。
なお、ファン自体がうるさい場合はファンモーターの交換が必要になることがあります。注油は厳禁です。

錆びてもろくなったビスを外していきます。駆動部のつぶれたネジの外し方は以下のページが参考になります。


ビスの外し方は色々ありますが、ベッセルの「ネジはずしビット(NEJ-123)」などがあると簡単に外すことができます。こういう工具はひとつ持っておいて損はありません。

ビスを4か所とも外していきます。ビスが2本ずつ8本付いていることもあります。
新品のビスはたまたま家にあったステンレスビス(20 mm ~ 25 mm あたり)を使います。ホームセンターに買いに行く場合は元からついていたビスと同じ鍋頭のものを購入します。写真のようにテーパー状のビスでもそれしかなければ別にそれでも構いません。
防振ゴムは正しく設置する

錆や汚れを簡単に拭いておきました。
ここからは室外機の脚と架台のあいだに防振ゴムを取り付けていきます。室外機はそっと慎重に持ち上げないといけません。万が一にも接続部が緩むとエアコンが効かなくなってしまいます。ぎっくり腰にも注意しましょう。作業は自己の責任に基づいて実施してください。

このように室外機が防振ゴムの上にしっかりと載るように微調整して設置します。ボルトや突起の位置は機種によって違う訳ですが、このように中心からずれているケースもあります。
突起を中央の穴に合わせると防振ゴムの半分が外にはみ出てしまうことになります。そうではなくて写真のように室外機の脚が防振ゴム全体に載るように工夫しましょう。このようにして4か所とも同じように防振ゴムをはさんでいきます。

防振ゴムの位置を確認して微調整を済ませたら、新しいビスを使って固定していきます。
電動ドライバーはゆっくりと回転させます。ビスをある程度締め付けていくと防振ゴムが一部だけ凹んでしまいます。その時は元の厚みに戻るように逆回転させて微調整してください。
ゴムの反発でビスが自動的に反転していくこともあるので、それもよく観察した上でゴムがぺちゃんこにならないように綺麗に留めます。これで防振ゴムの設置作業は完了です。
エアコンの電源を入れて設定温度を下げて風力も強めにして、振動の程度を確認してみてください。架台やその周辺の床(地面)に伝わる振動がかなり軽減されていることが分かります。これで階下や壁に伝わる振動と騒音もかなり防ぐことができます。
現在、各社から様々な防振ゴムが販売されています。室外機の脚の形状を確認した上で、取り付けやすそうなものを選んでください。防振ゴムは薄いより厚いほうが好ましいです。ここで紹介している東京防音の製品がイチオシです。
防振ゴムを取り付けことによって室外機の振動やノイズに対して劇的な軽減効果が得られます。こういう製品はもっと早く買えばよかったとなる典型的なものです。


























