夏に外を歩くときにジーンズやチノパンを履いているとあっという間に汗でベタベタになって動きにくくなってしまいます。旅行や観光のように屋外に長い時間滞在するときには不快感を感じたまま移動しなければなりません。
そういうときに、少しでも快適になるズボンはないかと思い立ってワークマンプラスに探しに行ってきました。そして見つけたものが「AERO STRETCH クライミングパンツ」です。このパンツは汗をかいても動きやすいことが売りで価格もお手頃です。
結論から言うと、こちらのパンツは作業着の製作で培われた技術が取り入れられており、価格の割に機能性が高い製品といえます。吸汗速乾という点はもちろんのこと、ストレッチ素材で動きやすいというところがとても優れています。一度試してみる価値はあると思います。
速乾性や機能性の高さはひじょうに重要だということを改めて理解しました。
夏場の屋外において快適に動けるパンツ
ワークマン「エアロ ストレッチ クライミングパンツ」
ワークマンは作業着だけでなくカジュアルな服も充実していることから、ここ数年は人気が高まっています。そんなワークマンでは暑い夏に適した服が色々揃っています。使い勝手のよいアイテムがSNSで評判になることもあります。
今回は「AERO STRETCH クライミングパンツ(公式サイトの製品ページへ)」というパンツを試しに購入してみました。レビュー数はまだ30ちょっとと少ないほうですが、ほとんどが好評価で星4.8を獲得しています。
なお、同じ名称で秋冬物も出ています。8月初旬以降は秋冬物が店頭に並び始めます。こちらで紹介しているものは春夏物です。
もっとシンプルなパンツが欲しい場合は、以下の「AERO STRETCH 2WAY スラックス」がおすすめです!
このパンツは機能性が高いという点がひとつの売りになっています。2WAYストレッチ、軽量、クライミングカット、膝の曲げ伸ばし楽々、リフレクト(反射材)、カラビナループ、吸汗速乾、UVカット、花粉・ホコリが落ちやすい、といった機能性の高さがうたわれています。
Sサイズの場合はウエストが75cm、また下丈が79cmとなっています。股下もちょうどよい感じでした。裾上げが必要な方は購入時に別料金でしてもらえるはずです。
「細身シルエット」とタグに記載されているように、脚の部分がスリムになっています。そのため、脚の太い方や肥満体型の方には適していません。
価格は税込みで1,900円です。素材はポリエステル90%、ポリウレタン10%です。そのため、綿100%のパンツと比べると素材が擦れるシャカシャカという音がやや生じてしまいます。
カラーはブラック、ネイビー、サンド、グリーンの4色展開のようですが、近くのお店ではブラックとグリーンしか置いていなかったように記憶しています。
品揃えは店舗によって違いますので、取扱い状況と在庫の有無を公式サイトから確認してからお店に向かってください。
ポケットもカーゴパンツほどではありませんが充実しています。
細身シルエットということもあって、脚の部分はスリムになっています。細身の体型の方に最適です。脚にフィットするようになっていますが、脚にまとわりつくような感触が嫌な方はゆとりのあるパンツを選んだほうがよいと思います。
ここからはパンツの各部を細かく見ていきます。
「AERO STRETCH クライミングパンツ」のデザイン
腰回り
このパンツは比較的シンプルなデザインである上に、脚の部分がスリムになっているということもあって、全体的にスタイリッシュな印象を受けます。このパンツを街中で履いていても違和感はほとんどないと思います。
カーゴパンツよりはカジュアル感が幾分か弱いです。私服の職場であれば問題なく着用できます。しかし、スーツやそれに準ずる服装の職場では当然ながら着用できないと考えてください。職場でも着用できそうなものは他にありますので、ワークマンのサイトから探してみてください。
前側の左右ポケットにはジッパーと引き手が付いています。ジッパーの開閉も割とスムーズです。
お出かけの際はここに貴重品を入れてジッパーを上げておくことで、鍵や財布などを落とす心配が減ります。これはジョギングや散歩に最適です。
生地の色と素材の見た目は、この写真が参考になります。生地は撥水性のあるブルゾンのようなサラサラした感じです(このパンツには撥水性はありません)。
前はボタンで留めるようになっています。開け閉めを繰り返しても不便さは特に感じませんでした。
これよりも安い1,500円のズボンは留め金がフック式になっており、ベルトを締めるとフックが外れてしまうことがあるようです。しかし、ボタン式であればそのような心配は要りません。
前のジッパーの上げ下ろしもスムーズです。
腰回りの「FieldCore」という文字のところがゴムになっています。そのため、ベルトを締めなくてもずれ落ちにくくなっています。しかし、スマホや財布をポケットに入れる場合はベルトを付けたほうが快適です。
ポケットの部分はメッシュ生地になっています(写真両脇)。パンツ自体の裏地は肌に張り付きにくくなっています(写真中央)。
向こう側が透けるということはありません。そこがUVカット率の高さと繋がっているともいえます。
太ももまわり
太ももの部分には左右にポケットがあります。
これらのポケットはティッシュ等が普通に入るサイズですが、この部分にものを入れると違和感が生じて、歩くときの快適性が損なわれてしまいます。そのため、こちらのポケットは飾りと思っておいたほうがよいかもしれません。
左脚の太もも部にはジッパー付きのポケット(横方向)があります。
「FieldCore」という文字は反射材になっています。小さい文字ですが光が当たるときらっと光って良くも悪くも意外と目立ちます。5m先からでも見る人が見たらワークマンのパンツを履いていることがすぐに分かります。
右足の太もも部にはボタン付きのポケット(縦方向)があります。こちらのポケットはボタンで開閉します。
iPhone 8 くらいなら入りますが、何かを入れて動くと不快感があります。
膝の部分
膝は「曲げ伸ばし楽々」とうたわれているように、屈伸運度が快適に行えます。膝の部分をよく見ると、中央を除いた部分に縫い目があります。そういった工夫によって、膝の曲げ伸ばしがより快適にできるようになっているようです。
なお、サイドには「FieldCore」の文字とロゴマークが付いています。こちらも反射素材になっており、光が当たると白く反射するようになっています。
お尻の部分
背面にはポケットが二つ付いています。どちらも使いやすくて便利です。
真後ろにはベルト通しが二つ隣接して取り付けられています。こうした工夫は屈むときの快適さに直結します。
ベルトもワークマンで販売されています。以下は超激安ベルトです。
股部分の縫製はしっかりしているように見えます。生地自体にストレッチがあるため、屈んだ瞬間にビリッと破れてしまうといったことはなさそうです。
左後のポケットはボタンで開け閉めするようになっています。
ポケットの裏地はメッシュ素材になっています。
紙類は汗でふにゃふにゃになってしまうので入れられません。
裾の部分
裾の仕上げはとてもシンプルです。
ミシンがあれば自宅でも簡単に裾上げできるのではないでしょうか。またはスティックタイプの糊で調整するのもありだと思います。
裾の縫製も悪くないようです。裏地は他の部分と同じです。
「AERO STRETCH クライミングパンツ」の評価
このパンツは機能性と快適性が高くて、価格もお手頃です。夏場に適したパンツをお探しの方は手にとって見てみてください。
今の段階では割と快適に過ごせています。ストレッチ性があるという点が特に良くて、屈んで膝を曲げるときに引っ掛かる感じがありません。この点はジーンズや綿パンなどとは明らかに違います。
まだ大量の汗はかいていないので吸汗速乾の性能については未確認です。しかし、綿のパンツよりは遥かにマシとはいえ、屋外を歩いているとやや蒸れるような感覚はあります。そこは色が黒いというところも関係あるかもしれません。
このあたりはもう少し履いてから詳しいレビューを追加しようと思います。
(追記)このパンツは気温の高い東南アジアの国々でも快適に過ごすことができました。これはジーンズや綿パンなどと違って、汗をかいても肌に引っ付きにくく、屋内に戻ったときにも冷たくひんやりとした不快な感触を感じることがほとんどありませんでした。同じく速乾性のある下着とあわせると相乗効果を発揮します。
また、このパンツはポケットが多いため、LCCのチェックイン&搭乗の際にスマホや充電ケーブルなどを入れておくことができてとても便利でした。
来年も同じ製品があれば追加したいと思います。これで1,900円は超お買い得です! → まったく同じものを買い増ししました(2024年5月下旬)。
このページで紹介している春夏用がとても良かったので、同じ製品の秋冬モデルも手に入れてみました。デザインはほぼ同じですが、生地の厚みと裏起毛になっている点が違います。詳しくは以下のページをご覧ください。