チタンの食器は本当に格好いいですよね。チタン製品は、軽くて丈夫という実用性の高さだけでなく、手に取ったときの感触から所有している満足感まで色々得られます。
そんなチタンに青や紫の焼き色が付くとより一層格好良さが増しますよね。チタンブルーは皆の憧れです!
そんなわけで、私もついに先日購入したスノーピークのチタンシングルマグ450に焼き入れを行いました。試行錯誤の末になんとかチタンブルーの輝きを得ることができました。どういうかたちに仕上がったのかをぜひご覧ください。
チタンシングルマグの焼き入れ
動画やブログなどの情報を参考にして見よう見まねでチタンマグに焼き入れを行いました。焼き入れにはもっと適切な手順があるのかもしれません。けれども今回は、自分ができる範囲で試行錯誤しながら焼き入れに挑戦してみました。
ここでは実際にやってみるとどのような結果になるかをお伝えします。今後、チタンマグの焼き入れに挑戦される方の参考になればと思います。やけど、一酸化炭素中毒、火災などにはくれぐれもご注意ください。
焼き入れの手順
最近のキッチンコンロには安全装置が付いています。安全装置が働くと焼き入れを上手く行うことができません。そこで今回は、イワタニのジュニアバーナーを用いました。本当はもっと強力なバーナーがあればよいのですが、あいにく家にはそのようなバーナーはありません。
ここからは私が焼き入れを行った際の手順について紹介します。
まず、焼き入れを行う前にチタンマグに付着している指紋や汚れをすべて除去しました。そして、焼き入れは革手袋でマグカップの取っ手を掴んで、マグカップの底面をジュニアバーナーの火でじわじわとあぶるようにして行いました。時間は大体5分から6分程度でしょうか。火力や火との距離などの諸条件によって適切な時間は異なると思います。
そしてマグカップの状態を確認しながら、底面の端の部分にも火を順々に当てていきました。この間、五徳の上には一度もマグカップを置いていません。
底面は比較的簡単に焼き色をつけることができました。しかし、マグカップの端の部分は焼き入れがひじょうに難しかったです。マグカップを斜めにするとマグカップに全体的に火が当たってしまいます。火がマグカップの端の部分に適度に当たるように微調整しながら慎重に焼き入れ作業を進めました。ある程度の焼き色がついたところで作業を中断しました。
金属製のトレイがあるとマグカップを置けてとても便利です。熱いマグカップを作業中や作業後に置くことができます。
焼き入れの仕上がり
側面はこのような焼き色になりました。マグカップの上部は元々の色合いです。マグカップの下部から底面にかけて茶色い焦げあとから薄らとしたチタンブルーに変化しています。
拡大してみるとこのようになります。実際に見ると綺麗な色になっています。
焼き色をどのくらいつけるかは個人の好みによると思います。私の場合は運良く自分の好みの焼き色に仕上がりました。焼き入れをもう少し行えばもっと多くの範囲が綺麗なチタンブルーになるのかもしれません。
マグカップの裏側も端の部分がチタンブルーになっています。
マグカップの底面は中心部分あたりがチタンブルーに変化しています。しかし、周辺部分は茶色っぽいままです。
マグカップの底面を拡大してみました。左側は焼き色があまりついていません。もう少し火を当てても良かったかもしれません。
とはいえ、部分的に見れば綺麗なグラデーションになっているともいえます。
マグカップの中は底面が全体的にチタンブルーに変化しています。ひじょうに美しい仕上がりになっていると思います。
綺麗に焼けている部分を拡大してみました。青と紫のグラデーションがなんともいえません。
ただ、一つ気になるのは、真ん中の辺りに不純物(?)があり、その部分だけ上手く焼けていないということです。こういうところから穴が空かないか心配ですね。
不純物か傷がある(?)ところはこのようになっています。
素人の焼き入れですのでこんなものでしょう。私としては自分のオリジナルのマグカップになって本当に嬉しく思っています。