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ホビー用のカンナは木材の面取り作業にとっても便利

高儀のホビーかんなは安くて便利 DIY・工具
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 カンナはひとつ持っているとDIYで使用する木材の面取りに重宝します。

 ホビー用の小さなカンナも、合板や集成材の角を軽く落としたいという用途であればかなり使えるアイテムといえます。ここでは、ホビー用のカンナについて紹介しています。

 本格的なカンナにも興味があるという方は、下記のページもあわせてご覧ください。初心者が使うとどんな感じになるのかということを詳しくまとめています。

カンナの刃がどうしても戻らないとき取れないときに試すこと
角利のカンナは想像していた以上にしっかりと作られているという印象を受けました。樫でできた鉋台はずっしりと重いですが、下端の水平も取れていて十分に使えそうです。刃の戻し方や外し方で気づいた点についてもまとめています。
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木材は面取りするだけで安全で見栄えも良くなる

高儀の「ホビーかんな」

高儀のホビーかんな

 以前、木材の面取りをするために高儀の「ホビーかんな」を購入しました。ホビー用のカンナはコンパクトで安価という特徴があります。

 ホビー用の製品は大工さんが使用するような本格的な鉋ではなく、木工細工やDIY場面において木材の角を軽く落とすといった用途で用いられています。サンドペーパーを使って木材の面取りをすることもできますが、かんなのほうが効率よく作業を進められます。

 アマゾンでカンナを注文する前に、ダイソーとセリアの工具コーナーを見て回りましたが、どうやら100均では販売されていないようでした。

 本来、刃物は高いものを買うべきですが、材の角を軽く落とすだけということもあって、ホビー用のカンナをお試し程度で導入してみることにしました。

面取り・平面削り

 高儀の「ホビーかんな」は木工細工やDIYにおける「面取り」と「平面削り」に使えるとうたわれています。

 実際のところ、小さすぎるカンナは平面削りに適していません。パッケージにあるような細い木の棒であれば平面を均等に削ることができますが、合板のように面積の広い材の平面削りには適していません。このカンナは「木工細工に最適」とあるように小さな木材に使用するための製品です。

 パッケージはカンナの収納ケースとしてとっておくことをおすすめします。カンナを使い終わったらパッケージに元通りに収納しておくと安全です。 

かんなの使用方法

 使用方法はパッケージ裏面に記載されています。カンナは購入後に刃の調整を行う必要があります

 刃の調整は本体上部の「調整ネジ」を緩めて刃先の出具合を指定されたとおりに調整します。刃先が出過ぎていたり左右で歪んでいたりすると上手く削ることができません。

 実際に調整を行ってみると分かりますが、刃先の調整はかなりシビアです。評価の低い方は刃の調整が上手くできていない可能性が高いです。刃の調整は、調整して試しに削るという作業を繰り返し行うため、かなりの時間を要してしまいます。さらに、製品の個体差もあると思われます。

「ホビーかんな」の外観

ホビーかんな本体

 このカンナはホビー用ということもあって、ひじょうにコンパクトになっています。大きさは手のひらで包み込めるサイズです。お寿司一貫と同程度です。

かんなの側面

 カンナを側面から見た状態です。側面には簡単な滑り止めが付いており、握りやすい工夫がされています。

 本体は手の小さな方でも上手く掴めるサイズ感です。女性の愛用者も多いようです。

かんなの底面

 こちらがカンナの底面です。刃の調整をしておけば、材に引っかかる部分は特にありません。

かんなの刃の調整ネジ

 刃の調整は「調整ネジ」を回して刃を微調整してから再び調整ネジを締め付けて固定するかたちになっています。一般的なカンナのように玄翁を使って調整する必要はありません。

 この調整ネジは回すとすぐに外れて、刃が落下してしまいます。刃の調整作業は必ず机の上で行ってください。
 また、手を切らないようにカンナの取扱いには十分にご注意ください。

かんなの刃

 カンナは開封後に調整が必要です。刃先が引っ込んでいたり出すぎていたりすると上手く削ることができません。また、左右で刃の出方が違っていてもいけません。

 カンナの刃には向きがあります。刃は「THIS SIDE UP」と書かれている方を上にしてセットします。

刃の調整

 刃先は横から確認するとより分かりやすいです。

刃に紙をあてて出刃を確認

 出刃は約0.05mm~0.2mmにセットするという指定があります。刃先をちょうど紙1枚分出させます。刃の調整中は紙を逐一あてがって確認されることをおすすめいたします。

 セットが完了したら端材を削って削り具合を確認します。問題があれば刃のセットをやり直します。何度もやり直す覚悟が必要です

ホビー用かんなを使った面取り作業

ラワンランバーコア材(合板)の面取り例

合板の側面

 面取りを行う前のラワンランバーコア材(合板)です。このカンナを使って実際に面取りを行います。

合板の面取り

 こちらが側面の面取りを終えた状態です。木の繊維に対して垂直に削ると抵抗が少しあります。しかし、面取りは普通にできます。

 当然、木目と水平にカンナを進めるほうが面取りがスムーズに行えます。

上下面取り完了

 こちらは合板の上下を面取りしたものです。上下の化粧板が剥がれることもなく角が落ちていることがお分かりいただけると思います。

カンナの削りかす

 削りかすはかなりたくさん出ます。しかし、職人さんのように鰹節のようにペラペラな削りかすは出てきません。

 この点は道具の質も違えば技量もまったく違うのでやむを得ないところでしょう。

パイン集成材の面取り例

パイン材の側面

 こちらはまだ面取りをしていないパイン集成材です。木目に沿って面取りを行います。

パイン材の面取り

 こちらが面取りを終えた状態です。カンナを何度か掛けて曲面が綺麗になるように調整しています。

パイン材の削りくず

 木目方向は比較的綺麗に削ることができます。

パイン材の面取り完了

 上部2箇所の面取りを行いました。個人的にはかなり綺麗に仕上がっていると思います。いかがでしょうか。

ホビー用カンナは面取り作業に使える

 このカンナはホビー用途ではあるものの、1,000円未満という価格を考えれば木工細工やDIYで十分に使うことができます。ただし、刃の調整はひじょうにシビアであると感じました。

 高儀の「ホビーかんな」の利点は、コンパクトで安価という点です。しかも、その割に木工における簡単な面取り作業に十分使えます。一方、問題点は刃の調整が難しいということ、平面削りには期待できないということにあるといえそうです。

 だから、ホビー用のカンナの長短を理解した上で導入すると木工作業やDIYがより捗ります。

カンナの刃がどうしても戻らないとき取れないときに試すこと
角利のカンナは想像していた以上にしっかりと作られているという印象を受けました。樫でできた鉋台はずっしりと重いですが、下端の水平も取れていて十分に使えそうです。刃の戻し方や外し方で気づいた点についてもまとめています。
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