この記事ではアムステルダムの観光でぜひ巡りたい場所を写真とともにご紹介いたします。
アムステルダム市街地の北部
アムステルダム中央駅にはコインロッカーがあり、中央駅周辺には複数の荷物預かり所があります。荷物を預けて身軽にしてから観光することをおすすめします。
ロッカーや荷物に関する情報は下記のページに詳しく掲載しています。ぜひご覧ください。
お天気と服装についても予め調べておくと役立ちます。
アムステルダム中央駅の駅舎
赤いレンガ造りの駅舎は見応え十分。駅の目の前には運河が流れており、運河越しに街の中心部を眺めることができます。駅構内には観光案内所やロッカーがあります。必要に応じて利用しましょう。
駅舎の正面にも「I amsterdam Visitor centre(観光案内所)」があります。おしゃれな外観の建物ですのですぐにわかります。街の地図も販売されています。この案内所の中には小さなお土産物屋さんもあります。
スキポール空港駅からアムステルダム中央駅への行き方は下記の記事をご覧ください。
(参考)
Amsterdam Centraal(オランダ鉄道公式サイトのアムステルダム中央駅のページ)(英語)
VIEW THE MAP(アムステルダム中央駅の構内マップのショップリスト)(英語)
聖ニコラス教会
聖ニコラス教会は、アムステルダム中央駅の駅舎を出ると左手にある教会です。駅前広場を出て辺りを見回すと荘厳な建築の教会が目に飛び込んできます。聖ニコラス教会の建築方式はネオバロック様式(Neo-Baroque style)というようです。聖ニコラス教会のすぐ近くには涙の塔もあります。
開館時間 | 月曜日と土曜日12:00~15:00 火曜日から金曜日11:00~16:00 ただし、ミサの時間帯があります。 日曜日はミサ以外お休み。 |
入場料 | 無料 |
(参考)
Nicolaasparochie Amsterdam(聖ニコラス教会の公式サイト)(英語)
涙の塔
聖ニコラス教会のすぐ近くにあります。涙の塔の内部にはオシャレなカフェが併設されています。公式サイトによると、涙の塔は1487年頃に建築された防衛塔のようです。女性が港から航海に出て行く男性を見送って涙を流したというところでしょうか。
(参考)
Weepingtower(涙の塔の公式サイト)(英語)
アムステルダム市街地の中央部とその近辺
旧証券取引所
アムステルダム中央駅から中心部へ歩いて行こうとすると、左手に見えてくる大きなレンガ造りの建物が旧証券取引所になります。現在は会議や大規模イベントに利用されているようです。
旧証券取引所の中にはカフェ(New York Film Academy Café)や自転車のレンタル(Bike rental)もあります。旧証券取引所はアムステルダム中央駅から続くメインストリートの脇にあります。観光の最中は旧証券取引所の前の通りを何度も行き来することになると思います。
(参考)
Beurs van Berlage(旧証券取引所の公式サイト)(英語)
・公式サイト内にはヴァーチャルツアーが用意されています。
ダム広場
ダム広場は観光客なら誰もが訪れる場所です。アムステルダムという街の名称は、かつてアムステル川にダムが築かれたことに由来しています。このダム広場はアムステルダムの街の中心部であるため「アムスのおへそ」と呼ばれているようです。
ダム広場の周囲には王宮、新教会、マダム・タッソーろう人形館などの見所がたくさんあります。ファストファッションの有名ブランドH&Mもあります。近くにある施設はまとめて見て回りましょう。
(参考)
Dam Square in Amsterdam(アムステルダムインフォのダム広場のページ)(英語)
王宮(開館日の確認必須)
王宮はダム広場の西側に建ち、存在感を示している。オランダの中でもっとも有名な歴史的建造物のひとつです。王宮前では、たくさんの観光客が記念撮影を楽しんでいます。
開館時間 | 10:00~17:00 開館日が変則的 |
閉館日 | イベント等で月の半分ほどは閉館している(2018年11月時点) |
入場料 | 大人 10ユーロ 学生 9ユーロ 18才未満 無料 |
(参考)
Royal Place Amsterdam(王宮の公式サイト)(英語)
マダム・タッソーろう人形館
有名人のろう人形がたくさん展示されていることで有名ですよね。アムステルダムではアンネ・フランクが日記を書いている姿のろう人形が展示されています。
このマダム・タッソーろう人形館は、世界中に分館があります。日本にも東京のお台場に分館があります。
開館時間 | 土日平日10:00~20:00 |
閉館日 | 王の日(4月27日) |
入場料 | 最低18ユーロ~ |
備考 | チケットは複数の種類があります。チケットは事前にオンラインで購入するとかなり安くなるようです。 |
(参考)
Madame Tussaud Amsterdam(マダム・タッソーろう人形館の公式サイト)(英語)
マダム・タッソー東京の公式サイト(日本語)
新教会
新教会は王宮の右手にあります。展覧会の内容がひじょうに気になりますね。
開館時間 | 10:00~17:00 (ただし、チケット販売は16:30まで) |
閉館日 | 2018年12月25日と2019年1月1日 (2018年11月時点) |
入場料 | 大人 17.50ユーロ 11才までの子ども 無料 (2018年11月時点) |
備考 | 催し物の内容によって料金が異なるようです。2018年9月16日から2019年3月3日まで「ブッダの生涯(Buddha’s Life)」展が開催中。日本人芸術家の作品も展示されています。 |
(参考)
De Nieuwe Kerk(新教会の公式サイト)(英語)
ムント広場とムントタワー
ムント広場とムントタワーは、シンゲルと呼ばれる運河の傍に位置しています。ミント色の古びた時計台には趣を感じます。残念ながらムントタワーに登ることはできません。時計の鐘は15分ごとに鳴るようです。
1階はデルフト焼を取り扱っている小さなお店が入っています。青と白が絶妙に混じり合ったデルフト焼は、眺めているだけでも爽やかさを感じさせてくれます。デルフトに行かない場合は、ここでデルフト焼の陶器類を見るのもいいかもしれません。
デルフト焼を目に焼き付けたあとは、花市を見学しましょう。有名なシンゲルの花市がムント広場のすぐ近くにあります。
(参考)
Munttoren(アイアムステルダムドットコムのムントに関するページ)(英語)
シンゲルの花市
ムント広場から続く運河沿いに続くシンゲルの花市(Singel Bloemenmarkt)。シンゲルの花市はムント広場から目と鼻の先にあります。お花が好きな方やオランダといえば花と思う方はぜひ訪れてみましょう。運河の反対側からも対岸に花市があることがわかります。花市には生花やチューリップの球根がたくさん売られています。
開場時間 | 月曜日~土曜日 9:00~17:30 日曜日 11:30~17:30 |
(参考)
Flower market(アイアムステルダムの花市に関するページ)(英語)
アムステルダム市街地の東部
旧教会
旧教会はアムステルダム最古の教会だそうです。外観からも荘厳さが伝わってきます。夜の教会も神秘的な雰囲気があって素敵ですよ。
開館時間 | 毎日10:00~18:00(チケット販売は17:45終了) 日曜日13:00~17:30(チケット販売は17:15終了) 12月31日は16:00まで |
閉館日 | 1月1日、王の日(4月27日)、12月25日 |
入場料 | 大人(チケットと寄付) 12ユーロ 大人(チケット) 10ユーロ 学生 5ユーロ 子ども 無料 |
(参考)
Oude Kerk Amsterdam(旧教会の公式サイト)(英語)
ニューマルクト広場と計量所
中央駅から徒歩10分圏内。旧教会から運河を越えて南西に進むとニューマルクト広場に行き当たります。広場の端にぽつんと奇抜な形状の計量所が建っています。計量所はレストラン兼カフェになっています。この辺りで休憩するのも良いかもしれませんね。
ニューマルクト広場では5月から10月の日曜日にのみの市がでるようです。のみの市を楽しみたいなら市の開かれる日曜日に合わせて観光する必要があります。骨董品や掘り出し物を目当てにのみの市を回ってみるのも面白そうですね。
(参考)
Café in de Waag(計量所のカフェ&レストランの公式サイト)(英語)
南教会
南教会はアムステルダム初のプロテスタントの教会です。南教会は著名な画家のレンブラントが生まれた数年後の1611年に完成しています。公式サイトには、教会の成り立ちがわかる1601年から2012年までの年表があります。数々のイベントに歴史を感じます。
南教会の塔を運河越しに眺めるのも素敵ですね。教会内ではコンサートなどのイベントも行われているようです。どうやら平時の内部見学はできないようです。
レンブラントの家
レンブラントが20年ほど住んでいた家です。レンブラントの生活がわかるような展示があります。レンブラントは日本の和紙を好んで用いていたようです。こういうところで日本とのつながりがあるというのが面白いですね。
開館時間 | 毎日10:00~18:00 (ただし、2018年12月24日と31日は17時閉館、2019年1月1日は11:00開館) |
閉館日 | 2018年12月25日 |
入場料 | 大人 13ユーロ 5才まで 無料 6才~17才 4ユーロ 学生 10ユーロ(要国際学生証) |
(参考)
Rembrandthuis(レンブラントの家/レンブラント美術館)(英語)
アムステルダム市街地の西部
西教会
西教会はアンネ・フランクの家のすぐ隣にあります。西教会の鐘の音を聞きながらアンネはどのようなことを考えていたのでしょうか。
西教会はダム広場から徒歩10分程度で行くことができます。高い塔はアンネ・フランクの家に行く際の目印にもなります。画家のレンブラントは、かつてこの教会に隣接した共同墓地に埋葬されていたようです。
開館時間 | 月曜日から土曜日 10:00~15:00 |
休館日 | 日曜日 |
入場料 | 無料 |
(参考)
Westerkerk(西教会の公式サイト)(日本語)
アンネ・フランクの家(予約必須)
『アンネの日記』で知られるアンネ・フランクが隠れながら過ごした家。現在は、歴史、文化、そして戦争の悲惨さを学ぶことができる貴重な施設となっています。朝から昼過ぎまで(開館時間のうちのほとんどの時間)の入場には予約が必要です。
内部にはミュージアムカフェやミュージアムショップもあります。
開館時間 | 11月~3月 毎日 9:00~19:00(土曜日 9:00~21:00) 4月~10月 毎日 9:00~22:00 |
入場料 | 大人 10ユーロ 10才~17才 5ユーロ 0才~9才 無料 予約手数料 0.50ユーロ |
備考 | 日本語オーディオガイドあり |
(参考)
Anne frank house(アンネ・フランクの家の公式サイト)(英語)
アムステルダム市街地の南部
ライツェ広場
ライツェ広場周辺にはカフェやレストラン、劇場やショップなどが建ち並び、多くの観光客でごった返しています。ライツェ広場はカフェで休憩したり昼食を取ったりするのに最適な場所でもあります。ライツェ広場を中心にして周囲を散策するだけでも楽しく過ごせると思います。
ライツェ広場の近くには観光案内所があります。また、ライツェ広場から南下していくとアムステルダム国立美術館が見えてきます。
(参考)
Leidseplein square in Amsterdam(アムステルダムインフォのライツェ広場のページ)(英語)
アムステルダム国立美術館
オランダ最大の美術館。個人的にはアムステルダム観光で絶対に行くべき場所だと思います。国立美術館はライツェ広場から徒歩で簡単に行くことができます。
国立美術館にはレンブラントの『夜警(De Nachtwacht/The Night Watch)』『青年期の自画像(Self Portrait as a Young Man)』、フェルメールの『牛乳を注ぐ女(The Milkmaid)』『青衣の女(Woman in Blue Reading a Letter)』『恋文(The Love Letter)』、ゴッホ『自画像(Self-Portrait)』などの有名作品が多数展示されています。
デルフト焼の大作も見応えがあります。中に入るかどうか迷っている方は絶対に行きましょう! 朝一に行くと人が少なくて本当におすすめです。カフェとミュージアムショップは誰でも入れます。
レンブラントの『夜警』は、2019年7月から修復作業に入ります。しかし、美術館内で修復作業が行われるため、一般公開は続けられるようです。『夜警』は透明なガラスの小部屋に入れられて、修復作業の風景が公開される模様です。修復の過程はオンライン上でも確認できるようです。このような新しい試みは素晴らしいことですね。
↑アムステルダム国立美術館に行く方は必見の内容です。
(参考)
Rijksmuseum Amsterdam(アムステルダム国立美術館)(日本語)
Opening hours and prices(国立美術館公式サイトの料金と開館時間のページ)(英語)
Rijksmuseum Announces Restoration of the Night Watch and Invites the Public to Watch(国立美術館公式サイトのプレスリリースのページ)(英語)
モコ・ミュージアム
モコ・ミュージアムは2016年4月に開館したばかりの新しい美術館です。国立美術館とゴッホ美術館の間にある小さなお家のようなポップな外観の建物です。この美術館の展示内容は現代アートに関する作品になっています。有名どころではアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)や覆面作家バンクシー(Banksy)の作品などが展示されています。
バンクシーといえば、2018年10月5日にサザビーズでオークションにかけられていた作品『少女と風船(Girl with Balloon)』が落札された瞬間、額縁に仕込まれたシュレッダーによって切り刻まれた件は記憶に新しいと思います。その作品には後に『愛はゴミ箱の中に(Love is in the Bin)』という新しいタイトルがつけられたそうです。なんともウィットに富んだお話ですね。
開館時間 | 11月1日から6月30日 ・毎日 9:00~19:00 7月 ・日曜日から木曜日 9:00~19:00 ・金曜日と土曜日 9:00~21:00 8月1日から10月31日 ・日曜日から木曜日 9:00~19:00 ・金曜日と土曜日 9:00~20:00 |
入場料 | 大人 13.50ユーロ 16~17才 11ユーロ 10~15才 8.50ユーロ 10未満 無料 など |
備考 | ただし、クリスマス、新年、イースター、王の日、昇天祭、聖霊降臨祭は特別な開館時間となるため注意が必要です。 |
(参考)
Moco Museum(モコ・ミュージアムの公式サイト)(英語)
Opening hours(公式サイト内の開館時間)(英語)
ゴッホ美術館(予約必須)
ゴッホ美術館はミュージアム広場の中央部分にあります。ガラス張りの新館は建築家の黒川紀章さんの設計です。この美術館にはゴッホの作品が数百点も所蔵されています。
入館時にガラス張りの建物の入り口(写真の右側)で、チケットの予約時間を確認されます。あらかじめチケットを準備しておきましょう。建物を入ってエスカレーターを下ったところに入場ゲートとミュージアムショップがあります。帰りも同じ所から出てくるので、お土産はあとから買いましょう。
入場制限があるため、チケットは旅行前に公式サイトで購入することをおすすめいたします。
ゴッホ美術館では『ひまわり(Sunflowers)』や『アーモンドの花(Almond Blossom)』など有名作品が多数展示されています。私は特に『アーモンドの花』に惹かれるものがありました。気に入った絵画が見つかれば、帰りにミュージアムショップでポストカードを手に入れるのがおすすめです。自宅に帰ってからもお気に入りの絵画を楽しむことができます。
開館時間 | 2018年12月24日から2019年1月6日は毎日9:00~19:00 金曜日9:00~21:00 (ただし、祝祭日は除く) |
入場料 | 大人(マルティメディアツアーの料金込み) 23ユーロ 大人(入館料のみ) 18ユーロ 0~17才 無料 |
備考 | 2019年の開館時間はゴッホ美術館の公式サイト(英語)に掲載されています。 |
ゴッホ美術館のチケットの予約方法や見どころは下記のページをご覧ください。
(参考)
Van Gogh Museum(ゴッホ美術館の公式サイト)(日本語)
Opening Hours(ゴッホ美術館公式サイトの開館時間のページ)(英語)
市立美術館
「バスタブのような美術館」と聞いて行ってみると、本当にバスタブのような形状をしていました。市立美術館は、ゴッホ美術館に隣接している大きな美術館です。印象派の作品をはじめとして誰もが聞いたことのある芸術家の作品が展示されています。ゴッホ美術館の前後に時間があれば入場しても良いかもしれません。
ゴッホ美術館と比べて混雑している様子はありませんでした。1階のミュージアムショップが広くて充実しており、芸術系のお土産探しに最適かもしれません。
開館時間 | 365日開館 ・毎日 10:00~18:00 ・金曜日 10:00~22:00 (閉館30分前にチケット売り場が閉まります) |
入館料 | 大人 17.50ユーロ 学生 9ユーロ |
(参考)
Stedelijk Museum(市立美術館の公式サイト)(英語)
・公式サイトがとても見にくい(笑)
VISIT(公式サイト内の開館時間)(英語)
ミュージアム広場
美術館で絵画を堪能したあとは、ミュージアム広場(Museumplein)でコーヒーでも飲みながらゆっくりしましょう。国立美術館とゴッホ美術館の間の道には、軽食が食べられるお店やお土産物屋さんが数件あります。夏場には青々と茂る芝生が癒しのひとときを与えてくれます。
また、国立美術館の正面(ミュージアム広場の最北端)には、有名な「I amsterdam」のモニュメントがあり、多くの観光客が記念撮影を楽しんでいます。朝一であれば人も少なく周りを気にせず写真を撮ることができます。
おわりに
この記事では、アムステルダムの魅力的な観光スポットを写真とともに取り上げてみました。もちろん、この記事の中には含まれていない有名な観光スポットも数多くあります。その点はガイドブックや他のブログで補っていただければと思います。
各施設の紹介文の下には、利便性を考慮して公式サイトまたは関連サイトのリンクを付記しています。各施設の公式サイトをご覧いただければイベントや開館時間に関する最新の情報を得ることができます。
この記事が観光場所を決める際の手がかりになれば幸いです。良い旅を!