オランダ鉄道駅のロッカー
駅のロッカーについて
オランダ鉄道では、複数の主要な駅にロッカーが設置されています。サイズや料金は概ね共通しているようです。
日本の駅に設置されているロッカーは硬貨で支払いができる「コインロッカー」が主流であるのに対して、オランダの鉄道駅にあるロッカーは、クレジットカードによる支払いしかできないことがほとんどです。PINコード(暗証番号)の入力も必須です。
オランダ鉄道の公式サイトが記載しているロッカーの概要は下記のとおりです。
ロッカーの種類
オランダの鉄道駅に設置されているロッカーはほとんど同じ機種のようです。ロッカー台の中央に操作パネルがあります。液晶画面に料金などの情報が記載されています。
操作パネルの液晶画面には料金や時間などが記載されていています。解錠時にはチケットのバーコードを読み取らせる必要があります。
↑液晶画面の下にクレジットカードの挿入口と暗証番号を入力するテンキーがあります。
機内持ち込みのバックパックやボストンバッグなどは小サイズのロッカーに余裕で入ります。中程度の大きさのスーツケースは大きなロッカーに入ると思います。特大サイズや特殊サイズの荷物はロッカーに預け入れることはできません。荷物が預けられるかどうかは下記のロッカーサイズを参考にして下さい。
ロッカーのサイズ(参考)
・小さなロッカー:幅40cm 高さ45cm 奥行き90cm
・大きなロッカー:幅40cm 高さ60cm 奥行き90cm
利用料金(参考)
・24時間未満:小は3.85ユーロ、大は5.70ユーロです。
(主要駅ではもっと高い料金が適用されるようです)
・24時間以上72時間未満:24時間につき小は5.55ユーロ、大は8.45ユーロがそれぞれ加算されます。
・72時間以降:24時間につき小は7.60ユーロ、大は11.25ユーロがそれぞれ加算されます。
支払い方法
・VISAまたはMasterのついたクレジットカードのみが使用可能です。カードが吸い込まれることはありません。安心して利用できます。
お札やコインなどの現金は一切使用できません。
備考
・利用時間と利用料金は変更されている可能性があります。
・チケットを紛失した場合は10ユーロを支払う必要があります。
・長期間の保管はオランダ鉄道に一旦回収される可能性があります。その際には70ユーロを支払う必要があります。
(参考)(2019年1月12日閲覧)
Luggage at the station(オランダ鉄道公式サイトのロッカーに関するページ)(英語)
Stationsinformatie(オランダ鉄道公式サイトの主要駅に関するページ)(オランダ語)
アムステルダム中央駅のコインロッカー
アムステルダム中央駅のロッカーは駅正面から構内(地上1階部分)に入って右側の改札内にあります。駅構内の看板には「カバンに鍵」が描かれたマークで示されています。
空港から到着してすぐに駅周辺を観光するなら、駅で荷物を預けておくのが良いかも知れませんね。
切符を持っていなくても改札を通り抜けてロッカーのあるところに行けるようです。電車にさえ乗らなければ切符を持っていなくても大丈夫ということなのでしょうか?
利用料金(最初の24時間)
・小さなロッカー:7ユーロ
・大きなロッカー:10ユーロ
利用可能時間
・毎日 早朝5時00分から深夜1時00分まで
備考
・利用時間と利用料金は変更されている可能性があります。
(参考)(2019年1月12日閲覧)
Amsterdam Central Station(アムステルダム中央駅公式サイトのロッカーの場所の地図)(英語)
ロッテルダム中央駅のロッカー
オランダ第二の都市であるロッテルダム(Rotterdam)は、オランダの地名でアムステルダムに次いで出てくる場所かもしれません。観光客にも人気の都市です。訪問を予定している方も多いのではないでしょうか。
利用料金(最初の24時間)
・小さなロッカー:6ユーロ
・大きなロッカー:9ユーロ
利用可能時間
・毎日 24時間(00:00~23:59)
デン・ハーグ中央駅のロッカー
オランダ第三の都市であるデン・ハーグ(Den Haag)は、政治の中心地でもあり各国の大使館や国際機関が複数置かれています。オランダではデン・ハーグが実質的な首都機能を担っています。
デン・ハーグ中央駅のロッカーは、駅の改札を出た正面にある建物の地下にあります(2018年9月時点)。特に迷うことはありませんでした。ただし、ロッカーの数はそれほど多くはなかったと記憶しています。
利用料金(最初の24時間)
・小さなロッカー:6ユーロ
・大きなロッカー:9ユーロ
利用可能時間
・毎日 早朝5時15分から深夜1時30分まで
ユトレヒト中央駅のロッカー
オランダ第四の都市であるユトレヒト(Utrecht)は、日本ではミッフィー(オランダ名ナインチェ)の故郷として有名です。
利用料金(最初の24時間)
・小さなロッカー:6ユーロ
・大きなロッカー:9ユーロ
利用可能時間
・毎日 24時間(00:00~23:59)
スヘルトーヘンボス駅
スヘルトーヘンボス(’s-Hertogenbosch)はオランダ南部にある都市です。
利用料金(最初の24時間)
・小さなロッカー:5ユーロ
・大きなロッカー:8ユーロ
利用可能時間
・毎日 24時間(00:00~23:59)
ロッカーの使い方
ロッカーを利用する際の手順は次のとおりです。
1、荷物を置く
空きがあるか確認しましょう。空いているロッカーに荷物を入れて扉を閉めます。どこのロッカー台の何番のロッカーに荷物を預けたかを覚えておいてください。
使用中のロッカーはオレンジ色の表示があります。空いている未使用のロッカーはグリーンの表示があり、荷物を入れて扉を閉めるとオレンジ色に変わります。荷物を入れて扉を閉めたらすぐに操作パネルに向かって下さい。
2、料金を支払う
ロッカー台の中央部にある操作パネルの前に移動して、クレジットカードで料金を支払います。お札や硬貨は使えません。クレジットカードを使う際はPINコード(4桁の暗証番号)が必要になります。
3、チケットを受け取る
支払い終了後、しばらく待つとバーコード付きのレシートが出てくるので必ず受け取ってください。レシートが出てくることを知らずに、支払い終了後にすぐに立ち去ってしまう人もいるようです。レシートは必ず受け取って絶対になくさないように大切に保管しましょう。
私はデン・ハーグ駅でレシートをなくして荷物を取り出せなくなっている母娘に助けを求められたことがあります……。お札と一緒にすると支払いの際に誤ってなくしてしまう可能性があります。十分ご注意ください。
4、バーコードを読み取らせる
荷物を引き取るときは、自分が荷物を預けたロッカー台の操作パネルにあるバーコード読み取り部分にレシートのバーコードを読み取らせます。すると、扉が「ガチャン」と音を立てて開きますので荷物を取り出しましょう。
バーコードの読み取り機は、暗証番号を入力したテンキーよりも下に設置されていたと思います。このディスプレイの上下を確認してみてください。
ロッカーの有効活用
駅に到着したもののホテルのチェックイン時間にはまだ早いという場合には、駅のロッカーに荷物を預けて観光しましょう。また、観光の最中にたくさんお土産を買ったけれど、ホテルに戻るよりは駅の方が近いといった場合にも、荷物を一時的に置くことができるロッカーは非常に便利です。
慣れない場所の観光と移動は身軽であることがとても重要であると思います。荷物が多いとトイレに行くときにも困ります。トイレには日本のように荷物置き場や荷掛フックがないことが多いです。床も汚いことがほとんどです。
さらに、両手がふさがるほどの荷物を抱えていると、スリやひったくりのターゲットにされるおそれがあります。
ご注意
ロッカーの場所や利用料金などは変更されている可能性があります。ご旅行の前に最新の情報をご確認ください。
また、オランダに限らず、特別なイベントの開催期間中であったり、テロ等の重大犯罪に対する警戒が行われていたりするとロッカーが閉鎖されていることもあります。私は実際にフランスで利用を予定していたコインロッカーが、テロ警戒レベルの引き上げによる閉鎖で使えなかったことがあります。