2020年末、電動ドライバーと丸ノコを導入した直後に、簡易な作業台を作ってみました。丸ノコの使い方の練習を兼ねていたこともあり、出来はそこまでよくありませんが、何とかそれらしいものができました。
私のような丸ノコ初心者が作るとこんな感じになるという一例として見ていただけますと幸いです。ここでは、反省点と改善点を含めて紹介しています。
板を載せるとスタンディングデスクにもなる簡易な作業台を作る
簡易な作業台を作るにあたり、2×4(ツーバイフォー)材の6ft(6フィート=1,820mm)をホームセンターで4本購入しました。2×4材は1本あたり約360円(税込)でした。材料費は4本で約1,440円となります。ネジ代は含んでいません。
2×4材の断面サイズは幅89mm × 厚さ38mmです。3ft(910mm)、6ft(1,820mm)、8ft(2,438mm)、10ft(3,050mm)などの長さがあります。小さなホームセンターでは、3ftや6ftくらいしか取り扱っていないことが多いです。
このような2×4材はSPF材ともいわれ、スプルース(トウヒ)、パイン(マツ類)、ファー(モミ)などの成長の早い木が用いられているようです。
1×4材や2×4材などのSPF材は、反りや捻れが出ているものが多く、慎重に選ぶ必要があります。他にも欠けやひび割れなどが生じている材もあります。実際に今回の材料を選ぶ時も、まともな木が売り場にほとんどありませんでした。結局、パレット1台分を見て、比較的良さそうなものを厳選しました。
良い材がないようでしたら無理して買わずに、別のホームセンターに向かわれることをおすすめします。
作業台を作製する前に色々なブログを拝見して、先人たち作品をまんべんなく参考にさせていただきました。本当にありがとうございます。
今回は作業台の高さをおよそ90cmになるように少し高めに設定しています。屈んで作業をすると腰が痛くなるので高めの設定です。笑 ただし、高い位置で材を切断すると木くずが舞いやすくなる点には注意が必要です。
作業に使う時以外は板を載せて簡易的なスタンディングデスクとして使えるようにしようという思惑があります。
おおまかな寸法は天板が約600mm、脚が約800mm、土台が約400mmとしました。脚の幅を変えて2台製作します。
材料は新しく導入したマキタの丸ノコでカットしました。この丸ノコは防じん仕様になっているため、室内でのDIYに適しています。

組み立てには65mmのコーススレッド(半ネジ)を用いました。将来的に解体して別のものを作る可能性があるため、材の接合部に木工用ボンドは使用していません。また、塗装も行いませんでした。
電動ドライバーは導入したばかりのマキタのものを使用しています。パワフルで使い勝手も良いです。

丸ノコでカットした材の切り口はひじょうに綺麗に仕上がっています。良いノコ刃を使ったことが功を奏しています。購入時点の切断面とはまったく異なります。

組み立ての際には、木表(木の表面側)と木裏(木の中心側)を確認しながら作業を進めましたが、天板は綺麗な方が上を向くようにしています。もし反りが出ることがあればその時点で対応を考えます。
寸法を測って穴を開ける位置をけがきします。初めて作るものは、どの位置にビスを打てば良いのか少し迷いますね。
コーススレッドを打ち込む前にドリルで下穴を開けておきました。このときはまだ下穴錐を持っていませんでした。
下穴錐は本当に優れた製品で作業が捗りますので、お持ちでない方はぜひご検討ください。

こちらが完成品です。水平もある程度取れています。作業台は同様のものを脚の間隔を変えて2台製作しています。
この作業台は狭い部屋で使用するため、コンパクトなサイズにしました。使わないときは部屋の端に寄せておくことで邪魔になりにくくなっています。また、適当なサイズの天板を載せて簡易なスタンディングデスクとすることもできます。
個人的な反省点は、丸ノコを使う前に端材でもっと練習しておくべきだったということです。トップガイドを材にあわせるときに僅かなずれが生じてしまいました。そうなると、後から修正するのはちょっと面倒です。また、材を2本まとめてカットして長さをきちんと揃えるといった工夫をするべきでした。
改善点は、2本の脚の間に材を噛ませたほうが安定性が高まるという点でしょうか。最初から分かっていたことですが、2×4材をもう1本購入する必要性があったためにあえて見送りました。この点は、端材ができたら修正しようと思っています。あとは、土台部分を台形にカットしておくと見栄えが良くなったように感じます。
なお、この作業台の製作は2020年末のものです。このあとにも丸ノコを使って色々と作っていますが、今回の反省を活かしながら作業を進めています。試行錯誤は本当に重要だと痛感しています。


