約3,000円、1×4材を用いた「すのこベッド」のDIY

すのこベッドのDIYDIY・工具
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 2020年末に脚付きマットレスベッドを解体してから、しばらくの間はフローリングの上にお布団を敷いて寝ていました。けれども、寒さや湿気の問題を避けることが難しいため、新しいベッドを作ることにしました。

 今度のベッドは「すのこベッド」です。その上に敷き布団やマットレスを置くことで、通気性が良くなって湿気やカビの対策になります。

 ここではセミシングルサイズという幅の狭いベッドの製作過程を紹介しています。セミシングルサイズの「すのこベッド」は作例もそれほど多くないため、ひとつの記録として皆様の参考になればと思います。

 シングルサイズ以上のベッドでも木材の寸法を変えるだけで同じように作ることができます。

(2021年6月追記)今年に入ってから「ウッドショック」の影響により、木材の高騰や品薄が続いているようです。ホームセンターの1×4材や2×4材でも購入制限が掛けられていたり値上がりしていたりします。
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1×4材を用いた「すのこベッド」の製作

新しいベッドの構想

 ベッドのサイズは小さな部屋を有効活用できるようにセミシングルサイズとしました。

 セミシングル(80cm~90cm程度)はシングル(約100cm)よりも幅が狭くなります。ソファやベンチに横になる状態をイメージすると分かりやすいと思います。そのため、このサイズのベッドは小柄な方や細身の体型の方が使える最低限のサイズといえます。

 したがって、平均的な体型の方には窮屈なサイズで、大柄な方にはまったく向いていません。また、寝相の悪い方にもおすすめできません。

 それと、セミシングル用の敷き布団やマットレスはあまり販売されていないという現状があります。

 すのこベッドをDIYする場合は、特段の理由がなければシングルサイズ(100cm)以上で検討されることをおすすめいたします。市販のすのこベッドがとても参考になります。

「すのこ」の寸法

 既製の1×4材を用いているため図面は用意せずとも簡単に寸法を計算できると思います。ここでは大まかな寸法だけを記しておきます。

 すのこは持ち運びや掃除のことを考えて2分割できるようにします。すのこ1枚の幅は76cm、長さは約100cm(99.5cm)として、2枚をあわせると約200cm(199cm)となるようにしました。

 後述するように、木製フレームとあわせたときに幅が約80cm、長さが約204cmになります。すのこベッドのみを床に置いて使用する場合は、横幅を予め80cm以上に設定します。

 すのこの板と板の間隔は約1.2cmに設定しましたが、2枚のすのこの連結部は間隔がやや狭くなっています。

材料の準備

すのこベッドの材料

 すのこベッドは1×4材(写真の上側の木材)の板を半分にカットした1×4材の桟の上に並べて固定するだけのシンプルな構造です。すのこの高さを上げたい場合は桟を高さのある木材に変更するだけです。

 すのこベッドは床に置いてその上にマットレスを敷いて使うことができます。しかし、ここでは以前解体した木製ベッドの廃材(写真の下側の木材)を再利用して、木製フレームの上にすのこを載せて使用できるようにしました。

 その際、元々の木製フレームの短辺を短くカットしてセミシングルサイズに調整しました。木製フレームの組み立ては、長辺に取り付けられている金具を短辺の付いているボルトに引っ掛けて固定する形になります。脚の部分にオニメナットが埋め込まれており、そこにボルトが付いています。

木材のひび割れやネジ穴を補修する方法
1×4材や2×4材などのSPF材のひび割れ箇所のパテによる補修について記載しています。木工パテは、一般的な木材の凹みや傷、フローリング床の補修などにも使用できるため、ひとつ持っているとひじょうに重宝します。

木製ベッドの廃材を再利用

 新たに「すのこベッド」を作るにあたり、6ft(1,820mm)の1×4材を12本用意しました。1×4材1本からすのこ用の板を2本取ります。

 材料費は1×4材6ft(1,820mm)1本あたり約250円(税込み)の12本で約3,000円(税込み)でした。「すのこベッド」だけであれば費用は約3,000円で済みます。また、すのこの間隔を広げることで材料を減らすことも可能です。あとは、スリムビスを約160本使用するため、ビスを新たに購入すると数百円余分に掛ります。

 1×4材の寸法は幅89mm、厚み19mmです。1×4材は小さなホームセンターには6ft(1,820mm)までしか置いていないことがほとんどです。しかも、反りや捻れが出ているものが多いです。材料の選別には時間を要します。

 1×4材の代わりに2×4材を使用することも可能です。がっしりとした体型の方は厚めの木材を使って頑丈に作ることをおすすめします。その場合、板がたわまないように桟を増やす必要があります。その分、材料費も高くなります。

木製フレームも製作する場合

 すのこを木製フレームの上に載せて普通のベッドのようにする場合は、フレームの材料となる木材が別途必要になります。2×4材やホワイトウッド材などで作ることができます。8ft(2,440mm)の2×4材を3本用意するとフレームの長辺、短辺、脚が最低限の長さで揃うのではないでしょうか。それと、すのこを引っ掛ける適当な角材2m×2本が要ります。

 材料費はフレームの構造と使用者の体型にもよりますが、セミシングル用で安くても2,500円程度は掛ります。それとコーススレッドが20本ほど必要になります。費用は1×4材とあせて5,500円前後になると思われます。

 材料の選定とカットの仕方によって、材に無駄が出ないようにすることが一番のポイントです。

木材のカット

木材をカットした状態

 木材は丸ノコを使って自宅でカットしました。

 すのこベッドは最初から2分割できるように2枚製作します。すのこ1枚につき10枚の板を使います。そのため、板は計20枚あります。そして、桟にする木材は1×4材を二等分しています。それが計4枚あります。

 木材カットはホームセンターのカットサービスを利用することができます。新たに丸ノコを購入する場合でも、コード式であれば低価格で手に入ります。もし充電式の丸ノコを購入するなら次の製品がイチオシです。

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マキタの丸ノコをインパクトドライバーと一緒に導入しました。125mmサイズの充電式防じんマルノコは、使い勝手が抜群に良くて、木くずの集塵能力も驚くほど高いという特徴があります。室内でDIYをしている方に特におすすめです。
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「すのこベッド」の組み立て作業

板の仮並べと間隔の調整

すのこの仮並べ

 木材を仮並べして板と板の最適な間隔を見定めつつ、木製フレームの長辺にぴったり収まるサイズを検討しています。

 これは個人的な感覚ですが、板と板の間隔が開きすぎていると見栄えが悪いです。木材をケチって間を空けすぎると魚の骨みたいになってしまいます。それに、すのこベッドの上に乗ったときに足が挟まって転倒してしまう懸念があります。

 板と板の間隔は十数ミリ(1cm~2cm)あたりが最適だと思います。

「すのこベッド」の組み立て(1枚目)

板のビス留め

 板と板の間隔が決ったら、板の両端をスリムビスで留めていきます。まず両端にスリムビスを打って、あとから内側にもビスを打つことにしました。

 この作業では新しく導入したマキタの電動ドライバーが大活躍でした。良い製品を買っておいて正解でした。

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マキタのインパクトドライバ「TD171DRGX」を購入しました。上位モデルだけあって、性能も質感も高く、十分に満足のいく製品でした。ここでは製品の特徴や使用感などをまとめています。

木裏を上側に配置

 板は反りが出てくることを考慮して、木裏(=木の中心側)を上に、木表(=木の樹皮側)を下にしています。

1枚目のすのこ完成

 1枚目のすのこが完成しました。全体の寸法の関係上、間隔を微調整して帳尻を合わせているところがあります。そうはいえど、全体的に等間隔で揃っているように見えます。

「すのこベッド」の組み立て(2枚目)

2枚目のすのこ製作

 2枚目のすのこを作っていきます。最初に桟を2本並べます。もしも、幅の広いものを製作するのであれば、桟を中央にも入れることで頑丈になると思います。

 作業は1枚目とほぼ同じ流れですが、作業に慣れてきた2枚目の写真を多めに掲載しておきます。

すのこの仮並べ

 板の仮並べで板と板の間隔を確認します。すべての材料がカットされているので、あとは間隔を測って取り付けるだけです。

端からビスで固定

 板の両端をスリムビスで留めていきます。取り付けは1本ごとに間隔を確認しながら行いました。

 本当は隙間のサイズに合った端材を二つ用意して、両側に挟んでビスで固定する方法が一般的だと思います。しかし、ちょうど良い材がなかったので1本ずつ作業を進めました。10本しかないため不自由は特に感じませんでした。

一定の間隔を空けて固定

 桟は1,820mmを半分(約910mm)にして使っているということもあり、端の部分が寸足らずになっています。実は桟が短いことで木製フレームの金具に干渉しないようにしています。

2×4定規によるビス位置のケガキ

 ビスの位置は2×4定規で印を付けています。この定規は1×4材にも使えて本当に便利でした。

 今回は下穴を開けずにビスを打ち込みました。SPF材は柔らかい木材であるため、節のところ以外はビスを軽々と打つことができます。

2枚目のすのこ完成

 2枚目のすのこが完成しました。1枚目と同様の手順であるため、手際よく作業を進めていくことができました。

等間隔に隙間のあるすのこ

 隙間も綺麗に等間隔になっています。指がぎりぎり差し込める程度の間隔がもっとも美しいと思います。

2枚の「すのこ」をあわせる

2枚のすのこを並べた状態

 2枚のすのこを並べると「すのこベッド」になります。ようやく形になりました。

すのこを重ねた状態

 すのこはあえて連結していません。2枚に分割しておくことで簡単に持ち運べます。掃除の際も楽に退かせますし、2枚重ねて壁に立てかけておくこともできます。

木材の表面の仕上げ

電動サンダーによる表面処理

 表面を電動サンダーで軽くやすり掛けします。角も面取りしました。SPF材は表面が綺麗なことも多いためそのままでも問題なく使えますが、一手間加えることでより綺麗になります。

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やすり掛けを終えた状態

 やすり掛けによって毛羽立ちやザラツキが少し緩和されました。

オレンジオイルの塗布

 すのこベッドは塗装を行いませんでした。その代わりに、最後の仕上げとして表面をオレンジオイルで軽く拭き上げておきました。木の艶が増したように感じられます。色味もほんのりと黄色っぽくなったという印象です。

 なお、オレンジオイルを塗布してから1週間以上は、乾燥と様子見のために放置していました。マットレスや敷き布団をすぐに置くことは避けるほうが良いと思います。

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「すのこベッド」の完成

木製フレームとの組み合わせ

すのこをフレームに載せた状態

 すのこを木製フレームの上に設置してみました。すのこがぴったりと収まっています。

 ただ、2枚のすのこの隣接部分は隙間が少なく、また左右で間隔が微妙に異なっています。これはすのこ自体がずれているのではなく、再利用した木製フレームに歪みがあることに起因しています。そのうち木製フレームの短辺部分を修正しようと考えています。とりあえず、側面にフェルトを貼って様子をみています。

 また、ぴったりすぎるということと、再利用した木製フレームが歪んでいるということで、擦れる音がわずかに鳴ってしまう箇所が一部あります。この点は後日対応する予定です。

すのことベッドフレーム

 強度は特に問題なく寝転がっても、上を歩いても不安はありませんでした。幅が狭いということもあって、思いのほか頑丈に仕上がっています。

 それでも、大柄な方が乗ると木がしなる可能性があります。

横から見た状態

 SPF材の白みがかった色とフレームの茶色のコントラストが個人的にとても気に入っています。いかがでしょうか。

 安いSPF材とはいえ、木の感触は本当に素晴らしいですね。木の表面を意味もなく撫でてしまいます。

裏側から見た状態

 こちらはすのこベッドの下に潜って裏側から眺めた状態です。

 写真の右下を見ていただくと、すのこの桟が木製フレーム内側の角材に載っていることが分かります。この部分とその外側の部分に隙間テープや薄いゴムを貼ることで摩擦音を抑えることができると思います。

すのことフレームの接点

 すのこ部分はフレームより約1mm低い状態ですが、使用にはまったく問題ありません。あとからクッション材を貼り付けることで面一になります。

「すのこベッド」DIYのまとめ

 今回はそれなりに良いものが作れたように思います。費用を抑えることと木製フレームを再利用することという制約があったものの、自分なりに満足のいくものが出来上がりました。このベッドは部屋の模様替えや大掃除の時に、すぐに分解して移動できるという利点があります。

 けれども、摩擦音が鳴ってしまう箇所があるので、しばらくしたら微調整を行う予定です。その後、微調整を行ったところ、音がまったく鳴らなくなりました。ひじょうに快適です。

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