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シーリングライトを和室の特殊な竿縁天井に取り付ける方法

シーリングライトを竿縁天井に設置する DIY・工具
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 和室に設置された吊り下げ式の照明器具をLEDシーリングライトに変更するに際して、天井に配置された竿縁が邪魔で取り付けられないといったことが起こりえます。このような場合でも、新しいシーリングライトを電気工事なしで設置できることがあります。もちろん、電気工事士の資格も不要です。

 このページでは、その方法を説明した上で、実例としてLEDシーリングライトを設置する過程を紹介しています。

 なお、設置するLEDシーリングライトは、ホタルクス(旧NECライティング)の2024年モデルになります。このシーリングライトは Amazon 等で売れ筋の製品であり、安価な照明器具が欲しいという方にとって最適な製品となっています。詳しくは以下のページも併せてご覧ください。

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特殊な天井にはシーリングライトを設置できない!?

竿縁天井でもシーリングライトを設置できる

竿縁天井へのシーリングライト設置方法

 客間に設置している(昔からある古いタイプの)吊り下げ式の照明器具が暗くなってきたので交換用の蛍光灯を確認したところ、今では蛍光灯からLEDへシフトして製造が減っていいることやそれにともなう価格の高騰などの問題があり、考えた末に照明器具そのものをLEDシーリングライトへ交換することにしました。

 実際のところ、40型と32型の丸型蛍光灯2本を新たに購入するよりも、安価なLEDシーリングライトを購入して本体ごと交換した方が安上がりになります。また、古い照明器具はパーツの一部が紫外線で劣化しており、これから長期に渡って使うのは安全性の面からみても賢明とはいえません。

 先に紹介したホタルクスの製品は滋賀県の工場で製造されている日本製の製品です。安価な製品であるにもかかわらず評判はすこぶる良くてベストセラーになっています。旧モデルは既に何個も購入して使っていることもあってどんな製品か理解しており不満点も特にありません。

 ところが、和室によくある吊り下げ型の照明器具を一般的なLEDシーリングライトに取り替えようとしたときに問題が起ることがあります。それは、竿縁天井のように障害物があって、そのままでは引掛シーリングに照明器具を設置できないといったパターンです。

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設置できない配線器具を事前に確認する

取り付け可能な配線器具と取り付けできない配線器具

 取り付けできない配線器具と天井の一覧を見てみると、引掛シーリングの出しろ21mm以下の場合は取り付けられないと記載されています。今回のケースがこれにあたります。

 和室の天井には桜磨丸太という装飾用の竿縁が取り付けられており、それらの間に角型引掛シーリングが埋まっているため、出しろを何とかして確保してやらないと照明器具を設置する空間的な余裕が確保できません。

 なお、この他にも取り付けられない配線器具と天井があります。そのあたりをよく確認した上で工夫次第で取り付けられそうな場合は、必要な部品を予め用意しておく必要があります。しかし、ちょっとした工夫だけでは設置できないこともありますので、その場合は町の電気屋さんに依頼するか諦めるかしてください。

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照明器具を取り付けるために必要なもの

 新しい照明器具の取り付けに必要なものは次のとおりです。

1)引掛シーリングを延長するための器具
2)照明器具と天井の隙間を埋めるためのクッション材
  (これは設置場所によって必要な高さが違います)
3)脚立

 この他、メジャーまたは定規があると便利です。

 脚立を使いますのでご高齢の方は作業を若い人に任せてください。

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引掛シーリングを延長して照明器具を取り付ける

引掛シーリング増改アダプタ1型

 パナソニックが「引掛シーリング増改アダプタ1型」という製品を出しています。この製品を利用することで出しろ21mmを確保して照明器具を取り付けられるようになります。

 購入時の価格は税込521円でした(価格は日々変動します)。この製品はプロショップが併設された超大型ホームセンターでも販売されていますがネットより200円ほど高かったです。それなりの価格ですがパナソニック製のため安心して使えます。

 先ほどの写真でご覧いただいたような竿縁の間に引掛シーリングがギリギリ埋まっている場合や、昔ながら電源端子露出タイプの引掛シーリングが使われている場合において、この製品を用いることで出しろを21mm程度延長することで、LEDシーリングライトを取り付けられるようになります。

 高さがもう少し必要という場合は「引掛シーリング増改アダプタ2型」を選ぶという手があります。竿縁に数ミリ埋まっていて21mm以上の高さが確保できそうにないというときに検討してみてください。

 これと併せて、LEDシーリングライトの裏面に取り付ける難燃製のクッション材を用意しておくと新しい照明器具の設置が円滑に行えます。これがないとLEDシーリングライトのカバーを取り付けるときにクルクル回ってしまい工夫しないと取り付けられません。また、地震が起ったときに揺れ動いてしまって大変危険です。この点は設置例のところで再説します。

引掛シーリング増改アダプタ1型の使用方法

 この製品は既設の照明器具にコンセントを増設して、コード式のペンダントライトを増設するためのもののようです。そのパーツを引掛シーリングの延長に応用するという訳です。

 パッケージ裏面の仕様には「3kgを越える(補強コード使用時5Kgを越える)照明器具には使用しない」という注意書きがありますが、今回取り付ける予定の8畳用LEDシーリングライトはそもそも梱包重量が1.63 キログラムと軽量であるため問題なく取り付けることができます。これより畳数が大きくても3Kg 以下であればまったく問題ありません。今時のLEDシーリングライトはどれも驚くほど小型軽量です。

 本来の用途とは違うため、自己の責任に基づいて使用の可否をご判断ください。

引掛シーリング増改アダプタ1型

 これを取り付けることで既設の引っ掛けシーリングの先から21mmほど延長できます。

 ペンダントライトを増設するときはこちらのコンセントにプラグを挿し込みます。ですが、今回は使用しません。

合計600ワットまで

 「合計600ワットまで」とあります。「増設等は必ずコードハンガで固定を」とありますが、後で紹介する固定用のパーツも付属しています。

天井に取り付ける方

 こちらが天井に取り付ける側です。引掛シーリングに回して取り付けるタイプの端子が付いています。

 同じような商品でこちら側がコンセントに差し込むプラグになっているものもあるので間違えないようにしないといけません。

照明器具を取り付ける方

 こちらが照明器具のアダプタを取り付ける側です。

ペンダントライト増設用の金具

 こちらのパーツはペンダントライトを増設・固定するときに使用します。今回は使用しません。

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新しい照明器具の取り付ける手順とその注意点

竿縁天井へのシーリングライト設置方法

 作業の前に必ず電気のスイッチをオフにします。安全性を考えるならブレーカーをオフにするのが基本です。

 その後、既存の照明器具を取り外します。引掛シーリングをひねってやると取り外せます。昔ながらの照明器具は電気の傘(外枠)と本体中央の照明器具部分が分離しますので、片手でコード側の先端部を強く握って、もう片手で照明器具のど真ん中を下からしっかり支えておきます。そうすることで安全に取り外すことができます。
 昔の和室によくある吊り下げ式の照明器具は重量があるのでしっかりと支えるようにしてください。引掛シーリングをひねった瞬間に重たい照明器具が落下しますので注意が必要です!!

天井既設の引掛シーリング

 もともと付いたいたものと同じような吊り下げ式の照明器具であれば何の工夫もなくそのまま交換が可能です。しかし、シーリングライトは天井に隙間が必要になります。このまま新しい照明器具を取り付けることはできません。

引掛シーリング増改アダプタ1型取り付け

 ここで先ほど紹介した「引掛シーリング増改アダプタ1型」を取り付けます。このとき、引掛シーリングの出しろが21mmあるかどうかを確認しておきます。

 なお、竿縁自体に電源端子露出型の引掛シーリングが取り付けられている場合は、そこにこのアダプタを接続します。そうすることで出しろを確保することができます。

シーリングライト付属アダプタの取り付け

 新しい照明器具のアダプタを取り付けます。これも先ほどの増改アダプタとまったく同じでひねって取り付けるだけです。

竿縁との間に十分な隙間

 増改アダプタを取り付けたことで天井部に21mmの出しろが確保できたことが分かります。これで一般的なLEDシーリングライトを取り付けられるようになります。

 LEDシーリングライトの裏面(=天井に接する面のこと)に隙間を埋めるためのスポンジまたはゴムを貼り付けておきます。写真の例では40mm~50mm程度でしょうか。そうすることで、揺れたり回ったりすることがなくなります。

シーリングライト本体の取り付け

 照明器具の本体をアダプタにガチッと嵌め込んでツメで押さえられていることを確認します。上の写真を見ると中央のアダプタの左右から白いツメが出ていて本体が落下しないようになっていることが分かります。この状態にします。

 そして、電源コードをソケットに接続します。奥まで差し込んでツメが引っ掛かっていることも確認してください。

シーリングライトと天井の隙間

 照明器具の裏面には天井との隙間を埋めてぐらつかなくするためのスポンジが付いています。このスポンジの高さが竿縁の分だけ足りずに天井に接触していません。

 このようになっていると本体が揺れたりクルクル回ったりするので問題があります。カバーの取り付けも難しいです。

カバーを取り付ける際の工夫

 今回はクッション材を買いにホームセンターへ行ったのですが、買うのをすっかり忘れて帰ってくるという失態を犯してしまいましたwww ←こういうミスは本当に嫌になりますね。本当に何をしに行ったのか……。ですので、隙間埋めのクッション材を取り付ける作業はまた後日実施します。

 クッション材の購入を忘れて本体がクルクル回ってしまうというときは、本体裏面に養生テープを貼り付けてテープを押さえながら、カバーのツメを本体のツメに合せて設置することができます。ただし、この方法は不器用な方にはまったく適していませんので絶対に真似をしないでください。

 後日、隙間を埋めるクッション材を購入してから写真と記述を差し替える予定です。このまま使うと地震の際に本体が揺れたり回ったりして危ないので、隙間3箇所程度は必ず埋めてくだい! 取付箇所は元々付いているスポンジのクッション材を参考にしてください。

竿縁天井へのシーリングライト設置

 竿縁天井であっても工夫次第でLEDシーリングライトを取り付けることができます。なお、和室にLEDシーリングライトは合うのかという懸念を持つ方もいらっしゃると思いますが、実際に取り付けてみると違和感はほとんどありません。慣れると気にならなくなると思います。

 ただし、以前より光源が天井に近くなったため、取り付ける照明器具によって明るく感じたり暗く感じたりといったことが起ります。既設の製品より明るいものを選ぶとよいでしょう。6畳なら最低でも8畳用、または10畳用を取り付けて光量を下げて使うといった方法が最適です。6畳に6畳用を付けるというのは避けてください。薄暗く感じる可能性が高いです。

 今回はLEDシーリングライトを竿縁のある天井に電気工事なしで取り付ける方法をご紹介しました。

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