第二種電気工事士の資格取得にかかる費用は約5万円

外装の剥離作業(反対側)DIY・工具
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 電気工事を行うには電気工事士の国家資格が必要になります。電気工事士は受験資格が設けられていないため誰でも受験することが可能です。独学でも十分に合格可能です。

 DIYやリフォームを行っている方は、電気の基礎知識を身につけて第二種電気工事士の免状を取得することで、自宅のコンセントを増設したりスイッチを取替えたりできるようになります。

 このページでは電気工事士の免状取得にかかる費用を紹介しています。これから電気工事士の免状を取得しようとしている方はぜひご覧ください。

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仕事でもDIYでも使える第二種電気工事士の免状を取得しよう!

令和4年度電気工事士試験の実施日程

 第一種電気工事士の試験は年1回、第二種電気工事士の試験は年2回あります。電気工事士の試験は、筆記試験と技能試験の両方あって試験日も分かれています。2回も試験を受けに行く必要があるのです。そういった意味でも事前に準備が必要です。

 令和4年の第二種電気工事士の下期試験は、筆記試験が10月30日(日)、技能試験が12月24日(土)または25日(日)に実施予定です。

 令和4年下期試験の申し込み期間は8月22日(月)~9月8日(木)となっています。これを逃すと来年の上期試験まで受験の機会がありません。来年度(2023年度)の上期試験に合格しても免状を手にするのは早くて9月~10月頃になります。

 たとえば、大阪府の場合は「合格発表直後の申請は混みあうことが予想されるため、免状交付まで1ヶ月半程度要する場合もあります」と記載されています。このとおりであれば免状は10月を過ぎてから交付されることになります。

(参考)
試験日程等のご案内(一般財団法人電気技術者試験センター)

 それでは第二種電気工事士の取得費用の内訳を見ていきましょう。

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第二種電気工事士の免状取得にかかる費用の内訳

 電気工事士の免状を取得するには、受験料やテキスト代などの費用が必要になってきます。

 実際にどれくらいの費用がかかるのか、試験に合格したばかりの私の例を挙げておきます。

受験手数料 9,300円

 受験手数料はインターネットによる申し込みが9,300円、郵送による申し込みが9,600円です。

 特段の理由がない限りインターネットによる申し込みを利用しましょう。申し込みを行うときにスマホで写真を撮って登録した記憶があります。

筆記試験に関する費用 2,090円+交通費

 筆記試験は50問出題されて60点以上で合格です。筆記試験の合格率は60%前後です。

 筆記試験はテキストで基礎知識を学習して過去問を繰り返すことで合格することが可能です。出題内容をある程度理解した後は、過去問をひたすら繰り返すことになります。多くの問題が過去問から出題されます。

筆記試験用のテキスト 2,090円

第2種電気工事士筆記試験すぃ~っと合格2020年版

 筆記試験の対策にはテキストが必要になります。

 私は「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すい~っと合格」を使用しました。このテキストを読み込んで出題内容を理解して、巻末の過去問を複数回解くことによって合格することが可能です。

 過去問は、巻末のものを繰り返すだけでも問題ないと思いますが、不安な方は過去問.comに掲載されている過去問をできる限りたくさん解いてください。

 筆記試験の対策は以下にまとめています。

第二種電気工事士の筆記試験は効率よく勉強して合格しよう
第二種電気工事士の筆記試験について、合格した経験に基づいて試験対策についてまとめています。筆記試験は出題内容をしっかり理解した上で、過去問を数回繰り返して解くことで合格可能です。

筆記試験の会場について

 テキスト代以外に筆記試験の会場までの交通費等が必要です。なお、筆記試験と技能試験の会場が異なることがあります

 令和4年上期試験の筆記試験会場は試験結果に関する資料から確認することができます。これらの会場は下期試験でも試験会場となる可能性がひじょうに高いと考えられます。しかし、実際の試験会場は受験票が到着するまで分かりません。どんな会場があるかを事前に確認しておきましょう。

(参考)
令和4年度第二種電気工事士上期筆記試験の結果について(プレス発表資料)(PDF)

技能試験に関する費用 約30,272円+交通費

 電気工事士の試験には技能試験(実技)があります。他の資格試験と違って、技能試験の対策にかなりの費用がかかります。

 しかし、会社や学校から補助が出る場合もあるでしょう。また、会社や学校から工具を貸与してもらえたり、電材を提供してもらえたりすることもあるようです。そのような場合には、受験費用を大幅に節約することができます。

 とはいえ、一般の方はそのような伝手はありませんから、自分ですべての費用を捻出しなければなりません。これはかなりの負担になります。

技能試験用のテキスト 2,090円

 技能試験のテキストは筆記試験と比べると必須とまではいえません。YouTubeの動画だけでも内容を理解することは十分可能です。

 また、ホーザンの工具セットや部材セットを購入すると、候補問題が図と写真で解説された簡易冊子が付属しています。試験会場では各種テキストを見ている方が多かったですが、ホーザンの冊子を見ている方も数名いました。

 技能試験のテキストは筆記試験のテキストと同シリーズの「ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士技能試験すい~っと合格: 入門講習DVD付き」を選びました。このテキストは13の候補問題の手順について写真付きで丁寧に解説されており、よくある欠陥についても詳しく解説されています。ただし、付属のDVDは見る必要がありません。映像はYouTubeの解説のほうが圧倒的に優れています。

 テキストを使わない場合は、電気技術者試験センターが公表している「欠陥の判断基準」をしっかり確認しておくことが肝要です。欠陥が一つでもあると不合格です。

(参考)
第一種電気工事士と第二種電気工事士の技能試験に係る「欠陥の判断基準」について

工具セット 12,000円

 技能試験に使う工具が自宅になければホーザンの「電気工事士技能試験工具セット 基本工具+P-958VVFストリッパー DK-28」を手に入れてください。工具セットの価格は約12,000円です。

 ホーザンの工具セットは種類が多くて迷いますが「DK-28」でOKです。好きなメーカーの製品を個別に購入するのもありですが、圧着工具の価格が高いためトータルでホーザンのセットより高くなる可能性があります。私は個別に買って逆に高くついてしまいましたが、後でよく考えるとホーザンのセットでまったく問題ありませんでした。

 しかし、中古品をオークションで購入するのはおすすめしません。中古の工具は刃の切れ味が落ちていたり、圧着工具の刻印が薄くなっていたりするかもしれません。工具の精度と不具合は合否に直結します。それに工具を普段から使っていないと良し悪しを正しく判断できません。必ず新品を手に入れてください。

練習用部材セット(1回分) 16,182円

 練習用部材セットはホーザンの「令和4年 第二種電気工事士技能試験 練習用部材 DK-51 1回セット ハンドブック付」を購入しました。購入時の価格は16,182円でした。

 練習用の部材は基本的にネットでまとめて購入することになります。「VVRケーブル」や「エコマテリアルケーブル」等は、プロショップの併設された大型ホームセンターでも手に入りません。また、「ねじなし電線管」と「合成樹脂製可とう電線管(PF管)」の10cm程度の短いものも売っていません。長いものを買って自分で切断する必要があります。

 その他の器具は概ね大型ホームセンターで入手できるものがほとんどですが、スイッチもコンセントも似たような製品が多いので、器具の知識がない状態で一つひとつ集めるのは大変です。そのため、器具はセットで手に入れることをおすすめいたします。

 部材セットは練習1回分から複数回分まで販売されていますが、ほとんどの人は1回分で十分です。2回目の練習ではケーブルが少し短くなりますが、大して問題ではありません。特殊なケーブルは1回目の練習時にカットせず長い状態まま使えば(完成時の形はおかしくなりますが)2回か3回は練習可能です。

 ただし、2周目後半や3回目以降はリングスリーブが追加で必要となることがあります。また、「VVF1.6-2C」だけは別に数メートル追加しておくと3回目の練習時に重宝します。これらの部材は少量であればそれほど高くはありません。他のケーブルはすべて短くなった状態で使い回しました。歪な形をしていても何とか練習できます。

 しかし、心配性の方、不器用な方、ご高齢の方、ご予算のある方は、複数回練習できるセットを検討してみてください。なお、大手ネットショップでは技能試験の時期が近づくと価格が上がることがあります。価格の変動に注意してください。

 私は練習用部材セット以外にも、各種ケーブルを後から少しずつ追加購入しました。しかし、練習にはまったく使用しなかったため、今回の費用には算入しておりません。今も新品の状態で置いてあります。これらの特殊なケーブルの入手方法等については、近いうちに別のページにまとめようと思っています。

技能試験の会場について

 以上の費用に加えて、会場までの交通費が必要です。

 技能試験の会場は、筆記試験と同じ会場のこともあれば、筆記試験と異なる会場が指定されることもあります

 令和4年上期試験の技能試験会場は試験結果に関する資料から確認することができます。これらの会場は下期試験でも試験会場となる可能性があります。実際の試験会場は受験票が到着するまで分かりません。それでも、以下の資料に目を通しておくと、どこが会場になりそうか検討できます。最寄りの会場を調べてみてください。

(参考)
令和4年度第二種電気工事士上期技能試験の結果について(プレス発表資料)(PDF)

試験の合格後にかかる費用 約5,300円

 免状の申請には申請手数料5,300円と写真代がかかります。申請費用は、収入証紙(収入印紙ではない!)の購入が必要な自治体もあれば、証紙を廃止して現金もしくはWebでの支払いを可としている自治体も一部あります。このあたりは各自治体のWebサイトをご確認ください。

 たとえば、大阪府では既に証紙が廃止されており、窓口で現金による支払いか、電子申請でクレジットカード払いかを選択することができます。しかし、多くの自治体では収入証紙を売りさばき場所までわざわざ買いに行かなければなりません。

 以下の記事に、各都道府県の免状申請に関するページへのリンクがあります。こちらから各自治体のページに移動して詳細をご確認ください。

電気工事士免状のプラスチックカード化の都道府県別対応状況
【更新】令和4年(2022年)4月1日以降、電気工事士の免状が紙媒体からプラスチックカードに順次変更されます。このページでは各都道府県における令和4年10月1日現在のプラスチックカード化の対応状況についてまとめています。

第二種電気工事士の免状取得にかかる費用の目安(一覧)

受験手数料 9,300円

筆記試験
・テキスト 2,090円
・交通費

技能試験 ・テキスト 2,090円
・工具セット 12,000円
・練習用部材セット(1回分) 16,182円
・交通費

格後
・免状申請 5,300円
・写真代

合計46,962円 +交通費・写真代等

 

 部材を追加すると5万円を超えることがあります。2周目の後半と3周目(数回のみ)の練習において、VVF1.6-2Cを2メートル、リングスリーブ小を十数個、リングスリーブ中を数個だけ追加したものを使用しました。これらの追加部材のうち使用分のみを金額に換算すると1,000円に満たない金額でした。そのため、上記の合計には算入しておりません。後日、追加しておいたほうがよい部材をまとめてお伝えする予定です。

 部材の追加とは別に、資格学校等が開講している技能講習を受講する場合にはさらに費用がかかります。筆記試験と技能試験の両方の講習に申し込むとかなりの費用が必要になってしまいます。

 電気工事士の試験は、他の資格試験と比べると取得にかかるコストが大きいという点がデメリットになります。しかし、免状は一度取得するとずっと有効です。受験を迷っている方は前向きに検討されてはいかがでしょうか。

 筆記試験の会場でも技能試験の会場でも、若者から年配の方まで幅広い受験者がいます。女性の受験者も各教室に数名いました。また、誰でも安心して受験できる環境が整っていると感じました。

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