新しいパソコンに使用しているASRock「B450 STEEL LEGEND」を画像で概観していきます。
大人気の定番マザーボード! ASRock「B450 STEEL LEGEND」
「B450 STEEL LEGEND」の特徴
ASRock「B450 STEEL LEGEND」は、AMD RyzenシリーズのCPUに対応したB450チップセットを搭載しています。
フォームファクタはATX規格です。兄弟モデルとして「B450M STEEL LEGEND」というMicro ATX規格の製品もあり、こちらも売れ筋のモデルとなっています。
「B450 STEEL LEGEND」はATX規格のマザーボードとしては、1万円台前半で購入できる安価なモデルであるものの、RGB LEDヘッダーが搭載されておりRGB LEDに対応したアイテムを光らせることができます。
また、M.2規格のSDDに対応しており、パソコンの起動からデータの書き込みまで高速化を実現できます。CPUスロット横のM.2スロットには標準でヒートシンクが付属しています。
製品のパッケージには価格.comの「PRODUCT AWARD大賞2019」「PRODUCT AWARD金2019」の受賞を示すシールが貼付されています。この製品は価格.comをはじめとした種々のランキングで常に上位に入っており、その人気の高さがうかがえます。
製品には日本語の取扱説明書が入っています。説明書を入念に読み込むことはありませんが、日本語対応であることで助かる方は多いと思います。
「B450 STEEL LEGEND」はAMDのRyzen 3000シリーズに対応しています。現在新品で販売されている製品には対応を示すシールが貼られています
ASRockの「POLYCHROME SYNC」は、ユーザーが独自に照明を設定することができるだけでなく、メモリやケースファンなどの他のRGB LED搭載デバイスと同期させて光らせることが可能になります。
国内のASRock正規代理店はCFD販売株式会社となっています。正規代理店の製品には2年間の保証があります。パッケージに製品保証シールがあるかどうかを確認してから購入する必要があります。
なお、私が2020年6月時点の購入価格は約12,600円でした。製品の内容を考えるとお買い得な価格といえます。
以下のスペックシートは主要な要素のみを抜粋しています。細かい仕様はメーカーの製品ページをご確認ください。
基本スペック
CPUソケット | AMD AM4 Socket |
チップセット | AMD B450 |
メモリタイプ | DIMM DDR4 3533+ (OC) |
メモリスロット数 | 4 |
最大メモリ容量 | 64GB |
フォームファクタ | ATX |
ボードサイズ | 305mm × 244mm |
インターフェース
PCIeスロット | PCIe 16x 2 PCIe 1x 4 |
ストレージ | Ultra M.2(PCIe Gen3 x4) M.2(PCIe Gen3 x2 & SATA3) SATA3 6.0Gb/s 6 (一部、排他利用あり。要確認のこと) |
USBポート | USB 3.1 Gen2 (背面 Type-A+C) 2 USB 3.1 Gen1 (前面2個、背面4個) 6 |
グラフィックス 出力オプション |
DisplayPort、HDMI |
オーディオ | 7.1 チャンネルHDオーディオ(Realtek ALC892) |
LAN | RealtekギガビットLAN(10/100/1000 Mb/s) |
その他 | ARGB Header、RGB Header |
(参考)
B450 Steel Legend(ASRock公式サイトの製品ページ)
後継モデル「B550 STEEL LEGEND」
現在は「B450 STEEL LEGEND」の後継モデルである「B550 STEEL LEGEND」が出ていますので、そちらを選んでください。
「B450 STEEL LEGEND」はエントリーモデルながらも随所に工夫が見られる1枚
製品パッケージ
こちらがASRock「B450 STEEL LEGEND」の製品パッケージです。Micro ATX規格の「B450M STEEL LEGEND」やB550チップセットの「B550 Steel Legend」などとパッケージが似ているため間違えないよう注意しなければなりません。
パッケージの裏面には製品の売りである機能がピックアップされ紹介されています。製品の特徴である「POLYCHROME SYNC」によるRGB LEDの制御、「ニチコン製12Kブラックコンデンサ」といった高品質パーツの採用などがうたわれています。
マザーボードの付属品
内箱を開くと色々な付属品が入っています。マザーボードの付属品は最低限度の物品だけのようです。
同梱物一覧
・ユーザーマニュアル
・メモリスロットの補足説明用紙
・サポートディスク
・M.2ソケット用ねじ2個とM.2ソケット用スタンドオフ1個
・SATAフラットケーブル 2本
・背面I/Oパネル
「サポートディスク」には、各種ドライバ、ツールソフト、アンチウイルスソフト(試用版)、Google Chromeなどが収められています。
私はサポートディスクを使用せずにASRockの公式サイト等から必要なドライバとツールの最新版をダウンロードしてインストールしました。最近では光学ドライブをPCに組み込まない構成が一般化しているため、このようなディスクを使用せずとも必要なものはすべてネットからダウンロードすることが可能です。
ドライバは特段の理由がない限りメーカーの公式サイトから最新版をダウンロードすることをおすすめいたします。
(参考)
ダウンロード(ASRock公式サイトの製品ページ)
B450 Drivers & Support(AMD公式サイトのサポートページ)
「SATAフラットケーブル」が2本付属しています。カラーはケース内で目立たないブラックです。
私はM.2 SSDのみを使用しているため、SATAケーブルは使用していません。M.2 SSDのみの構成は、SATAケーブルとストレージ用電源ケーブルが不要であるためケース内が驚くほどすっきりします。また、HDDの稼動音がないため、静音製をより高めることができます。
このケーブルはHDDや2.5インチSSDを将来的に増設するときに使用したいと思います。
「M.2ソケット用のねじ」が2個、「M.2ソケット用のナット」が1個付属しています。ネジはM.2 SSDを取り付ける際に使用します。ナットは私の構成では使用する必要がありませんでした。
こちらが背面の「I/Oパネル」です。マザーボード本体のデザインと同じデザインが施されています。作りは特に問題ありませんでした。
「B450 STEEL LEGEND」の「ユーザーマニュアル(日本語)」です。何度も自作PCを作っている方は読むことがないと思いますが、初めてPCを自作する方には日本語のマニュアルは安心できると思います。ぱらぱら捲って見たところ記載されている日本語に大きな問題はないように思いました。
「メモリスロットの説明」が書かれたぺらぺらの紙が1枚入っています。メモリの挿し間違いはひじょうによく起こっています。
二枚組のメモリを適切なスロットに挿す必要があります。動作しない場合は、メモリスロットの位置を確認するとともに、メモリが奥までしっかりと挿さっているかを確認します。
マザーボードの外観的特徴
「B450 STEEL LEGEND」は、サファイアブラック PCBとシルバーのヒートシンクの組み合わせによって、シンプルかつスタイリッシュなマザーボードに仕上げられています。
基板には迷彩パターンがデザインされています。各パーツを取り付けてPCケースに収めると迷彩パターンはそれほど目立ちません。迷彩パターンが好みでない方も気にすることなく使用できます。
こちらがCPUスロット周辺です。CPUを取り付ける際にはCPUスロット右側のレバーを押し上げてから、CPUの向きをCPUスロットと合わせてセットします。それからレバーを元に戻すと取り付け完了です。
CPUスロットの両脇にはCPUクーラーを取り付けるためのブラケットがあります。AMD純正CPUクーラーの取り付け方は、CPUクーラーのグレードによって異なります。
四隅のネジを取り外してからCPUクーラーをネジ留めするタイプのものもあります。また、ブラケットの中心部に留め具を引っ掛けてからレバーを押し下げてロックするタイプのものもあります。
AMD B450チップセットの上にはヒートシンクが設置されています。「STEEL LEGEND ASRock」と刻印されています。
ここには保護ビニールが付いていますので使用前の剥がす必要があります。
チップセットの下には、マザーボードのボタン電池がセットされています。ボタン電池の型番は「CR2032」です。
こちらが4本のメモリスロットです。2本のメモリは、メモリスロット左右のレバーを開いた上で、CPUスロットから見て2番目と4番目に挿し込みます。メモリがしっかり挿さっていればレバーを戻したときにカチッとはまります。
こちらがM.2ソケットです。「B450 STEEL LEGEND」にはM.2ソケットが2本ありますが、こちらだけM.2 SSDのヒートシンク「M.2 ARMOR」が付属しています。
このヒートシンクの表面にも保護シールが取り付けられていますので、使用する際は保護シールを剥がさなければなりません。
PCI-Expressスロットが並んでいます。一番上のPCIeスロットは大きくて重たいグラフィックカードを挿しても問題ないようにスチール製スロットが採用されています。
なお、一部のPCIeスロットはレーンがほかの要素と排他利用になっているところがありますので、メーカーの公式サイトで詳細を確認する必要があります。
PCIeスロットの一番下の部分には、もう一つのM.2ソケットが設置されています。こちらにはヒートシンクが付いていないため、使用時にはヒートシンクを別途用意しなければいけません。また、レーン共有による排他利用に注意が必要です。
M.2ソケットの下には各種ピンヘッダが設置されています。USB2.0やケースパネルの電源スイッチ用のピンなどが並んでいます。
メモリスロットの脇には「24ピンATX電源コネクタ」があります。
また、背面I/Oパネルの上部には「8ピン12V電源コネクタ」があります。目立ちにくいので電源ケーブルの挿し忘れに注意が必要です。
こちらがマザーボードの基板背面とCPUブラケットの背面です。尖っている部分があるので、持ち上げるときに気をつけてください。
背面I/Oパネル
背面I/Oパネルにはシルバーの保護カバーが取り付けられています。
背面I/Oパネルに搭載されている端子の一覧です。安価な製品にはオーディオ機能が脆弱なものも数多くあります。しかし、「B450 STEEL LEGEND」には光デジタル出力もあり、7.1 チャンネル HD オーディオが実装されています。このような細かい点も人気の秘訣かもしれませんね。
なお、映像出力端子のDisplayPortとHDMIは、グラフィック機能が搭載されていないCPUでは使用できません。
背面I/Oパネルはマザーボードの基板と同じく迷彩パターンが印刷されています。ケースには特に問題なくはまりました。
なお、この背面I/Oパネルには、裏面にクッション性のあるシートが貼り付けられていました。PCケースとマザーボードの間をうまく繋いでいるようです。
「B450 STEEL LEGEND」は機能性の高さが光るRyzenマザーボードの決定版!
ASRockの「B450 STEEL LEGEND」は昨年(2019)に発売されて以降、売れに売れているマザーボードです。まさにB450チップセット搭載のマザーボードの決定版といえます。
2020年7月、新しいチップセットが搭載されたマザーボードが発売された後も、その勢いはとどまるところを知らず、マザーボードの売り上げランキング上位に掲載されています。2020年6月~7月も頻繁に品切れ状態になっていました。
定番のマザーボードとなっていることには明確な理由があります。エントリーモデルでありながらも、その機能性の高さが人気の秘訣であるように思われます。
Polychrome SYNCによるRGB LEDの制御、7.1 チャンネル HD オーディオ、2基のM.2スロット、チョークコイルやコンデンサなどに高品質パーツの採用など堅牢な作りで、とてもエントリーモデルとは思えないような豪華な仕様になっています。それでいて価格は1万円台前半となっています。そうしたところが多くのユーザーから支持されているのではないでしょうか。
ASRock「B450 STEEL LEGEND」は、本当におすすめできる製品です。(追記)現在は後継モデルの「B550 STEEL LEGEND」が発売されています。そちらのマザーボードも大人気のようです。