タイのバンコクにあるカオサン通り(カオサンロード/Khao San Road)は、かつてバックパッカーの聖地として安宿や旅行会社が軒を連ね、世界中から多くのバックパッカーが訪れていました。ここを拠点に格安航空券を手に入れて、また別の国に旅立った旅人も多かったことでしょう。
現在では外国人観光客が好む小洒落たお店が増えて、パンデミック以降はその様相が一変しています。若者が夜遅くまで盛り上がるようなバーやクラブ、法改正によって緑色の看板のお店が相次いで出店しているような状況です。
このカオサン通りには屋台もいくつか出ており、パッタイを始めとしてタイの美味しい料理が食べられます。カオサン通り自体にはもやは大した魅力はありませんが、パッタイを食べるためだけにここを訪れる価値はあるといえます。


カオサンロードの雰囲気はガラリと変わっている!
バンコクの街中からカオサン通りへ行く方法
カオサン通りはバンコクの中心部から行きにくい場所にあります。電車を利用すると最寄り駅から暑い中を相当な距離歩かなければなりません。そのため、Grab や Bolt などの配車アプリを上手く活用して向かう必要があります。
カオサンロードはサイアム(Siam)あたりから車で30分程度掛かるところにあります。夕方は渋滞で混雑状況によっては1時間ほど掛かることがあるかもしれません。
ちなみに、サイアム周辺からタクシーを拾おうとすると、ほとんどの運転手が「200バーツ(約900円)」を提示してきてます。こちらが交渉しても値下げしたりメーターを使ったりしてくれることはほぼないと思ってください。
どうしても一般のタクシーを利用するしかない場合は、流しのタクシーではなく正規のタクシー乗り場から乗車するといった指摘がよく見られます。しかし、MBKセンター等のタクシー乗り場から乗車しても同様に200バーツ前後かつメーター不使用となる可能性が高いです。
実際にブログのためにあえてタクシーに乗車してみましたがやはり200バーツかつメーター不使用でした。夕方以降は渋滞が発生することや昨今の物価高を加味しても200バーツは高いように思いますが、タクシーを利用する場合はそんなものだと思っておくと気が楽です。だからこそ、皆が交渉不要で明朗会計の配車アプリを利用しているわけですね。
空港到着後に直接向かう場合は空港バスの利用が分かりやすくて最善手です。また、街中とカオサンの行き来は路線バスを上手く活用すると、運賃を10バーツから20バーツ程度に抑えることができます。実際に帰路はカオサンからサイアムセンターまでローカルバスに乗りましたがたったの17バーツ(約75円)でした。ただし、バスは色々なところで止まるのでタクシー以上に時間が掛かります。


小綺麗になったカオサン通り
タクシーを利用するとカオサン通りの入り口付近で降ろしてもらえます。賑やかな通りが目の前に見えています。
「Thanon Khao San(カオサン通り/Khao San Road)」の標識が入り口の角に出ていました。
カオサンの隣の通りは、今や熱い観光スポットのひとつとなっている「ランブトリ通り(Ram Buttri Road)」です。ランブトリ通りのほうがカオサン通りよりも落ち着いて過ごすことができます。
カオサン通りの夜は屋台がいくつも出ており人通りも多くて賑わっています。
しかし、このときは日本人の姿はあまり見かけませんでした。ここ数年は日常を取り戻したと言っても物価高や円安などの影響もあって、海外旅行に行く日本人はまだまだ回復していない状況です。
日本政府観光局による統計を見ると、2024年における日本人の出国者数は約1,301万人であり、これは出国者数が過去最高であった2019年の約2,008万人と比べて-35.2%となります。

カオサン通りの有名な看板
先ほどの看板のところからカオサン通りを端まで通り抜けると、「THAILAND 0Km Rocco KHAO SAN」の有名な看板に行き当たります。
ここがカオサンロードの終着点(もう一方の入り口)です。ここからタクシーを拾って帰ることができます。また、バス停もこの近くにあります。
カオサン通りの周辺には安宿も含めて色々なホテルがありますので、このあたりに滞在するのもありだと思います。もちろん、中心部にも比較的安いホテルがあります。


カオサン通りのお土産物屋さん
カオサン通りの途中はこのように露店があり、たくさんの観光客で賑わっています。服やバッグを販売しているお店もあれば食べ物のお店もあります。
右奥に緑色の看板☆が見えますが、2022年に法改正があり、例の問題の影響で閉業したお店の後にこういうお店が次々にできている状況です。そういうお店がバンコク中のいたるところにあります。
タイを久々に訪れるという方はびっくりすると思います。なお、成分がお菓子やジュースに含まれているものが販売されているのでパッケージや看板に要注意です!

レストランやバーもたくさん
レストランやバーが何軒もあります。
賑やかな雰囲気が好きな方はカオサンロードに行ってみてはいかがでしょうか。
飲食店にはテラス席が用意されているところもあります。どれも観光客向けのお店のようです。
屋台も出ています
フルーツジュースや食べ物の屋台もいくつか出ています。
屋台巡りや屋台のご飯がお目当ての場合は、他の屋台街へ行ったほうが良いかもしれません。
瓶ビールの屋台も出ていますね。
ここで足を止めてしまう方もきっと多いことでしょう。


カオサンで美味しいパッタイを食べよう
メニューが豊富でいろいろ選べます!
パッタイを始めとしてタイ料理を出している屋台が何軒かあります。値段は大型ショッピングモールのフードコートよりも高いです。
この看板のお店でパッタイをいただくことにしました。こちらのお店のようにメニューと価格がはっきり明示されているところが多いので、観光客でも迷わずに指さし注文することが可能です。
こちらがメニューと価格です。メニューはとても豊富です。
パッタイは、チキンパッタイとポークパッタイが60バーツ(約260円)、海老パッタイといかパッタイ70バーツ(約300円)です。
チャーハンは、たまごチャーハンが50バーツ、海老チャーハンとシーフードチャーハンが70バーツ、チキンチャーハンが60バーツです。
他のメニューは看板を拡大表示してご確認ください。写真はあくまでも参考で、実際の料理は写真とはやや異なります。
道路脇にあるテーブル席
夜のパッタイ屋さんはお客さんで賑わっています。たまたま空いているテーブルがあったので、注文後すぐに座ることができました。
ホテルに持ち帰らずにその場で食べる場合は、座席が空いているかどうか確認しましょう。
料理を作る光景が面白い
ガスボンベの上の中華鍋で料理を作っています。自分の料理を作ってくれているのかと思いきや、別の方の料理だったということが何度も続きました。笑
混雑時は注文してから出来上がるまでに20分程度掛かる可能性があります。
卓上にあるタイの調味料
各種調味料が卓上に置かれているので途中で味変もできます。
調味料が置いていない席もありますので、必要があれば別の席から借りてきてください。
海老パッタイ
待ちに待ったパッタイが到着しました。フォークとお箸を付けてくれています。
これはもう見るからに美味しそうです。
海老パッタイを注文したので海老がちょろっと入っています。このパッタイは本当に美味しかったです。タイで食べた料理の中では海鮮チャーハンと並んで自分にもっとも合っていました。
旅の面白さは自分の舌に合う料理を見つけることにもあるような気がします。カオサンロードのパッタイ屋さんは次にバンコクに行く機会があれば必ず寄ろうと決めています。



