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端材で作る木製の新聞ストッカー

実際の使用場面 DIY・工具
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 しばらく前に端材を利用して新聞ストッカーを製作しました。

 プラ製の新聞ストッカーが劣化して汚れも目立つようになってきたので、新しい新聞ストッカーを探していました。けれども、おしゃれな製品は価格が高く、お手頃価格の製品では良さそうなものが見当たらなかったため、手持ちの端材を使って自分で製作することにしました。

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明るくて暖かみのある木製の新聞ストッカー

材料の準備

新聞ストッカーの材料

 これまでプラスチック製のストッカーを長いあいだ使用していましたが、経年の劣化がみられることもあり、端材を使ってDIYすることにしました。

 新聞ストッカーのデザインは、ピアノの椅子を裏返したような従来型のものではなく、正面から新聞が見えない箱型のものになります。

 今回は新聞入れに合いそうなサイズの端材がいくつかあったので、それを使用することにしました。パイン集成材、ラワンランバーコア(既にカット済み)の4枚を用意しました。材料費は約300円です。ビスは家にあるものを使いました。なお、写真の一番上に載っている1×4材の端材は使用していません。

 パイン集成材は正面と背面に使用し、合板は側面に使います。パイン集成材は少しカットして底面にも使用することにしました。

 端材はかなり安く手に入ることがあります。そういうときに使えそうなものを確保しておくのがおすすめです。

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材料のカット

木材のカット

 ラワンランバーコアは別の作業のときにカットしたものを使います。パイン集成材のほうはサイズが少し大きめだったため、丸ノコを使ってカットしました。

 カットするときに寸法を調整して、端材を底板として利用できるようにしています。端材の端材を有効活用する作戦です。笑

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仮組みと調整

仮組み

 材料を寸法どおりに切ったら、仮組みしてサイズを再確認します。

 今回の材は集成材と合板ということもあり、とりあえず綺麗なほうを外側に向けることにしました。材料のサイズが小さくて厚みもそこそこあるため、反りが極端に出ることはないと予想しています。

 底板はパイン集成材の切れ端です。端に寄せて取り付けるか、中央に寄せて取り付けるか、どちらが最適か確認しました。

底板の位置調整

 底板は中央に寄せたほうが見栄えと使い勝手が良いということが分かったため、写真と同じ位置でけがきを行いました。やはり仮組みは大切ですね。

 底板は別の板を用意して底面をすべてふさぐことも考えましたが、重量が増すこと、底面の板は持ち上げないため最低限度で良いこと、端材を有効に活用すること、などを踏まえて隙間を空ける仕様としました。

新聞サイズとの比較

 新聞、チラシ、雑誌などが余裕をもって収まるようになっています。ぴったりサイズにすると取り出すときに手を差し込む余裕がなくなってしまいます。

 四方に数センチの余白を設けると使いやすそうです。新聞に折り目が付いていても気にせず入れられます。

縁の面取り

底板用のパイン集成材

 SPF材以外の木材は面取りされていないものがほとんどです。そのままだと角が尖っていて手があたると痛いです。

 そのため、手にあたる箇所はすべて面取り作業を行うことにしました。面取りにはホビー用のカンナを使用しました。

底板の面取り

 先ほどのパイン集成材の底板の縁を面取りしてみました。角を落としておけば手指があたってもまったく痛くありません。

正面の化粧板の面取り

 表裏に使う集成材と側面に使う合板も、手の触れるところは予め面取りしておきました。

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ビス留め

ビス留めによる組み立て

 各部材は50mmのコーススレッド(木割れ防止ビス・半ネジ)を使ってビス留めを行いました。

 前面(写真右側)は新聞ストッカーを引き出すときに手を掛ける部分でもあるため、ビスを短い間隔で多めに打っておきました。取っ手を付ける予定は今のところありません。

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新聞ストッカー完成

 新聞ストッカーがほぼ完成した状態になりました。

 強度は特に問題ありませんでした。横に向けて座ってもびくともしません。

新聞ストッカーの正面

 パイン集成材を正面にもってきているため、個人的には明るくて綺麗なものに仕上がったと思います。木の手触りがとても心地よく感じられます。

 新聞ストッカーは塗装を行わずにこのまま使用します。もしかすると、将来的にオレンジオイルや蜜蝋などを塗る程度のことはするかもしれません。

新聞ストッカーの底面

 底面は荷重のかかる部分に2本の底板を配しています。新聞程度の重さであれば問題はないでしょう。

仕上げ

接合部は面一

 底面は面一に仕上げているため、指で撫でても段差はまったく感じられません。

 最後の仕上げとして、新聞ストッカーが軽快に引き出せるように、フェルトを底面に貼ることにしました。

傷防止フェルトクッション

 フェルトはホームセンターや100円ショップで販売されています。こちらはセリアの製品です。この製品は、A4サイズ(縦約297mm × 横約210mm)1枚入りです。裏面に予めテープが貼られているのでとても便利です。これまでに何度も使っています。

 家具が滑ることをうたっている製品を貼り付けることも良策です。ダイソーには小さくカットされたものが何種類か売られていました。ホームセンターにも取扱いがあります。

フェルトの貼り付け

 フェルトは荷重のかかる中央部分と四隅に貼っておきました。これで床が傷付きにくくなり、新聞ストッカーの出し入れもしやすくなりました。

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実際の使用場面

実際の使用場面

 新聞ストッカーは棚の下に収納しています。新聞を入れるときだけ引き出して使います。

 以前の新聞ストッカーはプラ製で黒色だったこともあり、新しい木製のものに置き換えると印象ががらりと変ります。パイン集成材は色味も木目もひじょうに綺麗で、部屋の隅がずいぶんと明るくなりました。

 新聞がいっぱいの状態でも正面からは見えません。ごちゃごちゃ感がなくなってスッキリしました!

新聞を入れる

 新聞ストッカーを少し引き出すだけで新聞を入れることができます。正面の板も側面の板も面取りを行っているので、とても優しい手触りになっています。

 中には新聞用の袋を入れているため、新聞が溜まったらそのまま回収に出すことができます。側面の板は高さを低めに設定しているため、半分だけ引き上げて横にずらすと袋を簡単に持ち出すことができます。完全な箱型は新聞を上まで持ち上げる必要があってとても大変です。

新聞の量の確認

 新聞の量は横から覗き込むと分かります。量が少ないときはまったく目立ちません。袋の半分あたりで新聞の高さがはっきりと分かるようになっています。正面から見えないようにするのがポイントです。

 既に2ヶ月ほど使用していますが、見た目と使い勝手に満足しています。

 この新聞ストッカーは、あり合わせの端材を利用して製作したものですが、予想よりも良いものに仕上げることができました。木の手触りとパイン材の明るさが一番のお気に入りです。それに余裕をもたせたサイズ感もバッチリでした。

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