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動画編集から配信まで活躍するコンデンサーマイク「MPM-2000U」

おすすめのコンデンサーマイク 音楽・楽器
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 これまでさまざまなマイクを使ってきました。しかし、いずれのマイクも安物だったためかノイズがひどかったりすぐに壊れてしまったりと散々でした。

 それからしばらくの間、マイクは使わずにいたのですが、まともなマイクがあった方がやっぱり便利だと思い直して、2019年末に新しいマイクを購入してみました。

 その後、楽器用のマイクも新たに追加しました。

BEHRINGER(ベリンガー)の楽器用マイク「SL 75C」
BEHRINGER(ベリンガー)の単一指向性ダイナミックマイク「SL 75C」はコスパの高い楽器用マイクです。このマイクは価格の割に品質が良くてびっくりしました。
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動画編集や配信に定評のあるマイク

 これまで安物のマイクでノイズに苦しめられていたので、思い切って少し高めのコンデンサーマイクを選ぶことにしました。もちろん、高価なマイクと言ってもプロが使用しているような超高級な製品ではありません。私が買える範囲で高いという意味です。

 昨年はかなりの数のマイクについて内容や評判を調べていました。現物も確認してかなり迷っていたように思います。

 マイクひとつとっても色々な製品があります。マイクにはダイナミックマイクとコンデンサーマイクという仕組みが異なる製品があります。ダイナミックマイクは私たちが日常でよく見かけるようなマイクで、カラオケボックスなどで使う機会があります。一方、コンデンサーマイクは音楽の収録等で使われることが多いように思います。どちらもメリットとデメリットを含めてまったく違う特色があります。

 今回、できる限り良い音質で声の録音が可能で、おまけ程度に楽器の録音もできれば良いと思っていくつかの製品に絞り込みました。

オーディオテクニカのコンデンサーマイク

 私が最初に目を付けた製品はオーディオテクニカのコンデンサーマイク「AT2020」と、そのUSB接続モデルである「AT2020USB+」でした。これらのマイクはAT20シリーズのエントリーモデルです。

 「AT2020」は評判も良く多くのユーザーがいる製品です。外観も洗練されています。今の時代ですとネットの配信等で使用されている方が特に多いようです。しかし、XLR(キャノンタイプ)端子でありファンタム電源供給が必須になります。一般的なパソコンには直接接続することはできず、別途オーディオインターフェースを介して接続することになります。私はオーディオインターフェースを持っていないため、XLR端子の機器が使用できません。

 後々のことを考えるとオーディオインターフェースを買ったほうが良いかもしれません。私も今や超定番になっているヤマハのオーディオインターフェース「AG03」を発売当初に買おうか悩んだこともあります。予算がある方はオーディオインターフェースとXLR端子のコンデンサーマイクを選ぶのが最適です。後から色々な機器を気軽に追加することができます。

 もう一つの候補であった「AT2020USB+」はUSB接続が可能な上に、モニター用のヘッドホン端子やボリューム調節機能などが搭載されています。かなり魅力的な製品でギリギリまで迷っていました。ただ、価格がネックでした。価格は約1万5千円もします。

 なお、オーディオテクニカのマイク製品には、「AT2020」の上位モデルも用意されていますが、上位モデルになるにつれ価格が高くなっていくため候補から除外しました。庶民の私には1万円を越えると手が出せません。

マランツプロのコンデンサーマイク

MPM-2000U

 マランツプロのコンデンサーマイクは、オーディオテクニカのコンデンサーマイクの仕様を確認しているときに、おすすめとして表示されて知ったように思います。

 マランツプロはいくつかのマイクを発売していますが、その中でも「MPM-1000U」とその上位モデルである「MPM-2000U」が定番機種のようです。どちらも高品質なコンデンサーマイクであることがうたわれており、ゲーム実況、ライブ配信、楽器、ボーカル録音に適しているようです。USB接続のマイクであることからパソコンはもちろんのことPS4に接続することもできます

 これらのコンデンサーマイクは、評判が良い割に良心的な価格設定になっています。特に「MPM-1000U」は高性能をうたうコンデンサーマイクの製品群の中ではお手頃な価格といえます。

 色々な製品を比較した上で「MPM-1000U」に決定しようとしていたところ、たまたまマランツプロの製品がセールになっており、良い機会なので上位モデルの「MPM-2000U」を選びました。マランツプロのマイクはアマゾンのタイムセールに時々出ていることがあります。特別なセールではかなりお安くなっていたという印象があります。

 「MPM-2000U」にはマイクへの振動を抑えるショックマウントとキャリングケースが付属しています。キャリングケースは不要だったのですが、「MPM-1000U」と別売のショックマウントを併せて買うよりも「MPM-2000U」を購入したほうが結果的にお買い得と判断しました。

製品概要

 「MPM-2000U」と「MPM-1000U」の性能を比較しています。

性能/機種 MPM-2000U MPM-1000U
参考価格
(2020年2月5日時点)
約9,300円 約6,500円
タイプ Φ16mmバック・エレクトレット・USBコンデンサー Φ14mmバック・エレクトレット・USBコンデンサー
周波数特性(指向性) 20Hz〜18kHz(単一指向性) 20Hz〜17kHz(単一指向性)
電源 USBバスパワー対応 USBバスパワー対応
サイズ(長さ x 直径) 187 x 51 mm 158 x 48 mm
重量 370g 300g
A/Dコンバーター 16bit / 48kHz 16bit / 48kHz
インピーダンス 出力:100Ω ±30%(at 1 kHz)、ロード:≧ 2000Ω 出力:100Ω ±30%(at 1 kHz)、ロード:≧ 1000Ω
最大SPL 126dB(THD 〜 1%, 1 kHz) 132dB(THD ≦ 1%, 1 kHz)
S/N比(数値が大きいほど
雑音が少ない)
84 dB 78 dB
付属品 ショックマウントキャリングケース、USBケーブル マイクホルダー、USBケーブル

(出典:marantz professional, Amazon)

パッケージ裏面

マイクの機能性を格段に高めるポップガードとマイクスタンド
コンデンサーマイクにポップガードとアーム型マイクスタンドを取り付けるだけで機能性と操作性が格段に高まります。私が実際に使用しているポップガードとマイクスタンドを紹介しています。
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「MPM-2000U」の外観とデザイン

パッケージとケース

パッケージ表面

 製品はシンプルなパッケージに入っています。こういうすっきりとしたパッケージは個人的に好きです。

概要と同梱物

 パッケージ裏面には製品の概要等が英語で記されています。ここに書かれている情報はアマゾンなどの販売サイトやマランツプロの公式サイトにも記載されています。

概要
・スタジオ品質のUSBコンデンサーマイク
・DAWレコーディングのためのデザイン
・高品質48kHz/16-bit A-Dコンバーター
・高速レスポンス

内容物
・マイク本体
・USBケーブル
・ショックマウント
・専用ケース

重厚感のあるケース

 付属のケースはとても豪華です。コンデンサーマイクは湿気や衝撃に弱いことから保護できるケースが付属しています。

 私は屋外に持ち出す機会はありませんので正直なところケースは不要です。ケースの分だけ安くして欲しいですね。

 

専用ケース裏面

 こちらがケースの背面です。

ケースハンドルとロック

 持ち手の両脇にあるレバーをスライドすることでロックを解除できます。

ケースの内部

 こちらがケースの中身です。付属物はすべてケースに収容されています。ケースの内部にはスポンジが貼られており、とても高級感があります。

ケース内のスポンジ

 マイク等がうまく収められています。ケースの中でマイクが動かないため、持ち出し時に破損しにくくなっています。

簡易な説明書

 簡易説明書と保証書が付いています。説明書は必要最低限のことが書かれているだけです。公式サイトにも製品情報があります。しかし、マイクを使用する分には説明書は不要です。USBケーブルをパソコンに挿すだけでマイクとして認識されてすぐに使用できるようになります。録音再生はWindowsに付属している「サウンド レコーダー」でも行うことができます。

マイク本体

同梱物

 マイク本体、USBケーブル、ショックマウントです。

マイク本体

 マイク本体はひじょうに質感が高く明らかに高級感があります。つや消しブラックにゴールドのロゴが映えます。

集音部

 マイクの先端部分には薄らと音声の入力部が見えています。マイクには指向性があるため、音声はマイクの正面に向かって発しなければいけません。また、マイク部につばが掛らないようにポップガードが必要です。

 金色のロゴマークが良いアクセントになっています。これはマイクの指向性を表わしています。私はてっきり桃太郎の家の家紋かと思いました

マイク中央のロゴマーク

 マイク中央に「marantz PROFESSIONAL」のロゴが金色に輝いています。

マイク下部の型番表記

 マイク下部には「MPM-2000U」という型番が記載されています。マットブラックとゴールドの組み合わせは本当にかっこいいですね。

マイク側のUSB端子

 USB端子はマイク底面にあります。マイク側はUSB2.0のタイプB端子です。

マイク本体の裏側

 こちらがマイクの裏側です。中国製のようです。

ショックマウント

ショックマウント

 「MPM-2000U」にはショックマウントが付属しています。「MPM-1000U」とショックマウントを両方買うなら最初から「MPM-2000U」を買いましょう

上から見たショックマウント

 こちらはショックマウントを上から眺めた状態です。マイクは中央に取り付けます。

 ショックマウントには机やマイクスタンドから伝わる振動を低減させる働きがあります。マイクをぶら下げるようなかたちになるため、振動がマイクの手前で吸収されます。

横から見たショックマウント

 ショックマウントは性能も優れていますが、それ以上にマイクの見た目がかっこよくなるという特徴があります。

下から見たショックマウント

 ショックマウントの端にマイクスタンドやマイクアームに取り付けるためのネジ穴があります。銀色のネジをひっくり返すことでネジの径を変換することができます

 私は別に購入したマイクアームに取り付けて使用しています。

ロック用のネジ

 こちらがネジを締めるレバーです。このショックマウントの唯一の欠点はネジです。ネジを少し回すと締まるのですが、逆に言えばネジを反対側に少し回すだけで緩んでしまうということです。

付属のUSBロングケーブル

 付属のUSBケーブルです。ケーブル長は3メートル程度です。USBケーブルはよくあるツルツルした感触のものではなく、消しゴムのような手触りのするタイプです。高級感はありません。

ショックマウントの取り付け

 マイクをショックマウントに取り付けてみました。左右のレバーが洗濯ばさみのようになっています。両方のレバーを握るとマイクを格納するスペースが拡大します。

ショックマウントの位置

 マイクを傷が付かないように注意しながらぐっと押し込みます。

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マランツプロ「MPM-2000U」の使用感

コスパ最高のコンデンサマイク

 Windows付属の「サウンドレコーダー」で音声を録音して、再生してみるとかなりクリアに録音されていることが分かりました。音質は安いマイクとは明らかに一線を画しています。ただし、これまで高価なマイクは自宅で使用したことがないため、ほかの高級マイクとの違いは分かりません。

 けれども、個人が使用する分には必要十分の性能があると断言できます。歌をレコーディングしたり、動画編集でナレーションを付けたり、ゲームの実況や動画の配信をしたりといった用途で問題なく使用できます。

特徴をまとめると次の四点になります。
1)ノイズが少なくクリアな音声である
2)パソコンに接続するだけで使用できる
3)ショックマウントが付属している
4)コンデンサーマイクの中では安価である

 この製品はUSB接続のマイクであることから、パソコンにそのまま接続できる利点があります。その一方でノイズが入らないか不安がありました。しかし、私の環境ではホワイトノイズ等の雑音はまったく入りませんでした

 ノイズが混ざらなかった理由は製品が高品質であることが一因と思われますが、同時にパソコン本体の電源とマザーボードがある程度高性能の製品であったことも一つの要因と考えられます。

 一般論としてマイクやスピーカーなどの製品は接続する機器によってノイズが発生することがあります。たとえば、パソコンに接続したときに「サァー」というホワイトノイズが発生することがあります。そのような場合には、接続するUSB端子を別の端子に替えたり、USBケーブルを高品質のケーブルに取り替えたりする対応が有効かもしれません。

 ほかにはパソコン本体またはマザーボード上の電源周りが脆弱であったり、周囲にノイズを発生させる原因となる機器(たとえばディスプレイや電子レンジ)があったりすることが考えられます。ノイズがある場合には、製品だけでなく使用環境や周囲の環境に問題がないか問題点を一つずつ検証していく必要があります。

 この製品の欠点にはミュートボタンやボリュームダイヤルがないことが挙げられます。そのため、すぐにマイクを消したいと思っても消せません。パソコン上でボリュームを操作する必要があります。今のところ問題はそれくらいでしょうか。

 USB接続のマイクである「MPM-2000U」は、オーディオインターフェースやパソコンの設定など難しいことが分からないという方にもおすすめです。マイクをパソコンに挿すだけですぐに使えます。iPhoneやiPadに接続して使用することも(要変換アダプタ)できるようです。

 マイクの外観は落ち着いたデザインで卓上に設置すると机の上の雰囲気が一段と良くなります。ポップガードやマイクアームと併せて取り付けるとラジオのスタジオのようになります。

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