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マキタの125mm充電式防塵丸ノコ「KS511DZ」はDIYに最適!

ダストボックス DIY・工具
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 昨年末、マキタの電動ドライバーと一緒に丸ノコを導入しました。丸ノコは小型軽量で室内でも快適に使用できる製品を厳選しました。

 お庭、ガレージ、作業場などがある方は、そこを木材の切り場として利用することができると思います。しかし、都市部の狭小住宅やマンションでは、作業する場所が室内に限定されてしまうことがほとんどです。たとえベランダや駐車場があるとしても、騒音や粉じん等によるご近所トラブルへの懸念から屋外での作業は難しいといえるでしょう。

 そうした場合には、静音性や集塵性の高い丸ノコを選ぶことで快適に作業を進めることができるようになります。道具選び一つで作業の快適さは格段に高まります。

 この記事は、DIY用途で丸ノコが欲しいけれど、騒音や切りくずの問題は極力抑えたいというお悩みを抱えている方にお読みいただければ嬉しく思います。

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室内でDIYするならコンパクトで集塵機能のある丸ノコが最適解

室内向けのDIYに適した丸ノコを考える

 昔、家にあった丸ノコは口径が大きく動作音もうるさかったという記憶があります。そのため、新しく導入する丸ノコは本体が小さくて動作音の静かなものを求めていました。

 そうして、小型軽量で集塵機能もある丸ノコの中からもっとも良さそうと判断した製品を導入することにしました。今回、丸ノコを選ぶにあたり、以下の点を条件として設けました。

 1)バッテリを電動ドライバと共用できること
 2)125mmサイズで小型軽量であること
 3)防じん機能搭載であること

 また、電動ドライバも丸ノコもマキタの製品が良いという思いが強かったため、その時点で候補はいくつかの製品に絞られました。そして、機能や価格を検討した上で、最終的にマキタの「125mm充電式防じんマルノコ(KS511DZ)」を購入しました。

 この丸ノコはバッテリと充電器が別売りとなっています。そのため、電動ドライバはバッテリ2本と充電器がセットになったものを選びました。

充電式の電動ドライバーがあるとDIYが捗ります!
マキタのインパクトドライバ「TD171DRGX」を購入しました。上位モデルだけあって、性能も質感も高く、十分に満足のいく製品でした。ここでは製品の特徴や使用感などをまとめています。

マキタの丸ノコの主な特徴

充電式防じん丸ノコKS511DZ

 「125mm充電式防じんマルノコ(KS511DZ)」は刃物寸法125mmのノコ刃が使用できる小さなタイプの丸ノコになります。

 この機種は「ダストボックス仕様」であることがもっとも大きな特徴といえます。ダストボックスがあることで、切りくずの大部分をまき散らさずに済みます。

 その他の特徴として、「自動変速機能」「平行度微調整機構付」「高回転5,000min-1(=毎分5,000回転)」「ブレーキ付」「ライト付」などが挙げられます。

 また、サイディング、石こうボードの切断能力がパッケージに記されていることから、外壁や内装工事に最適化された製品といえるかもしれません。しかし、この丸ノコは木材のカットにも問題なく使用できます。

 このサイズの丸ノコは太い柱を一度に切ることはできませんが、1×4材や2×4材などのSPF材、ラワンランバーコアやシナランバーコアなどの合板、杉やパインなどの集成材のように使用頻度の高い木材は何の問題なくカットすることができます。そのため、DIY場面における使用で困ることは少ないと思われます。

 ここからは製品の内容と実際の使用感を見ていきます。写真は購入時点のものですが、丸ノコは既に数ヶ月にわたって使用しています。

マキタのマルチツール「TM52DZ」
マルチツールは先端工具を交換することで切断、研削、剥離などを1台でこなすことができます。マルチツールの定番がマキタの「TM52DZ」という製品です。

丸ノコの梱包は必要最低限

KS511DZの梱包状態1

 製品はアマゾンで購入しました。アマゾンの場合は外箱に伝票が貼付されて配達されます。心配な方はどこかのお店で購入して持ち帰ることをおすすめします。

 段ボール箱は125mmサイズの丸ノコということもあって、かなり小さく感じられます。箱を開けると製品と付属品が収められています。

KS511DZの梱包状態2

 梱包はとても簡素なものになっています。プチプチやビニールはありません。

 丸ノコ本体は底に収められています。輸送中に動かないようにモーター部分が段ボールの緩衝材に挟まっています。

丸ノコの同梱物一覧

KS511DZの同梱物一覧

 同梱物は丸ノコ本体、取扱説明書、平行定規、六角棒スパナ5(本体に装着)となっています。

 この製品は「バッテリ・充電器別販売」モデルであるため、このままでは使用できません。バッテリと充電器を予め用意しておく必要があります。

 また、ノコ刃は付属していません。そのため、ノコ刃も一緒に購入しておく必要があります。ノコ刃は125mmサイズとなっているものが使えます。

 125mmサイズのノコ刃は、ホームセンターでも購入できますが品揃えには期待できません。プロショップの併設された大型ホームセンターかネット通販のご利用をおすすめします。

取扱説明書

 取扱い説明書には、取扱い上の注意、使用方法、ノコ刃の交換方法などの重要事項が記載されています。

 丸ノコは電動工具の中でもとりわけ危険性の高いものであるため、使用前に取扱説明書を必ず読む必要があります

平行定規

 平行定規は本体に取り付けて使用します。平行定規を取り付けることによって、材を一定の幅で切断することができます。

 普段の使用では、別売りの丸ノコガイドがあるとSPF材の切断などで重宝します。

木材を正確にカットできる丸ノコガイドはDIYの必需品
丸ノコを導入したときに丸ノコガイドも一緒に購入しました。今では1×4材や2×4材のカットになくてはならない道具になっています。この丸ノコガイドは小型軽量で使いやすく、マグネシウム製でしっかりとした作りが特徴的です。

丸ノコ本体

 丸ノコ本体は125mmサイズかつ充電式ということもあってとてもコンパクトにまとまっています。このサイズの丸ノコは一般家庭でもなんとか置き場所を確保することができます。

 ただし、ノコ刃を取り付けた状態では購入時の段ボール箱に収納することはできません。背が少し高くなるためにギリギリ入りません。

 ここからは本体各部のデザインをもう少し細かく見ていきます。

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「125mm充電式防じんマルノコ(KS511DZ)」の外観

丸ノコ本体は質実剛健な作り

丸ノコの側面

 丸ノコの右側面にダストボックスとノコ刃取り付け部があります。ノコ刃は別売りのため、最初の状態では刃がセットされていません。

丸ノコの底面

 本体のベース部分は材の上を滑っていく重要な部分です。開封後に凹みや歪みがないことを確認します。また、ベースとノコ刃が平行になっていることも確認する必要があります。

 ベースを点検したところ、歪みやガタツキはまったくありませんでした。

 この機種は、ベースとノコ刃の平行度が微調整できるようになっています。取扱説明書によると出荷時点では平行になるよう調整が施されているとのことです。

丸ノコの上部

 こちらが丸ノコの上部になります。本体は全体的にコンパクトに仕上げられています。

 本体寸法は長さ267mm × 幅183mm × 高さ247mmとなっています。また、バッテリ装着時の質量は約2.8kgとのことです。

本体各部も精巧な作り

ベースの前方

 丸ノコのベース前方に「トップガイド」や「角度調整用レバー」があります。

トップガイド

 オレンジ色の「トップガイド」をケガキ線に合わせて進めていきます。

角度調整用レバー

 傾斜角度を変えるときは、本体前方の「角度調整用レバー」と本体後方「角度調整用ツマミナット」を緩めてから好みの角度に設定します。45度まで傾けることができます。

 調整が完了したら「角度調整用レバー」と「角度調整用ツマミナット」を締め付けて固定します。

定規締め付け用ツマミネジ

 こちらは「定規締め付け用ツマミネジ」です。付属の平行定規を取り付けるときに使います。

 「定規締め付け用ツマミネジ」の真上にある黒い金具が「シャフトロック」です。ノコ刃を交換する際に「シャフトロック」を押し込むことで軸の回転を抑えることができます。

平行定規

 平行定規は本体右前方から挿し込みます。平行定規を使うことで材を一定の幅でカットすることができます。平行定規は市販の製品もあります。

平行定規の取り付け

 平行定規は、定規の側面と材の側面をぴったりと合わせてから「定規締め付け用ツマミネジ」を締め付けて取り付けます。

ハンドル

 ハンドル前方に「ロックオフレバー」があり、その下に「スイッチの引金」が付いています。

 使い方はとても簡単です。「スイッチの引金」だけを引くとライトが点灯します。丸ノコを動作させるためには「ロックオフレバー」を押し下げながら「スイッチの引金」を引いてやる必要があります。

 なお、スイッチを切ったときにブレーキがかかるようになっているため、本体が反発して「キックバック(丸ノコが後に吹っ飛んでくる!)」が起きる可能性があります。丸ノコの取扱いには十分ご注意ください。丸ノコを使用する前に取扱説明書を必ず読んでください。

ハンドル上部

 ハンドル部には滑り止め加工が施されており、とても握りやすくなっています。

 ハンドルの左右に出ているボタンが「ロックオフレバー」です。片方を押し下げるだけで使えます。

表示パネル

 左前方のモーター部分にバッテリ残量を示す表示パネルがあります。表示パネルは動作中に赤く光ってバッテリの残量をお知らせしてくれます。

 バッテリの残量は、本体後部に取り付けたバッテリ本体(残量表示機能のあるもの)からも確認することができます。しかし、残量の確認ボタンがダストボックスの裏側にくるため、実際には表示パネルから残量を確認することになります。

六角棒スパナ5

 表示パネルの後方、ハンドルの付け根に「六角棒スパナ5」が取り付けられています。これはいわゆる六角レンチです。末尾の「5」は5mmの意と思われます。

 六角はノコ刃の取付けと取り外しに使用します。一般的な工具であるため、市販の工具セットの中にも入っていることが多いです。ホームセンターや100円ショップでも手に入ります。

ベース

 材の上に載るベースはきちんと平らになっています。ガタツキは特にありません。

 ベースがノコ刃と平行になっていないときは微調整が必要です。

本体側面

 こちらが本体の左側にあるモーター部とバッテリ装着部です。バッテリもこちら側から挿し込みます。

 マキタ純正リチウムイオンバッテリ6.0Ahを問題なく装着することができます。

切りくずをまき散らさないダストボックス

ダストボックス

 この製品の一押しの理由は、集塵用のダストボックスが装着されているということに尽きます。

 一般的な丸ノコでも掃除機や集塵機に接続することはできますが、そうすると取り回しが極端に悪くなってしまう上に、SPF材を数本切るといった軽作業でさえ億劫になってしまいます。

ダストボックス後方

 ダストボックスの後部に「ダストカバー」や「ダストキャップ」が備えられています。

 ダストボックス側面の「ダストボックス固定用ツマミネジ」を回すことでダストボックスを取り外すことができます。

ダストキャップを外した状態

 「ダストカバー」の先端にある「ダストキャップ」を外して集塵機と接続することができます。集塵機のホース口径によっては変換アダプタが必要となります。

 なお、外した「ダストキャップ」はダストボックスの上部に取り付けておくことができるようです。

ダストカバーを開けた状態

 ダストボックスの後部にある「ダストカバー」を開放することで、使用後に切りくずを捨てることができます。

 「ダストキャップ」を開けて掃除機の吸い込み口を近づけるだけでも、中に溜まったゴミを大方吸い出すことができます。

安全カバー

 ノコ刃の取り付け部はダストボックスの直下にあります。ノコ刃は付属していません。

切り込み深さの調整

本体後方

 こちらが本体の後方です。後部にもレバーやネジがあります。

切り込み深さ調整用レバー

 中央のレバーが「切り込み深さ調整用レバー」となっています。このレバーは毎回使用します。レバーを上げるとベースが緩んで切り込みの深さを変更することができます。そして、レバーを下げることでベースを固定することができます。

 レバー奥のデプスガイドに目盛りがあるため、それを参考にすると大まかな調整が行えます。その後、ノコ刃の出しろを目視と実測によって微調整します。このとき、差し金があると便利です。

角度調整用ツマミナット

 右側のネジは「角度調整用ツマミナット」です。

 本体の傾斜角度を調整するときに、この「角度調整用ツマミナット」と本体前方にある「角度調整用レバー」をともに緩めて調整を行い、任意の角度になったところでネジを締め付けて固定します。

バッテリと急速充電器

18V対応急速充電器DC18RF

 バッテリはマキタ純正の18Vリチウムイオンバッテリを使用します。バッテリは電動ドライバに付属していたものを急速充電器とともに使い回しています。

 充電式の電動工具をご検討中の方は、バッテリが使い回せる製品のラインナップを調べてから、購入機種の選定を進められることをおすすめいたします。

バッテリと充電器はマキタ純正品の使用を強く推奨いたします。ネット通販で安く売られている互換バッテリは発熱、発火、炎上のリスクがあります。互換バッテリの使用により実際に火災が発生しています。マキタも製品評価技術基盤機構も注意喚起を行っています。
「非純正」リチウムイオンバッテリの事故急増についてのお知らせ(マキタ公式サイト)
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丸ノコのノコ刃の交換方法

ノコ刃を装着する

六角穴付ボルトを外す

 ノコ刃の装着前にバッテリを必ず取り外します。バッテリを外した上で動作しないことを確認します。安全確認がもっとも重要な作業です。

 まず、本体前方にある「シャフトロック」を押し込んで、軸が回らないようにします。次に、ベースを邪魔にならない位置に移動させておきます。それから、本体に付属している六角棒スパナ5を用いて「六角穴付ボルト」を緩めていきます。

アウタフランジと六角穴付ボルト

 「六角穴付ボルト」を外すことで、ノコ刃を押さえる「アウタフランジ」を取り外すことができます。

インナフランジ

 軸の部分に「インナフランジ」が付いていますが、これは軸に取り付けたままにします。「インナフランジ」は「インナー(内側の)」とあるように、ノコ刃の奥側にあるものです。

ノコ刃のセット

 下側にある「安全カバー」を上側にいっぱいまで引き上げておきます。

 ノコ刃に描かれた「矢印マーク」と本体(ダストボックス部)に描かれている「矢印マーク」の向きが合致していることを確認します。そして、ノコ刃(チップソー)をベースにあてないように横から「インナフランジ」の上にそっと載せます。

アウタフランジのセット

 「アウタフランジ」をノコ刃の上から載せます。

六角穴付ボルトのセット

 「六角穴付ボルト」を取り付けて指である程度のところまで回していきます。

六角穴付ボルトの締め付け

 それから、「シャフトロック」を押し込んで軸の回り止めをして、「六角穴付ボルト」を六角棒スパナ5で締め付けていきます。

ノコ刃を正しく装着した状態

 正しく取り付けられているか、ガタツキや緩みが無いかを確認します。また、安全カバーがノコ刃を覆っているかどうかも確認します。

 今回はSK11の「くろプラス(125mm × 40P)」を取り付けました。最初は山真製鋸の「ブラックパールサイレント(125mm x 42P)」を取り付ける予定でしたが、品切れで手に入りませんでした。どちらの製品も切れ味に定評のあるものです。

 125mmの丸ノコは、刃数が40枚や42枚と書かれているノコ刃を使うと木材を綺麗にカットできます。

125mmの木工用チップソーはどれがおすすめなのか?
125mmの充電式防じん丸ノコに取り付けている木工用チップソーを紹介します。SK11の「くろプラス」を使用していますが、切れ味が鋭くて、木材の切断面がひじょうに綺麗に仕上がります。ノコ刃は刃数が多くて静音性の謳われている製品が優れています。
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実際の使うと分かる利便性と集塵率の高さ

各部の点検と使用前の調整

切り込み深さの調整

 ノコ刃とベースが平行になっていることを確認します。平行度は出荷時に調整されているようです。

 バッテリが外れている状態でノコ刃の出しろも調整しています。

バッテリの装着

 問題がないことを確認した上で、マキタ純正バッテリを本体に装着します。

使用前の状態

 準備が完了していつでも使用できる状態になりました。

 写真を撮るために便宜的に本体を横に向けていますが、端材を利用して丸ノコスタンドを作っておくと丸ノコを気軽に置くことができて便利です。

木材の切断面がとても綺麗

SPF(2×4)材の切断面

 丸ノコを購入後に2×4のSPF材を中心に多数の木材をカットしてみました。

 使い始めてすぐにカットした材の断面を見ても、ひじょうに綺麗に切断されていることが分かります。切り口はホームセンターの木材カットよりも綺麗です。切断面は触ると驚くほどにさらさらしています。ほとんどの材は、このように綺麗にカットすることができました。

 材を購入した時点の元々の切り口と見比べても歴然の差でした。触るまでもなく、材の断面を見た瞬間に判別できるほどです。

木材を正確にカットできる丸ノコガイドはDIYの必需品
丸ノコを導入したときに丸ノコガイドも一緒に購入しました。今では1×4材や2×4材のカットになくてはならない道具になっています。この丸ノコガイドは小型軽量で使いやすく、マグネシウム製でしっかりとした作りが特徴的です。

綺麗な切断面

 材によっては縁に多少の毛羽立ちが見えるものもありますが、指やサンドペーパーで軽く撫でると目立たなくなります。

 切り口の綺麗さは丸ノコの性能というよりノコ刃の性能によるものといえます。刃数の多いノコ刃は総じて切り口が綺麗になるものです。しかも、刃が新品であれば尚更です。

 丸ノコ自体の使用感は、グリップが握りやすくて、小型軽量の本体は取り回しも良く、安心して使用できるという印象を受けました。丸ノコは材の上を真っ直ぐにしっかりと滑っていきます。

 それと、稼働音が想像していたよりも遥かに静かで、家庭用掃除機より音が小さいと思えるほどでした。これなら一般家庭でも十分に使用できます。

 でも、この丸ノコの利点は防じん機能の高さにあります(後述)。

約1,500円、2×4材を用いた簡易作業台のDIY
2020年末に丸ノコを導入しました。そこで、2×4材を使って簡易な作業台を製作してみました。立ち仕事ができるように高さを高めに設定したところ、ちょうど良いものが出来上がりました。このページにはその記録をまとめています。

木材の切断(失敗例)

元から隙間のある材

 材は基本的に綺麗にカットすることができましたが、失敗してしまったものもあります。

 これは丸ノコやノコ刃の性能の問題ではなく、材の問題と考えられます。DIYで多用されるSPF材にはひび割れたものや端が欠けたものが売られています。

 写真の2×4材は側面が段になって凹んでいます。そういう部分が裏面にあると気がつかずに切断したとき、材の端(写真右下部)が欠けてしまいました。こういう点は少し気をつけないといけません。

元からひび割れのある材

 こちらの2×4材は端の部分に薄らとひび割れがありました。そこを試しに切ってみたところ、写真のような状態になりました。材がひびの部分に沿って捲れてしまっています。

 材料を購入する時点で材の状態をしっかり見ておくことが大切です。ですが、材を何本もまとめて購入するときには、細かな欠けやひび割れ等に気づかないこともあります。家に帰って木材を整理しているときに初めて気がつくことはよくある話です。

 このような場合は、当て木をするとか、切断面にマスキングテープを貼って保護するとか、何らかの手立てを講ずる必要があると感じました。また、木材の自重でささくれが生じたり、合板の端が捲れたりする場合も、捨て板を敷いて切るとか、スタイロフォームと一緒に切るとか、何らかの工夫が必要になります。

 丸ノコは、いくつかの材で試行錯誤することによって、使用にも慣れて使い方が徐々に分かってきました。丸ノコを購入してから数ヶ月経った現在では、ある程度思いどおりに使えるようになっています。最初のうちは端材を何度もカットしながら色々と試してみるしかないですね。

集塵力の高さが素晴らしい

前方に飛散したおが粉

 材を切ったときにおが粉の一部が前方にも飛散します。しかし、防じん機能の付いた丸ノコの場合は、飛んでいく切りくずの量が圧倒的に少ないです。

 この写真はSPF材を数本カットした直後のものです。細かな木くずが前方に少し飛んでいますが、それもごく微量です。

 なお、左上の破片は二枚前の写真にあるSPF材の破片か何かです。

ダストボックス内のおが屑

 木くずの残りはほとんどがダストボックスに入っています。マキタの製品ページには「集じん率 約80%(自己集じん時)」という記載があります。

 当初、「自動車の燃費」のごとく誇張した表現とばかり思っていましたが、これは至って正当な性能評価でした。感覚的には木くずの8割以上は確実に吸い込んでいると感じられます。

 ただ、細かい粉じんは空気中にも舞っているようですので、マスクを着用することをおすすめします。

 それと、大量の木材をカットする場合は、ダストボックス内のゴミを何度も捨てる必要が出てきます。

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静音性、集塵能力、使い勝手はいずれも優秀で、価格以上の価値がある逸品

 今回はマキタの125mmの防じん丸ノコを選びましたが、何度も使用してみて最善の選択であったと確信しています。

 本体が小型軽量かつ充電式であることから、作業時の取り回しが思いのほか優れており、軽快に作業を行うことができます。電動工具を使い慣れていない方にも、比較的扱いやすいといえます。それに、本体が小さいと置き場所に困ることもありません。

 しかも、DIYで使用頻度の高いSPF材、合板、集成材などはいずれも軽々とカットすることができます。ノコ刃を刃数の多く上等なものにしておけば、材の切断面は驚くほど綺麗に仕上がります。

 とはいえ、家のリフォームや古民家再生などで太い柱を切ることがある場合や、木材を切るための作業場が確保できる場合は、100Vの製品も含めて幅広い選択肢の中から検討される方がより良い製品を見つけられると思います。

 タイトルにもあるように、マキタの「125mm充電式防じんマルノコ(KS511DZ)」は、静音性と集塵能力が高く、小型軽量で誰にでも扱いやすいという特徴を兼ね備えています。難点があるとすれば、充電式は100V製品と比べて価格が高いということと、バッテリと充電器を別に用意しなければならないということです。

 けれども、作業場の確保が難しくて室内でしかDIYができないという方は、この丸ノコを使うことで粉じんや騒音の問題をある程度クリアすることができるのではないでしょうか。また、これからDIYを始めようと考えている初心者の方も、扱いやすい丸ノコが手元にあるといつでも自由に木材をカットすることができるため、DIY作業がとても捗るようになります。

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