E-Valueの電動トリマー「EWT-450N」の購入にあわせて、集塵プレートと集塵ホースも用意しておきました。
電動トリマーは木材に対して溝掘り加工口や飾り面加工を行う際に、たくさんの木くずを周囲にまき散らしてしまいます。集塵プレートと集塵ホースを接続して使用することで、木くずが舞いにくくなるように対策を講じることは必須です。
集塵プレートや集塵ホースはメーカー純正品が発売されていないこともあります。その場合は、代用品で対応することが主流のようです。
既に先人たちの創意工夫が商品レビュー等に掲載されており、いずれもひじょうに有用です。ただ、サイズ等が分からないところもありましたので、このページに色々な情報をまとめておこうと思います。
「EWT-450N」に無加工で取り付けられる集塵プレートと集塵ホース
京セラ/リョービの「集じんプレート(6082609)」
京セラ/リョービの「集じんプレート組立 トリマ用 6082609」は、リョービ製のトリマー向けに用意されている製品です。適用機種は「TRE-40」「MTR-41」「TR-51」「TRE-55」「MTR-40」とあります。
しかし、この集塵プレートは、他のメーカーの製品にも取り付けられる場合があります。
たとえば、E-Value(藤原産業)の電動トリマー「EWT-450N」に加工することなくネジの交換だけで取り付けられます。また、EARTH MAN(高儀)の電動トリマー「TR-100」にも取り付けられるようです。これらの機種は安価な電動トリマーの売れ筋モデルです。
この他にも、穴を開け直す等の加工を行うことで取り付けられる機種があるようです。Amazonのレビューがとても役に立ちます。
京セラインダストリアルツールズ株式会社は、2018年1月にリョービの電動工具事業を継承(買収)して「リョービ」ブランドの電動工具を販売し、そして2020年1月から「KYOCERA(京セラ)」ブランドで電動工具の販売を開始しています。
そういう経緯もあって、販売ページの商品名にリョービの名前があっても、パッケージのほうは京セラに変更されていることがあります。私が購入した集塵プレートも既に京セラブランドになっていました。
この製品に関しては、ラベルが違っていても中身は同じとのことです。
集塵プレートは純正と比べると、プレートのサイドに集塵ホース接続部が付いているところに特徴があります。
材質はアクリルと思われます。
プレートの下部に切りくずの吸込口が取り付けられています。
トリマービットのすぐ脇に吸込口があることが見てとれます。
集塵ホースの接続部の外径は、テーパー状になっている筒の上部が約34mmで、筒の下部が約36mmとなっています。後から紹介する内径34mmのホースが適合します。
筒はプレートの際から約20mm突出しています。
「EWT-450N」の純正のプレートと比べると、集塵部を除いた部分は同じような形状をしています。
両方を重ね合わせてみるとネジ穴の位置がほぼ一致していることが分かります。
そのため、この製品はプレートのネジを付け替えるだけで、そのまま使用することができます。
集塵ホースとして使える洗濯機排水延長ホース
集塵ホースはトリマーや丸ノコの専用品を購入するととても高くついてしまいます。しかし、市販の「洗濯機排水延長ホース」を用いることで出費を大幅に抑えることができます。ホースの価格は長さによって異なるものの、1m~3m程度であれば数百円から千円程度で販売されています。
そのようなカクダイやSANEIなどの洗濯機用ホースが代用品として使用できる可能性があります。ただし、集塵プレート側に無加工で接続できたとしても、集塵機や掃除機との接続で径が合わず、何らかの加工が必要になることがあります。ホース両端の形状が異なっています。
この場合は、変換アダプターを噛ましたり、養生テープで接合したりといった使用者側の創意工夫が求められます。
今回はカクダイの「洗濯機排水延長ホース」を選びました。ホースを選ぶ際は、長さが十分であることと口径が適合していることを確認しておく必要があります。
ホースの長さは迷うところですが、集塵機代わりに使用する掃除機のホース先端にはスイッチやハンドルが付いていて重たいため、それらを床に置いた状態で使用できる最低の長さである2mを選んでみました。
集塵ホースは集塵プレートの上方向に取り付けるため、使用場所にもよりますが、1mでは床まで届かないこともあります。また、トリマーを前後左右に動かすと、それなりの長さが要ることも予想されます。
そのため、ホースの長さは使用するシーンを想像した上で選んでください。
接続部の口径を調整できるようになっている製品を選ぶと便利です。
カクダイの「洗濯機排水延長ホース」は、接続部(片側のみ)をハサミでカットすることで口径が変えられるようになっています。
ホースの内径(ホース片側のみ)は、34mm(無加工)、31mm(途中でカット)、26mm(奥でカット)の三つのサイズに対応しています。こちら側の接続部は薄くて柔軟性があります。
このホースは、ここで紹介している集塵プレートに無加工のまま(34mmのままカットせずに)接続できます。
掃除機に接続する側のホースは、外径が30mm、内径が24mmとなっています。これは、一般的な家庭用掃除機にはまらないサイズです。変換アダプターを探すか、養生テープを巻いて使うか、何か考える必要があります。なお、こちら側の接続部は固くて柔軟性がありません。
材質はPVCです。使用温度は1~50℃です。日本製。
カラーはアイボリーです。家庭で使う分には悪目立ちせず無難な色合いといえます。蛇腹状のホースは邪魔ではあるものの取り回しが難しくなるほど硬くはありません。
木くずが見える方がよいということであれば、SANEIの半透明のホースが適しています。
集塵プレートの交換とホースの取り付け
集塵プレートの取り付けはネジを付け替えるだけです。
最初に、集塵プレート裏面の吸込口のネジ2本を1番のプラスドライバーで外します。
集塵プレートと吸込口は簡単に分離できます。
トリマーの純正プレートのネジを外して、集塵プレートと取替えてネジを締めます。
ネジを締めるときは力を入れずにゆっくりと回すと、ネジ穴をつぶさずに済みます。
吸込口を元に戻します。
取り付けた状態です。集塵ホース接続部がサイドに突出しています。
この集塵プレートは、長辺方向に150mmあり、ホース接続部の厚みは53mmとなっています。このうち、ホースを差し込めるところは20mmです。
集塵プレートを付けるとケース収納不可
当たり前のことですが、集塵プレートを装着すると電動トリマーの純正ケースに収めることができなくなります。ケースを使う場合は、透明のカバー部分を取り外して別に保管する必要性が出てきます。
電動トリマー本体と集塵ホースとの接続
電動トリマーに透明カバーを装着して、集塵ホースを取り付けた状態です。
これで粉じんが舞いにくくなります。
集塵ホースは集塵プレートの上方向から出ています。ホースの長さを決める際はそのあたりを考慮してから決めてください。
集塵プレートとホースはあわせて1,500円程度でした。電動トリマー本体と併せて用意しておくと、すぐにでも作業に取りかかれますね。
以下はこのページで紹介している製品とまったく同じものになります。