メモリを増設することでパソコンの動作が全体的に軽快になります。Webブラウザの利用、ゲーム、動画の編集などの作業でも、アプリの動作が軽くなったり作業が円滑になったりすることから費用対効果はひじょうに高いといえます。
メモリはたくさん積んでいても邪魔になることはありません。価格は時期によって乱高下することもあるため、価格の安いときを狙って増設することが得策といえます。
なお、ノートパソコンのメモリ増設方法は以下のページをご覧ください。
メモリの増設方法と増設後の確認
メモリは価格が下落しているときが買い時
メモリ、SSD、HDDなどのパソコンパーツは、2022年の秋頃から今に至るまで価格が下落傾向にあり以前よりもお手頃価格で手に入ります。
DDR4がまたも過去最安を更新、32GB×2枚組が17,480円、16GB×2枚組は一時6,680円に [相場調査 4月第2週号](相場調査) https://t.co/Uj2Q9UB6fO pic.twitter.com/BlEccnPlRf
— AKIBA PC Hotline! (秋葉原) (@watch_akiba) April 5, 2023
お安いものがたくさん出回っています。
今のところメモリに困っている訳ではなかったのですが、安いうちに追加しておこうと思い立って増設することにしました。「安い」という言葉に弱いのですw
メモリは高騰することもあるため、安いと思ったときが買い時といえます。
CORSAIR の VENGEANCE LPX シリーズ
今回はデスクトップパソコン(自作パソコン)のメモリを増設するために、今使っているものと同じ規格のメモリ(OCメモリ)を用意しました。
購入したメモリはCORSAIR(コルセア)の「VENGEANCE LPX DDR4-2666MHz 16GB(8GB×2)」です。
パソコンの構成が知りたい方は以下のページをご覧ください。
実は高周波数の製品が安くなっていたので、当初は既存のメモリを外した上で「VENGEANCE LPX DDR4-3200MHz 32GB(16GB×2)」のメモリを4枚装着して64GBに増設しようと考えていました。
しかし、万一メモリが動かなかった場合や既存のメモリを有効に活用することを考慮し、結局はDDR4-2666MHzの8GBのメモリ2枚を空きスロットに増設して、32GB(8GB×4枚)の構成にすることにしました。初期不良さえなければ自分の環境で絶対に動くことが分かっているので安心です。
この製品は低価格にもかかわらずヒートシンクが装着されています。色はブラックでマザーボードやケースともマッチします。
このメモリは(そちらの環境に適合するのであれば)とてもオススメです!! ただし、LEDが付いていませんので光りません。
これは一般的なメモリと同じくらいの高さですから、CPUファンに干渉しにくい設計といえます。RGB LED メモリを導入される方は、マザーボードに挿したときにCPUファンと干渉しないかどうか測っておくことおすすめします。こういうことは意外と忘れがちです。
また、同じメーカーのパッケージはどれも似たり寄ったりなので、購入時に間違えないように気をつけてください。それと、無名メーカーの安すぎる製品はおすすめできません。
デスクトップパソコンのメモリを増設する方法
デスクトップパソコンのメモリ増設作業はとても簡単です。
1)背面の電源ボタンをオフにする(ないこともある)
2)電源コード、その他のケーブル類を取り外す
3)PCケースを引っ張り出して側面の蓋を開ける
4)空きスロットのロックレバーを解除する
5)メモリの向きを確認して奥まで確実に挿し込む
6)メモリを挿した後にロックが掛かったことを確認する
7)蓋を閉めて配線して電源をオンにする
8)BIOS/UEFIを開いてメモリの項目を確認する
(Windows上で確認してもOK)
増設したメモリがパソコン上で認識されており、OSやアプリの挙動に問題がなければ正しく取り付けられています。
メモリの増設は、新しいメモリを空きスロットに挿し込むだけです。
これとは別にメモリを交換する場合は、既存のメモリを取り外してから新しいメモリを挿し込みます。
レバーが起きた状態ですが、押し下げることでロックが解除されます。
レバーを真下に押し下げることでロックが解除されます。真ん中のほうのレバーが下がっていることが分かると思います。
メモリの向き(切り欠き部分)を確認して真っ直ぐに挿し込んでいきます。メモリをしっかりと奥まで挿し込むとレバーが戻ってロックがかかります。
メモリが正しく挿し込めているか何度も確認してください。メモリの挿し込みが甘いことがよくあります。
メモリの増設に問題がなければ蓋を閉めて元どおりに配線し直してください。
パソコン起動時にDeleteキー等の指定のキーを押してUEFIを開きます。メモリの欄を確認すると増設したメモリが認識されていることが分かります。Windows上でも同じようにメモリの情報を確認することができます。
たとえば、Windows 起動後にタスクバーから「タスク マネージャー」を起動して「パフォーマンス」タブを開いて「メモリ」からメモリの構成を確認することができます。
この他にも「CPU-Z(公式サイト)」というアプリを導入することでメモリの詳細を確認することができます。これがもっともオススメの方法です。
OCメモリの使用時はXMPプロファイルを読み込む必要があるのですが、今回は同じものを増設しているだけなので特別な設定は不要です。
メモリを増設しても認識されなかったりエラーが表示されるとき
メモリの増設で問題が発生したときは、メモリを挿し直したり、挿し込むスロットを変えたり、1枚や2枚で起動したりといったことを試みます。
パソコンが起動しなかったり、メモリが認識されなかったりする場合は、メモリの挿し込みに問題があることが多いです。
このほか、エラーが時々発生したり挙動がおかしかったりと、メモリ自体の不具合が疑われる場合は、Windows 10/Windows 11 に入っている「Windowsメモリ診断」を実行するか、または「Memtest86」を実行してみるとよいかもしれません。
Windows 10 の場合は「スタート」ボタン→「Windows 管理ツール」→「Windows メモリ診断」をクリック、Windows 11 の場合は「スタート」→「すべてのアプリ」→「Windows ツール」→「Windows メモリ診断」をクリックすることで実行できます。
CFDのネイティブメモリは、4月5日時点で8,255円ととんでもない価格になっています。→6月17日時点で7,051円まで下がっています。驚くほど低価格です。
CPU&マザーが対応しているならこれがコスパ高いですね。ちなみに DDR5 規格のメモリもかなり安くなっています。