ディスプレイに付属しているDisplayPort(ディスプレイポート/DP)ケーブルは、ケーブルの径が太くて取り回しに苦労する点が悩みどころです。
そういう場合は、思い切って市販のスリムタイプケーブルに取り替えてみるというのはいかがでしょうか。極細のケーブルは配線が容易に行えます。また、線が細いものはコネクタ周辺もコンパクトであるため、付属ケーブル使用時と比べるとディスプレイやパソコンをより壁際まで近づけることができます。
私は随分前にスリムタイプのDisplayPortケーブルに替えていますが、ノイズも発生せず問題なく使用できています。
スリムケーブルに替えると配線の自由度が格段に高まる
サンワサプライのDisplayPortケーブル(KC-DP2K)
DisplayPortケーブルはDisplayPortを搭載したパソコンとディスプレイとを接続するためのケーブルです。
ディスプレイ購入時に付属しているDisplayPortケーブルは極太のケーブルであることがほとんどです。太いケーブルは固くて取り回しが大変です。また、ケーブルが太いものはコネクタ部も大きくなります。
DisplayPortの規格はVer.1.2に対応しており、最大21.6Gbps(1レーン5.4Gbps×4)の伝送速度に対応しているようです。映像と音声を伝送することができます。解像度は最大3840×2160までとなっています。
この製品は直径4.5mmのスリムタイプのケーブルでありながら、三重ものシールド処理が施されており、ノイズ対策もバッチリのようです。
サンワサプライのDisplayPortケーブル(オス-オス)「KC-DP2K」は、一般的なHDMIケーブルと同じように適度な太さで取り回しが容易という特徴があります。
このような極細ケーブルの利点はコネクタ周辺部もコンパクトになっているということです。 それによってディスプレイやグラフィックボードに挿し込んだときに、はみ出る部分が付属ケーブルと比べてかなり少なくなります。
コネクタ部にはラッチ機構が備わっており、抜け防止が可能です。
ディスプレイに付属している極太のケーブルと比べると、コネクタ部の長さが短くなっていることがお分かりいただけると思います。
この点が、わずかな差のように見えて実は配線に大きな影響を及ぼします。
付属の極太ケーブル(白色)とサンワサプライのスリムケーブル(黒色)を比較してみると、ケーブルの直径がまったく違っています。極太ケーブルは固くて配線が難しいですが、スリムケーブルのほうは比較的柔らかくて思いどおりに配線することが可能です。
そもそもケーブルの直径がまったく異なります。倍くらい違います。スリムケーブルは直径4.5mmとなっています。
DisplayPortケーブルの問題点とスリムケーブル導入のすすめ
DisplayPortケーブルは、パソコンの映像出力では主流になっているにもかかわらず、製品の選択肢がほとんどないということが最大の問題であると思います。
それに対して、HDMIケーブルは各社からさまざまな製品が登場しており値段もピンキリです。そのため、自分の環境や予算に合った製品を選ぶことができます。しかしながら、DisplayPortケーブルは大手メーカーから発売されている製品が限られている上に、値段も高く入手性が悪いところがあります。ただし、よく分からない中国メーカーの製品はネット上では数多く販売されています。
現状、スリムタイプのDisplayPortケーブルは、メーカー、価格、入手性といった点を考えると消去法で必然的にサンワサプライの製品になるのではないでしょうか。なお、私は大手家電量販店で購入しましたが、アマゾンのほうが圧倒的に安いです。消費者としては、もっと選択肢が増えてくれると嬉しいのですが・・・・・・。
スリムタイプのケーブルはノイズの混入等が気になるところですが、私の環境下ではノイズやスリープからの復帰等を含めて問題はまったく発生していません。付属のケーブルから取り替えると、もうスリムタイプケーブルしか使えなくなりますよ。
サンワサプライ DisplayPortケーブル(極細タイプ) 2m(Ver. 1.2) KC-DP2K
サンワサプライ DisplayPortケーブル(8K対応) 2m(Ver. 1.4) KC-DP1420