第二種電気工事士の技能試験の練習時に役立つツールがホーザンから発売されています。
技能試験の練習をするにあたり、それらの便利ツールを実際に試してみました。「合格マルチツール」と「合格クリップ」は以下のページにレビューがあります。これらのツールはほとんどの方にとって有用となるものです。個人的には絶対に手に入れておくべきものと考えています。
上記の他にも「合格ゲージ(P-925)」という便利ツールがあります。この製品はVVFストリッパーの先端に装着することで、芯線の切断および芯線被覆の剥離における長さの測定作業を簡略化することが可能となります。
こちらは合格マルチツールと合格クリップと比較すると必要性が低くなりますが、長さの測定にかかる時間を少しでも短縮したいと考えている方は一度試してみてもよいかもしれません。
ホーザンの「合格ゲージ(P-925)」は芯線切断と芯線被覆の剥離の際に長さを微調整することができる便利ツール
ホーザン「合格ゲージ(P-925)」
ホーザンの「合格ゲージ(P-925)」は同じホーザンから発売されているVVFストリッパー(P-957/P-958)の刃先に取り付けることのできる専用の定規です。
これを取り付けておくことで、たとえば芯線被覆を20mm剥くという場合に、芯線被覆を別に測定することなく、電線を刃に挟む過程で測定してそのままストリップすることができます。
これと同様に適当に剥いた芯線を12mmに切りそろえたいという場合も、芯線を刃に挟み込む過程で左側の定規を使って測定してそのままカットすることができます。
つまり、このゲージは芯線や芯線被覆の長さをVVFストリッパーの側面の目盛りで測定する過程を省略できる時短のためのツールというわけです。
なお、購入時の価格は398円でした。
製品パッケージには製品本体と簡易な取扱説明書が入っています。
使用方法は取扱説明書の中に写真付きで簡潔にまとめられています。
合格ゲージの作りはしっかりしていてペラペラ感はまったくありません。しかし、工具箱の奥に入れておくと重みで曲がってしまうことも考えられます。
また、合格ゲージはVVFストリッパー取り付けた状態にしておくと、取り出すときに他の工具に引っかかってしまいそうです。そういう点には注意が必要です。
「合格ゲージ(P-925)」をVVFストリッパーに取り付ける
ホーザンのVVFストリッパー(P-958)は電気工事士試験の技能試験で使われることの多い定番品です。合格ゲージはその先端に取り付けることができます。
合格ゲージは先端部分に取り付けられますが、力を少し入れて差し込まなければいけません。着脱を繰り返すうちに緩くなってきそうです。また、着脱時に先端の黒い塗装がやや剥げることがあります。できる限りそっと差し込んで下さい。
それと、合格ゲージを取り付けることによって、VVFストリッパーに刻印されたゲージの一部が見えなくなってしまいます。
合格ゲージを上の写真のようにセットすることで、芯線被覆を右ゲージにあわせて20mm剥いたり、芯線を左のゲージにあわせて12mmに切りそろえたりするといったことができます。
取り付け位置は見やすくなるように調整が必要です。
VVFストリッパーの先端部分に定規が付いているほうが便利そうだと感じのであれば一度試してみても損はないと思います。価格もそう高くはありません。
使いこなすまで多少の慣れが必要です。工具を完全に寝かせて置くことができなくなります。そういうところを含めて、使いやすいかどうかの評価は二分されそうです。
「合格ゲージ(P-925)」の使用例
芯線被覆を10mmストリップするときは、右側の10mmのゲージにあわせます。よく使う目盛りは、10mm、12mm、20mmでしょうか。
芯線を12mmに切りそろえるときは、左側の12mmのゲージにあわせます。
いずれの作業にしても電線を刃部に挟むときに長さを計測することができるため、VVFストリッパーの目盛りで長さを測るという工程を飛ばすことができます。
「合格ゲージ(P-925)が必要な人」
合格ゲージは評判がひじょうに高いですが、絶対になければならないものではありません。次のうちどちらにあてはまるかをみた上で、使ってみるかどうかを判断しても遅くありません。
使う必要のない方
・手先が器用
・VVFストリッパーのゲージによる測定が苦にならない
・全候補問題を余裕をもって完了できる
・余計なものにお金を使いたくない
試してみてもよい方
・細かい作業が不得意
・VVFストリッパーのゲージによる測定が面倒
・候補問題の完了に時間がかかっている
・工具を持ったまま手首を返す動作が辛い
・課題の完成時間を数秒でも短縮したい
迷っている方はレビューをみてみるとその評価の高さが分かります。