幹線道路に面した家屋は自動車の通行時と振動と騒音が気になってしまうことがあります。トラックやバスなどの大型車が通行したときは建物が地震のように揺れることもあります。この他にも工事現場、工場、駐車場、室外機、ボイラー、自動販売機、上下水道管、居住者の歩行音などが振動や共振などの問題を引き起こして時にはベッドの上まで伝わってくることがあります。
振動や騒音に関するの問題の解決方法は、原則として問題の原因を根本から除去するか、原因から遠ざかるかの二つしかありません。しかし、いくつもの小さな対策を積み重ねていくことによって騒音、振動、共振などのノイズを抑止したり低減させたりことは可能です。
ここではベッドの脚に防振ゴムを噛ませて振動の低減を図る方法を実践して紹介しています。このような対策に劇的な効果はありませんが誰でもすぐにできて安価に済むことから最初の一手として有効です。


ベッドに伝わる床からの振動を軽減する方法
振動や騒音の原因を探る

振動や騒音の対策は、その原因がどこにあるのかを正確に特定する必要があります。振動が床を通して伝わってきているのか、壁のパイプスペースを通して伝わってきているのか、そもそも何の音/振動/共振が生じているのかといったことを突き止めないといけません。
原因が自分の所有する家電製品であれば電源を切ったり置き場所を変えたりすることで簡単に対応することができるでしょう。しかし、その他の原因の場合は対処が困難です。
それに、アパートやマンションの場合は床からの振動や壁からの騒音が生じていたとしても、それらの原因が階下の部屋にあるとは限りません。ずっと離れたエレベーター設備の騒音や振動が天井や壁を通して伝わってきているといったことも普通にあるのです。そういうことも考慮せずに他者のせいにするとトラブルに発展しかねません。
ここでは一例としてベッドに伝わる振動の対策を取り上げます。睡眠時において床の振動はベッドの足元から伝わってくることがあります。立っている時には音が気にならないが、横になった時には音が気になるという場合は、床からの振動を防ぐ対策を講じる必要があります。
写真のようにベッドの脚が床と直接的に接しているような場合には床の振動がそのままベッドの上まで伝わってくることになります。このような振動にともなう騒音は一度気になると留まることがありません。
そうしたときはマットレスを分厚いものに変えたり防音フローリングを敷き詰めたりといった対策も選択肢として挙げられますがそれなりの費用が掛かってしまいます。とりあえずのところ安価な防振ゴムをベッドの脚に噛ますだけでも振動は随分と緩和されます。ただし、床ではなく空気を伝わってきている騒音や振動はまったく防げません。


分厚い防振マットを用意する

今回は和気産業の「防振ゴムA(BGA-02)」を1枚用意しました。これを4等分してベッドの脚に敷きます。購入時の価格は税込み272円でした。価格は日々変動する可能性があります。
この防振ゴムはネットショップでも大型ホームセンターでも手に入りやすい定番の製品です。

サイズは縦 100 mm × 横 100 mm × 厚み 10 mm を選びました。複数のサイズが用意されているのでベッドの脚に合ったものを購入してください。サイズによってお値段は異なります。
材質は天然ゴムのようです。こういうゴム製品は床などの接触面に素材の色素が付着する可能性があるので床とのあいだにフェルトや布をかましておくと安心です。

こちらの防振ゴムは溝が表面と裏面に互い違いに刻まれています。それによって振動を吸収したり衝撃を緩和したりできるようになっているのです。
これをベッド、ダイニングテーブル、勉強机、こたつなど床からの振動を防ぎたい箇所に設置するか、またはデスクトップパソコン、プリンター、空気清浄機、除湿器、エアコン室外機、大型スピーカー、ベースアンプなどの振動を発する機器の下に設置することによって振動や騒音の抑止・軽減につなげていきます。
ご覧の通り厚みも十分にあるので重量物を載せても問題ありません。状況や重量によっては2枚重ねて敷いても良さそうです。今回はこれを縦に4等分してベッドの脚に敷きます。ゴムは分厚いですがハサミやカッターナイフで簡単に切断することが可能です。

防振ゴムをベッドの脚に設置する

この防振ゴムはカッターナイフを溝に沿って押し下げることで簡単にカットできました。
表と裏で溝の向きと長さが違っています。ここでは溝の短いほうを下に向けて設置することにしました。

防振ゴムが床に直に接して変色したら困るので、床面にはフェルトクッションを貼り付けておきます。これは何年も前に買っていたものです。
このようなフェルトクッションはセリアなどの100均で手に入ります。価格は税込み110円です。これはシールが最初から付いているので重宝します。

片側にフェルトクッションを貼った状態です。ベッドの脚に敷くものとしては良いものが出来上がったのではないでしょうか。

防振ゴムを4本の脚に設置しました。ベッドの重量とゴムの吸着力によってずれ落ちることはなさそうです。ベッドの脚はゴムの上に安定して載っている状態です。
この状態でベッドに寝転んでみたところ、ベッドが弾力のあるゴム板の上に載っているということが感じ取れました。床への当たり方が明らかに違っています。寝返りを打った時もいつもと感覚が違いました。逆に言えば床からの振動や衝撃もある程度は緩和されるということです。
大きなベッドや大柄な方の場合は防振ゴムを2重にしたりずれないように広めにカットしたりするとさらに良くなるかもしれません。とにかく分厚い防振ゴムを敷いてみましょう。
枕に耳を付けて横になった時も床の音の響きが以前と違っていることが分かります。この対策には税込み272円しか掛かっていません。フェルトは元から持っていたものです。それを考えると最初の対策としては実行に移しやすく試してみる価値は十分にあるといえます。































