自転車のカゴを大きなものに取替えると、たくさんの荷物が載せられて想像以上に便利です。たとえばスーパーの買い物袋が二つ載せられるようになります。買い物袋と箱ティッシュ5個組みもOKです。
また、通学カバンや部活用バッグ(スポーツバッグ・エナメルバッグ)などは格段に載せやすくなります。ビジネスバッグやトートバッグもサイズによっては横向きのままスッと載せられるようになります。
カゴの交換作業は、普通の自転車(ママチャリ)であれば古いカゴを外して新しいカゴに変えるだけで済みます。DIY初心者にもできる簡単な作業です。
自転車のカゴを大きなサイズに交換する
自転車カゴの選び方
ホームセンターや自転車店で販売されている一般的な自転車のカゴは、「ステム(ハンドルを支えている金属のパイプ)」と「カゴステー(カゴの底面にある支柱)」の2箇所で固定されています。自転車カゴはどのような自転車でもだいたい同じ位置に取り付けられているため、市販のカゴとの交換は容易です。
マウンテンバイク、ロードバイク、クロスバイク、小径車などの特殊な自転車は、それらの車種に対応した専用のカゴを選ぶ必要があります。ほとんどの製品は、商品名と概要を確認すると、どのようなタイプの自転車に取り付けられるかが分かるようになっています。
普通自転車用の大きなカゴは数種類の中から選ぶことができます。いずれもお手頃価格です。たとえば、以下のような製品があります。
サイズと価格以外にも、取り付け用のボルトや金具が付属しているかどうかを確認しておく必要があります。もしも付属品がない場合は、今使っているカゴのネジを使い回すことになります。
「ヤバカゴ先輩」の外観
今回はアサヒサイクルの「ヤバカゴ先輩(アサヒサイクル D型特大バスケット)」を選んでみました。
カゴを購入する前に、よく使うカバンのサイズを確認しておくことが大切です。バックパックやビジネスバッグに荷物を詰めた状態でサイズを測ってみてください。
このカゴは正面やサイドの網目が広いタイプの製品です。細かいものは網の隙間から脱落してしまいそうです。カゴを選ぶ際は、形状や網目の間隔なども確かめておいたほうがよいかもしれません。
大きなカゴも単体で見るとサイズ感が分かりにくいですが、ページ下部に普通のカゴとの比較写真を用意しています。詳しくはそちらでご確認ください。
カゴの底面は網目が細かくなっており、背面は傾斜が少しついています。
カゴの背面(ハンドル側)は網目がもっとも広くなっています。また、カゴ背面の高さは、前面や側面と比べて浅くなっており、ハンドルと干渉することはありません。
普通のカゴとサイズが大きく開放感もあります。カゴだけを見るとかなり大きいという印象を受けます。
開口部が広いため「ひったくり防止ネット」を取り付けておくことをおすすめいたします。
カゴの底面は網目が細かくなっています。
自転車本体のカゴステーに取り付けるためのボルト穴です。
「ヤバカゴ先輩」のサイズ
「ヤバカゴ先輩」という印象に残るネーミング。「広過ぎて、使い易くてヤバい!」という謳い文句もあります。
サイズは、上部の幅455mm、下部の幅410mm、高さ260mmとなっています。最大積載量は4kgとなっています。
5kgのお米を試しに載せてみましたが、強度的には特に問題なさそうです。ただし、重いものを載せるとハンドルを取られてしまうため、積載量は守る必要があると感じます。
カゴの網目が広いこともあり、どのくらいの間隔か実際に測ってみました。
カゴの前面と側面は広いところで縦15mm、横30mmほど開いています。
カゴ背面の網目は縦55mm、横40mmです。
スマホが落ちない程度の間隔はあります。
一般的なカゴとの大きさ比較
左が一般的なサイズの自転車カゴで、右が大型のカゴです。
普通のカゴを大型のカゴに入れてみるとすっぽりと収ります。大きいほうは1.5倍くらいありそうです。
高さは普通のカゴのほうがあります。大型のカゴは高さがやや浅いこともあってか、圧迫感はそれほどありません。
カゴの交換に必要な工具
自転車カゴの交換作業には二つの工具が必要です。
・スパナ(モンキーレンチ、ペンチ、プライヤーでも可) ナットを抑えるために使用
ボルトが錆びていたり固着していたりすると、手回しのドライバーでは外すことが困難です。
電動ドライバーと+2番のロングビットがあると大変便利です。今回の作業では手回しドライバーではボルトが外れなかったため、電動ドライバーを使って外しています。
新しいカゴの取付作業
この製品の場合は製品ラベルの裏面に取付方法が記載されています。しかし、カゴの取り付け方は、どの製品でもほぼ同じです。背面と底面をネジで固定します。
取り付け用のボルトや金具は付属のものを使用します。購入した製品にはボルトやワッシャーなどが付属していました。
説明ではボルト6本、スプリングワッシャー4個、平ワッシャー6枚、ナット2個、底板2枚とあります。しかし、平ワッシャーが2枚多く入っていました。
部品の過不足はどの製品でも当たり前のように起こっているようです。部品が足りない場合は以前の部品を流用してください。
こちらは新しいカゴを取り付けた状態です。ボルトがすんなり外れてくれれば、5分10分で終わる程度の簡単な作業です。
最初に古いカゴを取り外して、それから前と同じようにカゴの内側にボルトと平ワッシャー、ステーの向こう側にナットを取り付けます。
しかし、ボルトが固着していると手回しドライバーで普通に外すことは難しいです。ボルトの駆動部がなめないように注意してください。
カゴ底面の固定には、カゴステーの位置を前後に調整する作業が必要になることがあります。カゴステーを手で動かせない場合はホイール中央にあるナットを少し緩めてからカゴステーの微調整を行います。その後、ナットをしっかり締め付けて緩みがないことを確認します。
カゴ内側のボルト穴にボルト、スプリングワッシャー、平ワッシャーを、裏側に底板をあてがって、ボルトを締め付けていきます。このとき、カゴが正面にくるように微調整が必要です。何も考えずにカゴステー中央に固定してしまうと、全体として見たときにカゴの位置が左右に偏ってしまうことがあります。
カゴを持って左右に揺らしたり持ち上げたりしても問題がなければ取付作業は完了です。念のために数日後にボルトの緩みが発生してないかどうかを確認してください。
カゴが大きくなってもハンドルの幅より狭いため、それほど邪魔にはなりません。いつもの駐輪スペースに問題なく止めています。
自転車での買い物に不便を感じている方、通勤通学に自転車を使っている方は、大きなカゴに変えると使いやすさが大幅に向上して、日々の生活がとても便利になります!
交換作業はケガをしないように十分ご注意ください。自分で作業ができない方は自転車屋さんやホームセンターで交換してもらってください。