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壊れたパイプ椅子を分解して一般ごみとして処分する方法

壊れた折り畳み椅子の分解処分方法 DIY・工具
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 昔から時々使っていた折り畳み式の椅子が壊れてしまったので分解して処分することにしました。自治体にもよりますが、家具はゴミ袋に入る大きさであれば一般ゴミに出せるところもあるようです。また、木材と金属を分けることで適切にリサイクル処分することもできます。

 しかし、木製の椅子はのこぎりで切るだけすみますが、パイプ椅子は固い金属を切断しなければなりません。ここでは脚が金属製を自分で分解する方法を実例とともに紹介しています。作業に際しては安全に留意してください。

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折り畳み椅子をDIYで分解して処分する方法

椅子の構造を確認して適切な分解方法を考える

壊れた折り畳み椅子を処分する方法

 時々使用していた折り畳み椅子の座面が壊れてしまいました。木部を強力なボンドで接着して補修することも考えましたが、踏み台として使えないということと、耐用年数を大幅に超えていることなどを踏まえて処分することにしました。

 このような家具はそのままの状態では粗大ごみとして処分することになります。リサイクルショップに持ち込む方法もありますが売値が付くようなものでもありません。

 そこで椅子を解体して木部と金属部に分けて処分することにしました。分解することで金属をリサイクルに出して処分することが可能になります。

 問題はどうやって分解するかということです。

ネジ留め

 ネジ留めされている箇所はプラスドライバーを使って取り外します。座面や背もたれはネジ留めされていることが多いです。これらは簡単に取り外すことができます。

 長く使った家具はネジや金具が錆びて固くなっていることがあります。ネジが固着して外れない場合は電動ドライバーが必要です。ネジの駆動部が舐めている場合でも工夫次第で外すことができます。

頭部が完全になめたネジを外す方法
なめたネジの外し方を紹介しています。ネジは頭部が完全に潰れていても専用ビットを使用することで簡単に外すことができます。

 電動ドライバーがあれば家具の組み立てから分解まで楽に作業できますので一つ持っておくことをおすすめします。DIYをやってみたいという方はマキタのインパクトドライバーが性能も高くて壊れにくいので最適です。

充電式の電動ドライバーがあるとDIYが捗ります!
マキタのインパクトドライバ「TD171DRGX」を購入しました。上位モデルだけあって、性能も質感も高く、十分に満足のいく製品でした。ここでは製品の特徴や使用感などをまとめています。
電動ドライバー購入時に揃えておきたいおすすめのビット
充電式インパクトドライバーの導入にあわせてビットをいくつか追加しました。ネジの大きさや作業場面にあわせて適切なビットを揃えておくと、作業がより捗りDIYがとても楽しく快適になります。

リベット固定

 市販されている家具はリベットが使われている箇所があります。そこはドライバーで外すことができません。簡単に外せるところとそうでないところを事前に確認しておきます。

溶接

 家具の解体方法と切断箇所は、可動部や溶接部などを含めて全体を確認してから決定します。

折り畳み椅子の解体に使える工具

パイプ切断用の工具

 金属部はグラインダーを使うと簡単にカットすることができますが、グラインダーの使用は危険をともなうので一般家庭ではおすすめできません。ここでは手作業でお安く金属をカットする方法に絞ってお伝えします。

 金鋸のように金属を切断できるのこぎりや金属パイプを切断できるパイプカッターなどの工具が市販されています。そういった工具を用いることでパイプ椅子も細かく切断できます。これらの工具は大型ホームセンターやネットショッピングで簡単に手に入るものばかりです。

 その中でも定評のあるゼットソーの「ハイスパイマン」と SK11 の「パイプカッター PC-22」が特におすすめです。この二つは他のDIY作業にも使える上に1,000円程度のお値打ち価格ということもあって、家庭用の工具箱に常備しておきたい便利工具といえます。買って損はしません!

 電動工具を使いたいという方は電動のこぎりの刃を金属切断用に替えて作業することもできます。グラインダーよりも安全にパイプを切断することが可能です。また、マルチツールをお持ちの方はそちらでも代用できます。

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パイプカッターによるパイプの切断作業

パイプカッター

 パイプカッターはパイプに取り付けてくるくると回すことでパイプを切断する工具です。パイプカッターは何度か回すごとに刃の締め付けを少しだけ強くしてまた回すといった作業を繰り返すことでパイプに溝が深くなっていき最終的に切断できるという仕組みになっています。

 切断に要する時間は素材や厚みによって変わります。ステンレス管を切る場合はステンレスに対応した刃が付いている必要があります。厚みの制限もありますので切断するものの材質と工具の仕様を確認する必要があります。またパイプの径が太いものはそれに対応したパイプカッターが必要です。

 がっちりとしたパイプ椅子の解体は切断能力の高いパイプカッターを用意してください。ただし、ステンレス管は肉厚のものが切断できない可能性が高いので要注意です!!

パイプの切断

 パイプカッターを5分から10分くらいぐるぐると回していると溝が深くなってきてやがて切断できます。金属のくずもそれほど出ないことから、一般的な鉄のパイプであればパイプカッターによる切断がもっとも手軽で安全です。

 今回はパイプが肉厚で写真も撮りながらの作業だったこともあってやや時間が掛かってしまいました。ペラペラのパイプはもっと早く切断できます。

パイプの切断面

 作業に用いたパイプカッターの切断肉厚は最大3mmだったので問題なく切断することができました。切断面は一見すると綺麗ですがバリが出ているので指で触れると切れてしまうので注意してください。

 切断直後に養生テープを貼り付けておくと肌が触れてもケガをしないのでおすすめです。またゴミに出す際も収集の方がケガをしないように配慮することが大切です。

大まかに分解した状態

 このような形で必要に応じて細かくカットしていきます。

金鋸によるパイプの切断作業

鋸による切断

 今度は金鋸を使ってパイプを切断してみました。作業時間はパイプカッターとさほど大きく変わりません。

 金鋸の場合は金属粉が多量に出てきます。また切り口ができるまで刃が左右にぶれてしまうことがあります。それとホームセンターの安価なバイメタルソーは思うように作業できなかったのでハイスパイマンに戻して作業しました。

 どちらがやり易いかは材質や切断回数にもよるので一概には言えませんが、個人的にはパイプカッターのほうが楽にカットできたように思います。

自治体の定める方法によって適切に処分する

作業完了

 適当な大きさにカットしたら後は適切な方法で処分します。自治体によっては 30 ㎝ 以下の大きさにしてゴミ袋に入れらればそのまま一般ごみや家庭ごみとして処分できることもあります。

 この他、金属を資源ごみに出してリサイクルに回したり、木材をDIYで再利用したりすることもできます。資源を有効に活用できる処分方法を選択してください。