キャンプで安眠するためにはシュラフの下にマットを敷かなければいけません。さまざまなタイプのマットが販売されていますが、それぞれのタイプによって特徴が大きく異なっています。
キャンプの荷物を減らしたい場合には、空気で膨らませるエアマットが良いかもしれません。しかし、エアマットはかなり多くのメーカーから販売されており、どれを購入すれば良いのか迷ってしまいます。ここでは売れ筋の製品の一つであるMoon Lence社の「エアーマット」の詳細を紹介しています。
Moon Lence「エアーマット」の概要
マットは必需品!
キャンプで心地良く眠るためにはシュラフの下にマットを敷く必要があります。マットがないと小枝や小石など小さな異物でさえも就寝を妨げる不快な要素になってしまいます。
一般にアウトドア用のマットは、1)ホームセンターで頻繁に見かける銀マット(アルミロールマット、折りたたみマット)、2)折りたたみ式の凹凸のあるEVAフォームマット、3)空気で膨らますタイプのエアーマットなどが主要な製品のようです。これ以外にもエアーマットに近いインフレーターマット(インフレータブルマット)もあります。
それぞれの製品には異なる特徴があります。銀マットは価格が安いことと入手が簡単ということがもっとも良い点ですが、一方でシュラフが滑りやすいという短所があります。銀マットは実際に使っていますが、上に敷いている敷物がすぐにズレてしまいます。
折りたたみ式の凹凸のあるEVAフォームマットは、YouTubeでもっともよく目にするマットです。キャンプや山登りなどのアウトドアに慣れている人が使用しており、寝心地の良さに定評があるようです。こうした点を鑑みれば、このタイプのマットがベストな選択に思えます。しかし、価格がひじょうに高いため購入を躊躇してしまいます。
荷物を減らしたい!
私は荷物を極力減らしてミニマムなキャンプがしたいと思っています。これまで海外に行った際も、荷物をできる限り少なくしてバックパックひとつで出かけていました。私は海外に行く度に荷物を減らすという制約を課していたほどです。
そうしたことから私は収納時にもっともコンパクトになるという理由でエアーマットにすることにしました。しかし、エアーマットひとつとっても、かなり多くのメーカーが独自の製品を販売しています。
どのメーカーの製品も重さや形、そして性能などは似たり寄ったりです。私が見た限りの大きな違いといえば、枕の有無と色の違いくらいでしょうか。だからこそどれか一つを選ぶことは大変です。
売れ筋の製品のレビューにざっと目を通してみたところ、いずれの製品も概ね高評価のようです。色々な製品があると迷ってしまいますよね。
私は、できる限りナチュラルな色合いのものであること、ある程度売れ筋の製品であること、枕なしであること、お手頃価格であることといった条件を設定してエアーマットを探しました。
枕の有無については相当迷いました。結局、枕が固定されているよりも、後から追加して好きな位置に動かせるほうが眠りやすいと思って枕のないタイプに決めました。
エアーマットはオレンジやブルーといった派手な色が多いようです。ブラックやブラウンなどが良かったのですが、購入時には良い製品を見つけられませんでした。
Moon Lenceの「エアーマット」
そうして散々迷った末にMoon Lenceというメーカーのエアーマットに決定しました。お手頃価格な上に明るくて綺麗なグリーンというところが決め手になりました。ちょうどタイムセールにも出てきており、とても安く手に入れることができました。また、アマゾンのレビューが多いことも安心材料になりました。
Moon Lenceはアマゾンでアウトドア用品を販売している中国のメーカーです。同じメーカーのアウトドアテーブルも購入しています。こちらは既に紹介済みですね。
ここからはMoon Lenceから販売されているキャンプ用のエアーマットを紹介します。
製品情報
品名 | Moon Lence エアーマット |
使用時のサイズ | 長さ約185cm × 幅約56cm × 高さ約6cm |
収納時のサイズ | 高さ約25cm × 幅約10cm |
重さ | 約410g |
カラー | グリーン、オレンジ、ブルー |
素材 | 20Dナイロン |
製造国 | 中国製と思われる |
発売元 | Moon lence |
Moon Lence「エアーマット」のデザインと外観
アマゾンの段ボール箱を開けるとビニールに入ったエアーマットが出てきます。エアーマットは本体と同色の専用ケースに収められています。
本体は1000mlのペットボトルと同じような大きさです。
商品カードにはエアーマットの特徴が記されています。
収納手順も丁寧に説明されています。
専用ケースは口をきっちりと絞れるようになっています。
専用ケースの底の部分です。
本体は綺麗に折りたたまれた状態で専用ケースにぴったりと収められています。
畳んだ状態で問題なく出し入れできます。
この写真からは本体と専用ケースがまったく同じ色であることがわかると思います。
くるくると巻いた状態で収納されています。簡単に広げられます。
マットに薄らと模様のようなものがあります。面の部分が空気室になり、線の部分が空気室を隔てる壁になります。
空気を出し入れするバルブキャップです。色はグレーです。
バルブキャップを完全に開放した状態です。空気を抜くときの状態です。
バルブキャップは二層構造になっています。上のキャップを取り外して空気を入れていきます。下のキャップは逆止弁になっています。
空気を入れると少しずつ膨らんでいきます。膨らませるために必要な回数は、体格や肺活量によってかなり異なると思いますが、目安としては大体20回から30回程度です。
小柄な方や肺活量の少ない方はかなり疲れる作業になります。酸欠にならないように注意してください。
空気を入れるたびに少しずつ空気室が膨らんでいくのが確認できます。
エアーマットがある程度膨らんだ状態です。
エアーマットを側面から見ると、ある程度の厚みがあることがわかります。厚みは5cm程度です。空気の入り具合によって若干異なります。
Moon Lence「エアーマット」の長所と短所
ここではエアーマットの長短について感じたことをまとめてみました。また、変化があれば内容を改めていく予定です。
良い点
・価格が安い
お手頃価格で購入しやすいところが良いですね。もし自分に合わなくても諦められる価格です。
・軽量コンパクト
これはエアーマット全般に当てはまることですが、収納時はかなり小さくなります。この要素は他のマット類にはない魅力ですね。
・空気が抜きやすい
バルブのキャップを外すとある程度自然に空気が抜けていきます。あとは、収納時の形になるように端から折りたたんでいくと空気が抜けていきます。空気を抜くのに労力はほとんどかかりません。
悪い点
・バルブが開けにくい
空気を入れるバルブのキャップがものすごく固いです。最初は開け方が分からずに数分間試行錯誤していました。子どもでは開けられない可能性があります。
・膨らませるのが大変
小柄な方や肺活量の少ない方は、膨らませるのに時間がかかります。膨らますとちょっと疲れます。この問題はエアーマット全般に当てはまります。
・耐久性に不安がある
エアーマットには「キャンプをしているときに穴が空いたらどうしよう」という不安がつきまといます。常に穴が空くリスクがあります。実際にアマゾンのレビューには「空気が抜けた」という意見が数多く寄せられています。
テントの下にグランドシートを敷いたり、地面の異物を予め取り除いたりしておく必要があります。リスクを考えると登山では絶対に使えません。
Moon Lence「エアーマット」のまとめ
エアーマットはいくつかの問題点があるものの総合的に見ると買って良かったと思っています。荷物が小型軽量になるという点で、他のマットよりも便利な気がします。また、Moon Lenceのエアーマットは、価格と品質を考慮するとコスパの高い製品といえます。
なお、購入後は空気漏れがないかどうかを最初に確認する必要があります。