以前から海外における日本文化の受容について興味を持っていたので、海外で日本の商品や食べ物があるとついつい観察してしまいます。
2023年の夏にバンコクをふらふらしているときに、サイアムセンターという中規模ショッピングセンターの前に初代ガンダムが鎮座しているのを発見しました。ガンダムはやっぱり格好いいですね! 最近のガンダム事情はよく分かりませんが、皆さん『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の話題で盛り上がっているようです。
このサイアムセンターの中にはガンダムのプラモデル専門店「ガンダムベース(THE GUNDAM BASE)」が入っています。近年、ガンダムベースはアジア各地に出店しているようです。

人気のガンプラが山積み「ガンダムベース タイランド」
ショッピングセンターを守護する「RX-78-2 ガンダム」
タイ・バンコクのBTSサイアム駅北側から徒歩2分、サイアムパラゴン(Siam Paragon)の隣にある中規模商業施設「サイアムセンター(Siam Center)」の入り口に、大人気アニメ『機動戦士ガンダム』に登場するモビルスーツ「RX-78-2 ガンダム」が鎮座していました(今はないかも)。
ショッピングモールに訪れるお客さんをジオンから守っているのでしょうか。皆安心してお買い物ができそうですね。
ポケモンのピカチューは東南アジアでもヨーロッパでもよく見かけるので大した驚きはありませんが、ガンダムの大型模型を海外で見かけたのは初めてだったのでつい写真に収めてしまいました。他の観光客も地元民もガンダムを写真に収めていました。
サイアムセンターに入るとフロア中央あたりにガンプラ専門店の「ガンダムベース タイランド(THE GUNDAM BASE THAILAND)」があります。こちらのお店は2021年11月11日(木)にオープンしたようです。
ガンダムのプラモデルが完成品とともに陳列されている!
こちらがサイアムセンターにある「ガンダムベース タイランド(THE GUNDAM BASE THAILAND)」です。シルバーの外壁を青い光が照らしていてSF感があります。
『機動戦士ガンダム』シリーズのプラモデルは、感染症の問題で自宅待機が続いていたときに巣ごもり需要で人気が一段と高まったようです。あの当時はフランスでも人気が高まっているというニュースが出ていました。その人気は東アジアや東南アジアでも年々高まっている印象を受けます。
実際にガンダムプラモデルを取り扱うガンダムベースは、中国(5店舗、内SATELLITE店1店舗)、台湾(1店舗)、韓国(8店舗)、タイ(1店舗)に進出しています。今では海外における販売売上が約5割に達しているとのことです。
(参考)
パリの「ガンプラ専門店」、コロナ下でもにぎわう…「欧州全域にガンダム文化を」(読売新聞)
ガンプラ、海外売上が約5割 人気拡大の理由をBANDAI SPIRITSに聞いてみた(ねとらぼ)
「ガンダムベース タイランド」の店内はとても広く、商品棚の上部にプラモデル完成品が展示され、その下に在庫がぎっしりと詰め込まれています。
ざっと見た限りほとんどのプラモデルの完成品がガラスケース内に展示されているので、ガンダムを知らない方でも組み立て後にどんな姿になるのかが分かるようになっています。
お店中央の入り口正面には人よりも大きなガンダムの模型が展示されていました。
「WB102」はホワイトベース所属MS小隊2番機とのことです。
エレベーターから降りてきた人が真っ先に目に入るところにガンダムが鎮座しています。
『機動戦士ガンダム』各シリーズの紹介ブースがありました。こう見るといろいろな作品が放送されてきたことが分かります。
『機動戦士Ζガンダム』『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』『機動武闘伝Gガンダム』『新機動戦記ガンダムW』『機動新世紀ガンダムX』『∀ガンダム』『機動戦士ガンダムSEED』などのように主要な作品はすべてどこかに置いてありました。
個人的には『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』が好きでした。
真っ赤でピカピカな「サザビー」は格好いいですね。
ちなみに後ろの大きなものは7,200バーツ(約32,500円)もします! 手前の小さいほうは1,700バーツ(約7,700円)です。結構良いお値段です。
こちらはあの有名な「ジオング」です。これはボディがスケルトン(クリアカラー)仕様になっているやつみたいですね。
お値段は2,475バーツ(約11,200円)です。日本の公式サイトを2025年2月に確認してみたところ、既に在庫はないものの価格は6,050円(税込)とありましたので日本で買う方が明らかに安いですね。
しかし、日本で品薄になっている製品であっても、発売直後であれば海外なら手に入る可能性は十分にあると思います。
シリーズごとの展示もあります。
訪れた当時にシーズン2の放映直後だった『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のコーナーも充実していました。これとは別の展示もありました。
完成版プラモがポーズをとって配置されています。完成版があると細部を確認したりサイズ感を把握したりできるので良さそうですね。
この女の子は「スレッタ 忘れった」の人でしょうか。ガンダムエアリアル。名前が格好いいですね。パッケージは日本語表記もあるので日本のものと同じだと思われます。
1/100の「フルメカニクス(FULL MECHANICS)ガンダムエアリアル」は1,900バーツ(約8,600円)でした。フルメカニクスとあるので通常よりも精巧なモデルでしょうか。昔はなかったようなものが色々発売されていますね。
『機動戦士ガンダムUC』のコーナー。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のコーナー。昔の作品もしっかりと展示されています。
『MOBILE SUIT GUNDAM CHAR’S COUNTER ATTACK』という英語名称がクールでカッコイイ!!
『機動戦士ガンダム』のコーナーももちろんあります。ガンダムといえば初代という方も多いのではないでしょうか。ガンタンクやガンキャノンも良い味出していますね。
こういうものを見ていると久々にプラモデルを作ってみたくなりました。
アニメや漫画がお好きな方はサイアムセンターへ
サイアムセンターは何度も出入りしたので、通る度にお店を覗き込んで見ましたが、いわゆる転売ヤーのような連中は見かけませんでした。
人気プラモデルの在庫があるかどうかは行ってみないと分かりませんが、各作品の在庫が割とたくさん積まれているという印象を受けました。棚の一部が空っぽになっているみたいなことはお店に訪れたときにはありませんでした。レアなものや限定版などお宝探しを兼ねて行ってみるのも面白そうです。もしかすると日本では入手困難なものが残っているかもしれませんね。
『機動戦士ガンダム』シリーズがお好きな方は、タイのバンコク観光ついでにお店に寄ってみてはいかがでしょうか。BTSサイアム駅はどこに行くにも通りますし、サイアムセンターは駅から徒歩2分の距離にあります。
なお、こちらのサイアムセンターにはガンダムベースの他に、バンダイのガチャガチャ専門店「ガシャポン」やアニメグッズショップなども入っていました。この他、MBKセンターというショッピングモールの中にもアニメや漫画を取り扱っているお店があります。ここには、アニメイト バンコク店があります。また、そのエリアにガンプラビレッジというガンプラを中心に取り扱っているお店や Quest というボードゲーム専門店もありました。
日本のアニメ・漫画作品はタイの方々にも広く受け入れられているように感じました。この人気、止まるんじゃねぇぞ…。
【当ブログおすすめ作品】以下の作品は絶対に見てみてください!


