先日、アウトドアチェアを購入しました。どのようなカラーのテントにも合うブラックカラーのチェアを選んでみました。需要は比較的軽くて、見た目もすっきりしてお気に入りです。
この記事ではアウトドアチェアの詳細をまとめています。「外観」のところにたくさんの写真があります。ぜひご覧ください。
アウトドアチェアの選び方
アウトドアチェアを既にお持ちの皆さんはチェアをどのように選びましたか? また、これからアウトドアチェアを探す方は何を重視しますか?
アウトドアチェアを購入するときにはいくつかの点に注意を払う必要があります。ここでは、私が特に考慮した事柄を簡単にまとめてみました。
携帯性
アウトドアチェアを選ぶとき、普通は携帯性よりも座り心地を第一に考えると思います。しかし、私はキャンプ用の荷物をできる限り少なく軽くしたいと考えています。そうした理由から、バックパックの中に収納できることと、軽量であることを特に重視しました。
ハイバックチェアは、重さと大きさの点で問題があるため除外しました。また、ホームセンターで販売されている1,000円程度のチェアも折りたたみ後のサイズが大きいため除外しました。
最終的に有名なアウトドアチェアの「Helinox(ヘリノックス)」に影響を受けたと思われる同形状の安価なチェアを選びました。
座り心地
キャンプやバーベキューなどでは長い時間チェアに座ることになります。そのためチェアの座り心地は重要です。
そうはいえど、座り心地は実際に試してみないと分からない要素です。また、座り心地は、個人の好みにも左右されます。座面や背もたれの硬さ、生地の手触り、全体的なフィット感などをどう受け取るかには個人差があります。
座面が固いほうが良いという方もいれば、柔らかいほうが良いという方もいます。また、背もたれに包まれる感じが好みという方もいれば、窮屈な状態は好みではないという方もいます。万人が満足するものはありません。だから自分自身の好みを見きわめてチェアを選ぶ必要があります。
私はチェアを購入するつもりでアウトドアショップや家電量販店などを周り、何度も座り心地を確認してみました。ただ、どのアウトドアチェアも微妙な違いはあるものの概ね同じような座り心地でした。同じ形状のチェアであればどれも座り心地に劇的な違いは感じられませんでした。
もちろん、5分程度の短い時間だけでは長時間座った後のことはわかりません。ひょっとすると高級品は長時間座っても疲れにくいといったことがあるのかもしれません。
デザイン
アウトドアチェアはレクリエーション目的で使用されることがほとんどであるため、派手なデザインと目立つカラーであることが多いように思います。ホームセンターで販売されているチェアはこの傾向が特に顕著です。
当初、私はエスニック柄のチェアを購入する予定でした。どこかのブログで見かけて良い印象だったからです。
しかし、テントやタープのカラーに左右されないようなカラーにしたほうが良いと思い直し、最終的に無地のブラックを選びました。この判断は本当に良かったと今でも思っています。
価格
アウトドアチェアではヘリノックスのチェアがとても有名ですが、価格が高すぎてなかなか買えません。もちろん、ヘリノックスのチェアには価格相応の品質保証やブランドの魅力があると思います。
最初はヘリノックスのコヨーテカラーが候補に入っていました。しかし、実際に、店頭で試してみたところ、ほかの同形のチェアと座り心地がほとんど変わりませんでした。
材質や構造がほとんど同じであることを考えれば当然ともいえます。価格の違いは、品質管理や顧客対応、販売網ならびにブランド力などの違いが反映されていると考えるべきでしょう。
さて、ここからは私が購入したアウトドアチェアの詳細を見ていきます。
Mag Cruise「アウトドアチェアMINI」の概要
キャンプ用のテーブルとともにアウトドアチェアも購入しました。私の選んだチェアは、「Mag Cruise(マグクルーズ)」というメーカーが2019年モデルとして販売しているブラックカラーのアウトドアチェアです。なお、価格は高くなりますが同デザインでハイバックタイプのチェアもあります。
最初はカラフルなデザインのものを選ぶ予定だったのですが、テントやタープなど他の要素を考慮した結果、何にでも合うブラックを選択しました。
購入に至るまでに、アマゾンで販売されているさまざまな廉価版のアウトドアチェアを徹底的にチェックしました。また、実際の店舗でもヘリノックスからコールマンまでかなりのアウトドアチェアを試しました。気に入ったものがあればその場で買うつもりだったのですが、どれも似たり寄ったりの座り心地だったため、アマゾンで気に入ったデザインのチェアを購入しました。
激安品や低価格品は縫製が雑であったり保障対応が中国語だったりと少なからず安い理由があると思います。そうした中で評判や会社概要なども含めて絞り込んでいきました。
最終的にMag Cruise社の「アウトドアチェアMINI」を購入しました。「アウトドアチェアMINI」は同一価格帯のアウトドアチェアの中で群を抜いてオシャレなデザインです。このシリーズは本当におすすめです。
ちなみに株式会社マグクルーズは神奈川県にある日本の会社です。輸入販売等の業務を行っているようです。アウトドアチェア以外にも「子ども用ヘルメット」「ほ乳瓶」などを取り扱っています。日本の会社ですから日本語のウェブサイトもあります。ほかの多くの格安アウトドアチェアの販売会社は中国の企業です。そうしたことからも安心感がありました。
製品情報
品名 | クルーズチェア MINI |
カラー | マットブラック(2019年ニューカラー)、アース/ブラウン(2019年ニューカラー)、ブルー/ナバホ、ホワイト/ナバホ、レッド/ナバホの5色展開 |
サイズ | 使用時サイズ:幅約520mm × 奥行き約460mm × 高さ約660mm 収納時サイズ:横幅約440mm × 縦幅120mm × 高さ約80mm |
重量 | 本体約830g、ポーチ約100g |
耐荷重 | 約120kg |
材質 | シート:ポリエステル オックス600D フレーム:アルミニウム合金 |
製造国 | 中国 |
発売元 | 株式会社マグクルーズ |
Mag Cruise「アウトドアチェアMINI」の外観とデザイン
専用ケース
マグクルーズのアウトドアチェアは専用のケースに入っています。チェアのカラーと同色/同デザインのケースが付属しています。
ケース中央には「Mag Cruise」のロゴが白地で記載されています。ひじょうにシンプルなデザインがとても素敵です。
ケースの下部には「Mag Cruise」のタグが付けられています。水色に白地でロゴが入っています。
タグの端に茶色い糸がはみ出しているのが見えます。縫製に若干の問題がありますが、ハサミで切れば問題ない程度です。
紺のカードは商品のタグと説明書を兼ねたものになっています。
カードの中を開くと付属品の紹介と組み立て方の説明が記載されています。まず、フレームを組み立てて、次にシートを上側から被せていきます。詳しくは後述します。
説明書の反対側には製品情報と使用上の注意などが記載されています。
サイズや耐荷重は上述したとおりです。全部合せて1kgを切っていることと、収納時サイズが小さいことが最大の特徴といえます。
専用ケースの端には持ち運び用のハンドルが付いています。
チェアのフレームに通すための輪っかがケースの左右に二つ付いています。
アウトドアチェア本体
ケースを開けると座面シートと座面シートにくるまれたフレームのパイプが収まっています。ファスナーの開閉は問題なくスムーズに行えます。
中身を出した状態です。座面シートを初めて触ったときはとても固いという印象を受けました。布団カバーのような柔らかさはありません。分厚くてガサガサしたビニールのような感じでしょうか。
フレームを構成する各パイプは輪ゴムで留められています。輪ゴムを外すとショックコードによってパイプが跳ね上がる可能性があります。ケガをしないように注意してください。
パイプを束ねるためのヒモかゴムを用意しておくと便利そうです。
丸められた座面シートの裏面の四隅にはフレームをはめ込むための小さなポケットがあります。その部分はかなり頑丈に作られています。
座面を上にして広げてみました。表と裏では生地の質感が異なります。
アウトドアチェアの組み立て
まず、フレームを組み立てます。フレームの各パイプは、ショックコード(ゴムのひも)で繋がっています。したがって、各パイプをプラスチックの連結部に差し込むだけで簡単に完成します。
パイプを動かすとショックコードの影響で勢いよく連結部に入っていきます。最初はびっくりするかもしれません。
他のパイプが動かないように抑えながら手にしたパイプを連結部に差し込みます。パイプを連結部の穴にあてがうだけでほぼ自動的に入っていきます。
フレームは慣れるとすぐに組み立てられると思います。
パイプを1本ずつ組み立てていくとチェアの形状に近づいていきます。パイプの中にショックコードが入っているためパイプの連結に力は要りません。
フレームが完成した状態です。フレームだけではちょっと頼りなく見えてしまいますがまったく問題ありません。
完成したフレームの全体像です。この上に座面シートを被せます。
フレームが完成したら座面シートを被せる前に専用ケースを取り付けます。
左右のパイプにケースの穴を通していきます。
こうしておけば専用ケースを紛失することがありません。また、ちょっとした荷物入れにもなります。取り付けた状態でも地面に付くことはありません。ケースはちょうど座面の下にくるので邪魔になりません。
今度はフレームに座面シートを被せていきます。座面シートを裏返して上下を確認します。
フレームのパイプ先端を通す穴を確認します。取り付け部は座面シートの四隅にあります。
上側から被せていきます。上側の二箇所は誰でも簡単に差し込むことができます。下側の二箇所は座面シートを思い切り引っ張りながら、パイプにも少し力を入れて穴に近づけます。
最初は座面シートが被せられないと思うかもしれませんが、慣れると簡単に被せることができます。
完成したアウトドアチェア
チェアが完成した状態です。バッチリですね。狭そうに見えるかもしれませんが、座ると若干生地が伸びます。安定性もそれなりにあります。
チェアはマットブラックで統一されており、とても落ち着いたデザインになっています。このアウトドアチェアはかなり気に入りました。
市販されている多くのアウトドアチェアは柄が派手すぎたり、ロゴが大きすぎたりする傾向があります。けれでも、マグクルーズのアウトドアチェアはシンプルデザインです。
このアウトドアチェアは、生地の側面のみがメッシュになっています。背の部分に生地があるチェアを選びました。
チェアを真横から見た状態です。
チェアを斜め横から見た状態です。
チェアの裏側です。マットブラックがクールです。
背もたれや座面は少しざらざらした感触の生地です。素肌で触れる場合は布を被せても良いと思います。
座面には傾斜が付いています。背もたれにもたれかかるような姿勢になります。
側面にロゴがありますが、ほかのメーカーに比べると大して目立ちません。むしろ良いワンポイントになっているように思えます。また、両サイドにメッシュがあります。
Mag Cruise「アウトドアチェアMINI」のまとめ
アウトドアチェアを選ぶときに、私は上述した「携帯性」「座り心地」「デザイン」「価格」の四点を重視しました。結果からいえば、悩みに悩んだ甲斐もあり、最初の一つとしては満足のいく買い物ができました。
バックパックにもしっかりと収まります。あとは耐久性が気になるところです。長持ちするように大事に使います。
余談ですが、形状や重量を問わずに座り心地だけで判断すると、リクライニングチェアやハイバックチェアが圧倒的に座り心地(もしくは寝心地)が良かったです。頭や体全体をチェアに預けられるのは本当に楽だと思いました。
もしも重さやコンパクトさを気にしなくても良いのであればコールマンの「インフィニティチェア」のようなチェアを選んでいたと思います。
とはいえ、軽量コンパクトなアウトドアチェアは私の用途に合っているので大満足です。フローリングであれば部屋の中で使っても良いかもしれません。
マグクルーズのアウトドアチェアには伝統的な柄を用いたオシャレな製品もあります。ブラックが味気ないと感じてしまう方は、柄の入ったアウトドアチェアを検討されると良いと思います。私も最初はブラックとレッドで迷っていました。
マグクルーズのアウトドアチェアにはハイバックタイプもあります。重さを気にしなくても良ければハイバックチェアが欲しいところですね。