台風や地震などの自然災害は突然起こります。災害の発生にともなって、電気、ガス、水道などのインフラが遮断されることも考えられます。
いつもの日常が損なわれると、これほど不便になるのかと痛感します。けれども、事前に対策を講じておくことで、災害時にもなんとかお湯を沸かして温かいものを口にすることができます。数日から数週間耐えられるような準備をしておくと安心できると思います。
今ではカセットボンベ式のバーナーがお手頃価格で手に入ります。防災バッグにお一つ用意しておかれることを強くおすすめします。
ここではバーナーが実際にどのようなものであるかを紹介しています。誰でも簡単に使えてとても便利ですよ!
「ジュニアバーナー」の概要

イワタニの「ジュニアバーナー」はハイキングやキャンプ用のバーナーとして定評があります。「ジュニアバーナー」はキャンプやハイキングでお湯を沸かしたり料理を作ったりするのに最適なバーナーです。燃料にはカセットボンベを使用します。カセットボンベはホームセンターやコンビニなどいつでもどこでも購入できます。
私は随分前に防災用として「ジュニアバーナー」を購入して防災バッグに保管していました。防災バッグの中身は定期的に点検しています。「ジュニアバーナー」を見るたびに、災害時にもお湯を沸かせるという安心感を得ることができます。

今回はイワタニの「ジュニアバーナー」を紹介します。なお、私の所有している「ジュニアバーナー」は旧モデル(CB-JRB3)になります。
現行モデルは「ジュニアコンパクトバーナー(CB-JCB)」です。当該製品はマイナーチェンジを繰り返しています。
製品概要
| 品名 | イワタニカセットガス ジュニアバーナー |
| 型式 | CB-JRB3 |
| 点火方式 | 圧電点火方式 |
| 出力(ガス消費量) | 2.7kW(2300kcal/h 194/h) |
| 燃焼時間 | カセットガスジュニア使用時約40分(気温20~25℃、強火) |
| 付属品 | 専用ハードケース、取扱説明書、イワタニカセットガスジュニア1本 |
| 使用可能な鍋 | 18cm鍋まで |
| 本体サイズ | 使用時は幅155mm×奥行155mm×高さ127mm / 収納時は幅82mm×奥行68mm×高さ109mm |
| ケースサイズ | 幅約90mm、高さ約118mm、奥行約75mm |
| 重量 | 274g |
| 材質 | 本体/アルミニウム、脚・バーナーヘッド・ゴトク・風防/ステンレス、つまみ/ナイロン66、専用ハードケース/PE(ポリエチレン) |
| 製造国 | 韓国 |
| 発売元 | 岩谷産業株式会社 |

パッケージの背面には製品の仕様と、使えるガス缶の種類が記載されています。
(参考)
カセットガスジュニアバーナー(Iwatani公式サイト)
「ジュニアバーナー」の外観
パッケージ

当時、私が購入した製品は「ジュニアバーナー」と「イワタニカセットガスジュニア」がセットになったものでした。現行のものとパッケージは異なると思われます。参考程度にご覧ください。

1リットルのお水が約4分で沸くとうたわれています。ハイキングから軽登山、そして防災に役立ちます。

注意事項をよく読んでから使用する必要があります。バーナー全般にいえますが、正しく使用しないと一酸化炭素中毒や火災のおそれがあります。

製造は韓国です。発売元はガスコンロ製造に定評のある岩谷産業のため安心です。現行モデルは日本で製造しているようです。これから買われる方は国産品になるのが嬉しいですね。

パッケージを開封すると、ガス缶と段ボールに包まれたケース、それと取扱説明書(日本語)が入っています。

本体はケースに収納されています。ケースは黒色に見えますが、実際にはとても濃い緑色です。ミリタリー感があってとてもカッコイイです。販売時期/バージョンによってケースの色が違うようですね。ネット上では、オレンジ色や緑色のケースをよく見かけます。
取扱説明書

取扱説明書は、ちょっとした冊子のようになっています。

各部の名称などが記載されています。

組み立て方もわかりやすく図示されています。誰でも簡単に組み立てることができます。

取扱説明書にも製品の仕様が記載されています。

カセットボンベの取り付け方は丁寧に解説されています。カセットボンベの取り付け方は、バーナーを使ったことがない人が最初に迷うところではないでしょうか。

点火方法はとても簡単です。ライターやマッチは不要です。少しだけガスを出して、点火装置を駆動させるだけで簡単に火が付きます。
つまみを「プラス」のほうに回しすぎると、ガスが出過ぎて危険です。周囲に可燃物がないことを確認してから点火してください。

参考になるアドバイスが記載されています。

故障や異常が疑われる際はチェックリストから自己診断することができます。説明書の細かい記載が役立ちます。海外の製品にはあまり見られない気配りが嬉しいですね。
付属品

「イワタニカセットガスジュニア」という小型のカセットボンベが付属しています。連続燃焼時間は約40分ということを考えると数回しか使用できません。

カセットボンベの裏面に細かい説明と注意事項が記載されています。カセットボンベは韓国製です。現行のものも韓国製です。
ただし、通常サイズのカセットボンベは日本製のようです。パッケージ上部にでかでかと「日本製」と書かれています。
これらのカセットボンベは、ホームセンターやスーパーのほうがネット上よりも安く買えることが多いです。互換性のある他社製品であればさらに安く購入することができます。100円ショップにも一般的なサイズのカセットボンベが1本100円(税抜)で販売されています。

カセットボンベの口の部分です。しっかりした作りになっており、ガス漏れ等の不安は感じられません。
製品

バーナー本体はケースに収まっています。このケースはさまざまなクッカーに収納することができます。売れ筋のクッカーであれば、必ずと言ってよいほど「ジュニアバーナー」が収納できるかどうかがレビューに書かれています。

ケースはぱっと見ると黒色にしか見えません。しかし、明るい場所でじっくり見ると濃い緑色です。製造時期/バージョンによってケースに色が違うのが面白いですね。オレンジ、グリーンなどがあるようです。マイナーチェンジによって製品の仕様が僅かに変わっていると思うのですが、もっとも分かりやすい変化がケースの色かもしれませんね。

蓋を開けるとバーナー本体が立てに収納されています。

バーナーは五徳と脚部分が格納された状態でケースに入っています。家庭用のカセットボンベが使えるバーナーの中ではひじょうにコンパクトだと思います。

バーナーヘッドの作りも丁寧です。電極にも歪みはありません。なお、この写真は新品の時点で撮影したものになります。バーナーは使用するとヘッドとその周辺に焦げ色がつきます。


五徳を展開した状態です。4本の五徳をそれぞれくるりと回転させて設置します。

バーナーの脚は3本あります。3本の脚を互い違いに交差させて設置します。慣れるとすぐに設置できます。

火力調整用の「器具せんつまみ」と「点火スイッチ」です。作りはひじょうに良いと思います。

つまみの反対側にカセットボンベを設置部があります。カセットボンベの「切込み」とバーナーの「ガイド」を合せて、カセットボンベを回転させて装着します。

スノーピークのチタンシングルマグ450を置くとこのようになります。マグカップは五徳の中央に置いていますが、五徳の先端がまだ見えています。

横から見るとこのようになっています。このバーナーは18cmまでの鍋に対応しています。

バーナーとマグカップを並べてみると大きさがわかるかと思います。

バーナーはマグカップと同じ程度のサイズまでコンパクトに折りたためます。

しかし、さすがにマグカップには入りません。スノーピークのトレック900程度のクッカーでなければ箱ごと収納することはできません。
「ジュニアバーナー」の特徴

このバーナーの特徴は次の五点にまとめられます。
持ち運びに便利な小型軽量
コンパクトな本体は持ち運びが容易です。カセットボンベが使用できるコンロ/バーナーの中ではひじょうに小型軽量ではないでしょうか。その割に作りもしっかりしています。
抜群の収納性
ケースは売れ筋のクッカーにぴったり収まるサイズです。上手くスタッキングができると嬉しいですよね。
誰でも簡単に使用可能
本体の折りたたみと展開は誰でも短時間で簡単に行えます。バーナーの点火もスイッチを押すだけです。誰でも簡単に使えるということは災害時において特に重要な要素だと思います。
カセットボンベで経済的
カセットボンベはホームセンターやスーパーなどどこでも簡単に入手できます。コンビニに行けば24時間購入することができます。1本あたりの価格が100円程度と安いです。
嬉しいお手頃価格
私が買ったときに比べて値段が上がっています。しかしそれでも、現行品の本体価格は4,000円前後(2019年5月現在)とまだまだ買いやすいお値段です。
イワタニの「ジュニアバーナー」は、ハイキングや軽登山はもちろん、防災用品としても一家に一つあると安心できる一品です。使い勝手もひじょうに良いです。本当に買って良かったと思える製品です。現行モデルは「日本製」ですよ!
ただし、本格的な登山や寒冷地で使用する場合は、登山用の高火力バーナーと風防を購入したほうが良いと思います。






























