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壁に開いた小さな穴、隙間、割れ、凹みはパテで補修できる

壁の穴の補修方法 DIY・工具
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 壁に開いた小さな穴は意外と気になるものです。新築や賃貸住宅ではカレンダーを壁に掛けるために画鋲を挿すことさえ躊躇うことがあります。また、空いた穴を賃貸の退去時に塞いでおきたいと思うこともあるでしょう。

 賃貸住宅における画鋲の穴は一般的に通常損耗となることから、画鋲の穴に関する特約条項がない場合には原状回復の義務を負うことはないと考えられます。詳しくは国交省の原状回復ガイドライン(国土交通省の公式サイトへ)をご覧ください。

 それでも壁の穴が気になる場合は塞いでおきましょう。壁の穴や凹みは市販のパテを使うことで簡易的に補修することができます。補修用のパテはホームセンターや100均で手に入ります。

 ここでは実際にセリアで販売されているパテを使って複数の穴を補修してみました。

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穴、隙間、割れ、凹みはパテで補修できる

パテは安いものでも十分に使えます

室内補修用かべパテ

 こちらはセリアで販売されている「室内補修用かべパテ」です。パテを上手く使うことで壁の小さな穴や割れを補修することができます。

 これだけで壁に空いた小さな穴の簡易的な補修が簡単にできます。ネジや釘の穴くらいまでであれば塞ぐことができます。

 パテの色は「」です。他のカラーは見当たりませんでした。ダイソーにも壁を補修できるパテが販売されています。

 このようなパテはホームセンターやネットショッピングでも数百円で手に入ります。市販のパテはカラーバリエーションが豊富な点が魅力です。商品の品揃えが100円ショップとの大きな違いといえます。

合成樹脂エマルジョンパテ

 パテには色々な種類がありますが、こちらは合成樹脂エマルジョンパテとなっています。成分は酢酸ビニル重合体水性エマルジョン、炭酸カルシウム等となっています。

 正味量は25gです。これは画びょうの跡を数十箇所も補修できる量になります。これが1本あれば一般家庭では十分です。

 注意点と使い方は次のとおりです。

取扱い上の注意 使い方

 ポイントは次の3点です。
 1)補修前に汚れやゴミなどを取り除く。
 2)乾燥は5時間程度。
 3)塗装は乾燥後に水性塗料を使用。

パテの入ったチューブ

 パテは透明のチューブに入っています。小学校の給食に出たハチミツを思い出しました……。

 パテは紙粘土のような見た目ですが、紙粘土よりも軟らかく歯磨き粉よりも硬いといった具合です。これは使ってみて塗りやすいと感じました。

実際に壁の穴を補修してみました

パテ

 壁に空いた小さな穴を塞ぐ方法はパテを用いた補修が一般的ですが、修正液、修正テープ、ティッシュなどの身近なものを使って補修する方法もあるようです。

 補修作業はパテを穴の中にしっかり押し込んでから、表面を自然な形状にならすといった手順になります。ヘラがあると作業が捗りますが、爪楊枝や綿棒でも代用できます。ここでは爪楊枝を使っています。マスキングテープは使っても使わなくてもどちらでも構いません。

 実際に補修するとどうなるのかやってみました。

画びょうの穴(大きめ)の補修例

画鋲の穴1 補修例1
↑補修前 ↑補修後

 画びょうを同じところに何度も挿したり、重い物を引っ掛けたりすると穴がやや大きくなっていることがあります。このような穴は遠目からでも意外と目立ってしまいます。

 しかし、この程度の穴であればパテを使った補修で目立たなくすることが十分可能です。補修前後の写真を比較すると一目瞭然です。指摘されなければ穴を塞いだことすら分かりません。

画びょうの穴(小さめ)の補修例

画鋲の穴2 補修例2
↑補修前 ↑補修後

 こちらは画びょうの跡が4つあります。右下は穴の縁がやや黒ずんでいます。小さい穴はパテを中に押し込むことが難しいですが、穴をパテで覆ってから表面をならしてやると上手く塞ぐことができます。パテを指先で軽くならすとより自然な仕上がりになります。

 パテの色が壁の色とやや違うという点で補修箇所が特定できるかもしれません。この点は壁の色に適したパテを選ぶと目立たない形で綺麗に修繕することができます。

ブログ読者「あなたの家、穴が多すぎでは?」
私「!」

壁の凹みの補修例

壁の凹み 修復例
↑補修前 ↑補修後

 こちらは階段の天井にあたる部分です。棚を運ぶときに角をぶつけて壁紙ごとえぐれてしまったものと思われます。

 凹んでいる範囲は1cmにも満たないほどですが、壁紙が破れている場合はパテだけの修復では補修跡が目立ってしまいます。壁紙を一部だけ切って新たに貼り直すこともできますが、今以上に補修跡が目立つ可能性もあるためパテによる補修にとどめています。

 こちらはあまり視界に入らないところでもあるため、このような補修でもあまり問題はないかもしれません。パテを盛るだけでも補修前とは違った印象を受けます。パテの色を壁紙と合わせるとより自然な仕上がりになりそうです。

綺麗に補修したい場合はパテの色選びが重要です

 パテの露出する面積が大きいほど、壁紙との色の違いが気になってしまいます。この点は補修前によく検討しなければなりません。

 住宅の壁紙は「生成り」「アイボリー」「オフホワイト」「ライトベージュ」など色が多く採用されており、白のように見えても白ではありません。また、もともとは白い壁紙でも経年変化によって黄ばんでいるものです。

 綺麗に補修したいという方は、白いコピー用紙やノートを壁にあてがって壁紙の色を確認してみてください。それから、壁紙の色に近い補修材をホームセンターで選んでください。よく分からない場合は数色入ったセットを手に入れておくと便利です。

 ダイソーやセリアはパテの色が限られていますが、ホームセンターはパテの種類も豊富でご自宅の壁に合うものがきっと見つかると思います。ホームセンターに行ったら壁紙や補修用品のコーナーを見てみてください。

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