Google Pixel 9 Pro の購入に際して、Google ストアの下取りプログラムを利用してみました。
キャンペーン期間中の Google ストアの下取りは、Pixel や iPhone などの古いスマートフォンに驚きの下取り額が付いていることがあります。このプログラムを上手く活用することによって、最新モデルの Pixel をお得に手に入れることができます。
下取りプログラムの手続きは、オンライン上で簡単に済ませられます。古いスマホを返送するときだけ最寄りの郵便ポストに向かうくらいです。
先日、Google Pixel 9 シリーズの廉価版である Pixel 9a が発表されました。価格は499ドル(約75,000円)、発売日は4月9日(水)という憶測が流れています。Pixel 9a の購入時に旧スマホを下取りプログラムに出すことで、さらに安く手に入れることが可能となります。
Pixel シリーズの廉価版はコストパフォーマンスに優れた機種として好評を博しています。かつての Pixel 7a は実際に大人気機種となりました。

このページでは、実際に下取りプログラムを利用したときの流れを日付とともにまとめています。

Google ストアの下取りプログラムを利用して Pixel 新モデルを購入する
Google ストアの下取りプログラムを活用しよう
下取りプログラムへの対応は、Google の下取りパートナーである PCS Wireless が担っています。この下取りプログラムの利用は、Google ストアにて新しい Pixel を購入する際に、古いスマホの下取りをあわせて申し込んでおく必要があります。
下取りプログラムに関する詳細は、Google ストアの以下のページをご覧ください。「よくある質問」を見ることで大体の疑問は解決します。
(参考)
対象デバイスの下取りで新しい Google Pixel 製品をお得にゲット(Google ストア)
iPhone も買い取ります――Google ストアの下取りプログラムで Google Pixel をお得に(Google ストア)
下取り可能なスマホは Google ストアが指定している機種に限られます。主要機種はリストにほぼ載っています。ただし、発売直後の最新機種は含まれていないことがあります。各機種の最大下取り額は Google アカウントにログインすることで確認できます。

Google ストアの下取りプログラムの大まかな流れ
Google ストアにおいて下取りプログラムを利用する際の大まかな流れは以下のとおりです。以下の手続きは順番が前後しても問題ないところがあります。なお、()内の日付は実際に下取りプログラムを利用したときの日時を参考として記しています。
(1)下取りプログラムを選択して新機種を購入する(2月28日購入)
(2)本人確認と下取りキットを申し込む(3月1日確認)
(3)新しいスマホが届いたらデータを移行する(3月4日到着)
(4)下取りキットが到着する(3月5日到着)
(5)下取りスマホの初期化を行う(返送までに実行)
(6)下取りスマホを返送する(3月9日返送)
(7)下取りスマホ到着のメールが届く(3月10日到着)
(8)査定完了のメールが届く(3月12日査定完了)
(9)下取り額の払い戻し(未定)
ここからは下取りプログラム利用時の流れを細かくみていきます。

実際に Google ストアの下取りプログラムを利用してみる
下取りプログラムを選択して新機種を購入する(2月28日購入)
Google ストアにて新しい Pixel を購入する際、カラーや容量を選んだ後に「スマートフォンの下取り」を選びます。機種一覧の中から下取りしてもらう機種を選んでください。
スマホのメーカーやモデル等を選択します。そして、画面にひび割れがなく正常に動作している場合は「デバイスは良好な状態ですか?」という質問に「はい」と回答します。これだけで下取りの見積額が表示されます。
下取りプログラムを利用して新機種がお得に手に入れられる期間は、新機種の発売時、ブラックフライデー、新生活セールなどが挙げられます。
こういうキャンペーンを見逃さないことが新しい Pixel をお安く手に入れるコツです。ときには、古い Pixel に驚くべき最大下取り額が設定されていることがあります。
新しい Pixel を家電量販店や携帯ショップで買い替える場合は、当然のことながら Google の下取りプログラムは利用できません。
今回は Google ストアの新生活セールが始まった2025年2月28日に日付が変わった直後に Pixel 9 Pro を注文しました。その後の流れは次のとおりです。
本人確認と下取りキットを申し込む(3月1日確認)
新しい Pixel を購入後に下取りに関するメールが送られてくるので、スマホからリンクをクリックして本人確認を行った上で下取りキットを申し込みます。以前は下取りキットが自動的に届けられていたようですが、現在では本人確認による申し込みが必要です。
本人確認は eKYC(electronic Know Your Customer/電子本人確認)になります。身分証明書を撮影して送信し、さらにカメラに顔を映して本人確認を行います。
実際に運転免許証を利用して本人確認を行ったときは、免許証の表裏を写真に撮って送信、スマホに顔を映して指示通りに顔を動かしたり笑顔を作ったりして本人確認、最後に再び免許証を撮影して送信という流れでした。
これらの手順は画面上ですべて的確に指示されるので迷うことはありません。しかし、このような本人確認があることを事前に知らされていなかったので驚きました。「口角をあげて笑顔を作ってください」といきなり言われても困ります。笑 こういう一連の流れを予め下取りページに書いておいてくれると多くの利用者が安心できると感じました。
本人確認と下取りキット申し込みは、新しい Pixel が到着してからでも構いません。ですが、この手続きを早めに済ませておくことで下取りキットを新しい Pixel と同じ頃に受け取ることが可能です。下取りスマホは新しいスマホが届いてから30日以内に返送しなければ見積額が変わってしまいます。
新しいスマホが届いたらデータを移行する(3月4日到着)
新しい Pixel が到着したら旧端末から新端末にデータを移行します。
両端末を USB Type-C ケーブルで接続して画面の指示に従って進めていくだけで、アプリ、写真、動画、連絡先等のデータ転送が完了します。
これとは別に LINE 等の引き継ぎ設定も忘れずに行います。
・新しいPixelの初期設定
・LINE の引き継ぎ
・SUICA 等の交通アプリの引き継ぎ
・Google Pay(iD, クレジットカード等)の引き継ぎ
・ゲームアプリ等の引き継ぎ
・ログインが必要なアプリの引き継ぎ

下取りキットが到着する(3月5日到着)
本人確認と下取りキットの申し込みを済ませてしばらくすると下取りキットが届きます。
自宅に届くのは上の写真にある空の段ボール箱です(伝票が付いているので裏を向けています)。こちらが郵便受けに投函されます。
下取りキットの箱を開けると内蓋が付いています。この内蓋は段ボールが2枚重ねになっているので、その間にスマホを挿し込んで返送します。
もちろん、普通に箱の中に入れて返送しても構いません。その場合は梱包材で簡単に包んでおきます。
下取りキットには、下取り手順が書かれた簡易説明書、宛名シール、封のためのシールが入っています。
下取りキットの箱の大きさ(参考)。
スマホをここに直接入れてしまうと輸送時に損壊するので、先ほどの内蓋の隙間に挟むように入れるか、または梱包材に包んで入れましょう。
保護ガラスフィルムやスマホケースは外して本体を綺麗に清掃しておきます。
下取りスマホを初期化する(返送までに実行)
下取りスマホを初期化します。
旧端末の初期化は確実に済ませることが必須です。色々と確認することが多くてひじょうに面倒です。しかし、この作業を誤ると下取りしてもらえないことがあります。
・おサイフケータイ/FeliCa の情報の削除
・その後、旧端末の初期化
初期化の手続きが問題なく終了するまで、数日はスマホを返送せずに手元に置いておきましょう。数日後、初期化が問題なくできていることを再確認してからスマホを返送すると安心です。
おサイフケータイに登録されている各種サービスの情報の預け入れと初期化の方法については以下のページをご覧ください。

下取りスマホを返送する(3月9日到着)
下取りキットに入っている「下取りの手順」を確認してから、下取りスマホを箱に詰めて返送します。
この際、保護ガラスフィルムやスマホケースはすべて取り外します。スマホ本体も綺麗に清掃しておきましょう。
梱包する前に下取りスマホの写真を何枚か撮っておいてください。画面割れ等がないことの証拠を念のために残しておきましょう。
スマホは内蓋の隙間(写真右側の段ボールの隙間)に挟んでおけばよいのですが、今回はプチプチに包んで中に入れておくことにしました。
下取りスマホを下取りキットに入れて、付属シールで封緘します。それから、付属の宛名シールを元々の伝票の上に貼り付けます。
下取りスマホを入れた下取りキットを最寄りの郵便ポストに投函します。「レターパック」等の表記がある大きな口のほうに入れてください。
下取りスマホは、新しいスマホが到着してから30日以内に返送するようにします。そうしないと下取りの見積額が変更されて減額される恐れがあります。
下取りデバイス受領のメールが届く(3月10日到着)
しばらくすると、下取りデバイスが倉庫に到着したとのメールが届きます。そこから査定が終わるまで数日かかります。
査定で確認されることは次の点です。
下取りの査定では、バッテリーの状態や画面焼け、傷やバックライトの状態などを確認します。
これらに大きな問題がなければ下取りしてもらえる可能性が高いです。
査定完了のメールが届く(3月12日査定完了)
その後、数日経ってから査定が完了した旨のメールが届きます。そのメールに査定額が記載されています。
今回は Google Pixel 7(128GB)を下取りに出しましたが、下取り額は最大額の40,000円となりました。

下取り額の払い戻し(未定)
それからしばらく経ってから下取り額の払い戻しが行われます。クレジットカードを利用した場合にはクレジットカードのほうにキャッシュバックされます。
クレジットカードへの払い戻しは、反映まで最大で 45 ~ 60 営業日かかることがあります。
払い戻しは、それなりに時間がかかるということを理解しておく必要があります。
3月26日時点では払い戻しに関する連絡はまだ来ていません。払い戻しに関するメールが来たら追記・更新します。
下取りの注意点
Google(PCS Wireless)の下取り査定は良心的という評判です。通常の使用にともなう多少の傷は大して問題になりません。
下取り額は最大額が記載されていますが、必ずしも見積もり時の最大額で下取りされるとは限りません。以下の点は特に注意が必要です。
・端末が正常に動作しない
・バッテリーが膨張している
・バッテリーの劣化が著しい
・小さな傷だが気密性が損なわれている
・端末が適切に初期化されていない
・FeliCa 情報が残ってしまっている
↑スマホを初期化するだけでは消えません!
外観は綺麗でも内部的に問題がある場合、下取りされずに返送されることがあるかもしれません。外から判別できないケースもあるということは念頭に入れておかねばなりません。
今回のケースではスマホ返送から査定完了までスムーズに進みましたが、新モデル発売直後は混雑によってもっと時間が掛かる可能性があります。


