こちらの虫除けビーズは2023年頃にリニューアルされているようです。新しいものを購入しましたので追記しました。
4月の半ばあたりから次第に蚊が多くなってきますね。家でも四月中は蚊を何匹やっつけたかわからないくらいでした。
殺虫剤をまき散らしたい衝動に駆られます。とはいえ、小さなお子さんがいるご家庭やペットを飼育されているご家庭では強い殺虫成分が含まれた薬剤を使うことができませんよね。吸い込むと良くない成分が入っていそうです。
そうしたときに、ハーブなどの天然成分が含まれた防虫剤/忌避剤を使うことになりますよね。そこで今回は、私が愛用しているセリアの虫除けアイテムを紹介します。
セリアの「香りで虫よけ 虫サラバー」
家ではセリアの虫よけビーズを愛用しています。今年は四月末頃まで入荷がなく、先日ようやく手に入れることができました。パッケージを開けるとユーカリのきつい香りが漂ってきます。
家では玄関(内側)とベランダ(外側)に設置しています。部屋に置くと慣れるまで臭いがきつく感じます。そのため、普段過ごす部屋の中や部屋のすぐ近くに置くことはおすすめできません。
製品概要
品名 | 香りで虫よけ 虫サラバー200g |
成分 | 吸水ポリマー、植物精油、植物抽出物、色素、防腐剤、精製水 |
用途 | 玄関、リビング、キッチン、アウトドア |
内容量 | 200g |
使用期間 | 約40~50日 |
発売元 | 武田コーポレーション |
使用時間は表面には「約40日用」とありますが、裏面には「約40~50日」とあります。実際の使用状況によって吸水ポリマーの減り具合が大きく異なります。直射日光の当たらない場所、かつ、雨水が当たらない場所で使用する必要があります。
「虫サラバー」の外観と内容
透明の蓋が付いています。本体はアルミ箔によって密閉されています。
どの虫に効果があるかは記載されていません。クレームを回避するためかもしれません。
玄関やリビングだけでなくキャンプやバーベキューなどのアウトドアでの利用も想定されているようです。
防虫剤は、透明の蓋を外してアルミ箔を剥がしてから使用します。アルミ箔を勢いよく捲るとビーズがこぼれてしまうので注意しないといけません。蓋はペラペラです。
容器の中には緑色の防虫ビーズが入っています。お子様のいるご家庭では、子どもの手の届かない場所に設置してください。吸水ポリマーは誤飲するとたいへん危険です。
ビーズの輝きがとても綺麗ですね。ユーカリを連想させる色に着色されているのでしょうか。
屋外に設置する場合は蓋の隙間から雨が入らないように工夫する必要があります。
この製品の唯一の欠点は蓋が緩くて機能していないことです。
蓋を持ち上げると本体が外れて中身がこぼれます。家では蓋と本体が離れないようにセロテープでつなげています。→リニューアル版はこの問題が解決されています。
パッケージのビニールはすべて剥がしてしまっても良いかもしれません。ひじょうにシンプルな見た目になります。
リニューアル版の登場(2023年)
2023年6月にセリアを訪れたところ「虫サラバー」がリニューアルされて販売されていました。
前のものと異なる点がいくつかあります。まず、目を惹くのは容器が円形のものに変更されている点です。また、「天然ユーカリ精油使用」とうたわれていたところが「天然由来成分使用 ハーブの香り」と変更されています。匂いは前のものと変わらないように感じましたが、成分やその含有量が変更されている可能性があります。
容量は以前の200gから150gと4分の3に減少し、それに合わせて使用期間も約30日用と改められています。昨今、物の価格や製造のコストが上昇していることを踏まえると、この点はやむを得ないことかもしれません。
容器が円形になって前よりもスペースを多めに取るようになりましたが、蓋が改良されて回して開け閉めするタイプのものになっています。それによって、蓋を持ち上げても蓋が外れて中身がこぼれるという心配がほとんどなくなりました。
中身は前とほとんど同じだと思います。効果のほどは分かりませんが、香りも良いのでベランダ扉の脇に設置しています。匂いは慣れるまではややきつく感じる方もいると思います。
ユーカリに蚊の忌避効果はあるのか?
家では毎年のようにセリアで販売されているユーカリの香りの忌避剤を使用しています。今年は四月末になってからようやく忌避剤を設置しました。蚊の家屋への侵入数は、忌避剤の設置前と設置後で明らかに異なります。
設置前はずっと毎日5匹から10匹の蚊をやっつけていました。しかし、設置後は数日に一回程度しかやっつけていません。そうした理由から家では春頃からユーカリの香りの忌避剤を玄関とベランダに設置して愛用しています。
経験的にそれなりの効果があるように感じています。もちろん天候や気温に違いがあるため単純に比較はできません。
ところで、このような製品には効果の程が定かではないものが少なくありません。実は多くの場合、「アカイエカ」や「ヒトスジシマカ」などの一般的な蚊に対する防虫/忌避効果は謳われていません。市販されている防虫ビーズの裏側を見てみてください。ほとんどの製品には「ユスリカ」としか書かれていないはずです。このような製品は、一般的な蚊に対する有効成分が含まれていない可能性があります。
しかし、昔から忌避効果が知られている一部のハーブは、ある程度の有効性があることが示されています。それにもかかわらず、忌避剤を取り扱う多くのサイトやブログでは「昔から使用されている」や「効果がある」といった記載はあるものの具体的な根拠が示されていません。
そこでいろいろ調べてみたところ、ユーカリ油が含まれた忌避剤は低濃度のディートと同じような効果があるとの報告があるようです。[1] また、アメリカ合衆国疾病管理予防センター(CDC)もユーカリ油を推奨しています。[2]
したがって、ユーカリの製油などをもとにして防虫剤を作ってみるのもありかもしれませんね。また、もっと強い効果を得たい場合にはディートなどの成分が含まれているものを利用する必要があります。
(参考)
[1]国立感染症研究所(2019年5月17日閲覧)
[2]厚生労働省検疫所(2019年5月17日閲覧)