先日、開催されて間もないフェルメール展の大阪展に行ってきました。今回の展覧会ではヨハネス・フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」が展示の目玉です。この作品はドイツのドレスデン国立古典絵画館に所蔵されている作品です。なお、所蔵館であるドレスデン美術館の公式サイトは一部だけ日本語に対応しています。
この作品自体は以前(2005年)にも来日したことがあります。その際に観覧された方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、今回は修復されたものが所蔵館以外では世界初公開となります。背景に隠されていたキューピッドの画中画があらわになった状態で展示されています。修復プロジェクトの様子は公式サイトにも簡潔にまとめられています。
このほかにドレスデン国立古典絵画館のコレクションの中から、レンブラント、メツー、ファン・ライスダールなどの作品が70点ほど展示されています。この展覧会ではオランダ絵画の黄金時代の片鱗を観ることができます。
修復後の「窓辺で手紙を読む女」は絶対に見ておきたい!
フェルメール展大阪展2022年の概要
「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展(公式サイト)」の大阪展は、 2022年7月16日(土)~9月25日(日)の間に開催されています。平日は予約不要です。
開館時間は午前9時30分〜午後5時です。ただし、入館は午後4時30分までです。午後4時30分には閉館のお知らせが何度か流れます。
夜間開館日は9月3日、10日、17日、23日、24日に設けられており、午前9時30分~午後7時まで開館しているため、仕事帰りに観覧することもできそうです。なお、これらの日の入館は午後6時30分までとなっています。
休館日は月曜日です。ただし、8月15日と9月19日は開館しています。
入場料金は、一般が2,100円、高校生大学生が1,500円、中学生以下と障がい者手帳をお持ちの方は無料です。オンライン予約もできますが、窓口で当日券を購入することもできます。土日祝日は優先予約制です。
図録とグッズはこちらからご覧になれます。ミッフィーとのコラボぬいぐるみなども販売されています。
大阪市立美術館へのアクセス
大阪市立美術館は大阪市の天王寺公園内にあります。
美術館までのルートは、JR大阪環状線の天王寺駅、大阪メトロ谷町線の天王寺駅、または近鉄南大阪線の大阪阿部野橋駅下車、いずれも徒歩10分程度の場所です。
健脚な方は大阪メトロの動物園前駅(近い)、恵美須町駅(遠い)、日本橋駅(かなり遠い)、難波駅(かなり遠い)、JR大阪環状線の新今宮駅(近い)などから歩いて行くことも可能です。私は難波駅近辺で用事を済ませてから徒歩で向かいました。
このときは平日の夕方ということもあって人出はまばらです。土日祝日よりも空いている平日がおすすめです。しかし、これまでの経験上、会期終了間近は混雑する可能性が高いです。
美術館前の通りは広くて開放感があります。花壇の縁に座って休んでいる方もいました。けれども、昼間は日陰がほとんどないので熱中症にご注意ください。また、駅から7分程度は炎天下を歩くことになりますので、日傘や日焼け止めがあると良いと思います。
美術館は土蔵風の近代和風建築であり、大正時代に建てられたもののようです。2015年には登録有形文化財に登録されています。
美術館の裏手には「慶沢園」という日本庭園があります。そちらは旧住友家本邸の庭園です。
フェルメール展大阪展
正面玄関が美術展の入場口になっています。フェルメール展の看板が設置されています。
この向こう側に検温と消毒のスペースが設けられており、その後にチケット販売所と入り口があります。
海外にはなかなか行けない時代ということもあって、このような展覧会は名作を観覧できるまたとない機会です。
荘厳な館内に豪華なシャンデリアが吊されています。美術館や博物館の雰囲気はとても良いですね。時間の流れが異なるようにさえ感じられます。
内部は写真撮影禁止ですので、展示作品の一部は公式サイトをご覧ください。
絵画の脇に付されている解説がとても興味深いです。同時に絵画に暗に表現された意味を上手く汲み取ることの難しさも感じました。
鑑賞後は近隣で休憩したい
左手が天王寺駅方面、右手が天王寺動物園です。
天王寺公園のエントランスエリア「てんしば(公式サイト)」は、2015年に官民連携によって芝生広場と商業施設が整備されています。
レストラン、カフェ、ドッグラン、フットサル場、ゲストハウスなどさまざまな施設があります。色々なイベントも開催されているようです。
左の高層ビルが「あべのハルカス」です。近鉄百貨店が入っています。買い物をしてから帰路につくのも良いかもしれません。
2014年に開業した「あべのハルカス」は、300メートルで日本一の高さを誇っています。2位は296メートルの横浜ランドマークタワーです。
しかし、高さ日本一の座はあと数年で奪われるようです。2027年度に竣工を予定している「Torch Tower」は、390メートルの超高層ビルになります。このビルには、商業施設、宿泊施設、大規模ホール、展望施設などが整備され、東京駅日本橋口前の新しいシンボルとなりそうです。
フェルメールとオランダ絵画をより楽しむために
以下にフェルメールの展覧会やオランダの美術館への訪問の記録があります。ぜひご覧ください。