植木鉢は鉢増し時の植え替え作業や鉢の移動中に割ってしまうことがあります。また、素焼き鉢は冬場に吸った水が凍結して自然に割れてしまうこともあります。
そういった場合は、すぐにゴミに出さずに修繕して使うという方法もあります。割れてしまった素焼き鉢は陶磁器に使用できる接着剤を使用することで比較的簡単に修繕できます。
ここでは実際に割れた素焼き鉢の修復作業を紹介しています。
割れた素焼き鉢の修復
鉢の割れ具合を確認する
今回修復する植木鉢がこちらの素焼き鉢になります。この鉢は私の親が買って使っていたものです。
写真奥の部分は昔から割れていたのですが、樹木が植わっていたこともあって、ガムテープを貼って誤魔化しながら使用を続けていました。ガムテープの補修は見た目も酷いものです。
今年(2021年)の3月に、樹木の植え替えを行って鉢を空けました。そのときに手前側にもヒビが入ってしまいました。根鉢が抜けなかったということもありますが、鉢自体がかなり脆くなっていたようです。
古い鉢で黒ずみ汚れが酷く、各部に割れとヒビもあります。さすがにこのまま使うわけにはいきません。しかし、この鉢は今では売られていないもので、縁の模様も可愛いデザインということもあり、修繕して使い続けることにしました。
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ガムテープで補修してあったところは三角に割れてしまっています。破片がそのまま残っているため接着剤で修復できそうです。ほかにもパッと見て分からないようなクラックがないかどうかを入念にチェックします。
外側から見ても我が目立っています。それにしてもガムテープの補修跡が劣悪ですね。風雨と紫外線でカピカピになっています。笑
修復に使用する接着剤
植木鉢は家庭に常備されている普通のボンドでは接着できないかもしれません。用途に「陶磁器」と書かれているものを使う必要があります。
それと、液状の接着剤は液だれが起こるため、ゼリー状の接着剤を強くおすすめいたします。
今回はどこでも簡単に手に入るセメダインの「強力瞬間接着剤3000ゴールド」を使用しました。この接着剤はゼリー状です。また、陶磁器の接着に対応しています。
釉薬の塗られた陶器鉢や鉢カバー、睡蓮鉢やめだか鉢の場合は耐水性の高い接着剤のほうが好ましいと思います。
耐水性のある接着剤であれば、同じくセメダインの「スーパーXゴールド」が良さそうです。屋外でも使用でき、陶磁器にも対応しています。少量入りのものをホームセンターで探してみてください。
パッケージの用途欄を見ると「陶磁器」の記載があります。素焼き鉢、駄温鉢、陶器鉢もすべて陶磁器(=やきもの)です。
こういう接着剤は1回だけの使い切りタイプで使用後の長期保存ができないものがほとんどです。また、小さいパッケージのものは内容量がごく微量です。
割れやヒビが多い場合は、接着剤の使用量が増えます。3g程度では足りない可能性があります。参考までに2箇所程度の割れがある7号鉢では3gでギリギリでした。割れが広範に及ぶ場合は接着剤がさらに余分に必要になります。
なお、破片の一部が欠損している場合はパテ等で別に補修する必要があります。欠損部の成形は陶磁器対応の「エポキシパテ」が使用できます。
素焼き鉢の修復手順
破片をそっと取り外します。細かな破片がある場合は、正しい位置や向きを確認しておきます。
破片の大部分が割れているが、端の一部だけが辛うじて繋がっているという場合は、そのまま外側から接着剤を塗りつけるよりも、割ってから断面をしっかり接着し直すほうが接着剤が細部まで浸透して、結果としてきちんと修復できると思います。
接着剤を上からたっぷりと塗っていきます。
ゼリー状の製品は液だれがほとんど起こりませんが、多少のタレは起こります。だから、接着剤を断面の上部から塗布していくことで分量を微調整することができます。
接着剤を断面にまんべんなく塗布していきます。
瞬間接着剤は手に付くと厄介ですので、手袋をするか手に付着しないように注意しながら作業を進めます。
接着剤を断面の中央に盛ると、破片を接合したときに端の部分も接着剤でしっかりと満たされます。
破片をそっとはめ込みます。そして、破片をそのまま1分ほど押し当てておきます。
その後、水を固く絞ったウエスではみ出た接着剤を拭い取ります。
硬化後にカッターナイフで削ぎ落としても良いのですが、先に拭き取っておく方が簡単です。
接着後は植木鉢を乾燥させるだけです。
修復後の強度は植木鉢として普通に使う分には大きな問題を感じません。
この鉢は割れてから軽く十年は経っています。破片と鉢の形状が微妙にズレています。そのため、乾燥後の接合部の隙間には、黒い筋が目立った状態で残っています。割れた直後の綺麗な破片であればもう少しマシな仕上がりになると思います。
接着剤の後や汚れが気になる場合は中目のサンドペーパーで全体的に磨いてみるのもありかもしれませんね。