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古い照明器具をLEDシーリングライトに交換する方法

ライトのカバー DIY・工具
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 先日、リビングの蛍光灯が夕食前に消えてしまいました。最初は蛍光灯を交換する予定でしたが、カバーを外して色々点検しているとどうやら照明器具本体が故障しているようでした。やむなくその晩に新しい照明器具を注文しました。

 仮に故障していなかった場合は蛍光灯を交換することになりますが、今時はLED化が進んでいるということもあり、適合する製品がホームセンターに置いていなかったり、置いていたとしても価格が高かったりするという現状があります。実際に、適合する蛍光灯二本のうち一本は価格が高くて、両方替えると5,000円近くするようでした。

 同じような条件の方は多くいらっしゃると思います。これからも毎日使い続けていくことを考えると、思いきって照明器具ごと交換するのが賢明だと思います。理由は価格以外にもあります。

 古い照明器具を粗大ゴミに出す前に蛍光灯を取り外したのですが、その時に蛍光灯を保持する部分が紫外線による劣化でパリパリになって割れてしまいました。このように古い照明器具はメーカーの定める使用期限を過ぎていると予想以上に劣化していることがあります。

 小型のLEDシーリングライトの取り付けは以下のページをご覧ください

小型LEDシーリングライトの取り付け方
玄関、廊下、洗面所、お手洗いなどの狭小スペースにある古い照明器具を小型LEDシーリングライトに交換して省エネ化を図ることで電気料金をわずかに抑えることができます。
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調光調色できる照明器具がお手頃価格で手に入る

高機能かつ日本製のものが安く手に入る

hotalux-led-ceiling-light-HLDC12208

 新しい照明器具は、ホタルクス(HotalX)の「LEDシーリングライト HLDC12208(12畳用)」を選びました。

 このLEDシーリングライトは定格光束が5499lm(ルーメン)もあってリビングでも十分に使えます。また、光源であるLEDの演色性も高く、「昼光色 6500K Ra85」、「電球色 2700K Ra85」となっています。定格消費電力は45Wです。蛍光灯タイプのシーリングライトからの変更であれば消費電力が小さくなって経済的といえます。

 価格は日々変動していますが7,000円程度で手に入ります。セールの時は6,000円台前半のこともあります。同価格帯の製品には、アイリスオーヤマの「LEDシーリングライト5.0シリーズ CL12DL-5.0(12畳用)」があります。こちらは定格光束が5200lmとなっています。

 そして、ワンランク上の製品には、パナソニックの「LEDシーリングライト(12畳用)(HH-CF1220AZ)(Amazon.co.jp限定)」があります。こちらの製品はホタルクスと同じ5499lmです。

 パナソニックのLEDシーリングライトは自室で使用しており満足感が高いのですが、今回は迷った末に同じスペックでお手頃価格であるホタルクスの製品にしました。

 調光と調色が細かく設定できるタイプを選びました。リモコンひとつで明るさや色味を気軽に変えることができます。また、スリープタイマー機能(30分/60分)と留守番機能も付いています。

 ホタルクスは照明器具の製造と販売を行っているメーカーで、その前身はNECライティングというNECグループの一員だったようです。しばらくの間はNECブランドでも照明器具を販売していますが、2023年10月頃までにホタルクスブランドに順次切り替わっていくようです。こちらの製品はリモコンにNECのロゴが付いています。

HLDC06208・HLDC08208

 2023年12月、2台追加購入しましたがリモコンのロゴが HotaluX(ホタルクス)表記に切り替わっていることを確認しました。

 このLEDシーリングライトは、類似の製品と比べて安価であるにもかかわらず、滋賀県の工場で製造されいる日本製です。しかも製品は「5年保証」です。新しく追加したほどコスパが高い製品です。どれを買ったらいいか分からない場合は同じものを選んでください。

LEDシーリングライトの外観と付属品

シーリングライトの梱包

 先ほどの段ボール箱に伝票が貼り付けられて届きます。中身は簡単な梱包ですがまったく問題ありません。

取扱説明書

 取扱説明書を見ながら付属品を確認していきます。シーリングライトのカバーにひびや欠けがないか確認します。

 照明器具は、同梱されている取扱説明書を読めば誰でも取替えられるようになっています。交換作業は10分~15分程度です。

ライトのカバー

 「NECライティングからホタルクスへ」という案内が入っています。

 本体サイズは、外径が直径464mm、高さ(厚み)が135mm、重量が1.5kgです。こちらは12畳用ですが驚くほどにコンパクトです。昔の4.5畳用や6畳用のシーリングライトと同じか、それよりも小さいくらいの大きさです。

 なお、外箱には防虫機能があって虫が入りにくいと書かれていました。

カバーの内部

 カバーを開けて中を確認します。リモコンや電池等はカバーを外した内部にテープで固定されていることが多いです。

 照明器具の中心部にはアダプタが取り付けられています。アダプタは取り付け行程の最初の段階で必要です。

LED部は四角

 こちらのLEDシーリングライトは、ご覧の通り円形をしていますが、カバーを外してよく見てみるとLEDが配置されている基板の部分は四角になっています。

 つまり、光源は想像以上に狭い範囲に凝縮されているといえます。これはLEDを使用したシーリングライトではよくあることですが、このような点は販売サイトなどでは分かりにくくなっています。

LEDシーリングライトが取り付けられるかどうか?

取り付け可能な配線器具

 取り付けは、パッケージに記載されているように「角型・丸型引掛シーリング」または「引掛埋込ローゼット」が天井に備え付けられている必要があります。

 シーリングライトを含む照明器具を新たに購入する場合は、自宅の天井に取り付けられるかどうかを確認しておく必要があります。ここ30年程度に建てられた住宅は、ほとんどの場合に問題なく取り付けることができます。

取り付けできない配線器具

 しかし、器具の出しろが「21mm以下」または「10mm以下」の場合は、シーリングライトの厚みの問題で取り付けることができません。

 また、古民家のように築60年や築80年といったお宅は天井からの電線が照明器具に直付けされているようなところもあります。そういった場合には電気工事が必要です。

 さらに、傾斜天井も取り付けが難しいことがあります。上記のパッケージを拡大してよくご確認ください。

取り付け器具

 新しいシーリングライト本体に付属しているアダプタ(写真中央の部品)を外して準備しておきます。

 新しい製品に問題がないことを確認して、準備を整えたら古い照明器具を取り外していきます。脚立を使用する作業をともないますので安全に十分お気を付けください。ご高齢の方は無理をせずにご家族や電気屋さんに作業を依頼してください。

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古い照明器具を取り外す方法

照明器具を取り外す前の準備

 作業の始めに照明器具のスイッチをオフにします。できることなら交換場所のブレーカーを落として作業を行ってください。その方が安全性が高いです。

 また、脚立をセットしたらロックをかけて、動いたり倒れたりしないことを何度も確認してください。足元も綺麗に片付けておいてください。

 準備ができたら作業を始めていきます。所要時間は3~5分です。

照明カバーの取り外し

古いライトの取り外し

 古い照明器具のカバーを外します。カバーは突起部が本体の金具に挟まって固定されています。通常は反時計回りにグッと回すとロックが外れてカバーを取り外せます。

 余談ですが、この製品は東芝ライテックの照明器具です。交換時期の目安は設置後8~10年と記載されていました。既に超過している状態だったので、新しいものに取り替える決断をして良かったと思います。

 毎日使う製品は新しくて良いものに優先的に取り替えていくことで生活の質を向上させることができます。

電源コードと照明器具本体の取り外し

電源コードを引き抜く

 ロック付きの電源コードが器具に挿し込まれています。電源コード先端の突起を押えながら引き抜いてください。

 そして、本体を両手でしっかりと押えたまま「中央の赤いボタン」を押し込むと、本体に引っかかっているツメが引っ込んで器具の固定が外れます。製品によっては左右のレバーを摘まむことで器具の固定が外れる製品もあります。

 手を離すと器具が落ちてしまいますので必ず両手を添えたままの状態で姿勢を低くして床まで降りていきます。

 古い照明器具は数キロあるのでバランスを崩さないように十分ご注意ください。リビングなどの大部屋に設置されているものは、かなり重い可能性がありますので腕力のある者に任せるようにしましょう。

アダプタの取り外し

取り付け器具を外す

 このような照明器具を取り付けるためのアダプタが天井に残っています。

 先ほどの器具は緑色のツメで引っ掛けられていたわけです。赤いボタンを押すと緑色のツメが奥に引っ込んで器具が外れる仕組みになっています。

 このアダプタの取り外し方は、両側面にある赤い部分を押した状態で回転させることで簡単に外れます。これを外すと天井に付いている引掛シーリングが見えるようになります。

古い取り付け器具

 古いアダプタは取り外して新しいものと交換します。古いものは劣化しているので処分してください。再利用は絶対にしないでください。

 新しいアダプタは新品のシーリングライトを購入すると本体に必ず付属しています。このページの最初のほうの写真をご覧いただくと本体中央に取り付けられていることが分かると思います。

 これで取り外しは完了です。続いて、新しい器具を取り付けていきます。

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新しい照明器具を取り付ける方法

引掛シーリングと天井の確認

角型引掛シーリング

 この部屋の場合は角型の引掛シーリングが付いています。引掛シーリングがカタカタしないかどうか確認しておきます。余力があれば天井を軽く清掃しておくとよいかもしれません。

 古い器具を新しいLED器具に交換すると、明るさが同じ製品であっても前の器具より大きさが小さいことがよくあります。そうすると、照明によるヤケや経年劣化による黒ずみが照明器具の周囲に露出して目立ってしまいますが、洗剤を使って綺麗に拭いても汚れをすべて落とすことは難しいです。

 また、古い器具を取り付けたときに天井のクロスが破れていることもあります。ホームセンターにクロスの修繕用品が売っていますが、個人的にはそこまでしなくてもよいと思います。

取り付ける照明器具の再確認

LEDシーリングライトの仕様

 今回は冒頭で紹介したホタルクスの製品を取り付けます。製造年と簡単な仕様を示すシールが器具の本体に貼り付けられています。

 製品によっては○年程度で交換してくださいといった表記があることもあります。

取り付け方

 本体の取り付け方は取扱説明書だけでなく、本体側にも記載されていることが多いように思います。取り付ける前に再確認しておいてください。

 新しい照明器具の準備ができたら取り付け作業を始めていきます。所要時間は3~5分です。

アダプタの取り付け

取り付け器具の装着

 付属のアダプタを引掛シーリングに取り付けます。プラグの位置を引掛シーリングの穴に合わせてから、アダプタを軽く回転させることで固定されます。

 このアダプタの側面にある白いツメが照明器具の本体を押さえつけて天井に固定する役割を持っています。

照明器具本体の取り付け

シーリングライトの天井部

 新しい照明器具をアダプタに嵌め込んでいきます。アダプタは本体の真ん中にある空洞にぴったり嵌まるようになっています。

 照明器具を取り付けると黒いスポンジが天井にギュッと押さえつけられて、上下にガタガタ揺れないようになっています。

 こうした照明器具は小型軽量化が進んでいるためリビング用のものであれば軽々と持ち上げることができます。バランスを崩さないように気をつけながら脚立の上に持って上ってください。

シーリングライトの取り付け

 新しい照明器具を持ち上げてアダプタにあてがいます。LEDの取り付けられた基板が円形でなく正方形の場合は、角をどちら向きに設置するほうがベストかよく考えてください。その上で照明器具を真上に押しつけていきます。

 正しく取り付けられた場合はカチッと音がします。また、写真のように二本のツメが照明器具をうまく引っ掛けている状態になっているかどうかを確認してください。取り付けが正しく行われた場合は、照明器具がぐらつくことはありません。

 照明器具によってはツメが途中で引っ掛かって、器具が固定されているかのような状態になることがあります。照明器具の各部を手で押してグラグラする場合は正しく取り付けられていません

 問題がなければアダプタから垂れ下がっている電源コードを照明器具に挿し込みます。

電源コードの取り付け

 こちらが照明器具を正しく取り付けた上で、電源コードを本体と接続した状態です。

 問題がなければカバーを取り付けます。試験点灯はカバーを取り付けてから実施することを強く推奨します。内側にも簡易なカバーが付いているとはいえ、LEDを直視すると目にダメージが及ぶ可能性があります。

カバーの取り付け

 カバーがきちんと取り付けられているか確認します。グラグラする場合はカバーが本体に嵌まっていません。もう一度確認してみてください。

 問題がなければスイッチを入れて点灯させます。ブレーカーを落としている場合はブレーカーを先に上げてください。取り付けが正常に行えている場合は問題なく点灯します。

LED照明器具の光源と適用畳数について

点灯試験

 写真は照明をスマホで撮影したため周囲が真っ暗に見えますが、部屋は明るく照らされています。この写真から光源の位置がある程度分かります。

 LEDの配置が「□(四角)」になっていることがお分かりいただけると思います。そのため、蛍光灯を用いた大型の照明器具からの交換ではスペック上の光量が上回っていたとしても部屋の端や壁のほうが暗く感じることがあるかもしれません。

 LEDは指向性が顕著に出るため、真下は上手く照らせても側面は薄暗くなってしまうといったことが白熱電球や蛍光灯よりも生じやすいといえます。

 部屋の明るさは好みの要素も大きいですが、部屋の畳数よりもワンサイズ以上の大きなものを選ぶとよいかもしれません。8畳のお部屋なら8畳用ではなくて10畳用や12畳用を購入して、光量を調節して使用するといったほうが好みの明るさに設定できます。

 一回り大きい畳数の製品を注文しておいて本当に良かったと思っています。ぴったりサイズだと暗かったらどうしようもありません!

照明器具は調光だけでなく調色できる製品がおすすめ

付属のリモコンと電池

 付属のリモコン(RE0209)で簡単に操作することができるようなっています。リモコンはシンプルですが手に馴染んで使いやすいです。このリモコンでスリープタイマー(60分・30分)、留守タイマー、調光調色などが可能です。
単3乾電池が2本付属しています。

Hotalux 表記

 2023年12月に新しく追加したものはリモコンが HotaluX 表記に切り替わっています。ブランドロゴ以外は型番もボタンもまったく同じです。

 留守タイマーは不在時に自動的に電気を付けたり消したりすることのできる機能で、在宅であるように見せかけて侵入盗を防ぐことができます。昨今、強盗グループが民家に押し入る事件が起こっていますが、そういう事件に対する防衛策のひとつとしても有効です。

 また、新しいLEDシーリングライトは調光と調色が可能な製品です。調色と調光の組み合わせは50パターンもあります。明るさと色味を好みのものに変えることができます。

 調色ができる製品は、仕事や作業するときには白くて明るい照明にして、眠る前のゆったりとした時間は優しい暖色にするといったことができます。

リモコンの操作方法

 取扱説明書はとても分かりやすく書かれています。リモコンの操作方法は慣れるまではややこしいかもしれませんが、ボタン数が限られていますのですぐに慣れると思います。

 写真は付属の取扱説明書です。どこのメーカーでも取扱説明書に詳しい説明が掲載されています。取扱説明書は多くの場合にウェブ上でも確認することができますので、なくしてしまっても大丈夫です。

点灯時の明るさイメージ

 調光できる照明器具は、設定した色味によって明るさが大きく異なります。そういうところも説明書に載っていますのでよく読んで設定してください。

 LEDシーリングライトは、今ではかなりお手頃価格で手に入るようになっています。しかも、調色できるタイプは調光だけのタイプより少し高いというだけですから、これからLEDシーリングライトに交換する方は、調光調色タイプを選んでください。