電子工作や家電の修理において細いビニール線の被覆を剥くことがあります。この手の作業はカッターナイフやニッパーなどの手持ちの工具で対応できる場合もありますが、専用の工具があるともっと効率的に作業を進めることが可能です。
今回はエフェクター(音楽機材)を修理するために小型のワイヤーストリッパーを購入しました。こういう工具は電子工作や模型製作など幅広い用途で使用できるのでひとつあると便利です。

電子工作に対応したハンディタイプのワイヤーストリッパー
ベッセル「ワイヤーストリッパー 3500E-2」

ベッセル(VESSEL)の「ワイヤーストリッパー 3500E-2」は、細いビニール線の被覆をはぎ取るための単線とより線に対応したワイヤーストリッパーです。
このワイヤーストリッパーはとてもコンパクトかつ 100gという軽量さもあり、片手で手軽に使用することができます。

このワイヤーストリッパーは「真円形状で芯線を傷つけない高精度ブレード」を採用しており、KV線、KIV線、IV線、VSF線、AV線などの細線の被覆を剥くことができます。細い銅線の切断も可能です。
パッケージによると本製品は、ロボット・NC・自動機などの制御盤の配線、コンピューター・IC 関係のプリント基盤の配線、ラジオ・テレビ・オーディオ等家電製品内の配線、電話・通信機器の配線、自動車の電気回路その他ホビー関係などの細かい作業に対応していることが分かります。

「ワイヤーストリッパー 3500E-2」の適用電線サイズは、上記の表に記載されているとおり AWG18/20/22/24/26/28/30 まで対応しています。ただし、テフロン線は対応できない場合があるとのことです。
なお、AWG(American Wire Gauge)は米国ワイヤゲージ規格の略称です。
ベッセルのワイヤーストリッパーは対応する芯線ごとに異なる製品が用意されています。したがって、作業内容に応じて適切な製品を選択しなければなりません。似たような製品がたくさんあるので間違えないように注意が必要です。

ハンディタイプのワイヤーストリッパーは細線の被覆を気軽に剥くことができます。
この製品と適用電線サイズが同じでネジカッターが付いた製品もあります。

グリップには、AWG、mm、mm2の換算表が付いています。パッケージを処分してもグリップを一瞥してサイズを確認することができます。

ブレードの左右にも対応サイズが明記されているので使用時に迷うことがありません。
製品は「MADE IN JAPAN」です。

ブレードの裏面は何も書かれていませんので、表面を向けて使用します。

使用前にストッパーを解除します。

先端の開閉はスムーズです。歯のかみ合わせも問題ありません。

先端は高精度ブレードという記載どおりしっかり作られています。素線まで切ってしまうという方は高品質の製品を試してみてはいかがでしょうか。

本製品はハンディタイプというだけあってコンパクトで薄型にできています。今のところ不満点はありませんが、もっと使ってから使用感を追記するかもしれません。
細い電線の被覆を剥くのであればこの製品が適しています。これは工具箱に入れておきたいアイテムです。

























