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夏の日差しを抑えて簡単な目隠しにもなるバルコニーシェード

向こう側が見える 日常生活
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 5月に入ってから気温も随分と高くなってきました。2021年の西日本は例年よりも早い梅雨入りとなりましたが、梅雨が明ければあっという間に初夏の日差しが照りつけてくるでしょう。

 ベランダ、屋上、フェンスなどから射し込む光は部屋の温度上昇に直結します。日除けや視線隠しには何らかの対策が必要です。ラティスを設置する方法もありますが、設置や劣化後の処分が大変です。

 そこで先日、日除けと隣家との間の簡易な目隠しを目的としてバルコニーシェードを設置してみました。現在では安価な製品がネットやホームセンターで手軽に購入できます。

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日差しを抑えて簡単な目隠しにもなるバルコニーシェード

安価なバルコニーシェードは使えるのか?

タカショーのバルコニーシェード

 先日、アマゾンでタカショーの「バルコニーシェード」を購入しました。1.8メートルのものを一つ、3.6メートルのものを二つ購入してみました。

 バルコニーシェードを選ぶにあたり、いくつかの条件を設定してから製品を探しました。

  1. 2階以上でも使えること
  2. 強風でも耐えられそうなもの
  3. お手頃価格であること
  4. シックなデザインであること

 バルコニーシェードは屋外に設置するものであるため、長い期間にわたって雨ざらしになります。紫外線と雨はもちろんのこと、台風による強風にも耐えられる製品が求められます。

 しかし、価格が高すぎると中々手が出せませんし、数年ごとに取替えることを考えると適度な価格である必要があります。選んだ製品は幸いにして安価で手の出しやすいものでした。

 デザインに関しては、いずれの製品も概ねベージュやブラウンなどの落ち着いたカラーを採用していることから、どこの製品を選んでも美観を損ねることはないと思われます。

バルコニーシェードの選び方

UVカット率約85%

 市販されているバルコニーシェードの多くは、必要な長さにカットして使うことができます。もちろん、はみ出た部分を折り返して使うこともできます。

 この製品はUVカット率が約85%遮光率が約85~90%と表記されていることから、日除けとして一定の効果がみられると判断しました。

 しかし、通気性が高いという記述からは目隠しとしての機能はおまけ程度と読み取ることができます。実際の透け感は写真とともに後述しています。

 タカショーの「バルコニーシェード」はサイズが「180cm×100cm」「270cm×100cm」「360cm×100cm」の3タイプ、そしてカラーが「モカ」と「ベージュ」2タイプ用意されています。

 タカショーの製品では高さが約100cmとなっていますが、他社の製品では高さが約90cmとなっているものもあります。

 だから事前にベランダの柵をしっかり測っておく必要があります。さらにいえば、シェードの上下を柵のどの位置に取り付けるかを考えた上で長さを測る必要があります。これが想像以上に重要です。結束バンドを使って取り付けた状態をイメージしてから長さを測ってください。

1.8メートル×1メートル

1.8メートル

 こちらは幅約1.8m×高さ約1mの短いほうの製品です。製品は中国製です。

 今回は一番短いサイズを1枚、一番長いサイズを2枚購入しました。色はモカを選びました。モカとベージュで迷っていましたが、モカのほうが購入時に安くなっていたため最終的にモカを選びました。どちらも落ち着いて良い色だと思います。

 材質は生地がポリエチレン、取付バンド(結束バンド)がナイロンとなっています。

 どのサイズもパッケージのデザインは同じです。長さの表記と付属の結束バンドの数が違うだけです。

付属品一覧

 こちらは幅1.8mのほうです。内容は至ってシンプルでバルコニーシェード本体、結束バンド、保証書が入っています。

 1.8メートルは、結束バンドが12本付属しています。この結束バンドは繰り返し使用することができるタイプです。間違ってもロックを解除して取り付け直すことができます。

 しかし、耐候性に関する記載が見当たらないことから、この結束バンドに耐候性はないと思われます。

3年保証

 製品には3年保証が付いています。保証は紫外線による劣化で日除けの機能を果たさない場合に限って適用できるようです。

自由にカットできる

 この製品は3階以上の取り付けも可能です。生地のきめが細かい製品は風に煽られやすいため上層階のバルコニーに取り付けると危険です。また、生地がはためく音がうるさいのではないかと思われます。

 生地は適当な長さでカットすることができます。少しはみ出るくらいなら折り曲げて二重にしてもよいと思います。

3.6メートル×1メートル

3.6メートル

 こちらは幅約3.6m×高さ約1mの長いほうの製品です。基本的な仕様は短いものと変りません。

付属品一覧

 3.6メートルの製品は、結束バンドが24本付属しています。この結束バンドも耐候性はないと思われます。

生地の色合い、上下左右の縫製など

生地の目の細かさについて

通気性の高い生地

 生地はポリエチレン製ということもあってテカテカとしています。

 ホームセンターで販売されているサンシェード(日除け)とほぼ同じ素材と手触りです。素材が気になる方はホームセンターで同様の製品を確認してみてください。

ブラウンとブラックの編み込み

 生地を少し拡大してみました。ブラックとブラウンの化学繊維の糸が編み込まれています。

 生地の色は遠くから見るとパッケージ写真と同じようなブラウンに見えます。

拡大図

 もう一段階拡大してみました。糸と糸の間に隙間がたくさん空いています。これが風通しの良さを生み出しています。風通しを良くしないと上層階では風に煽られて使えないという理由があるのかもしれません。

 しかし、隙間が多いということは、どちら側からも透けて見えるということを意味しています。

生地の透け具合について

透け感のある生地

 生地を持ち上げてみるとお分かりいただけると思いますが、床に敷いているブルーシートやパッケージの紙などが見えています。人が立っていると普通に見えます。

 そうはいっても、ベランダ、屋上、お庭の柵の周りに1枚あるだけでも、人目を気にせずに行動できるように思えます。どうしても目隠しをしたいという場合は自己の責任で生地を二重にするか、または最初から目隠しに特化した製品を選ぶかしなければなりません。

短辺部の縫製について

短辺部は二重

 生地の短辺は生地が二重に折り重ねられています。端がしっかりしているという点はとても心強く感じます。

紐が通せそうな穴

 二重になっている端の部分は、中央が空洞になっているようで紐を通すことができそうです。1cm程度の細いパイプなら通りそうです。

長辺部の縫製と結束バンドの取付位置について

長辺部に結束バンドの取付穴

 生地の上下(長辺方向)は、結束バンドを取り付けるボタンホールが開いてます。こちらに結束バンドを通してベランダの柵や手すりに固定します。

 取り付け方によっては生地の上下が引っ張られてしまうことになるので、生地が裂けないように上手く調整しながら取り付け作業を行う必要があると感じました。

取付けには耐候性のある結束バンドを用いるべき

付属の結束バンド

 こちらは製品に付属している結束バンドです。パッケージを見る限りでは耐候性に関する表記が見られないことから、耐候性はおそらくありません。

 プラスチック製品は紫外線による経年劣化が起こるため、耐候性のあるものを用いて、一定の期間ごとに点検と交換をすることが賢明といえそうです。

耐候性の結束バンド

 製品注文時に一緒に耐候性のある結束バンドを購入しておきました。ホームセンターでも大型店舗であれば耐候性のある結束バンドが長さ別に複数陳列されています。

トラスコのケーブルタイ

 今回はトラスコ社の「ケーブルタイ(品番:TRJ300B)」を選びました。入数は100本です。製品はシンガポール製です。

 製品の寸法は幅4.8mm×長さ292mm、最大結束径76mmという長めのものを選んでおきました。ベランダの手すりに取り付ける場合は最大結束径を参考に選ぶと間違いにくいです。

 こちらが耐候性のあるケーブルタイ(結束バンド)になります。材質を見ると耐候性ナイロン66とあります。また、トラスコの高い製品だけあってループ引張強度222Nというように強度まで記されています。

 とにかく丈夫な製品を使っておけば台風のときも心配せずに済みます。

挿し込みやすい先端部

 先端が「く」の字型に曲がっているため受け側に差し込みやすいです。この工夫はとても使いやすかったです。

 なお、こちらのケーブルタイは再利用(ロック解除)ができないタイプです。不要になったり間違ったりしたときはニッパーで切断する必要があります。

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バルコニーシェードの取り付け

結束バンドによる取り付け

取り付けた状態

 生地が変に引っ張られないように注意しながら結束バンドを取り付けていきました。柵の内側に取り付けるかたちにしましたが、支柱を交互に通していく方法も悪くないと思います。

 どの位置に取り付けるかはかなり悩みましたが、試行錯誤の末に写真のような取り付けになりました。しばらく様子を見て問題があればやり直す予定です。

ゆとりのあるボタンホール

 手すりの上の方に取り付けようとすると、結束バンドが掛っている生地のところだけが上に引っ張られてしまいます。そういったこともあって、取り付け位置によっては生地に負担が掛ってしまうかもしれません。

下部は二重にして取り付け

 こちらが柵の下側です。生地が少し長かったため折り曲げてから留めています。ボタンホールがないところも結束バンドの先端を突き刺せば簡単に差し込めました。

 なお、結束バンドのはみ出た部分は、取り付けに問題がなければ後日切断する予定です。締め付けたり外したりするときに先が出ている方が作業しやすいという理由で今は残しています。

バルコニーシェードの透け感

向こう側が見える

 建物等が映り込まないように空を見上げるようなかたちで撮影しています。写真では柵の支柱が3本透けて見えています。

 向こう側のものは割と見えます。反対側から見たときも柵の内側に人が居ることが分かります。人や物が大体見えることを考えると、目隠し効果は限定的です。折りたたんで二重にすると見えにくくなります。

目隠し性能は高くない

 この製品はそもそも「目隠し」ではなく「日除け」であることから、目隠し効果はおまけ程度と考えておいたほうが良さそうです。そうはいっても、生地が1枚あるだけでかなり動きやすくなったという実感があります。丸見え状態よりは絶対に過ごしやすいです。

 また、日差しがある程度遮られるという点は夏以降に期待したいと思いました。日除け効果も何もないより遥かに良いといえます。今の段階では価格と性能を比べると良い買い物をしたと満足しています。

 この手の製品は数多く販売されていますが、販売元がよく分からない海外の会社ということも多いです。しかし、タカショーの「バルコニーシェード」は「アマゾンが販売・発送」を選べるのでとても安心です。

 あとは夏の台風を上手く乗り切れるかどうかというところで、もう一度評価を行いたいと考えています。