テレワークが始まって自粛生活も長引く中、朝から晩までオフィスチェアに座って仕事をしていることが辛くなってきました。姿勢を変えても太股の裏側が圧迫されて痛くなってしまいます。かといって床に長時間にわたって座ることも疲労が溜まります。
そこで、座椅子を導入することにしてみました。リビングや和室の畳の上でパソコンを触ったり本を読んだりする時間を時々設けようと思っています。
実際に座椅子に座ってみるとたとえ安価な座椅子であっても、使わない状態よりも遥かに楽になることが分かりました。これはびっくりです。座椅子をご検討中の方はぜひご覧ください。
ニトリの座椅子を試してみました
「コンパクト収納座椅子(Nライン)」
和室やリビングで長いあいだ座っていると足や腰が疲れてしまいます。昔は座椅子によく座っていましたが、壊れて処分してからずっとそのままでした。
最近ではデザインも価格もさまざまな座椅子がどこでも簡単に手に入ります。色々な製品を調べた上でニトリの座椅子を試してみることにしました。
ニトリの公式ページで製品の概要を確認して、候補を絞ってからお店に向かいました。最終的に選ばれたのは綾鷹「コンパクト収納座椅子(Nライン)」でした。カラーはグレーのみです。
この製品はニトリの座椅子ラインナップの中でももっともスタンダードかつ安い製品のひとつです。デザインはご覧の通りシンプルという一言に尽きます。
もちろん、一般的なサイズのローテーブルとあわせて使うこともできます。
背面はハイバック仕様になっています。とはいえ、背もたれは普通に座っただけでは頭を預けることはできない高さです。
身長150cm未満の方は頭の一部を背もたれに預けることができるかもしれません。身長170cm前後の方は首が背もたれの上端にくるような感じです。身長180cm以上の方は背もたれから肩がはみ出るのではないかと思われます。実際に店舗で座って確かめてみてください。
背もたれ部分はリクライニングが可能です。調整は6段階です。
座り心地も良くて、今のところ底付き感はありません。普通に座っている分にはフレームの金属パイプの感触は分かりません。
座面の前方はウレタンフォームが厚めに入っているため、お尻が滑っていかないようになっています。その効果は背もたれを倒したときに実感できます。
座椅子は畳の目に沿って軽く動かす分には傷が付いたりということはありませんでしたが、座ったまま無理矢理動かすと畳が傷付く恐れがあります。ご注意ください。
座椅子のサイズと使用方法
使用時のサイズは、幅が約430mm、奥行きが約680mm(680~840mm)、高さが約600mm(490~600mm)、座面の高さが約80mmです。
収納時のサイズは、幅が約430mm、奥行きが約540mm、高さが約190mmです。
公式の表記は布やクッションの関係上、実測値と多少のズレがあるようです。実測値は、座面の幅が約400mm、座面の端から背もたれの手前までが約430mm、背もたれを手前にした状態で座面の上から背もたれの上端までの高さが約550mm、収納時の厚みは約180mmでした。多少のズレがあるということはご理解ください。
重さは約2.8kgです。紐を付けたり抱えたりして持ってかえることも可能ですが、自転車のカゴには載せられません。また、ご年配の方は両手がふさがると危険ですので通販で購入してください。
リクライニングは6段階で調整できます。背もたれを手前に起こしてからもう一度後ろに倒して、そこから引き起こしながらガチガチッとギアを合わせて調節していく昔ながらの機構です。行き過ぎてしまった場合はもう一度やり直す必要があります。
この座椅子はフラット(平面)にすることができません。真っ平らにして寝転がりたいという方は他の製品を選ぶ必要があります。
保証年数は1年間。製造国は中国です。
リクライニングについて
こちらが背もたれを最大まで倒した状態です。この角度はリラックスするときに最適です。
ただし、背もたれは腰の部分から折れ曲がるようになっていることに注意してください。座面と背もたれの接合部は動きません。
クッション性と生地について
座面はウレタンフォームで座り心地は良いと思います。
ウレタンフォームは座面の前方に厚めに入っています。座面に長方形のウレタンが載せられているため、デザイン性はあまりよくありません。
あとは座面がどれくらいでへたってくるのかということが気になるところです。そのときにはウレタンの座布団を敷いて使おうと考えています。
こちらは生地のアップです。生地の素材はポリエステルのようですが、手触りは悪くありません。
背面や底面の黒い部分は薄くて安っぽいポリエステルの生地が貼られています。100均のエコバッグなどに使われているようなカシャカシャと音のするペラペラの生地です。臭いは特にしませんでした。
カバーは「座椅子/チェア兼用ストレッチカバー(レジスト2)」が対応品のようです。カラーはネイビー、ブラウン、グレーの三色あります。価格は税込み1,990円です。
座椅子の収納性について
座椅子は簡単に折りたたんで収納することができます。家具と家具の隙間などに立てて収納することもできます。
この座椅子は和室の押し入れにも十分入るサイズです。押し入れの片側の下のスペースに3脚~4脚くらい入りそうです。収納場所の寸法を測ってみてください。
座椅子をあちこち持ち運んだり、使用後に収納したりするのであれば、このくらいのコンパクトサイズが便利だと思います。これよりも一回り大きいサイズの座椅子は収納する場所もそれなりに必要になります。
キャンプやお花見に持って行ってお座敷スタイルを楽しむという使い方もできそうですね。
ちなみに、この製品は店頭ではビニール梱包されずに折りたたまれた状態で積み上げられています。ネット通販でも段ボールに直接入って届くようです。
ニトリのその他の座椅子について
座椅子は店舗でも色々と座り比べました。一つの椅子に最低でも5分以上座って違和感がないかどうかを確かめました。
写真左の紺の座椅子は「首・脚リクライニング座椅子(イシクNV)」という製品です。価格は税込み5,990円です。カラーはネイビー(NV)のほかに、ブラウン(BR)とグレー(GY)があるようです。
この座椅子はハイバックで頭を背もたれに預けることが可能です。頭部のリクライニングもできます。フルフラットにもなるようです。しかし、座面の分割が中途半端な位置にあって、お尻の位置が定まらないと感じたため候補から外しました。
写真右の茶色の座椅子は「ポケットコイル座椅子(ルル2 BR)」という製品です。価格は税込み4,990円です。カラーはネイビー、ブラウン、グレーがあります。こちらも候補ではありませんが、一応座ってみました。
こちらの座椅子はクッション性が高いところが売りのようです。座面がへたりにくいほうが良いという場合は、クッション性の高い製品を選ぶのも手だと思います。
今回購入した座椅子が左側の「コンパクト収納座椅子(Nライン)」です。
実は当初、右側の「首リクライニング座椅子(NウィンDGY)」を第一候補としていました。価格は税込み3,990円とお手頃です。口コミ、レビューも好評で人気のようです。そういうこともあって、これを買うつもりでお店に向かっていました。
座り心地も良くて身体全体を預けられるという点は、今回購入した製品よりも勝っていました。その一方で、ちょっと大きすぎるという点と色が暗すぎるという点が気になりました。ライトグレーやベージュがあれば良かったのですが、ダークグレーとネイビーのみでした。
そして1時間くらい迷った末に左側の座椅子に決めました。収納性が高くて圧迫感もないという点を優先しました。家に置いて座ってみるとサイズ感も使い勝手も良くて満足でした。ローテーブルと一緒に使用しています。
実物を見る場合は最寄りの店舗の在庫を調べてからお店に向かってください。無駄足を踏まずに済みます。それと、お客さんの少ない日時を選ばれるとゆっくりと試すことができますよ。お店が近くにない場合はネットで購入することもできます。
「コンパクト収納座イス(Nライン)」 6段階リクライニング 税込み2,490円 |
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「首リクライニング座イス(NウィンDGY)」 6段階リクライニング 頭部14段階リクライニング 税込み3,990円 |
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「首・脚リクライニング座椅子(イシクGY) 」 14段階リクライニング フルフラット可 税込み5,990円 |
これは余談ですが、ネット限定商品の「脚・首リクライニングポケットコイル座椅子(BE/BR)」も気になっていました。価格は税込み9,990円と上で取り上げた製品よりもお高いのですが、ベージュ/ブラウンのカラーが素敵でフルフラットにできるところにも魅力を感じていました。でも、当然のことながら店舗に置いておらず購入を見送りました。