2023年1月のAmazonセールにて、マキタの「充電式マルチツール TM52DZ」を購入していました。マルチツールはブレードを高速で振動させることによって木材や金属を切断することができる電動工具です。先端工具を交換することによって切断、研削、剥離などの作業を1台でこなせます。
バッテリータイプの電動工具は使用場所を選ばないため利便性が高い道具といえます。マルチツールも例外ではありません。
マルチツールは自宅で DIY を楽しんでいる方にとってはグラインダーよりも重宝する場面が多いと思います。マキタのマルチツールは本職の方々がお使いになっている工具でもあるので、この機種を選んでおけばまず間違いありません。
マキタの充電式マルチツール「TM52DZ」
マキタの充電式マルチツール「TM52DZ」
バッテリーはインパクトドライバーに付属のものを使う予定だったことから、バッテリーと充電器が別売の「充電式マルチツール TM52DZ」というモデルを購入しました。18Vシリーズを既にお使いの方はお手持ちのバッテリーをそのまま装着することができます。
バッテリーがセットになった製品は「充電式マルチツール TM52DRG(公式サイトの製品ページ)」というモデルです。両モデルの詳細は公式サイトの製品ページをご覧ください。
この製品は Amazonで購入すると通常は外箱に伝票が貼り付けられて配送されます。今回は他にも色々なものを併せて購入したため大きめの段ボール箱に入って届けられました。
箱を開けて説明書を取り出すと本体と付属品の入ったツールボックスが収められています。
同梱物はマルチツール本体、取扱説明書、ツールボックスです。
ツールボックスの中には、カットソー MAM001(A-71320)、サンディングパッド(A-64098)、サンディングペーパー(木工用♯60/♯120/♯240)が収められています。
カットソー MAM001(A-71320)は、マルチツール スターロックマックス規格のブレードです。こちらは木材と金属に対応しています。
このような先端工具は摩耗具合や作業内容に応じて追加・交換が必須となります。
充電式マルチツール「TM52DZ」のデザイン
左側が先端工具を取り付けるヘッド部分、中央がグリップ、右側がバッテリー装着部分です。このマルチツールはマキタ製だけあって全体的にしっかりとした作りをしています。小型軽量ボディが売りのようです。
本体のサイズは長さ 322 mm ×幅 95 mm ×高さ 126 mm です。グリップ部周長はマキタの従来機よりも 26 mm 短くなった 169 mm です。また、マルチツールの全長は従来機よりも 18 mm 短い 322 mm です。
バッテリーを含む重量は約 1.9 kg です。従来機よりも軽量化されたとのことですが、本体は正直なところずっしり重く感じます。
このマルチツールは STARLOCK-MAX に対応しています。また、ブラシレスモーターが採用されているためメンテナンスの手間が掛かりません。使用中の焦げ臭いニオイも当然ありません。
本体中央のグリップは片手でがっしりと掴むかたちになります。ここは素手で持っても滑りません。バランスはとれていますが、グリップ部がやや太いように感じます。
こちらがバッテリーを装着する部分です。バッテリーを装着することで本体のバランスがとれるように作られています。
「TM52DZ」は18Vに対応してます。型番の下にシリアルナンバーが記載されています。
マルチツールの裏面には型番や仕様の書かれたシールが貼付されています。
先端工具の着脱について
こちらの製品はOIS規格の後継であるスターロック規格に対応しています。したがって、OIS規格のブレードは使用できません。
このスターロックは「STARLOCK MAX」「STARLOCK PLUS」「STARLOCK」の順に高性能で重負荷に耐えることができます。
工具取付け角度は360°に対応しています。ブレードの位置は作業内容に応じて30°毎に設定が可能です。
先端工具を交換するだけで切断、研削、剥離などの各種作業をこなせます。
ブレードの交換は工具レスで簡単に作業が行えます。六角レンチもドライバーも不要です。
ブレードの交換は、レバーを開けてホルダボルトとブレードを外して、新しいブレードとホルダボルトを取り付けてレバーを閉めて固定するだけで完了します。
こちらのセットにはブレードが1枚付属しているので開封後すぐに使用できます。
ブレードを適切な位置にセットして、ホルダボルトを押し込んでレバーを閉めます。
ドライバーなどの工具を取りに行かずに、その場で先端工具を交換できます。
付属のブレードは木材と金属に対応しているようです。
先端工具は必要に応じて交換するため、ブレード等の着脱作業がワンタッチであることは作業性を左右します。
サンディングパッドの交換も先ほどと同様の手順で簡単に実施できます。
こちらにサンドペーバーを貼り付けて木材の研磨が可能です。
ちょっとした研磨作業ではマルチツールでも良さそうです。作業内容によって電動サンダーの出番が減るかもしれません。
バッテリーを装着した状態
バッテリーを付けた状態で上手くバランスがとれるようになっています。
6.0Ah のバッテリーを装着すると重くなりますが、それでも使用に難がでるほどではありません。
6.0Ah のバッテリーは後方がやや出っ張ります。容量の小さいバッテリーがあればそちらを装着することも検討したいですね。
バッテリーの部分を上から見るとこういう状態です。
マルチツールを同じくマキタのインパクトドライバー「TD171」と並べて見ました。インパクトよりもグリップが太くて重量もずっしりとしています。
マルチツールの使用感(暫定)
マルチツールはブレードを高速で振動させて木材や金属を切断します。ブレードを交換することで重負荷作業にも対応可能です。
この機種には低振動機構「AVT」が搭載されており、「振動3軸合成値2.5m/s2以下」という圧倒的な低振動が実現されているとのことです。また、振動数は10,000~20,000[回/分]、振動角度:左右1.8°(計3.6°)となっています。
使用場面は手がふさがっていて写真に収めることができませんでしたが、マルチツールは細かい作業を簡単にこなせるといった印象を受け、使用感は良好で利便性がとても高いと感じました。また、動作は電気ノコギリや電動サンダーなどと比べて低振動といえます。
LEDライトが先端に付いているため暗いところで木材の一部をカットしたり石こうボードの開口をしたりというときに重宝します。
グリップはやや太めですがしっかりとホールドすることができます。手袋をしていても素手でもどちらでも握りやすいです。
スライド式のスイッチも真上にあって操作しやすいです。
現在のところ、こちらのマルチツールは利便性が高く操作性も良くて総合的にとても満足しています。DIY用途にはかなり贅沢かもしれませんが、持っていると重宝する電動工具No.1といえそうです。
悪い点はスターロック対応のマキタ純正替刃が高いという点でしょうか。有名メーカー各社の替刃がもっと安い価格で購入できれば言うことはありません。
このマルチツールのレビューに関してはもうしばらく使用してから追記する予定です。