4月、5月と暖かくなるにつれ嫌な害虫が出てくるシーズンになります。もはや言葉にするのも不快きわまりない「G」の対策は毎年4月頃に欠かさず行うようにしています。
これまでは家の外から侵入したと思われる個体を個別に駆除することはありましたが、それほど頻度は多くありませんでした。しかし昨年(2022年)、通販の段ボールについていたと思われる小さな個体が毎日のように出没するということが一週間ほど続きました(恐怖!)。
ネット通販の段ボールはできる限り早い段階で処分しないといけませんが、段ボールはついついそのままにしていたり収納ケースの代わりにしたりすることがあります。段ボール自体が綺麗でも配達車が汚くて「G」やその「卵」が付着していることが稀にあるようです。そういうケースは本当に危険だということを思い知らされました。
その時に、いくつかの対策を導入して対処することで事態を沈静化させることに成功しました。ここでは燻煙剤が使えないご家庭でも対処できる方法を紹介しています。
なお、「蚊」の対策は以下のページをご覧ください。
あの手この手で対策を講じる
定番の駆除剤を家中あちこちに設置する
家では餌が入った据え置き型の駆除剤を利用しています。駆除剤はアース製薬の「ブラックキャップ」を長年にわたって毎年欠かさず各所に設置することに決めています。それに加えて「ゴキジェットプロ」を常備していました。
これを暖かくなる前に設置しているだけでも、ヤツの姿を見かけることはほとんどなくなり対策としてかなりの効果を実感できるはずです。毎年4月頃に忘れずに取替えるのがやや面倒という欠点があります。
このような製品はホームセンターや薬局で安く手に入るため、設置のハードルがとても低いです。この駆除剤を一定の範囲をカバーするように設置して、キッチン、玄関付近、ベランダ付近などの出没しやすいエリアは重点的に仕掛けます。
お家が広いとたくさん用意しなければなりませんが、そうでなければ(一般的なマンションやアパートであれば)一箱だけでも足ります。
低刺激かつ無煙タイプの駆除剤を散布する
キンチョーの「ゴキブリムエンダー」は比較的最近登場した新しいタイプの駆除剤です。この製品は「家中まるごとゴキブリ駆除」とあるように空間に噴射して有効成分を部屋中に行き渡らせるタイプです。
「単品売上No.1」とあるように、燻煙タイプと違って気軽に利用できる点が消費者に受けているようです。
しかも、臭わず汚れずで事前準備も後片付けも不要です。薬剤は低刺激かつ無煙であるため、噴射後に部屋にとどまることができるようです。
こちらは子どもやペット(犬・猫)のいる家庭でも使用できます。ただし、金魚や熱帯魚などの魚類、昆虫類、爬虫類、両生類、その他の小動物のいる環境では使わないほうが良いと思います。詳しくは製品ページにあるQ&Aをご覧ください。
「噴射30分以降はお子様も入室できます」と但し書きがあるように、お子様は一時的に別のところに移動してもらう必要があるようです。とはいえ、大人もペットも安全を考慮して外出の前に噴射するのが無難でしょう。
煙が出るタイプの殺虫剤は火災報知器等の誤作動を防ぐために、カバーを事前に被せるといった措置が必要ですが、こちらの製品はそうのような措置も不要です。
使用方法は部屋の広さに合った回数を部屋全体に行き渡るように斜め上にプッシュして散布します。その後、部屋は30分間閉め切ったままにしておきます。そうすることで薬剤が行き渡って駆除が可能になります。
クローゼット等は必要に応じて開けておいたほうがよいかもしれませんね。また、枕や服などはカバーを掛けたり衣装ケースにしまったりしておくことをおすすめします。
部屋の広さとプッシュ回数の対応表は上記の通りです。
普通の部屋は3~6プッシュ前後、リビングなどは8プッシュ以上となるようです。詳しくは表をご確認ください。
40プッシュ用は、手のひらに収まるような小ぶりな缶です。缶の直径は一般的な缶コーヒーよりも小さいです。
しかも、内容量が40プッシュ分のために軽くて中身がほとんど入っていないように感じられます。
薬剤は突出したノズルから出てきます。缶は小さいですが中身は勢いよく出てきます。顔に掛からないように向きを確認してから噴射してください。
一例として、これを物置に噴射して数日経って様子を見ると小さい個体がひっくり返っていたことがありました。ほとんど撃退した後のことですが、隠れていた個体をやっつけることができました。
あちこちの部屋で同じように噴射して様子を見てください。お出かけ前に使うのがベストです。ティッシュやビニール袋は予め出しておくと後始末が捗ります。
どこでも気軽に使える凍結スプレーを用意する
不快害虫を凍結させて駆除するタイプのスプレーは、過去に一度販売中止になったこともありましたが、今では各社からさまざまな製品が販売されるに至っています。
家ではフマキラーの「ゴキブリ超凍止ジェット除菌プラス」を使用しています。こちらは除菌成分も含まれています。
害虫は頻繁にはでないためほとんど使用する機会はありませんが、害虫の動きを殺虫剤よりも速く止めてくれるといった印象です。これは本当に便利です。
こういう製品のもっとも優れた点は、殺虫成分を含んでいないということに尽きます。
パッケージには「食品まわりでも安心!」とあります。それによって、台所のシンクの上でも気兼ねなく使用することができます。また、殺虫剤特有の臭いとベタつきがないため掃除も楽ちんです。
中には逃がしにくくなる成分が配合されているようです。
内容量は230mlです。
ノズルから勢いよくエアゾールが噴射されて、不快害虫を -85℃で瞬間冷却してくれます。一時的に動きが止まっているだけのことがありますので、少なくとも数秒間は噴射し続ける必要があります。もちろん、殺虫剤との併用もありです。動きを封じたらすぐにティッシュにくるんで袋に入れて口を固く縛ってから捨ててください。
こちらの製品は従来の殺虫剤にあった独特の臭いがまったくありません。そういった意味で誰にとっても使いやすい製品といえます。お子さんやペットがいてもまったく問題なく使えます。凍結系のスプレーはどこのメーカーのものでもよいので一家に1本は必ず常備しておくべき秀逸な製品といえます。
こういう製品は全国のホームセンターやドラッグストアで販売されています。手にとって一度見てみてください。なお、一般害虫用と「G」用があるので購入時によく確認してください。