気温が上がってくると虫除け対策が必要になってきます。自宅の場合は、みなさんアースノーマットや虫除けビーズなどを利用されていると思います。
さて、8月に入ると子どもたちは夏休みシーズンに突入します。夏休みといえばキャンプやバーベキューをはじめとしたアウトドアシーズンでもあります。バーベキューやキャンプなどのアウトドア場面では、虫除けスプレー、蚊取り線香、そして虫除けキャンドルなどを組み合わせて使う方が多いと思います。
しかし、出先で遊んでいるといつの間にか蚊に刺されてしまいますよね。二重三重の対策をとって少しでも虫刺され被害を減らしたいものです。キャンドルタイプの虫除け製品は良い香りがするため、効果の程はさておき個人的にはとても気に入っています。
100円ショップのセリアには虫除けキャンドルが数多くラインナップされています。今回は現在セリアで販売されている虫除けキャンドルをすべてご紹介します。
セリアの虫除けキャンドル
先日、私は虫除けキャンドルが欲しいと思っていたところ、ちょうど100円ショップのセリアで虫除けキャンドルを見かけたので購入してみました。デザインが違いますが中身はほぼ同じものです。ちなみにダイソーには虫除けキャンドルはありませんでした。数年前は販売されていたようですね。
アウトドアメーカーも同様の商品を販売しています。しかし、アウトドア用品の虫除けキャンドルは少々割高に感じられることがあります。そうした中、100円ショップで必要個数だけ買って利用できるのはとても助かりますよね。
ところで、小さなお子さんのいるご家庭や肌の弱い方は、「ハッカ」「ユーカリ」「シトロネラ」などの天然成分が含まれた虫除けを利用されることが多いのではないでしょうか。
もちろん、天然成分のものは「刺されない」というわけではありません。シトロネラのキャンドルには虫に対する忌避効果の高い「ディート」や「イカリジン」などの成分が含まれていません。どうしても虫に刺されたくないという方は、「ディート」などの成分が含まれたもの、かつ有効成分の濃度が高いものを利用するしかないと思います。個人的には効果を理解した上で状況に応じてうまく使い分けることが大切だと思っています。
セリア「虫除けバケツキャンドル」
製品の概要
100円ショップのセリアで販売されている虫除けキャンドルです。連続燃焼時間は約4時間とあります。このキャンドルはアウトドアショップで販売されている小型キャンドルとほぼ同じ燃焼時間です。
製品情報
成分 | シトロネラ入り |
材質 | キャンドル:パラフィン、綿、容器:ブリキ |
連続燃焼時間 | 約4時間 |
製造国 | 中国 |
発売元 | 武田コーポレーション |
製品の外観
最初の取っ手の付いたバケツ型のキャンドルは、バケツの色がブラックとグリーンの二種類あります。ブラックもグリーンも中身は同じです。
バケツキャンドルは、取っ手が付いているため吊して利用することもできます。
バケツはブリキでできています。
バケツの直径はもっとも広いところで約57mmです。
バケツの高さは約60mmです。
キャンドルは35mm程度しか入っていません。
セリア「虫よけキャンドル 虫よけーる」
製品の概要
こちらも100均のセリアで販売されている虫除けキャンドルです。パッケージに記載されている連続燃焼時間は約2時間となっています。こちらは先ほど紹介したキャンドルの半分です。
製品情報
成分 | シトロネラ入り |
カラー | イエロー、ピンク、グリーン、ブルー |
燃焼時間 | 連続約2時間 |
内容量 | 約25g |
製造国 | 中国 |
発売元 | マルカ株式会社 |
製品の外観
こちらのキャンドルは取っ手が付いていません。キャンドルが銀色のブリキの缶に入っています。外観はひじょうにシンプルです。昔からあるバケツみたいですね。
キャンドルの色は、写真のイエローのほかにピンク、グリーン、ブルーの四色あるようです。
簡易説明書が入っています。
ブリキの容器は上げ底になっています。
容器の直径はもっとも広いところで約63mmです。
容器の高さは約59mmです。
キャンドルは30mm程度しか入っていません。
セリア「虫除けバケツキャンドル」
製品の概要
少し前にセリアに行った際に今まで見かけたことのない製品を発見したので購入してみました。最近(2019年6~8月)になって発売された製品でしょうか。
セリアの製品はラベルやパッケージもオシャレでつい手に取ってしまいます。
先ほど紹介した二つの製品と同じような製品ですが、セリアにはどちらの製品も売られていたので後継品というわけでもなさそうです。
製品情報
品名 | 虫除けバケツキャンドル |
カラー | 蛍光っぽいオレンジ色、蛍光っぽい緑色の二色展開 |
連続燃焼時間 | 約4時間 |
材質 | キャンドル:パラフィン、綿 バケツ:ブリキ |
用途 | キャンプ、花火、屋外作業 |
製造国 | 中国 |
発売元 | 株式会社武田コーポレーション |
製品の外観
キャンドルは薄い緑色をしています。お店には他に蛍光色のオレンジ色のキャンドルもありました。この製品はおそらく二色展開と思います。どちらの製品もキャンドルの色が違うだけで内容は同じです。
キャンドルが銀色のブリキバケツに入っています。バケツには取っ手も付いています。
ブラックとオレンジのラベルがオシャレですね。パッケージに「シトロネラの香りで虫対策」とあるように虫に対する忌避効果があるとされるシトロネラの成分が配合されています。
製品サイズは、上部の外径が約57mm、底の外径が約42mmです。バケツの高さは約60mmです。約2mm上げ底になっています。パラフィンは底から40mmくらい入っています。
ブリキのバケツには取っ手が付いているため、どこかに吊しておくこともできます。連続燃焼時間は4時間ということなので、食事をしている間に消えることはなさそうです。
セリア「缶入り虫除けキャンドル(迷彩)」
製品の概要
セリアの「缶入り虫除けキャンドル(迷彩)」は、三つ目に紹介した製品と同じく今年(2019)6、7月頃になって登場した製品と思われます。
こちらはバケツ型ではなく、フタ付きの缶にキャンドルが入った製品になります。フタのラベルには迷彩模様が描かれています。
製品情報
品名 | 缶入り虫除けキャンドル(迷彩) |
カラー | キャンドルの色は黄色 |
連続燃焼時間 | 約5時間 |
材質 | キャンドル:パラフィンワックス 容器:ブリキ |
有効成分 | シトロネラオイル配合 |
サイズ | 高さ35mm × 直径50mm |
製造国 | 中国 |
発売元 | 松野工業株式会社 |
製品の外観
品名に「迷彩」と付いていますが、ラベルが迷彩柄というだけです。迷彩柄は二種類あります。
キャンドルカラーはイエローのみのようです。ブリキ缶の縁の部分までパラフィンワックスが入っています。
フタはカッチリはまっています。逆さまにしても落ちないようになっています。フタ付きの虫除けは途中で火を消しやすい利点があると思います。
これまで紹介した100均の虫除けキャンドルは、連続燃焼時間が4時間でした。しかし、この製品の連続燃焼時間は5時間と記載されています。缶の大きさも他の製品と大して変わらないように思うのですが、パラフィンワックスの量に違いがあるのかもしれません。
ブリキ缶を側面から見るとこのようになっています。円筒形である点とフタ付きである点を考慮すると、一般的なバケツ型キャンドルより使い勝手が良さそうです。
シトロネラに効果はあるのか?
一般に「シトロネラ」の香りには虫に対する忌避効果があるといわれています。特にアロマ系のウェブサイトや通販サイトなどでは効果の高さが謳われています。しかしながら、「シトロネラ」の虫除けは、虫に対して高い忌避効果がみられる成分が含まれていないことから、「ディート」や「イカリジン」などが含まれた虫除けよりも効果が弱いことも事実です。しかも最近の研究では、シトロネラのキャンドルはヤブ蚊に対する効果がないこともわかっています。
私は効果の程は別として普段はなるべく天然成分の虫除けを使うようにしています。今のところ、据え置き用はユーカリの香り、スプレーとキャンドルはシトロネラの香りの虫除けを使っています。
私の体感的には普通の蚊(アカイエカ)に対しては多少の効果があるように感じられます。何も対策を講じていないときは何カ所も刺されますが、シトロネラのスプレーを振っているときはほぼ刺されていません。
ここでは、シトロネラの効果をもう少し詳しく見ていきたいと思います。
シトロネラの効果を改めて調べてみると、シトロネラ成分は少なくともヤブ蚊に対しては効果がないようです。まぁそうでしょうね。ヤブ蚊は相当しつこいですからね。
詳細は『昆虫化学』という雑誌に載っています。一部だけ訳して抜粋しておきます。()内は私による補足です。
(原文)We found that a sonic device, three bracelets, and a citronella candle had no repellency effect on Ae.[1]
しかし、他の機関ではシトロネラの効果を挙げているところもあります。ヤブ蚊以外の蚊に対して一定の効果があるのかもしれません。
私は製品によるシトロネラ成分の含有量の差などの諸要因も関与しているのではないかと推察しています。
したがって、高い効果を得たい場合は、ディート成分が入った虫除けスプレーをつけておくことが肝要といます。とはいえ、人体への害を考えると天然成分のもので何とかしたいという感じです。
個人的にはシトロネラの香りが好きなので、今後は虫除け効果よりも癒やし効果を狙って使いたいと思います。笑
虫除けキャンドルを手に入れよう!
これらの虫除けキャンドルは売っているお店が限られている気がします。私は外出時に偶然に立ち寄ったセリアで発見しました。いつもよく行くセリアでは見かけたことがありません。
虫除けキャンドルは夏休みシーズンや連休などの際には売り切れが予想されますので、在庫が豊富なときに買っておくのが良さそうです。セリアでは「ローソク」のコーナーではなく「虫除け」のコーナーに置かれています。バーベキューやキャンプ以外に、花火のときの火種にも使えそうですね。
そういえば先日(2019年4月)、アウトドア商品を取り扱っているお店に行く機会がありました。そのお店には虫除けグッズのコーナーが設置されていました。しかし、ゴールデンウィークの直後ということもあり、また、虫が出てくる時期でもあるため、虫除けキャンドル等は在庫が少なくなっているようでした。
みんながキャンプやバーベキューに繰り出す時期には品薄になることもあるようです。必要なグッズは早めに用意しておく必要があると感じました。
個人的にはパーフェクトポーションがものすごくおすすめなので、こちらの記事もあわせてご覧いただけると幸いです。